前書き

かずさTrue後 若干メタ有り



雪原にかずさと俺が二人っきり。
愛しい人が目の前にいるのに・・・
どうして、こんな悲しい気持ちになるんだろう・・・
かずさ・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・



「はぁぁ・・・・・・っ!」

そんな夢を、目覚めの良くない夢を見て、起きた。

漠然としたまま、目の前を見ると、かずさが真剣な顔で俺をじっと見つめていた。

「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」

「・・・おはよう、かずさ」

「おはよう、春希」

「とりあえず、今何時?」

「ん〜・・・、午前5時20分を少し過ぎたくらいだな」

「そっか・・・」

たしか昨日もとい今日の午前1時半過ぎまで仕事をして、その後、かずさのいるベットに入って眠りについたから、
大体3時間くらい寝たってとこか・・・

「どうした?」

「なんでもないよ、起きようかな?」

「・・・起きるのか・・・随分夜遅くまで仕事してた気がするけど・・・」

「疲れてないから大丈夫、それより一緒にシャワーでも浴びるか?」

「うん」



・・・・・・


それからかずさと一緒にシャワーを浴びて、浴室から出たあとかずさの髪をドライヤーで乾かして、ブラッシングして、かずさの髪にトリートメントをしてやって、
それから俺が朝食の用意をして、二人で食べて、かずさにはだだ甘コーヒーをいれて、自分には普通のコーヒーを入れて、二人でリビングの馬鹿でかいソファーで一服入れる。

「なぁ、春希?」

「何だ?かずさ」

「今朝、どんな夢を見てた?」

「・・・・・・」

やっぱ、その質問来るよな・・・

「・・・俺、うなされたのか?」

「うん・・・あたしの名前を言いながらな」

「・・・聞きたいか?どんな夢か」

「うん」

俺は、今朝見た夢の内容をおぼろげながら覚えている範囲で、分かりやすく、説明した

「・・・あたしも似た夢を見たことがある・・・」

「え?」

「真っ白な広い場所であたしと春希がふたりでいるんだけど、悲しい気持ちで胸が張り裂けそうで・・・」

「かずさ・・・」

「その夢を見た日は、ピアノを弾くよりも、ずっと春希のそばにいたくて、1日中べったりしてたけど」

「・・・・・・」

時々、かずさはピアノを弾きたくないとか言って、俺が家で仕事してる時もずっとそばにいる日があるけど、
その時は、ぐうたらの気まぐれくらいにしか考えてなかったけど
・・・そういう事なのか?

「春希・・・」

「かずさ・・・」

隣に座ってるかずさが、不安なのか、距離を詰めて、ひっつくように身を寄せてくる。
俺は、そんなかずさに受け止め、今朝手入れをしてあげた髪を優しく撫でる。

「かずさ、夢は夢だ」

「・・・・・・」

「たとえ、悪い夢でも、良い夢でも、いつかは醒めて消える、現実じゃない」

「・・・うん」

「で、こうして俺とかずさが一緒にソファーに座って、コーヒーを飲んで、話をしてる。」

「ぅ、うん」

「これは夢じゃない、現実だよ、消えないよ」

「だから変な夢見ても、気にするな。俺はずっとそばにいるから」

「うん、はるきぃ・・・」

かずさの顔が安心したような笑みを浮かべる。

「なぁ、春希」

「何だ?」

「まだおはようのキスしてないから、今しよう?」

「今さら?・・・今コーヒー飲んだとこなんだけど・・・?」

「かまうか、そんなこと」

そうして俺たちは口付けを交わす・・・

そう、夢じゃない、これが現実。

これからずっと一緒だよ・・・かずさ

あとがき

T√後にN√に近い夢を見る感じ

初めてSS書いたけど、本編の雰囲気を再現するのは難しいです。

このページへのコメント

良くできてると、思います。

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Posted by のむら 2016年05月29日(日) 22:42:40 返信

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