ヴァレリー
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copper1892 2018年01月10日(水) 22:21:48履歴
躁の絵描き、ヴァレリー・ローズ 
魔法と無限の想像力を絵筆に乗せて！
ヴァレリーはオッドアイであり、片方の瞳が青、もう片方の瞳が緑である。彼女は「物事を違った目で見る」。そして、自己を絵画によって表現する。彼女は感情の大きな浮き沈みを体験するが、それゆえ人間の気持ちの振れ幅をひとよりはるかに良く理解できる、と彼女は信じている。
また彼女は、男の子と女の子のどちらも好きになることがある―それはフラグストンの首都においては犯罪だ。現在、彼女はルークの『明星の楽園』に住んでいる。フラグストンに「国家の敵」の烙印を押されている保護都市である。彼女はルークの芸術顧問を務めており、ルークの科学顧問を務めるマックス・ガイガーとは同僚である。
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ヴァレリー・ローズは元はヴァレリー・スカーレット・カーソンという名前だった。オッドアイで緑眼と碧眼を生まれ持っていた。幼い頃から、彼女の視点は他人とは異なっていた。ヴァレリーは自己を創造的に表現する必要に迫られ、それにはもっぱら絵画を使うこととなった。彼女の人生は躁鬱の波にさらされている。彼女はそれを自分自身の一部として、自分の絵画を定義する一部として受け入れている。
ヴァレリーは男子と女子のどちらも好きになるのだが、彼女が愛したのはヴァネッサという女性であった。フラグストンはそれを違法となし、ある晩ヴァネッサは連行されていった。ヴァレリーはそれから二度と彼女に会うことはなかった。ヴァレリーは怒りと、絶望と、悲嘆に苛まれた。彼女はフラグストンを永久に去り人生を入れ替えた、言うならば、名を柔らかな花から刺のある花へ変えるように―そしてヴァレリー・ローズとなったのだ。
「わたしのこんな気持ちは許されないものだっていう人もいる、けれどわたしは彼らとは少し違う世界を見ているの」
キャラ概観
どんなキャラ?
・『自由速筆』を活かしたチェーンコンボの鬼。全キャラ中ただ一人、6枚の打撃札によるチェーンコンボを繋げられる。
・A札が補充スキル付きで打点もそこそこ高性能。回収もしやすい。
・投げからの選択肢が高打点なものからアド得を狙ったものまで広範に渡る。YOMI界屈指の投げキャラとも称される。
・『俊速』で戦闘フェイズを制しやすい。相手は速度的に中途半端な打撃を出すのに勇気が要る。
・A札が補充スキル付きで打点もそこそこ高性能。回収もしやすい。
・投げからの選択肢が高打点なものからアド得を狙ったものまで広範に渡る。YOMI界屈指の投げキャラとも称される。
・『俊速』で戦闘フェイズを制しやすい。相手は速度的に中途半端な打撃を出すのに勇気が要る。
基本パラメータ
HP：80 (全キャラ中ワースト2。使い慣れると全く気にならない)
コンボ可能ポイント：6 (全キャラ中最高)
コンボ可能ポイント：6 (全キャラ中最高)
デッキ一覧
数字順
2 :打撃/回避
3 :打撃/回避
4 :打撃/回避
5 :打撃/防御
6 :打撃/防御
7 :投げ/防御
8 :投げ/防御
9 :投げ/防御
10:投げ/防御
J :打撃
Q :打撃
K :打撃
A :打撃/打撃
3 :打撃/回避
4 :打撃/回避
5 :打撃/防御
6 :打撃/防御
7 :投げ/防御
8 :投げ/防御
9 :投げ/防御
10:投げ/防御
J :打撃
Q :打撃
K :打撃
A :打撃/打撃
技別
能力解説
キャラクタースキル 『自由速筆』-Agile Hands-
通常打撃を好きな順番でコンボにできる。
(連番でないコンボもチェーンコンボとして扱われ、コンボの後パワーアップフェイズでAを探し出せる。)
ヴァレリーの通常打撃はどんな順番で出しても繋がる。通常打撃の属性が全てLinkerになったものと思えば良い。3枚以上連続で出せばちゃんとチェーンコンボとして扱われる。
この能力の利点は以下：
- 遮二無二でも通常打撃を繋げればチェーンコンボとなる。ヴァレリーは20キャラ中最もチェーンを繋ぎやすい。
- よってA札を回収しやすい。A札は手札アドバンテージを稼ぎやすく、また単発攻撃としてもコンボの締めとしても高性能な良札。チェーンが相手の青バーストに防がれても、他キャラほどデメリットは大きくない。
- 手札に通常打撃が少ない場合でも、戦闘勝利後の通常打撃札ドローを当てに出来るため、日和見的に出した通常打撃からでもチェーンに発展させやすい。この戦術は『太筆書き』とのシナジーも強い。
- 通常打撃札の最速値は『2.4』と悪くなく、『俊速』を使えば更に速くなる。相手から見れば、速度的に中途半端な札では負けやすく、そこそこの打点を持って行かれ、かつA札を大量に回収されるためかなりの面倒。
7能力 『太筆書き』-Bold Strokes-
戦闘公開 - このターン、全ての通常打撃のダメージは+1される。カードを1枚引く。
- 1ターンで複数枚使うことも可能。効果は重複し、枚数分だけダメージは増える。
