ゆめのスケッチブック〜成宮由愛セリフwiki〜 - 遠近感がくるいましたか?

概要

スターライトステージの成宮由愛(N)がルームでタッチされたときに喋るセリフのひとつ。
(正確には「あっ…遠近感がくるいましたか?私も、このあいだやり方知ったんです」)
おそらく絵を描かない人にはあまりピンと来ないセリフだと思うので、簡単に解説する。

「遠近法」について

さて、まずはこちらの絵を見てください。

二人の棒人間がいますね。ではこの二人、どちらが手前にいて、どちらが奥にいるでしょう?

…多くの人は左側の、大きい棒人間のほうが手前にいる、と答えたと思います。
しかしよく考えてください。この絵は平面です。二次元です。
二次元に「右」と「左」、「上」と「下」はあっても「手前」と「奥」は無いはずですよね?

…ではなぜ大きい棒人間が手前にいる、なんて感じてしまったのでしょう?

実はその秘密は人間の目の性質にあります。
人間の目は、同じサイズのものであっても「近くにあれば大きく、遠くにあれば小さくみえる」という性質があるのです。

そして…この性質を逆に利用して「手前にあるものを大きく、奥にあるものを小さく」描く。
こうすることで平面の絵で「奥行き」を感じさせることができるのです。
このテクニックのことを「遠近法」と呼びます。

ルーム

さて、ではその「遠近法」を踏まえた上でデレステのルームを見て見ましょう。

もしこのルームが「遠近法」を用いて表現されているのであれば、上の画像の通り、手前側のマスは大きく、奥側のマスは小さくなるはずです。


というわけで向かって右側の辺の1マスのいっぺんの長さを線でなぞってコピー&ペーストしてみましょう。

すると…あれ…?全て同じ長さですね。
これではどのマスが手前で、どのマスが奥にあるのか判断できませんね…。
実は由愛ちゃんの「遠近感がくるいましたか?」というセリフはこれについて言及したものなのです。

私も、このあいだやり方知ったんです

さて、これで「遠近感がくるいましたか?」のセリフの意味が判りましたね。
しかしなんでデレステのルームはそんなわざわざ「間違った」描き方をしているのでしょう?
実はその答え、由愛ちゃんのセリフの続きにあります。
「私も、このあいだやり方知ったんです」

そう、デレステのルームは「遠近法」ではなく別な方法で描かれていたのです。

そもそも「遠近法」とは「平面の絵で奥行きを表現する」ための技法でしたね?
つまり「奥行き」を強く表現する必要が無い場合、わざわざ「遠近法」なんて使う必要はないわけです。


例えば「ものの長さ」を強調して表現したい場合、「遠近法」より優れた表現法が存在します。
それが上の画像の右側の描き方です。この描き方、皆さん数学の時間に使ったこと、ありますよね?
この描き方には「平行投影」という名前が付いています。デレステのルームはこの「平行投影」で描かれていたわけです。

蛇足

ところでここまでの話ですこし違和感を感じませんでしたでしょうか…?
そう、ルームでぷち由愛ちゃんがこのようなセリフを言うということは…
画面にルームがどう表示されてるか、知ってる…ということなんです。

なぜそんなメタ的な視点を彼女が持っているのかは、わかりませんが…


PUCHIDERELA IS WATHING YOU…