第52話



かずさ「ねえ、母さん」

曜子「なにかしら?」

かずさ「お願いします。今度のコンクール、絶対に勝ちたいんだ。
   だからあたしのサポートをしてください」

 あたしはベッドの上から立ち上がり、頭を深々と下げる。
 この人にお願いしたことなんてない。いつも勝手に与えられるだけで、
くれないものはないものだと考えていた。
 それが当然だと思っていた。
 だけど、それじゃあ駄目なんだ。このままでは春希に会わせる顔がない。

曜子「そう……。勝ちたいのね?」

かずさ「ああ、絶対に勝つ」

 頭をあげたその先には、心の奥まで射抜く母さんの瞳があたしを覗き込んでくる。
 勝気で、負けず嫌いで、自由奔放で、他人に迷惑を笑って投げつけてくるような
どうしようもない人だけれど、ピアノだけには真摯な人。
 だからあたしもピアノに関しては正直でいたい。

曜子「わかったわ」

かずさ「うん、ありがと」

曜子「10月のコンクール勝ちに行くわよ。ここで1位をとれないくらいでは来年の本番で
  上位に食い込む事さえ難しいわ」

かずさ「当然だ」

曜子「いい顔ね。私が全面的にあなたのサポートをしてあげる。でも、私が手を貸すんだ
  から来年の本番でも勝ちに行くわよ」

かずさ「わかってるよ。約束だもんな」

曜子「ええそうね。彼と私たちとの約束だものね」

かずさ「うん」

曜子「ということで、さっき美代ちゃんから飛行機のチケットとかホテル? 
  あと、練習スタジオとかの詳しい予定が送られてきたからここにおいておくわね。
  一応ホテルの近くのスタジオをコンクールが終わるまで全て抑えておいたから
  いつでも弾けるわよ」

かずさ「え? え、えぇ〜……。か、母さんっ」

曜子「じゃあ明日からの練習も頑張りなさい。
  来年のコンクールには春希君も招待できるといいわね」

かずさ「ちょっと母さん? 待って、待ってよ」

 母さんはあたしの呼びかけなど聞こえないふりをして寝室から出ていってしまう。
 あたしは追いかける気力さえ尽き、そのまま床に座り込んでしまった。
 くそっ。絶対最初からすべてわかっててはっぱをかけてきたな。
別に気を抜いているわけでもないけど、……くそっ。
 ここまでやってくれたのなら、絶対に1位をとらないといけないじゃないか。
もちろん1位をとる予定だってけど、……くそっ、腹が立つっ。
 でも……今だけだ。今だけはあんたの手のひらで踊ってやる。
でもさ、母さん。あたしは母さんみたいに社交的でもないし、人づきあいもうまくはないよ。
 でもね、ピアノの腕だけは母さんの横に並べるようになってみせるよ。







9月上旬 春希



春希「大丈夫なんですね?」

麻理「ええ、吐き気もおさまっているし大丈夫よ」

 俺は携帯電話から聞こえてくる麻理さんの声に神経をとがらせていた。
 麻理さんは普段は俺を頼ってくれるのに、どうしていつも以上に悪くなった病状に関しては
隠そうとするんだよ。俺はその為にニューヨークまできたというのに。
 たしかに俺が原因だってわかってはいる。でも、一緒に暮らしだしてお互いのみっともない
ところも知っていったのだから、一番肝心の病状だって共有したいじゃないですか。
 だから俺は麻理さんの些細な変化さえも逃すまいとその声に意識を集中させていった。

春希「本当でしょうね?」

麻理「本当よ。病気に関しては嘘はつかないわ」

 でも、本当の事を言ってくれない時もありますよね。

春希「でも、いくら体調が戻ってきたとしても、最近調子悪いじゃないですか」

麻理「体調を一度崩して、それを挽回しようとしてバランスを崩したのが悪かったのかも
  しれないわね。無理をしたつもりはないけど、それでもいつものバランスではないと体が
  無理をしてしまうのでしょうね」