7札に付与されている強化・補充系スキル。
戦闘フェイズで伏せカードが開示された時にこのカードを出すことができる。
プレイヤーは山札からカードを1枚引き、そのターンに出した通常打撃カード1枚につき1ダメージを加算することができる。
つまり2打撃で戦闘に勝ち、このカードを1枚出して3→4とコンボを繋ぐと、最終的に相手に与えられるダメージは12となる。
(打撃や投げによって戦闘に勝利していなければコンボ自体ができない点は注意)
なかなか美味しい効果ではあるが、7カードは投げ札としての性能も良いというのが使い手としての思案のしどころである。
既に手札にチェーンコンボの条件がそろってる場合ならまだしもそうでないときは、無理に手札に残して腐らせるよりも命中期待値の高い投げカードとしてさっさと使用したほうが有益な場合もある。
機に応じた柔軟な対応でこのカードを使いこなしていきたい。
10能力 『俊速』-Burst of Speed-
戦闘公開 - あなたが公開した打撃や投げの速度が2ポイント速くなる。ただし1.0が最速である。
(これを複数枚出せば効果は累積する)
- 相手がこちらの速度を遅くする能力を使っていた場合、こちらの能力を先に適用する。
- 例: グウェンが「凍てつく毒」でこちらの速度を2.0遅くしていたとき、2打撃を公開した後「俊速」を1枚使った。
- 2打撃の速度は2.4。
- 「俊速」の効果を適用し速度は1.0になる。
- 「凍てつく毒」の効果を適用し、最終的に速度は3.0となる。
- 例: グウェンが「凍てつく毒」でこちらの速度を2.0遅くしていたとき、2打撃を公開した後「俊速」を1枚使った。
- 旧版より：速度の上限が0.0から1.0に変更された。
10札に付与されている強化系スキルだ。
戦闘フェイズでお互いの伏せカードが開示された時にこのカードを出すことができる。
これを使うことで、その戦闘フェイズのみ自分の打撃や投げの攻撃速度が2ポイント分早くなる。
例えば、攻撃速度3.4のKカードを攻撃フェイズで開示したあと10カードを出すと、その打撃の攻撃速度は1.4となるのだ。
更にもう1枚10カードを出した場合、攻撃速度は1.0となるわけだ。それ以降は何枚10カードを出しても攻撃速度は変わらず1.0のままとなる。
これは全キャラ中でも屈指の性能である。
戦闘フェイズで打撃どうしや投げどうしになっても、このカードで攻撃速度を高めてヒットをねじ込むことができるのだ。
その後で強力なコンボに繋げることができると思えばヴァレリーにとっては損であるはずがなく、やられた相手にしてみれば嫌らしいことこの上ない。
相手が必勝の確信を持って繰り出した高速の攻撃に対してこのカードを使用し、無理矢理速度的に上回って返り討ちを食らわせた時の痛快さは筆舌に尽くしがたいものがある。
技解説
通常打撃
攻撃速度は全キャラ中でも速い部類。『自由速筆』を活かすことでチェーンコンボが組みやすいのは先述したとおり。
２・３・４には回避面が付く。ヴァレリーの回避札はこれらだけなので、チェーンの為に濫用すると肝心な時に回避ができなくなる。使い方には注意したい。
投げ
攻撃速度はかなり速い部類。ルークやミドリなどを相手にする場合は仕方ないにせよ、それ以外のキャラ相手ならば投げのかち合いを制しやすい。
戦闘勝利後にポイント3つ分だけコンボを繋げられるが、選択肢はかなり多い。これについては別項で述べる。
防御
コンボパーツを素早く揃えることがヴァレリーの基本的勝利条件なので、防御を行う機会も自然と多くなる。だからこそ、相手の投げを喰らう頻度も多くなる。
ヴァレリーは補充スキル持ちの札が多く、また通常打撃ヒット後のドローも期待できるので、防御だけが手札補充の選択肢でないことは心得ておきたい。
回避
全て通常打撃カードの裏面。
以前は『俊速』の能力が強く、打撃対打撃の速度勝負を制しやすかったため、回避はそれほど使われていなかった。
しかし現環境においては速度負けの確率が高まり、また打撃での戦闘勝利を阻む能力を持つキャラが増えてしまったため、回避は重要な選択肢となっている。
チェーンコンボで通常打撃を無暗に出し過ぎると、手札に回避札が一枚もない事態になりかねないので注意。
J打撃 『三色乱筆』-Three Colors-
攻撃属性はEnder。コンボポイントは2。攻撃速度は2.2と微妙な速さ。
ヒット後更にフェイスカード(J・Q・K)を二枚までパンプアップ出来る。一枚ごとに7ダメージが加算、最大パンプで21ダメージとなる。ヴァレリーデッキ最強のダメージソースだ。
始動が投げからにせよ打撃からにせよ、この札を絡めたコンボは高打点になりやすい。その反面、この札を戦闘フェイズで出すことにはデメリットが伴う。
ヴァレリー最速打撃であるQや貫通スキル持ちのK札、そしてJ札自身しかパンプアップパーツに出来ない。一戦中にJパンプアップを2回行えるケースは稀なので、パンプアップの選択肢として一番有用なのはJ札ということになる。無駄遣いは極力避けたい。
Q打撃 『紅の力筆』-Crimson Passion-
