最終更新: yurimatome 2017年09月20日(水) 15:22:57履歴
『「指輪」を隠しているのではないか』という疑念が過激派の怒りの原動力のひとつだ。
例えば、放送終了後の版権絵のヴィクトルと勇利には右手の「指輪」が描かれていないことが多い。これは過激派の目に「公式がヴィクトルと勇利を蔑ろにしている」という事案となって映るらしい。疑念の余り「指輪」のない版権絵を使った商品の評価欄に「同性愛差別である」などと書き込む例も見られる。
過激派のハマっている「ヴィク勇」という所謂カップリングは、世間で言う「腐女子妄想」のひとつの形だ。男性キャラクターを性的に消費する面が大きい「腐女子妄想」は、実際のマイノリティからは嫌われる場合が多い。これは、たとえて言えば、性対象を徹底的に消費した男性向けのアダルト作品を見て、対象にされた側の女性が不快感を覚える……という現象に近いのかも知れない。ファンタジーと現実の世界には一線を引きたいものだ。
この「指輪」の有無が騒動に繋がった例として扶桑社刊の公式ガイドブック叩きがある。(確かに同社刊のガイドブックは文字校正の甘い部分があったが、あくまでも扶桑社叩きの発端は発売前に公開された閉じ込みポスターの新規絵に「指輪」が無かったことである)
・発表されたポスターはグランプリファイナル後の表彰後と思しき時系列のものだった。(当初は表彰式と題されていたが発売時にはオフショットと訂正された)
・左から勇利・ユーリ・ヴィクトルの順に並んだ絵柄だった
・銀メダルを示す勇利の右手に「指輪」がない(ヴィクトルは腕を組んでおり手袋着用のため不明)
・身長差に矛盾があった(これは確かに勇利がスケート靴を履けばブレードによって10センチほど身長の嵩が増し、普通の靴を履いているヴィクトルよりも若干背が高くなるはずだ)
しかし、絵が公開されて過激派が一番に拘ったのはやはり「指輪」の有無だった。
今となっては確かめようが無いのだが、この版権絵を描いたアニメーターはこの件でTwitterアカウントに鍵をかけてしまい、それがざわつきを察知したからなのか、凸撃リプがあったからなのかはわからない。
その後、納品時には「指輪」があったという証言があり、過激派の「公式陰謀論」に拍車がかかった。
また、この版権絵をグレースケールにしたものが「勇利にスポットが当たっていない例」として過激派の間に出回ることとなった。(画像参照)
用語についての項で述べたように、過激派が原案者を蔑称で呼ぶようになった要因には大いにこの「指輪」も噛んでいる。
勇利がヴィクトルに「指輪」を送ったことについて、原案は雑誌掲載の解説で「部活の仲間のようなノリ(揃いのTシャツを着たりするような)」と言っている。これに対して過激派は「ヴィクトルと勇利の絆を何だと思っている」と怒り心頭。
しかし過去の漫画作品傾向から考えると、原案は勝生勇利の「切羽詰まった時に何をしでかすかわからない男」という部分を表現するために「指輪」をアイテムとして選んだ可能性もある。「自意識を内面的に拗らせた九州男」というのは原案作品のひとつの原型であり、「部活のノリで選ぶお揃いのものが指輪」というブッ飛んだ拗らせぶりを出したかったのかも知れない。(その精一杯がヴィクトルに伝わり受け止められたことは本編を見ても明らかだ)
また、勝生勇利とヴィクトルの関係が恋人でも家族でもない名前のつけられないものであること、かつて「指輪」というモチーフに囚われる恋人同士を「指輪に繋がれた家畜共」という価値観で眺めていたことを監督が公式ガイドブックで語っていることも興味深いだろう。
要するに「指輪」はあっても無くても「考察する余地」が十分あるアイテムなのだが、過激派は「目に見える形で描かれ、部活のノリではなくもっと重いもの」として扱われていないと解釈違いだとして公式に抗議することになる。
この【公式が解釈違い】-official is wrong?-についてだが、あくまでも創造者は公式であるので、本来なら「解釈違い」を起こしているのは受け取り手側なのでは?と感じる人も多いのではないだろうか。
