アイドルマスターシンデレラガールズに登場するゆるふわアイドル、高森藍子を紹介するWikiです。

ススメ!シンデレラロード(松山久美子編) 第3話

コミュ本編

翌日
[愛結奈]
あら、珍しい。
普段そんな服気ないわよね?

[久美子]
ちょっと可愛すぎて、なんとなく手が出せなかったのよ。
でもほら、意外と様になってると思わない?

[千奈美]
そうやって楽しむのいいけど、これも特訓なんだからね?

[久美子]
ふふっ、わかってるわよ♪
それで?ふたりから見て、私の着こなしはどう?
ポージングは?

[愛結奈]
まぁ、そこは問題ないわね。
モデルのオファーが来る時点でわかってはいたけど。

[千奈美]
やっぱり、必要なのは魅せ方ね。
次に進むわよ!

(ホワイトアウト)

[愛結奈]
次の特訓には、この子たちにも協力してもらうわ!

[久美子]
......もしかして、撮影の練習?

[愛結奈]
正解♪
あなたにはこの特訓で、カメラマンが「何を撮りたいのか」......
それを察せるようになってもらうわ。

[千奈美]
やることは簡単。
それぞれのカメラマンからのオーダーに応えるだけよ。
じゃ、始めましょう!

[久美子]
(藍子ちゃんは確か......優しい写真を撮るはず。
だから、私のポーズも柔らかく、優しい表情で......!)

[藍子]
わっ、素敵です!
そのまま、次のポーズもいってみましょう。
表情はそのまま、ふんわり笑顔でお願いしますね♪

(暗転)

[雅]
はい、じゃあ......
こっち見てそのまま、かわいいポーズくださぁい♪

[久美子]
可愛いポーズね、了解!
いくわよ!......えへっ♪

[雅]
......う〜ん、ちょっとギャルっぽいかもぉ。
なんていうか......もっと素直な感じ?

[久美子]
す、素直な、感じ......?
素直......素直......。
......わかったわ、もう一回やらせて!

(暗転)

[由里子]
ん〜......惜しいじぇ、久美子さん。
確かにあたしが求めてるのはかっこいい姿なんだけど......
欲しいのはクール&マニッシュ!

[由里子]
例えるなら、あいさんとか真奈美さんだじぇ!
想像して、久美子さん......!
ふたりが可憐なショ......うじょを助ける姿を......!

[久美子]
これ本当に特訓!?

(暗転)

[久美子]
(椿ちゃんの写真は......独特の空気があるのよね。
透明感っていうのかしら?
作った感じがしなくて、美しさがすごく自然で。)

[久美子]
(なら私も変にポーズをしないほうが、椿ちゃんは撮りやすいはず
......なんだけど、自然なポーズって何!?)

[椿]
う〜ん......。

[千奈美]
けっこう苦戦してるじゃない。
カメラマンから、ヒントもらう?

[久美子]
まだ早い!
もうちょっと......もうちょっとで掴めるはずだから......!

[久美子]
えっ......?

[椿]
ふふっ。
今の姿、いただきました♪

(暗転)

[久美子]
......驚いたわ。
いつもと全然違う雰囲気だけど、どの写真も生き生きしてる......。

[千奈美]
さて、じゃあここでカメラマンのみんなに質問よ。
みんなはどうしてこの写真を撮ったの?

[藍子]
私は、久美子さんの穏やかな笑顔を撮りたかったんです。
久美子さんの笑顔って、いつも自信があってキラキラしてて......
だからこそ、ふわって笑うのも素敵だろうなって思って。

[雅]
みやびぃは、難しいことは考えてないけど......
久美子さんがかわいいポーズをしたらかわいいだろうな〜って♪
キレイでかわいいって、なんか無敵な気がしません?

[由里子]
あたしが狙ったのはズバリ、ギャップ!
美人にかっこよくエスコートされたい気持ちを込めたじぇ!

[久美子]
ねぇ、椿ちゃんはどうしてあの写真を撮ったの?
あのときの私の顔......
自分で言うのもなんだけど、全然キレイじゃなかったわよね?

[椿]
確かに、一般的な綺麗とは違うかもしれません。
でも私が撮りたかったのは、久美子さんのありのままの姿です。

[椿]
私、久美子さんの一生懸命なところ、素敵だなぁって思うんです。
そういう真剣なところがわかる写真にしたくて。
だからあのとき、シャッターを切ったんです。

[久美子]
......そういうことだったのね。
ありがとう、椿ちゃん。
キレイじゃないなんて言っちゃってごめんなさい。

[椿]
気にしないでください。
素敵な写真が撮れたんですから♪

[千奈美]
......この通り、撮影っていうのは一種のコミュニケーションよ。
カメラマンは依頼に合わせてプランを考えてくるし、
それを汲み取るのもモデルの仕事ね。

[愛結奈]
つまり、ワタシたちは自分の武器を知ってるけど
他の人に言われて気づく自分もあるってこと☆
......ま、ワタシもそう気づくまでに時間かかったんだけどね。

[久美子]
そっか。......私、まだ自分のことだけを考えてたみたいね。
人は簡単には変われないって言うけど......
って、そういうのはナシね!

[久美子]
まだ時間はあるし、もっと自主練習して、
次のレッスン日までにモノにしてみせるわ!

[由里子]
おお......すごいじぇ久美子さん。
そのバイタリティ、あたしにも少し分けてほしいわ......!

[椿]
何時間も撮影の練習をして、そのあとも......って考えると、
本当にすごいですよね。

[久美子]
全然すごくなんかないわよ!
努力をしてる人なんて、私以外にもたくさんいるもの。

[久美子]
(そう、私はそんな人をたくさん見てきたわ。
小さい頃からずっと......)

(回想)

[生徒]
『また間違えちゃったぁ。
どこがだめなんだろ〜......もう一回!』。

[久美子の母]
『難しい箇所だから身構えちゃうのね。焦らず練習しましょう。
......あら、久美子お帰りなさい。友だちのお家、楽しかった?』。

[幼い久美子]
『......うん、楽しかったよ!』。

[久美子の母]
『ところでピアノは、練習しなくて大丈夫?
もしわからないところがあるなら、
わからないってちゃんと言わなきゃ......』。

[幼い久美子]
『大丈夫!
前も言ったでしょ、今は調子が悪いだけって!
間違えるのも、それだけだもん!』。

[久美子の母]
『あっ、ちょっと、待ちなさい!
もう、久美子ったら......』。

[久美子]
教室に習いにくる子たちはみんな、
目の前の鍵盤に一生懸命向き合って......
音符を必死で追いかけてた。

[久美子]
何度も何度も失敗して、なんでできないんだろうって考えて。
すごく大変なことのはずなのに、
私にはみんながとても楽しそうに見えて。

[久美子]
だから、思ったの。
小さい頃から、ずっと「キレイになりたかっただけ」の私に......。

[久美子]
ーーーあの舞台に立つ資格は無いって。

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