攻撃速度は0.2で、ヴァレリーデッキ中最速。最大パンプアップでの14ダメージはそこそこ強力だが、上乗せに使う札はチェーンコンボなどの兼ね合いをも考え、よくよく吟味したい。
単発打撃として強力なA打撃の攻撃速度は1.0、そして『俊速』によって速度を高められる上限も1.0と、1.0と言う数字が何かとついてまわるヴァレリーにとって、Q打撃はまさに切り札的存在。
現環境においては、ヴァレリーの速度1.0打撃に差し込もうと、更なる高速打撃を繰り出してくるケースはかなり多い。防御と回避を除けば、それに対処する手段はQ打撃しかない。
K打撃 『躍る虹色の一筆』-Flying Rainbow Stroke-
基本ダメージは6、削りダメージが2。
攻撃速度は3.4、攻撃属性はLinker。コンボポイントは1。
K能力 『色の爆発』-Splash of Color-
この打撃は、これと同じ色（赤か黒）の防御でのみ防御できる。
1st時代は『泣く子も黙る、屈指の低性能カード』などと散々に言われていたが、2ndエディションから貫通スキル『色の爆発』が付与されたことで非常に価値ある札となった。
強力コンボパターンを幾つも持つヴァレリーにとって、最初の一打がヒットする可能性が上がることは極めて嬉しいニュースといえる。
ただこの札はJカードのパンプアップパーツでもあるので、使いどころはよくよく吟味しなければいけない。
これについては別項で詳しく解説する。
- 旧版より：新カードスキル追加。
1st時代は『泣く子も黙る、屈指の低性能カード』などと散々に言われていたが、2ndエディションから貫通スキル『色の爆発』が付与されたことで非常に価値ある札となった。
強力コンボパターンを幾つも持つヴァレリーにとって、最初の一打がヒットする可能性が上がることは極めて嬉しいニュースといえる。
ただこの札はJカードのパンプアップパーツでもあるので、使いどころはよくよく吟味しなければいけない。
これについては別項で詳しく解説する。
A打撃/AA打撃
A打撃 『色の宝玉』-Chromatic Orb-
基本ダメージが10、削りダメージが3。
攻撃速度は1.0、属性はCan't Combo。
打撃カードとしての性能の良さはトップクラスだ。
威力も攻撃速度も申し分ない上、補充系カードスキル『無限の創造性』が付与されており、このカードによる打撃をヒットさせるとカードを一枚ドロー出来る。
コンボパーツを速やかに集めることが重要となるヴァレリーにとって、二桁の打点で攻撃しつつ手札を貯められる一石二鳥の効果は非常にありがたい。
速度1.0の打撃を出しやすいというだけでもかなりのアドバンテージなのだが、ヴァレリーのA札にはまだ裏面がある。この裏面技も使いどころが多くて面白い。
ただ、ちょっとしたデメリットを飲む必要があるのだが……
AA打撃 『大傑作』-Masterpiece-
,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
(.＿＿_,,,... -ｧァﾌ| あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ！
|i i| }! }} /／|
|l､{ j} /,,ｨ//｜ 『単発打撃が強力なAカードを二枚一度に出せば
i|:!ヾ､_ﾉ／ u {:}//ﾍ 更に強力な打撃になるかと思ったら弱体化していた』
|ﾘ u' } ,ﾉ _,!V,ﾊ |
／´fト､_{ﾙ{,ィ'ｅﾗ , ﾀ人 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
/' ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽﾄiゝ おれも何をされたのかわからなかった…
,ﾞ ／ )ヽ iLﾚ u' | | ヾｌﾄﾊ〉
|／_／ ﾊ !ニ⊇ '／:} V:::::ヽ 頭がどうにかなりそうだった…
/／ 二二二7'T'' ／u' __ /:::::::/｀ヽ
/'´r -―一ｧ‐ﾞＴ´ '"´ ／::::／-‐ ＼ 設定ミスだとか製作者の悪意だとか
/ // 广¨´ /' ／:::::／´￣｀ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
ﾉ ' / ノ:::::`ー-､___／:::::／/ ヽ }
_／｀丶 /::::::::::::::::::::::::::￣`ー-{:::... ｲ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
何のことかわからない人のために、とりあえずAA打撃についての説明をする。
基本ダメージは16、削りダメージは3。攻撃速度は1.2で攻撃属性はEnder。消費コンボポイントは2。
ヒット時にはカードスキル『無限の創造性』が発動し、カードを一枚ドローできる。
単発攻撃が非常に強力なA札を2枚も使ったにも関わらず、攻撃速度が遅くなっている上、A打撃を二回放つよりも一枚当たりのダメージ効率が落ちている。一応これ、ヴァレリーの超必殺技なのだが......
