差別・偏見やヘイトスピーチを助長する「嫌韓」デマ・中傷に対抗・反論するウィキです。

「嫌韓」の主張


在日コリアンが韓国での兵役を免除されているのは「在日特権」だ。国や民族を誇りに思うなら祖国に帰って兵役に応じたらどうか。

反論


在日コリアンが兵役を免除されているのは特権ではなく合理的な理由がある。

よく知られているようにいまだに朝鮮(DPRK)と緊張状態にある韓国(朝鮮戦争は現在「休戦」している状態であり、「終わった」わけではない)は徴兵制度があり、男子には兵役の義務が課せられています。ただし外国で生まれるか、6歳以前に国外に出国し、17歳まで該当国で暮らしその国の国籍や市民権永住権等を取得している場合、兵役義務は免除されます(在外国民2世制度)(※注1)。日本生まれの在日コリアンもこれに当たります。さて、これを特権と呼ぶのは正しいのでしょうか。

少し考えれば分かりますが、在日コリアン含め、上記のような条件に当てはまる韓国人の多くは韓国語が話せません。一方、軍隊という集団においては言葉による迅速・正確な意志伝達が要求されます。仮に在日コリアンを徴兵するとなれば、まず韓国語を習得させることから始めなくてはならず、その分コストが高くついてしまいます。

また、一口に在日韓国人と言っても、必ずしも韓国という国に「忠誠心」を抱いているわけではありません。統一を願い、朝鮮と韓国の対立に反対している人も少なくないし、朝鮮にシンパシーを持つ人もいます(実際かつて韓国に留学した在日コリアンが「北のスパイ」と疑われて投獄される事件がありました)。韓国側からすれば、そうした「思想的な問題」がある(可能性がある)在日コリアンを自国の軍隊に入れるのは得策ではない、ということになります。

そもそも在日コリアン(オールドカマー)は自分の意志で日本に生まれたわけではありません。そういう人々を「徴兵逃れ」と批判するのは全くのお門違い(※注2)だし、ましてや忠誠心や民族の誇り云々を持ち出す(※注3)のは大きなお世話です


関連記事:いち在日朝鮮人kinchanのかなり不定期更新日記:『在日特権』のイチャモンを笑おう(2) ― 在日韓国人の兵役が免除されているのは在日特権らしい




(※注1)ただし、日本生まれの在日コリアンであっても韓国に通算3年在留すれば兵役義務が課せられることになるので、無条件で免除されるわけではありません。
(※注2)なお、「在日は徴兵逃れをするために日本に密入国してきた」などという主張をたまに見かけますが、これは在日コリアン形成史を無視したデマです。詳しくは在日コリアンは密入国者?を参照のこと。

(※注3)しかし、こうした主張をしている人(多くは日本に誇りを持っている、愛国者であると称するケースが少なくありません)が自衛隊に入隊した、あるいは日本も徴兵制を復活させるべきだ、と主張している例をほとんど見たことがありません。愛国者なのに、自国より他国(それも隣国)の軍備増強を望んでいるのでしょうか。不思議ですね

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