TPPって何?まとめ What's TPP? - 第二回ホワイトハウス宛署名総括

第二回ホワイトハウス宛署名総括

第二回【TPP断固阻止】ホワイトハウス宛署名について総括しました。
皆さまお疲れ様でした。
第二回の署名数は2,937筆でした。
今回はTPPって何?メンバーの協力により毎日の署名数をグラフにすることができました。

今回の新しい取り組みは、インターネットの中だけではなく、シンポジウムや勉強会に積極的に参加して、実在する団体の協力を仰いだことでした。その結果を踏まえた結果と次回開催の予定について結論から述べます。
1)ホワイトハウス宛署名は、TPP反対を標榜している団体・個人との接触の切り口として非常に有効なので、継続してやるべき。
2)第一回、第二回はホワイトハウスサイトのアカウントを取るのを実際の署名期間中のみにしていたが、期間前の告知期間に、次回の署名活動を前提に、積極的に最難関と思われるアカウントを取ってもらうべき。
3)ホワイトハウス宛署名が成功したときのイメージをより具体的に表示して、そのイメージを共有しやすくするべき。
4)ターゲットをトップダウンからボトムアップにシフトし、TPP反対グループの連携を密にする。
5)次回署名開催は野田首相の訪米に合わせた5月初旬を目標に展開する。
数字的には前回が2,677筆ですから260筆増、思いきって言えば、前回とほとんど同じだったと言っても過言ではないかもしれません。。。
とはいえ今回も数字には現れない収穫がありました。

企画により得たもの

TPP問題はマスコミが取り上げ、一時的にニュースになったとしても、一般の「ネットはたまにやります」ぐらいの感覚では、まだ超えられない壁のようなものがあるような気がします。この問題が特定の業界のみの問題ではなく、国民の生活全体に大きく関係する問題であるということ、実際に国民的議論に持っていかなければなりません。ホワイトハウス宛署名企画は、実際にプロジェクトを実施することによってつながる人脈、組織との連携と、連携のノウハウだと思っています。

ワールドワイドな組織とつながり始めたこと、TPP賛成/反対の学者、活動家など、著名人、政治家の方々とますますつながったこと、ネットだけではなく、実際の組織と直接接触して、署名数が凄くのびたわけではありませんが、得られたものは測り知れないと考えています。