さらに悪いことに、A札を二枚消費しているのに「無限の創造性」によるヒット時のドローは一枚のみ。「だったらA打撃を二回当てたほうが得じゃないか」と言われても反論しようがない。
しかしそれはあくまでも、戦闘フェイズでAA打撃を放とうとした場合の話だ。
攻撃速度もダメージ効率も劣るAA打撃を、必ず命中する確証のない戦闘フェイズで使う必要性は、実は全くない。
つまりこのAA打撃は、コンボの締めとして使ってこそ価値のある攻撃なのだ。
例えば投げからコンボの場合、最大28ダメージを叩き出すことが出来る。J打撃ほどではないが中々のダメージ源だ。
相手の青バーストに阻まれてコンボダメージを与えられなかったとしても「無限の創造性」によるカードドローは行える。コンボ後の手札状況も悪くなくできるのも長所といえるだろう。
A能力 『無限の創造性』-Unbounded Creativity-
戦闘中 - このAのどちらかの面をヒットさせたとき、カードを1枚引く。
- コンボフェイズでヒットさせたときも1枚引く。
- AA打撃をヒットさせた場合も引けるのは1枚だけ。
- コンボフェイズでヒットさせたが青バーストされてダメージが無効化された場合でも、ヒットはしているので1枚引く。
A打撃もしくはAA打撃を戦闘フェイズでヒットさせた時、もしくはコンボフェイズでA打撃かAA打撃をヒットさせたとき、山札から一枚手札に加えることが出来る補充系スキルだ。
2ndエディションのルール改定により、戦闘フェイズで通常打撃で勝利した場合カードを1枚ドローできるようになった。すべての通常打撃に『無限の創造性』に類似した効果が付与されたといってもいい。(なんかカッコいいな)
このルール改定により、本家本元の『無限の創造性』は輝きを失ったのだろうか？ いや、そんなことはない。この能力の価値はルール改定後も依然失われていない。
どちらの面を用いても強力な効果が期待できるA札に補充系スキルが付いているだけでも、相当なアドバンテージなのだ。これもまた別項で色々考察することとする。
基本戦略
コンボで押しまくるヴァレリーは雄々しき虎である
コンボが出来ないヴァレリーは女々しい猫である
(某ヴァレリー使い)
ヴァレリーはコンボで押しまくってナンボのキャラだ。
何故ならばヴァレリーにはルークやディグレイのように単発でガッツリ削れる札があるわけではなく、ジャイナやセツキほど有効カードを手札にプールしておける能力があるわけでもなく、グレイヴやミドリやガイガーやパンダのように高威力の超必殺技があるわけでもない。試合の序盤で回避行動ばかりしているとコンボパーツがなくなるし、相手がガンガン投げてくる戦法をとった場合はろくに防御も出来ず手札が永遠に溜まらないことだってある。
普通に考えると、これだけ扱いづらいキャラもない。
そんな面倒くさいキャラであるヴァレリーを使いこなすためには、まずどういったことから手をつけていくべきだろうか。
著者(AXEL F)は、『攻撃の型を把握すること』から始めるべきと考える。
詮ずる所、コンボとは麻雀のように多くの手牌を的確に組み上げていくべきもので、その大前提となる『役』を頭に入れておかないことには戦い方などわかりはしないし、ゲームの勝者になることも覚束ない。ヴァレリーの場合は、カードをどう組めば効率的に大ダメージを狙えるかという攻撃の『型』をしっかり頭に入れなければならないのだ。
逆に言うとこれらをある程度こなせるようになれば、あなたはコンスタントに大ダメージを狙えるようになる。この辺がヴァレリーの随一の強みだ。一度火が付いたら止められない怒涛の攻勢は、相手に只ならぬ脅威を与えることだろう。
よって本項では攻撃の『型』を想像しうる限り列挙し、それらの特徴や期待ダメージ値について述べていく。
どの型にも一長一短あり、一概にどれが最強とはいえない。戦況や手札状況に応じて有効手は変わってくる。型にとらわれない柔軟な発想を求められる局面も当然存在する。
しかし型そのものを頭に叩きこんでおくことは決して無益にはならない。それだけは強調しておきたい。
攻撃の型 打撃からの派生
�…名鐶之睿�打
【長所】
『自由速筆』をフルに活用し、ひたすら通常打撃を重ねるだけというシンプルさが特徴。コンボパーツとなる通常打撃の枚数は24枚と非常に多い。もっとも狙いやすいコンボといえる。
強化スキル『太筆書き』による恩恵を大いに受けられるのも長所といえる。例えば戦闘フェイズ勝利後、一度に4枚の7札能力を発動し、かつ6枚のチェーンコンボを繋いだ場合、最大24ポイントもの追加ダメージを狙えるわけだ。連ねた通常打撃のダメージ量によっては、一度のコンボで50ダメージ超も夢ではない。
また、パワーアップフェイズでA札を最大4枚回収できるのも大きい。威力・速度・追加効果の三者とも申し分ない性能を秘めるA札をコンボ後に複数枚回収出来るということは、手札アドの話を持ち出すまでもなく大変素晴らしいことだ。
【短所】
とにかく最初の打撃を当てる事に苦労させられる。速度的に有効な2打撃・3打撃は必ずしも常に手札にあるわけではないし、あったとしても単体で戦闘フェイズに出すのはやや厳しい。ヴァレリーのコンボの強力さを知るプレイヤーなら、中途半端な速度の打撃はなかなか振ってこないものだ。
相手の投げのタイミングを読んで打撃を当てられれば申し分ないが、10能力『俊速』を使って打撃と打撃のかち合いを無理やり制してコンボをねじ込むくらいの強引さを持つべきだ。
連ねた打撃札が貧弱だった場合、最終ダメージはそれほど高くならない。2や3ばかりの通常打撃を連ねた場合、最終ダメージが15に届かないというケースすらある。六連チェーンコンボは使用するカードの枚数の割にダメージ値が安定しないというのも欠点といえるだろう。
�∋溶�打→Jパンプ
