さて、これで「遠近感がくるいましたか?」のセリフの意味が判りましたね。
しかしなんでデレステのルームはそんなわざわざ「間違った」描き方をしているのでしょう?
実はその答え、由愛ちゃんのセリフの続きにあります。
「私も、このあいだやり方知ったんです」
そう、デレステのルームは「遠近法」ではなく別な方法で描かれていたのです。
そもそも「遠近法」とは「平面の絵で奥行きを表現する」ための技法でしたね?
つまり「奥行き」を強く表現する必要が無い場合、わざわざ「遠近法」なんて使う必要はないわけです。
例えば「ものの長さ」を強調して表現したい場合、「遠近法」より優れた表現法が存在します。
それが上の画像の右側の描き方です。この描き方、皆さん数学の時間に使ったこと、ありますよね?
この描き方には「平行投影」という名前が付いています。デレステのルームはこの「平行投影」で描かれていたわけです。