「うああああーーーーーーーー」

冬馬の絶望が痛みが悲しみが、あらゆるマイナスの感情が俺に流れてきて俺は叫び、その悲鳴で目を覚ました。
まただ。
また、あの変な夢を見てしまっている。
しかも、問題は夢の内容だ。
折角、三人で楽しく旅行する夢だったのに、何で最後には冬馬が悲しまなければならないんだ!
だが、あの夢の世界では、冬馬にあんな思いをさせているのは間違いなく俺と雪菜の関係だろう。
しかも、夢の世界の俺は冬馬があんな思いをしていることに全く気付いていない。
ふざけんじゃねぇ!
と夢の中の俺に対して怒鳴りたくなる。

いつも通り、興奮する頭を抑えつつ、何とかノートに夢の内容を全て書き残し、一息ついた。
さて、こう何度もあんな夢を見ると、流石にちゃんと考えなくてはいけない。
この類の夢を見るのは三回目だが、三回全部の夢の話が繋がっていると考えられることから、単なる夢と片付けるのは早計だろう。
予知夢という奴だろうか?
俺はオカルトは基本的に信じないが、自身に起きている現象なら信じざるを得ない。
だが、話に聞く予知夢とは、俺と雪菜の交際しているという状況が異なる。
現実の俺は、誰とも交際していない。
おそらく、雪菜も、そして冬馬も誰とも交際していない。
だが、もし、俺と雪菜が交際した場合、夢の内容が現実となるという意味だろうか?
ただ、この夢がそういう意味だと結論付けるには、雪菜と冬馬が俺に好意を持っているという夢の様な条件が前提となるのだが

まさか

そんなことが

あるはずが


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