【長所】
�，糧�展形とも言えるこの型は、Jパンプの条件さえ整っていれば安定したハイダメージが期待できる。
また、パワーアップフェイズでAカードを2枚回収できるので、このコンボによる手札消費は実質4枚となる。手札アドを意識するなら是非覚えておきたい型だ。
【短所】
初動をヒットさせることの困難さや青バーストに防がれる危険性は�，汎瑛諭�Jパンプパーツは局面に応じて選定したいところ。コンボ後の対応もしっかり考えておこう。
��三連打→Qパンプ
【長所】
一度のコンボで20〜30ほどのダメージを与えられる上、Qパンプの条件がかなり緩いのでコンボ成立が容易。
【短所】
初動を当てるのに苦労する割りに、Qのパンプアップが強力とは言いがたいので、上記二つほどのダメージを期待できない。
『俊速』による速度アップの上限が1.0となってしまった2ndエディションでは、速度0.2を有するQ札の存在価値は非常に大きいので、無闇矢鱈に狙う型とはいえないだろう。
この型を行うことによって相手を倒しきれるほど状況が煮詰まっているならまだしも、状況がどうとでも動く序盤中盤において積極的に狙うべき型ではない。
�せ溶�打→AA打撃
【長所】
A札を手札に用意しやすいヴァレリーにとっては、この型もなかなかに有効だ。
最終ダメージ値もなかなかな上、『無限の創造性』による特殊ドローやパワーアップフェイズでのAカード回収によってすぐ次の段階に繋げられる。
【短所】
カードの組み方が良くても最大ダメージが30前後と、� Ν△曚匹砲蝋皀瀬瓠璽犬魎�待できない。
しかしコンボそのものの成立難度の低さやコンボ後の手札状況をよくできることを踏まえると、ダメージ期待値以上に益のある型といえる。
また青バーストを喰らう喰らわないに関わらずAカードを二枚回収できるので、コンボ後の再チャレンジが容易であることも大きい。
��K打撃→各種コンボ
(編集中)
攻撃の型 投げからの派生
�‥蠅旺�三連撃
【長所】
コンボ成立難度の低さと、コンボ後にA札を回収できるのが利点。手札に有効なコンボパーツがない場合は狙ってみるのも良い。
【短所】
最低12ダメージ・最高でも24ダメージと、ハイダメージコンボとはいえない上にムラも多い。20ダメージを超えるようなら狙うのもいいが、せっかく投げを成功させたのならもっとダメージを奪えるコンボを狙いたいところ。
��投げ→打撃→Jパンプ
【長所】
間に挟む打撃カードによるが、最大で33ダメージを叩きだすことが出来る。使用するカード数の割に、なんとも安定したハイダメージソースだ。ヴァレリー使いが最もお世話になる型だといってもいい。この型そのものを一つの固定技としたいぐらいである。
【短所】
J打撃のパンプアップに必要な絵札カードを揃えること自体は難しくないのだが、どのカードを使用するかという判断を適切にするには熟考を要する。
序盤でこの型を行う場合なら特に悩むことはないが、コンボ後に相手の残りHPを10前後にまで減らせるのが見込める状況であれば、ヴァレリーの最速打撃であるQを優先的に残して最後の詰め(ウイニングショット)に使った方が効果的だ。
�Ｅ蠅旺�Qパンプ
【長所】
手札内のどのカードでもパンプアップに使えるので、J打撃よりさらに成立難度は低い。やるなら最後の詰め(ウイニングショット)として行うのが最適か。
【短所】
最高でも20ダメージしか与えられないため、序中盤でのダメージソースとするにはいささか弱い。有り余っている防御札をパンプアップパーツに使うならまだしも、他の打撃札をわざわざダメージ効率の悪いこの型に組み込むよりは、もう少し手札状況が良くなった頃を見計らって別の型で攻撃を狙った方がトータルで得するだろう。
�づ蠅旺�打撃→AA打撃
【長所】
ヴァレリーはA札を入手する事が比較的容易なためこの型は大変組みやすく、なおかつ『無限の創造性』による特殊ドローも期待できるので後先の苦労が少ない。
最大ダメージも28とそれなりで、�△砲狼擇个覆い發里琉�い数字ではない。
【短所】
これといって隙のないコンボといえるだろう。
A打撃は本来単発の打撃として使ったほうがダメージ効率が良いカードではあるが、このようにコンボに組み入れるのも悪くはない。
A打撃を2回当てて20ダメージを狙うか、コンボに組み入れて確実に16ダメージを奪うか、どちらを選択するかはプレイヤーであるあなたが決めてよいことだ。
ヴァレリー使いとして考えるべきこと
チェーンコンボに関する考察
初動に使う札は
『俊速』による速度強化によって4打撃より上の低速度打撃を無理やり当てて、そこからチェーンコンボを繋ぐことも理論上可能ではあるが、如何せん地の速度が4.4以上で遅すぎるため、確実にヒットさせるなら最低二枚の『俊速』を重ねる必要がある。
しかし、相手が特殊能力打ち消しスキルを使ったり、青バーストを仕掛けてくる可能性を考慮すると、これだけのために『俊速』を使いすぎるのは得策とは言いがたいので、やはり初動にはそれなりに早い札を使いたい。
相手からしてみると
これは打撃から派生するコンボ全般に言えることだが、相手がヴァレリーの強力コンボを警戒して防御ないし回避を重点的に行なっていくことは十分考えられる。グレイヴやセツキが相手なら、速度0.0打撃を多用して付け入る隙を与えない行動をとったりしてくる。
だから2打撃3打撃を繰り出したとしても、そう簡単にヒットさせられるわけではない。
問題は、2や3の打撃をこちらが出して相手がそれを防いだ場合だ。
そうなった場合の相手側心理としては、
「ヴァレリーは打撃派生コンボの条件が整ったんだな」
という判断を十中八九してくる。
そうなると相手が熟達した選手だった場合、往々にして戦闘フェイズでの勝利を意識した手札回しをしてくる事が多い。