春希「そうかもしれませんね。だから今日はもう家に戻って休んでください」

麻理「わかってるわ。今日は元々取材後はそのまま帰宅してもいいようにはしてあったし」

春希「そうだったんですか?」

麻理「本当は一度編集部に戻って北原とスーパーに寄ってから帰ろうと思ってはいたのよね。
  でも仕方ないわね」

春希「じゃあ一緒に帰りますか?」

麻理「え? こっちに来てるのかしら?」

 まあ映画とか小説だったら、ここでヒロインの前に現れるんだろうけど、
あいにくここには北原春希しかしないんですよね。

春希「いえ、まだ編集部ですけど、俺に割り振られていた分が終わってますから」

 ほんとうは麻理さんが無理をしないように編集部に戻ってきた麻理さんを家に連れ帰る為だ
とは言えませんけどね。ただ、そんな小細工さえも俺をよく見ている麻理さんが気がついて
しまうんだろうな。
 でもね、麻理さん。麻理さんが俺を見ているように、俺も麻理さんを見ているんですよ。
 だから、俺の事を思うのならば、無理はしないでくださいよ。

麻理「そうなの? だったらみんなには悪いけど、今日の残業はなしにしましょうか」

春希「残業することが当たり前というのはどうかとは思いますけど」

麻理「いつも頑張っているわけだし、今日くらいいいじゃない。
  疲れをしっかりとるのも仕事のうちよ」

春希「日本にいた時の麻理さんに言ってやりたい台詞ですね」

麻理「どういうことかしら?」

 やや声色が低くなったのは故障だよな。ほら、バッテリー残量もだいぶ減ってきているし。

春希「いえ、まあ、そのですね。はい、すみませんでした」

麻理「いいのよ別に。実際私は仕事の疲れを仕事で癒していたんだし。でもね北原。
  私は仕事に追われていたわけではないのよ。好きでやっていたのだし」

春希「わかってますよ。私生活を全て捧げてまで仕事に取り組んでいた麻理さんのことを
  近くで見ていましたからね」

麻理「あら? なんだかそれだと私生活が破滅的だと聞こえるんだけど」

春希「事実そうじゃないですか」

麻理「……そ、そうだけど、でも……北原にだけは言われたくないわね」

 コロコロと変わるその声色に、俺は安堵感を抱いていく。
 最初電話がかかったときは心底つらそうであった。それが今はやや拗ねているけれど、
明るくなっている事に俺は救いを感じられた。

春希「たしかに俺も似たような生活していますからお互い様ですね」

麻理「そうね」

春希「では、なるべく急いで行きますので、いつものスーパーの前で待ち合わせでいいですか?」

麻理「ええ、それで構わないわ」

春希「それではまたあとで」

麻理「私のことなんて気にしないでしっかり仕事をしてくるのよ」

春希「わかってますよ」

麻理「なら、よし」

 俺は麻理さんが電話を切るのを確認すると、帰宅する準備に取り掛かる。
でも、一応終わってはいるけど最後の見直しくらいはしておくか。
 これでミスなんてあったら明日麻理さんに何を言われるかわかったものじゃあない。
 ……そうじゃないか。麻理さんに気を使われてしまうのが怖いだな。今でも俺に負い目を
感じている麻理さんに、さらなるプレッシャーなんてかけさえるわけにはいかない。
だから俺は麻理さんの要求以上の結果を出さないといけないんだ。



