以下は雑誌『宝島30』1994年12月号に掲載された、ルポライターきむ・むい氏の記事『「チマ・チョゴリ切り裂き事件」の疑惑」』の全文です。
こちらでも触れていますが、この記事は『マンガ嫌韓流』で、あたかもチマチョゴリ切り裂き事件が「自作自演」であることの根拠であるかのように紹介されています。しかし実際にお読み頂ければ分かるように、氏は切り裂き事件についてある種の疑念を抱いて取材を開始したものの、それが「自作自演だった」などと結論づけてはいません。しかしネットには、おそらくは氏の記事を読んでもいないのにも関わらず「きむ・むい氏はチマ・チョゴリ切り裂き事件が自作自演だったことを明らかにした!」などという主張が多く見られます。きむ・むい氏は故人ですが、切り裂き事件を「自作自演」と決めつける主張に自分の記事が利用されていることを知れば、怒り悲しむことでしょう。また『宝島30』は既に廃刊しており、記事掲載号を入手するのも困難であるため、ここに転載した次第です。