高速打撃でこちらの付け入る隙を与えなかったり、頑なに防御に徹して打撃を喰らわない事に専念しだしたりする。
そうなるとこちらとしては、大ダメージコンボ成立の誘惑に駆られてせっかくの2打撃・3打撃を無下にしてしまう危険性にいつまでも身を委ねてはいられない。
よって戦闘フェイズでの通常打撃が防がれてしまった場合は、次のターン以降もそれにこだわるより、別のやりかたで相手の隙を突くことを意識するほうが上策かもしれない。
(逆にその心理を利用し、コンボを繋ぐ気もないのに2打撃3打撃を一回だけ出してみるというのもアリである。相手が「チェーンコンボ怖い」と誤解してくれればしめたものだ)
青バーストが怖い
ヴァレリーの最大の敵は相手の特殊能力ではなく、相手が繰り出してくる青バーストである。
せっかくチャンスをもぎ取って六連チェーンコンボを繰り出したにも関わらず相手の青バーストに引っかかった場合、相手に与えられるダメージは雀の涙ほどになってしまい、せっかくのコンボパーツを無駄にしてしまう。
故に、相手の青バーストを読みきれるかどうかは、コンボ命のヴァレリーにとって死活問題となる。相手の手札状況を考えてJOKERを持ってそうなら、あえてコンボを繋げないのも手だが......そうも行かないのが人情というもの。
「とりあえずAを大量に回収出来ればいい。ダメージが入ればラッキー」
くらいの心の余裕を持てればといったところか。
もっとも、例えコンボダメージを防がれようが、パワーアップフェイズでのA打撃回収は問題なく行える。相手の伏せ札が読みづらい時でも後の手札を憂うことなく果敢に攻めていけるのは、六連チェーンコンボの強みではある。
投げコンボに関する考察
どの札で投げるか
ヴァレリーの投げ札は７から10まであるが、うち2枚は能力札となっている。かたや手札補充と強化をいっぺんに行える便利札、かたやゲームバランスを崩しかねない速度強化札とあっては、使い惜しむ気持ちが出てしまっても無理は無い。だが、ハナっから選択肢の外においてしまうというのも些か勿体無い。少なくとも7投げは、コンボの起点とするにはかなり有用な切り札といえるからだ。
ヴァレリーの7投げの速度は7.2だが、これは投げ札としては相当早い数字だ。同じ7投げでかち合ったとしても、ルークとセツキ以外には速度で勝る。つまり7で投げた場合は成功確率がそれだけ上がるのだ。投げからのコンボが強いヴァレリーにしてみれば、これを積極的に使わない手はない。一試合のうち7能力を発動する機会はそう多くはないのだから、あまり使い押しみせず使ってみるのもいいだろう。
一方の10札を投げ札とするには速度が遅すぎるので、これは能力札として活かすことを考えたほうがいい。ただあまりに札がダブついている時や、相手が防御や回避を行う公算が高いにもかかわらず10以外の投げ札が手札にないときなどは、思い切って選択肢に含めてしまうのもひとつの手ではある。
どのコンボを狙うか
狙ってはいけないコンボなどは無論存在しないのだが、単純に高ダメージを狙うだけでなく、相手に与える心理的影響やその後の手札状況をも考慮した場合、より良い選択肢が浮上してくるということはある。
例えば、相手がエスケープフェイズでカードを伏せた場合。どれだけ高ダメージを狙えるコンボを組んでも青バーストに防がれてしまっては台無しだ。しかしせっかく投げに成功したのだし、ある程度は成功を見込んだコンボを繋ぎたいという気持ちは当然あるだろう。
そういった時はハイダメージコンボを無理して狙わず、チェーンコンボを3枚連ねて20前後のダメージを狙うのも手だ。もし青バーストに防がれてもこちらはA札を1枚回収できるので、手札にそれほどダメージはない。
もしあなたが相手の青バーストに強い確信を抱けたのであれば、コンボを一切繋がないのもアリだ。そうして相手を転倒させ、次のターンの相手の選択肢を狭めた上で改めて応手を考えるのも、安全策の一つである。ヴァレリーは『俊速』による速度強化によってチェーンコンボのはじめの一撃を決められやすいのだから、チェーンコンボが可能な手札状況ならそうした手を打ってみるのもいいだろう。
Q打撃の扱い
速度0.2と中々の高速打撃札だがパンプアップが少々貧弱なQ札は、いったいどう扱っていけばいいだろうか？
例えばルークやミドリのように割りと積極的に投げてくるキャラを相手にしていて、かつこちらの手札状況が良くなかった場合、投げられ回避のためにQ札を単発で放つという応手がよく用いられている。グレイヴのJ打撃やジャイナのJ打撃など、こちらの防御がそれほど有効に働かない攻撃への対処としても、Q打撃は有用だ。
相手の体力を大分減らし、あと少しで勝てそうな時のウイニングショット(決め札)としてQ打撃を使うのも有効だ。ヴァレリーの場合に限らず、打撃同士かち合っても速度的に勝利しやすい札は、終盤の競り合いを見越して1枚くらい手元に残しておいたほうがいい。
また、フルでやっても6ポイントしかダメージが増えないパンプアップは、それで相手を完全に倒せるというのでなければ無理して狙う必要はない。
Jパンプに何を使う？
推奨される優先度はK＞J＞Qといったところだろうか。
K札はパンプアップに組み込んだほうがダメージ効率がいいので、手元にあるならパンプアップに使わない手はない。一試合の中でそうそう何度もJパンプを行う機会がないことだろうと考えるならJ札もパンプアップパーツとしては有力候補だ。
反対にできるだけ温存を考えたいのがQ札だ。先述の通り色々と有効利用できる札なので、他に選択肢があるなら無理してパンプアップに含める必要はないだろう。
パワーアップフェイズでどう行動するか