 ほどなくして仕事を終えた俺は早足で編集部を出ていこうとする。
 しかし、ビルを出ようとした時同僚が俺を呼ぶ声に俺は脚を止めた。

編集部員「ねえ北原。風岡さん知らない? ここのところを聞きたいんだけど」

春希「風岡ですか? 今外に出ていて、そのまま帰るそうですよ」

編集部「明日の取材の事なんだけど、ちょっとわからないところがあるんだよね」

春希「……ああ、それですね。自分が風岡から任されているやつですから自分でもわかると
  思いますよ」

編集部員「そう? だったら北原に聞こうかしら」

春希「でもその資料は編集部にはありませんから、直接行ったほうが早いですよ。
  幸いすぐそばですし、今から行って資料を貰って来ましょうか?」

編集部「悪い。じゃあさっそく行こうか」

春希「ええ」

 少し時間がかかりそうだけど、このくらいなら問題ないかな。
 ……と、甘い見積もりが失敗だった。今手にしている資料は昨年の物で、
どうやら今年の資料ではないと問題が発生するらしい。
 これがデータを読みだせば済むだけの話なら簡単だったのに、
その資料がまとめられていないのが最大の誤算だ。
 だから俺が追加の仕事を終えて駆け足で出たのは、麻理さんの電話を切ってから
3時間ほどたってからであった。
 俺は全速力で駅に走り込む。途中通行人にぶつかりそうになった事数回。駅の改札口で
駅員に止められそうになった事一回。……まあ、犯罪に巻き込まれているわけではないので、
実際には止められなかったけど。
 とりあえず遅れている事を麻理さんにメールしておかないとな。これだったら出る前に
連絡しておくんだった。いや、本来なら追加の仕事が来た時に連絡すべきだったのに、
麻理さんとの会話に浮かれて連絡を忘れてしまったのは俺のミスだ。
 いつもの俺だったらしなくてもいいほど過保護に連絡を取り合うのに、
今日に限っては麻理さんの復調に安堵しきっていた。
悪い時は悪い事が重なるわけで、俺の携帯のバッテリーは底をつき、画面さえつかないでいた。
 ほんと社会人失格だな。いつでも連絡をとれるようにしておくのが社会人の基本なのに、
どうして俺は肝心な所で大きなミスをするんだよ。
 そうだっ。公衆電話があったな。
 虚しいひらめきに俺は公衆電話を探し始める。まだ電車はこないようだし、
ちょっと電話をするくらいの時間ならあるはずだ。
 それに、ここは公共の駅だ。今は携帯電話が公衆電話の役割を根こそぎ奪い取った社会で
あっても、公衆電話の必要性は消滅してはいない。 
 しかし、期待の公衆電話を見つけた瞬間俺は現実を突き付けられる。
 どうやって電話すればいいんだよ。麻理さんのアドレスは携帯のメモリーにしかない
じゃないか。くそっ。せめて肝心のアドレスさえ覚えていれば。俺が覚えているアドレス
なんて二つしかない。自分のアドレスと、それと、ウィーンにいるであろう電話をかける事も
ないあいつのアドレス。
 何度も電話しようとして踏みとどまるうちに、画面に表示されるナンバーを俺は
覚えてしまった。その印象は自分のアドレス以上に鮮明なほどだ。
 だから俺は期待の公衆電話の前で電車を待つしかやることが見つからなかった。
 そして、電車がホームに滑り込んできて電車に乗っても、俺の不安は解消される事は
なかった。いくら自分の足で走るより早く目的地につくはずの電車であろうと、
俺は自分の力ではこれ以上早く進む事が出来ないことに馬鹿な憤りを感じてしまう。
 今自分ができることなんてなにもないって突き付けられるようで、俺は自分の無力さを
感じずにはいられなかった。



 駅の改札口を今回も駅員に止められることなく通過し、
息を乱しながら俺は約束の場所へと駆け進む。
 普段運動しない事がこんなところで露呈するなんて。
これだったら気分転換と体力向上のために麻理さんとスポーツジムにでも通うか。
 なんて、酸欠状態の俺は今考える必要がない事ばかり考えてしまう。
 つまり、俺の本能が考える事を拒絶しているようだ。
 俺の今一番考えるべき事。
 そして今一番知りたくない事実。
 それは、連絡も一切せずに3時間以上も待たせている麻理さんが、
今どんな気持ちで待っているかってことだ。

春希「麻理さんっ」

 俺に背をむけたたずむその姿は、後ろ姿であっても間違えることなんてありはしない。
毎日のように眺めてきたその後ろ姿を俺が見間違えることなんてないのだから。
 しかし俺の声は届いていないようで、振り返るどころか反応さえ見せてはくれなかった。

