ついに迎えた、本番当日。緊張が抜けない藍子と夕美へ
美波は『いい場所』を教える。
それはLIVE会場の花畑、
楽屋花が置かれた部屋だった。花に包まれ、喜ぶ夕美。
リラックスして本番を迎えるために、部屋で寛ぐ
一同だったが、つい時間を忘れて寛いでしまい……?
美波は『いい場所』を教える。
それはLIVE会場の花畑、
楽屋花が置かれた部屋だった。花に包まれ、喜ぶ夕美。
リラックスして本番を迎えるために、部屋で寛ぐ
一同だったが、つい時間を忘れて寛いでしまい……?
今日は本番ですね。
みんなでステージを頑張りましょう!
女神のように、気高く、美しくなれるように!
[藍子]
はいっ。
なんだか、美波さんはステージに立つとまるで別人に見えますね。
[夕美]
リハーサルでも、まるでホンモノの女神のようだったしね。
キレイだなぁって思っちゃった。
[美波]
ふふっ。恥ずかしいです。
アイドルとしてスイッチがはいると、ついそうなっちゃって……。
[藍子]
すごいですよね。
どうしたらそうなれるんですか?
[美波]
うーん……あんまり考えたことなかったけど……
見られてるって思うと、かな?
[夕美]
見られてると?
[美波]
アイドルとしてみられてると、ちゃんとした、
『新田美波』って言うものが要求されてると思って、
そういう人格を演じようとしちゃうのかも……。
[藍子]
そうなんですね。
いつもの自分と、アイドルの自分がちゃんと分かれてるんだ。
[夕美]
私は演じるのって苦手だなぁ……。
だから演技のお仕事があんまり来ないのかも。
いつも同じ自分でいたいって思っちゃうんだ。
[藍子]
別人になりきるのって大変ですもんね。
かっこいい私を見てもらえるように、頑張らなきゃ……。
[美波]
ふふっ。2人とも、まだまだ緊張が抜けないかな?
じゃあ、良いところを教えてあげますっ。
[夕美・藍子]
いいところ……?
いいところ……?
(移動)
ん〜っ、良い香り……!
[藍子]
ここは……?
[美波]
楽屋花の置き場ですっ。
出演する人が多いから、贈られたお花もたくさんあるんです。
だから、こうして一箇所にまとめてあるの。
[夕美]
まるでお花畑みたいだねっ!
いろとりどりのお花が、こんなにたくさん……すてきー……。
[藍子]
ここなら、リラックスして本番を迎えられそうですねっ。
夕美さん♪
[夕美]
うんっ!
藍子ちゃんも、本番までここで過ごさない?
[藍子]
えぇ、もちろんです。
美波さんも、いかがですか?あ、私、お茶を淹れてきますよ。
[美波]
そう?まぁ、まだ準備までは少し時間あるし……
ちょっとだけなら、いいかな?
[夕美]
ふふっ、やったっ♪
あの、前から聞きたかったんですけど、美波さんって、
普段どんな生活してるんですか?
[美波]
えぇっ、いきなりそんな話?
[夕美]
だって、スケジュールがびっしり埋まってるっていうから……。
[美波]
あぁ、それは……。
(暗転)
お2人とも、お茶のおかわりはいかがですか?
もう少しだけありますけど……。
[美波]
私はもう大丈夫。
だいぶいっぱいお喋りしちゃったから……
って、もうこんな時間!?大変!
[夕美]
まだ、ぜんぜん時間経って……あれ?
こんなに長い間おしゃべりしてたっけ?
[藍子]
お茶をしてると、なんだか時間が過ぎるのって、早いんですよね〜。
[美波]
早く、控え室に戻って支度しなくちゃっ!
ほら、夕美ちゃんも藍子ちゃんも!
[夕美]
もうちょっとだけ、ここのお花の香りを楽しみたいな〜。
[藍子]
お茶、まだ残ってますよ〜?
[美波]
ちょっと2人とも、本番前にそんなゆったりしてないで〜!
クールに演じるんじゃなかったの〜!?
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