チェーンコンボを決めやすくA札を回収しやすいヴァレリーにしてみれば、有効なコンボパーツを消費してまでパワーアップフェイズでのA札回収を行うというのは損に思えるかもしれない。大概の場合の考えとしてはそれで合ってるのだが、その時点での手札の状況があまりよくなかった場合だと、パワーアップフェイズでの立ち回りが有効な意味を持ってくることもある。
例えば手札に防御札しかない場合、ダブついた防御札をA札に変えるという手がある。それなりの手練を相手にした場合、こちらに有効な打撃札がないという状況を察知されることはよくあるので、そうした場合は相手を警戒させるという意味でこういった行動をとってみるのもいいだろう。
回避をするべきか否か
通常打撃札を自由に繋ぐことの出来るヴァレリーにとっては、1枚でも多くの通常打撃札を持つことの意義は大きい。そう考えた場合、成功するかどうか定かでない回避行動によって通常打撃札を切ってしまうのは、大概の場合は損な行動となってしまう。
だからといって、全ての場合において回避行動を選択肢から除外するべきかというとそうでもない。例えば相手を残り体力20くらいまで追い込んだ状況だと、もはやチェーンコンボを積極的に狙うべき局面でもなくなるため、通常打撃札を回避に用いる余裕は出てくるだろう。相手の苦し紛れの攻撃をいなし、JやQのパンプアップでとどめを刺すというのは鉄板行動の一つである。
ジャイナやルークを相手取る場合には、むしろ積極的に試合の序中盤で回避を行った方が良い結果につながるということもある。ジャイナデッキは打撃攻撃に偏重しているので、打撃を撃ってくる可能性は非常に高く、これを逆手に取る手段として回避行動はそれなりに有用だ。それでなくともジャイナに対しては序盤からとことんダメージを奪っていく戦法が有効なので、回避を織り交ぜた積極攻撃を考えてみるといいだろう。またルークは『岩の鎧』を狙って果敢に打撃を撃ってくる事があるので、それへの牽制の意味を込めて回避をちょこちょこ仕掛けるのも戦い方の一つといえる。
Aカードの使い方
A札が打撃札として性能が良いということはこれまで何度も話してきたが、いくら性能が良くても相手に警戒されているとなると話は別で、そうそう簡単に当てられるものではなくなる。ことにチェーンコンボの後やパワーアップフェイズによるA札大量回収のあとは、かなりの確率で次のターンのA札打撃を警戒される。
その場合のヴァレリーとしては、相手の警戒心を更に逆手に取って投げを試み、AA打撃につなげるというのが有効な戦術だ。これは結構決まることが多い。
これとはまた別の使い方で、あえてA札を温存しておくというやり方もある。
ヴァレリーのA打撃は『俊速』を1枚使えば速度が最速の0.0になるということもあって、超必殺技のぶっぱを狙うプレイヤーにとってはこれがしばしば警戒の的となるのだ。相手にやすやすとぶっぱの決断をさせないためにも、ある程度のA札は手札に残し、かつ「今ヴァレリーは手札にA札を残している」というのを知らせておくのが望ましい。
『太筆書き』は有用か
通常打撃1枚につき1ポイントを上乗せし、かつ一枚ドローできるという効果は一見魅力的なものに映るが、何がなんでも狙っていくべきかというと必ずしもそうではない。
理由の半分は既に『投げコンボの考察』の項で述べたとおりだが、そもそも7札1枚につき最大で6ポイントしか上乗せできない強化能力というのは、実際のところあって無いようなものである。2枚3枚と能力を重ね、かつ相手の青バーストに防がれない場合だったら相乗効果による高ダメージが狙えるだろうが、1枚限りの発動はそれほど美味しくもないのだ。それだったら、コンボの後に続く有効な投げの手段として7札を温存しておくほうがよっぽど良かったりする。
7能力において注目するべきはむしろ手札補充能力の方かもしれない。例えば攻撃フェイズで通常打撃を当てることに成功したにもかかわらず、それに続く通常打撃札が少ない場合は、7能力によるドローでコンボパーツを補充する可能性に賭けてみるというのも面白い。うまく行けばA札回収も一枚分多く出来るし、期待が外れたとしてもコンボ後の手札状況を少しでも良く出来るとなればそう悪くはないだろう。手段の一つとして覚えておくと案外役に立つかもしれない。
『俊速』を使うべきタイミング
YOMIにおける屈指のバランスブレイク能力である『俊速』だが、一試合で使える回数はどう足掻いても4回と限られている。使用可能な全ての状況において『俊速』を使ってしまうと、本当に必要になった時に苦労するかもしれない。幾つかのケースを検証してみよう。
�．凜．譽蝓爾涼戮ぢ之盪イ�相手の高速打撃にかち合った時
どれだけ『俊速』が素晴らしい能力だとはいっても、無駄遣いすることを前提に速度の遅い打撃を活発に使っていくというのは望ましいことではない。
例えば速度が4.4ポイントである4打撃と、速度0.2の相手の打撃がかち合ったとしよう。ヴァレリーが相手の速度を上回るには3枚の『俊速』を要する。その打撃が通ったことで試合展開を決定づけられるというならまだしも、試合が始まって間もない状況でそれを行うのは効率的といえるだろうか？
『俊速』がいかに強力であるとはいっても、無茶な手札回しに逐一適用するのは考えものだ。局面によって多くの『俊速』を必要とする場合はあるが、だからこそ普段から無駄遣いしないように心がけることが肝要だ。そしてそもそも、そうせざるを得なくなるような考えなしの攻撃をこそ固く戒めるべきなのだ。
�▲哀譽ぅ瑤猟局�殺技やセツキのQ打撃などとかちあった時
「これを喰らうと大幅に体力を削られてしまう」という打撃とヴァレリーの打撃がかち合ってしまった場合、『俊速』によって危機を脱するのは極めて理性的な判断だ。特にセツキのQ打撃と相対した場合、打撃を速度0.0まで加速することに成功したならば、相手から受けるダメージはほんの1ポイントで済む。高ダメージを見込んでQ打撃を放ってきたセツキ側の鼻を明かすことが出来るだろう。