春希「麻理さんっ。遅れてすみません」

 もう一度走りつかれてわずかしか残っていない肺の空気を力の限り吐き出す。
 すると、今度こそ俺の声が届いてくれたようで、麻理さんの肩が揺れ、
そしてゆっくりと俺の方へと振りかえってくれた。

春希「はぁはぁ、あぁっ、はあ……」

 ようやくたどり着いた。
 俺の方へと振りかえってくれるその横顔で麻理さんである事を確認した俺は、
重くなった両足に最後の激を叩きこんで走りきる。
 たどり着いたのはよかったのだが、いかんせ運動不足であったことがたたり、
俺の限り少ない体力はここで底をついた。

春希「す、すみません。……はぁっ、はぁ。連絡入れなくて、……すみません。はぁ……。
  何があるかわかりませんから、……はぁ……運動しておかないといけませんね」

 大学にはいってますます運動しなくなった俺の体力は、軽音楽同好会たる運動とは無縁の
活動をしていたときよりも低下しており、なかなか息が整わない。
 それでも麻理さんに伝えたい言葉が溢れ出て、
息が続くわけもないのにしゃべろうとして失敗を繰り返した。

春希「はぁ、はぁぁ〜……。もう少しだけ待ってください。もうちょっとで息が整いますから」

 ようやく息が整ってきた俺は、脳の方にもどうにか酸素を供給できるようになったわけで、
今さらながら事の異常さに気が付いてくる。
 麻理、さん?
 そう、異常だった。何が異常か。そんなの簡単だ。
 目の前にいるはずの麻理さんが、一言も言葉を発していない。
たしかに麻理さんは目の前にいる。頭を下げて息を整えていた為に顔は見えてはいないが、
麻理さんの靴なら確認できる。この革靴は麻理さんのものだ。
 今はいている革靴は今朝も玄関にあったのだから見間違えるはずもないし、この細く引き締
まった脚を包み込んでいる黒いストッキングもあわされば、俺が見間違えるはずはなかった。

春希「麻理さん?」

 俺は答え合わせをするべく、ゆっくりと顔をあげていく。
 その顔をあげるスピードがぎこちなく動いていくのは、おそらく俺が答えを知りたくは
なかったからかもしれない。だって、俺が知っている麻理さんなら、怒りはしないだろうが、
注意と走ってきた事をねぎらう言葉をくれたいるはずだ。
それなのに今俺の前にいる麻理さんであろう人物は、俺に一言も声をかけてはくれなかった。

春希「麻理……さ、ん。麻理さんっ、麻理さん」

 俺の声と顔を確認したはずの麻理さんは、俺がいる事を非常に遅い速度で認識していく。
 青ざめていた顔色はほんの少しだけ熱を取り戻す。けれど、宙をさまよっていたその瞳は、
生気を取り戻した瞬間にその役割を思いだしたようで、
機能停止していた分も合わせて涙を大量に流しだした。

春希「連絡を忘れていてすみませんでした。……麻理さん? 麻理さんっ」

麻理「ぁ……あ、ぁっ」

春希「遅れてすみません」

麻理「…………北原っ!」

 俺の心を突き抜けたその声は、脳が認識するよりも早く俺の体が麻理さんの体を認識する。
 体当たりにも近い勢いで俺を抱きしめてくるその力に、
俺はようやく麻理さんの元にたどり着いたと実感した。

春希「帰る直前に新たな仕事が入ってきたのはいいのですが、思っていたより時間がかかって
  しまい、麻理さんに連絡するのさえ忘れていました。ほんと、ごめんなさい」

麻理「北原」

春希「しかも、連絡をしていないことに気がついて電話しようにも携帯のバッテリーが切れて
  いました。社会人失格ですね」

麻理「北原」

春希「さらに酷い事に、公衆電話で電話しようにも、麻理さんのアドレスがわからなかった
  んです。あと、今になって気がついたのですが、麻理さんの名刺、俺、もらったことない
  ですよね。今度貰ってもいいですか? そうすれば携帯のバッテリーが切れていても
  連絡できるじゃないですか」

