支那事変；各会戦概略
| 年月 | 戦闘区分 | 被害者数(中国側) | 日本陸軍投入した兵器 | 会戦前の中国側挑発行為 | その他 |
| 昭和12年7月〜10月末 | 上海会戦(中支) | ８万１千名 | 小銃弾；78万弾／手榴弾；9千弾／追撃砲弾；1,639弾 | 上海事変停戦協定（昭和７年）に違反して、軍隊配置の配置／大山中尉射殺／閘北（ざほく）地区の爆撃等（詳細は下記参照） | 外交交渉；『停戦協定共同委員会』の英米の調停案に、中国側拒否 |
| 昭和12年11月上旬〜11月下旬 | 太原攻略 | ５万３千名 | 追撃砲；400 それ以上不明 | ||
| 昭和12年12月上旬〜下旬 | 南京攻略(中支) | ８万３千名 | 小銃弾；０弾／手榴弾；228万弾／追撃砲弾；166万弾 | ||
| 昭和13年3月下旬〜11月24日 | 徐州会戦 | １２万３千名 | 小銃弾；925万弾／手榴弾；０弾／追撃砲弾；４万弾 | 山東南部及び徐州包囲戦 | |
| 昭和13年7月〜11月末 | 武漢作戦及びその後の掃討戦 | ２０万１千名 | 不明 |
【上海会戦 前夜】
７月２５日
- 廊坊事件
７月２６日
- 広安門事件 日本人居留民保護のために北京城内に増派された日本軍が広安門を通過中、中国側が門を閉じ、城外に残された部隊に襲撃を加える。
７月２９日
- 通州事件?勃発 冀東防共自治政府の保安隊が、日本軍守備隊と居留民を襲い、約420名を襲撃し、約230名が虐殺される。
８月９日
- 国民党が、揚子江沿岸（南京・漢口等）に第３次動員で兵を配備し、暴行／イヤガラセを行い、在留日本人は上海に避難
- 陸戦隊・大山中尉が、上海共同租界にて通行中、支那側保安隊に射殺
- 支那側の妨害工作により、上海の邦人企業(日華紡・豊田紡・東華紡等）相次いで操業停止に追い込まれる。邦人従業員は、虹口地域に日本警備線内に避難。
- 中国正規軍本隊が上海まで前進、国際共同租界の日本人区域を包囲した。
- 『停戦協定共同委員会』の緊急会議が開催(日・米・英・仏・伊及び中国が出席)、中国側、英米の調停案拒否
- 大前憲兵・熊野軍曹が北停車場付近で行方不明(中国側の拉致)
- 支那側は、閘北（ざほく）地区の爆撃。
- 支那側飛行隊が、日本陸戦隊及び第３艦隊；出雲襲撃。
- 支那側飛行隊、バンド／共同租界内に爆撃開始。上海市内は大混乱になる。(死者;２千名)
- 上海派遣軍が編制され、松井石根大将が司令官となる
- 上海派遣軍の帝国陸軍3個師団が、上海北部沿岸に艦船砲撃の支援の下で、上陸に成功。
【政治交渉】
| 月日 | 交渉当時者 | 職制 | 交渉内容 | 折衝した相手 | 交渉の顛末／言及 |
| ８月１２日〜１３日 | 日高信六郎 | 駐南京参事官 | ・ベック･アメリカ大使館書記官／ロング租界工部局長官／中国側 王外交部長・陳次官 | 上海保安隊撤退と防御施設の撤去を要求 | 会談の詳細は不明だが、成果実らず |
| ８月１３日 | 岡本季正 | 駐上海総領事 | 停戦共同委員会出席 | 日・米・英・仏・伊及び中国が出席 | 中国側、英米の調停案拒否。 |
| ８月１２日〜１３日 | 船津辰一郎 | 在華紡同業会理事長 | 上海政財界の有力者と会合 | 上海危機回避のため外交交渉 | 上海市長は冷淡、楊司令に至っては居所もわからずと記録にある。 |
| ８月１３日 | 米内光正 | 海軍大臣 | 上海出兵の議する閣議に出席、非常に興奮した様子が記録に残っている | 賀屋大蔵大臣 他 | 『一度、中支に陸軍を派遣したら、もはや局地戦の望みはなくなり、事変は底知れぬ泥沼陥ることになる。』 |
| ９月２７日 | 石原莞爾 | 関東軍作戦部長 | 戦線の拡大に消極的であった石原は、9/27付けで、参謀副長に左遷 | − | 『上海が危険なら、居留民を全部引き上げたらよい。金額は１億でも２億でも保証しろ。戦争より安くつく。』 |
2007年04月26日(木) 13:18:01 Modified by yuyu122222