グレイヴの超必殺技は言うに及ばず他のキャラの超必殺技に対しても、それを受けたことで戦況が不利になりそうな打撃を喰らいそうな時は、素直に『俊速』で離脱を試みるのがいいだろう。
�▲�イガーの『時間湾曲』が発動している時
ガイガーの4能力『時間湾曲』が発動している状態で打撃や投げを当てられると、青バーストでも回避不可能な大ダメージを受けてしまうことがある。場合によっては一回のコンボで瞬殺されることもあるので、『時間湾曲』状態を早めに無効化するに越したことはない。
もしそういった即死の危険が濃厚で、かつ『俊速』を使うことで相手に打撃や投げを喰らわせることが出来る場合は、素直に使っておくのがいいだろう。ガイガーは打ち消し系の能力を持っていないので、『俊速』を防がれることはない。
�ぅ献礇ぅ覆猟名鐶之發紡�度負けした時
あまり見られないケースではあるが、ジャイナの通常打撃にこちらが速度負けするというケースも有るには有る。その場合、『俊速』を使うのは有効だろうか？
『俊速』によってこちらの速度が上回ったとしても、相手の手札に7能力『定まり得ぬ力』があった場合、打撃札を180°ひっくり返されて打撃を回避されてしまうことがある。せっかく虎の子の『俊速』を使ったのに打撃を回避されてしまうのは、ヴァレリーにしてみればあまりに面白く無い。しかしむざむざ相手の打撃を甘受してしまえば、そこからチェーンコンボに繋がれて大ダメージを受ける可能性もある。どっちに転んでも不利になるジレンマ状態だ。一体どういう対処をとるのが適切なのだろうか？
自分の手札にジョーカーがある場合は、無理して『俊速』を使わず青バーストによる回避を試みるのが無難といえる。ジョーカーがない場合は、相手の『定まり得ぬ力』とトレードしたと思って『俊速』を使うのがいいかもしれない。もっとも相手が手札中に大量のA札を持っていた場合、そのあとに大ダメージを喰らうのは避けられない。そうなってしまったら、「『熱血』によってカードを回収させないだけ良かった」と割りきるしか無い。
一番良いのは、そういった速度負けの可能性がある打撃札を不用意に場に出さないことである。ややこしい事態を未然に防ぐに越したことはない。
どうやって手札を貯めよう？
コンボ命のヴァレリーを使うにおいては1枚でも多く手札を貯める事が至上命題になるわけで、防御する機会が自然と多くなる。ある程度このゲームに親しんだものにしてみれば、ヴァレリーがそういう行動を取ってくるのはわかりきったことだ。だからこそヴァレリーに手札を貯めさせないように、序盤から果敢に投げてくるプレイヤーは非常に多い。ヴァレリーがやられて嫌な戦法の筆頭はまさにコレだといえるだろう。
そういう戦法を掻い潜って手札を貯めていくにはどうすれば良いだろうか。
現状、決まった答えも定石も確立されてはいない。
『通常打撃札が4枚程度揃ったらチェーンコンボを狙っていく』
『QやA札を打っていく』
とうように、相手の投げを嫌っての積極的応手が考えられるが、必ずしも最初からそういったカードを手札に持てているとは限らないし、必ずヒットさせられるとも限らない。そもそも相手が『ヴァレリーの手札を貯めさせないこと』を念頭においている場合、投げと防御を巧みに織り交ぜてくる事が多いので、苦し紛れに打撃を放ってもそううまく行くものではない。
そういう状況に陥った時は辛抱あるのみだ。とりあえず後先の事を考え、カードの無駄遣いだけは避けるようにしたい。
仮に相手に投げられてしまったとしても、こちらの犠牲はカード1枚で済むが、
「打撃がなかなか当たらない」
だとか
「回避が成功しなかった」
などということを延々やっていると、いつしか相手との手札枚数差がとんでもないことになってしまうし、起死回生の反撃をするにもコンボパーツが揃わなくてジリ貧になるというどうしようもない状態にハマってしまう。これでは勝利などおぼつかない。
防御一辺倒にならないようにしつつ適度な反撃を試み、起死回生の手が揃うのを待つ。とかく地味だが、状況が悪い時は耐えるしか無い。
相手の投げ札とて無限ではない。相手もいつかは方針を転換せざるを得なくなる時が来る。それによって流れが変わることを信じ、耐え忍ぶのが肝要だ。この難しい問題への解答があるとすれば、そういった粘り強い『手札回し』なのだと言えるかもしれない。
『手札回し』は基本にして奥義
そしてその『手札回し』こそ、ヴァレリー使いが自分の良さを引き出すために最も必要とされる基本技能である。
ヴァレリーの打撃札は一発一発がそれほど強くないので、他のキャラであればカード2枚のコンボで与えられるようなダメージを、ヴァレリーの場合は3枚4枚と連ねないと与えられなかったりする。それを補うために、ヴァレリーは他キャラよりも多めにコンボを繋いでいかねばならない。つまりヴァレリー使いは他のキャラを扱う時以上に一枚一枚の手札を大事にしなければならないのだ。
こればかりは一朝一夕ですぐ上手くなるというものではない。研鑽と実践を重ね、常日頃から最善の手札回しを追求していく以外に速やかな上達の手段はないだろう。あなたがあなたの望む戦い方を実現するために、飽くなき研鑽を続けていってほしい。
道は険しく果てしないが、それはあなただけでない数多のヴァレリー使いの誰もが通った道なのだ。鍛錬を重ねてきた強いヴァレリー使いほど、無駄な行動をせず極めて効率的な手札回しをしてくる。基本をとことん極めたものこそがそういった奥義の境地に辿り着けるものと心得たいものだ。
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追記された「『俊速』を使うべきタイミング」に関してですが、一部旧版の内容(俊足で最速0.0、定まり得ぬ力の効果など)になっているようです