麻理「は……ぅき」

春希「でも、やっぱなにが起こるかわからないですから、あとで携帯充電したら麻理さんの
  アドレス暗記しますね。そうすればいつでも公衆電話で電話できるじゃないですか」

麻理「はるきぃ」

 さっきから麻理さんは俺の言葉を聞いても俺の名前しか返してはくれない。でも、俺の胸に
こすりつけてくるその頬から、俺の言葉を理解しているってことだけは汲み取れた。
 麻理さんが示してくれる反応は、俺の名前を呼ぶ声、胸にすがりついてくる事、そして、
すすり泣く声、だった。この三つの情報から麻理さんの状態を汲み取るなんて高等技術も
恋愛経験もない俺は、効果が見込めなくても喋り続ける事しかできなかった。

春希「ほんと社会人失格ですね。いつでも連絡をとれるようにしておかないといけないのに。
  いや、その前に連絡を忘れたほうがもっと酷いですね。……、麻理さん?」

 喋るに夢中になっていた俺は、いつの間にかに胸に頬をこすりつけているのをやめ、
顔をあげて俺の顔を見つめている事に気がつくのが遅れてしまう。
 俺を縛りつける弱々しい瞳は、俺の瞳を捉えて離さない。俺の方も吸い寄せられるように
目をそらす事が出来なかった。

春希「ま、り……あっ」

 それは一瞬だった。
避けることなどできなかったし、もしわかっていたとしても、避けていたかも疑わしかった。
 つまりは、俺は受け入れてしまったのだろう。
ついに、受け入れてしまった。受け入れたかった。
 否定などしたくなかった。肯定したかった。
 誰もが否定するであろう俺達を、肯定したかった。
 ……俺と、そして麻理さんが、必ず否定しなくてはならなくなる関係を
、一瞬だけでも肯定したかった。
 刹那的衝動と冷酷な理性が俺達を現世に押しとどめる。これは間違っている。
けれど、今は正しいと思いたい関係に、俺は麻理さんの小さな頭と細い腰を引き寄せて、
その唇にこたえた。

麻理「あっ、はる、き。……んぅ、だ、め」

 俺の目にうつる瞳に理性が戻り始める。見開いたその瞳は、自分が何をして、
俺に何を求めたかを瞬時に理解していく。
 きっと、今になって麻理さんのほうからキスをしてきたことに気がついたのだろう。
 でも、そのキスにこたえて抱きしめて、さらなるキスを求めたのは俺の方で、現に逃げよう
としている麻理さんを強く抱きしめて逃げられないようにしているのは俺の方だった。
 荒々しく麻理さんを求めてしまった為に麻理さんの髪止めがこぼれ落ち、艶やかな黒髪が
流れ落ちる。俺はその黒髪をすくうように指に絡ませ、さらに体を密着させていった。

麻理「ん、んん。……だ、……ま、だって。あっ」

 言葉はいらないというか、なにも浮かばなかった。熱にやられた俺には思考などありは
しない。ただ、本能だけが唇をむさばり、その優美な体を記憶していく。
 麻理さんも本能に観念してたのか、もう逃げようとはしなかった。
そして、俺の事を受け入れてくれた証として、俺の背中にまわされている腕に力が込められた。





第52話 終劇
第53に続く



第52話 あとがき


ええ、まあ、その……かずさ編スタートしてます。
ニューヨーク編ともいいますけど……。


来週も月曜日に掲載できると思いますので、
また読んでくださると大変嬉しく思います。

黒猫 with かずさ派

このページへのコメント

ICでかずさにキスしたように、春希はとうとう麻理さんとキスしてしまいましたか。
だんだんWA2らしく面白くなってきましたね。
かずさがニューヨークを訪ね、より泥沼になる瞬間を楽しみにしながら、次話を待ってます。

0
Posted by N 2015年06月30日(火) 00:44:14 返信

更新お疲れ様です。
いつも以上にピアノに真剣に取り組もうとするかずさと起こるべくして起こってしまった春希と麻里さんの行為が暗雲漂う展開を予想させますね。
次回も楽しみにしています。

0
Posted by tune 2015年06月29日(月) 19:33:48 返信

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