例えば、放送終了後の版権絵のヴィクトルと勇利には右手の「指輪」が描かれていないことが多い。これは過激派の目に「公式がヴィクトルと勇利を蔑ろにしている」という事案となって映るらしい。疑念の余り「指輪」のない版権絵を使った商品の評価欄に「同性愛差別である」などと書き込む例も見られる。
過激派のハマっている「ヴィク勇」という所謂カップリングは、世間で言う「腐女子妄想」のひとつの形だ。男性キャラクターを性的に消費する面が大きい「腐女子妄想」は、実際のマイノリティからは嫌われる場合が多い。これは、たとえて言えば、性対象を徹底的に消費した男性向けのアダルト作品を見て、対象にされた側の女性が不快感を覚える……という現象に近いのかも知れない。ファンタジーと現実の世界には一線を引きたいものだ。
この「指輪」の有無が騒動に繋がった例として扶桑社刊の公式ガイドブック叩きがある。(確かに同社刊のガイドブックは文字校正の甘い部分があったが、あくまでも扶桑社叩きの発端は発売前に公開された閉じ込みポスターの新規絵に「指輪」が無かったことである)
・発表されたポスターはグランプリファイナル後の表彰後と思しき時系列のものだった。(当初は表彰式と題されていたが発売時にはオフショットと訂正された)
・左から勇利・ユーリ・ヴィクトルの順に並んだ絵柄だった
・銀メダルを示す勇利の右手に「指輪」がない(ヴィクトルは腕を組んでおり手袋着用のため不明)
・身長差に矛盾があった(これは確かに勇利がスケート靴を履けばブレードによって10センチほど身長の嵩が増し、普通の靴を履いているヴィクトルよりも若干背が高くなるはずだ)
しかし、絵が公開されて過激派が一番に拘ったのはやはり「指輪」の有無だった。
今となっては確かめようが無いのだが、この版権絵を描いたアニメーターはこの件でTwitterアカウントに鍵をかけてしまい、それがざわつきを察知したからなのか、凸撃リプがあったからなのかはわからない。
その後、納品時には「指輪」があったという証言があり、過激派の「公式陰謀論」に拍車がかかった。
また、この版権絵をグレースケールにしたものが「勇利にスポットが当たっていない例」として過激派の間に出回ることとなった。(画像参照)
用語についての項で述べたように、過激派が原案者を蔑称で呼ぶようになった要因には大いにこの「指輪」も噛んでいる。
勇利がヴィクトルに「指輪」を送ったことについて、原案は雑誌掲載の解説で「部活の仲間のようなノリ(揃いのTシャツを着たりするような)」と言っている。これに対して過激派は「ヴィクトルと勇利の絆を何だと思っている」と怒り心頭。
しかし過去の漫画作品傾向から考えると、原案は勝生勇利の「切羽詰まった時に何をしでかすかわからない男」という部分を表現するために「指輪」をアイテムとして選んだ可能性もある。「自意識を内面的に拗らせた九州男」というのは原案作品のひとつの原型であり、「部活のノリで選ぶお揃いのものが指輪」というブッ飛んだ拗らせぶりを出したかったのかも知れない。(その精一杯がヴィクトルに伝わり受け止められたことは本編を見ても明らかだ)
また、勝生勇利とヴィクトルの関係が恋人でも家族でもない名前のつけられないものであること、かつて「指輪」というモチーフに囚われる恋人同士を「指輪に繋がれた家畜共」という価値観で眺めていたことを監督が公式ガイドブックで語っていることも興味深いだろう。
要するに「指輪」はあっても無くても「考察する余地」が十分あるアイテムなのだが、過激派は「目に見える形で描かれ、部活のノリではなくもっと重いもの」として扱われていないと解釈違いだとして公式に抗議することになる。
この【公式が解釈違い】-official is wrong?-についてだが、あくまでも創造者は公式であるので、本来なら「解釈違い」を起こしているのは受け取り手側なのでは?と感じる人も多いのではないだろうか。
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