第二回ホワイトハウス宛署名総括詳細

Facebook上に寄せられた感想を元に、この結論に至ったある程度詳細な根拠を下記に記しますので、時間があるときに読んでみてください。
2012年3月 主催:Facebookグループ「TPPって何?」有志
1)ホワイトハウス宛署名の意義
流行り廃りの激しい日本と、流行にはなかなか火がつかないものの一度ついたら根の生えるアメリカと、両文化の特性を考えて、この署名は少なくとも大統領選が行われる秋までは、常設が望ましいのではとの意見があります。何よりも日本人だけが反対しているのではないという事が分かるこの場があることで、それだけでも団結というか、励みになると思います。
TPPへの危機感は強まるばかりなのに、メディアが取り上げてくれない現状で悶々としているところにこの企画は「自分以外にも真剣にTPP問題に取り組んでいる人がいる」ということで、時に感動すら持って迎えられました。ホワイトハウス署名企画は、その感動を更に別の人へ伝える作業でもあります。
また、この署名運動をきっかけにTPPに関心の無い方と会話する中で、周囲の方と踏み込んだやり取りができたことや、その危険性を感じてもらえたという声も聞かれました。ダメなものはダメと言い続け、それを伝えようとする姿勢、これが人の心を動かすことにつながるのです。
グラフを見てもわかるように、初回もそうでしたが、署名数は右肩上がりです。勾配は前回と比べて前半戦が少しだけ急になっています。次回やるときまでに重点的にホワイトハウス宛署名のパブリシティ効果をアピールし、署名までの壁であるアカウントを取る作業を済ませておいてもらうことが、成功につながると考えます。
2)署名期間前のアカウント取得重視の方針について
多方面から聞こえてきたのが、アカウントを取ることの難しさでした。英語であること、インターネットであることがまず最初のハードルとなっており、次にせっかくやる気になってやってみても上手くいかないという場面が発生して、更に壁を厚い物にさせました。
認証コードが読めない、メールが届かない、メールの中のパスワードがわからない、ログインしているのに署名できないなどなど、せっかくのやる気を削ぐ出来事に、邪魔をされているのでは?と考えてしまうぐらいでした。この事象はアメリカ人からも報告が入っており、ホワイトハウス側も不具合は認識していたようで「署名が上手くいかない方へ」というコーナーまで作成していました。しかし、第二回の署名内で発生する不具合と対処法がずい分とはっきりしたので、トラブルシューティングを充実させることで対応していけそうな絵が見えてきました。
一度アカウントをとっている方がまだとっていない人に説明に回って頂けた場面もあるようなので、何しろWhitehouse.govのアカウント取得を常に呼びかけていく戦略にシフトすることで、次の署名をやりやすくなることが期待したいと思います。
3)ホワイトハウス宛署名の意義を周知させるために
TPP反対を表明していながら、ホワイトハウス宛署名に組織として参加しないと回答があったところももちろんありました。その理由は「外国の政府に呼びかけるよりも、TPP問題を国民的な議論にするための取り組みに力を入れたいから」というものでした。つまり、その組織が目指すものは、ホワイトハウス宛署名の目的そのものだったのですが、それが理解されていないということが分かりました。
今後は重点的にホワイトハウス宛署名のパブリシティ効果をアピールし、署名までの壁であるアカウントを取る作業を済ませておいてもらうことが、成功につながると考えています。
4)ボトムアップで運動を盛り上げるために
今回、前述の通り様々な場面で数千、数万の単位で告知が行われました。それぞれの反応は限定的でしたが、繰り返しお願いしていくことで、アカウントを持っている人が増えてくること、すなわちTPP問題を自分のこととして考える人が増えてくることを期待します。
農協、郵貯関連、医師会、生協、労組などの全国的で多数の人に一度に働きかけることができそうな団体への働きは引き続き続けて行くとしても、地方に数えきれないほどあるそれぞれの農協、農器具・医療器具等関連のディーラー、TPPでダメージを受ける業界団体、将来大きな影響を受ける学生団体等々、署名数が少しずつしか稼げなくても、むしろ身近なところからお願いしていくことが長い目で見ると結局は効果的でしょう。
その意味で、ナショナルメディアへの働きかけよりも、地方新聞・TV、FM局などへの働きかけができるようにしたいものです。中央が無視できないレベルの運動に盛り上げていきたいものです。
5)第3回ホワイトハウス宛署名開設時期について
第二回は3月にオーストラリア開かれる会合に向けて署名を成功させて・・・という考えがあったが、むしろ2月ではなくTPP関連の話題が盛り上がる3月に行うべきだったと考えています。では、現在若干膠着しているように見えるTPP問題が次に盛り上がるのはいつだろうか、この問題を考えているときに、非常に幸運なことに3月12日に開催された「TPPを考える国際シンポジウム」に参加するために来日していた米国の市民団体、パブリックシチズンのロリ・ワラック氏に直接相談することができました。
次にTPP問題が盛り上がるのはいつでしょうという問いに対するロリさんの答えは、ずばり野田首相の訪米時。なるほど日本のお家芸(?)お土産外交が行われることが予想されます。最近の報道では5月の大型連休に日程が組まれるとのことですから、その数日前に開始するのが効果的ではないかということです。今後諸々の状況を見ながら、あまり日をおきすぎずに開始するとすれば、それぐらいが適当なのではないかと考えています。

第一回との変更点

1.ヘッドラインからpampering, greedy, tyrantなどの主観的な表現を削除
2.ネイティブチェックにより以前使用されなかった表現および、secretive(秘密主義の)が追加されたため、20文字削除の必要性に対応して「the financial crisis will deteriorate further /TPP条約加盟国内の金融危機はさらに悪化するでしょう」を削除

メディア・他団体による紹介

ホワイトハウス宛署名が紹介されたブログなど(順不同・敬称略)

◆443:TPP反対の声をオバマ大統領に届ける方法:5分で出きるホワイトハウス ネット署名のご紹介:廣宮孝信の反「国家破産」論 ブログ
http://grandpalais1975.blog104.fc2.com/blog-entry-...
◆ホワイトハウスへ直請願!!1か月で25000署名集めるよ!!! ひめのブログ
http://000hime.blog74.fc2.com/blog-entry-494.html
◆新世紀のビッグブラザーへ:三橋貴明ブログ
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/
◆すべては「気づき」
http://sekaitabi.com/whitehouse.html
◆Freemanの音楽・政治ブログ
http://ameblo.jp/free-and-obligation/entry-1109155...
◆情報メモまとめ
http://chaosseed.qlookblog.net/2011/12/06.html
◆ひのもと情報交差点
http://johokosa.blog98.fc2.com/blog-entry-447.html
◆荒んでいく世界 子供たちに幸せな未来を残したい…(PC閲覧推奨)
http://nippon-end.jugem.jp/?eid=2515

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