アイドルマスターシンデレラガールズに登場するゆるふわアイドル、高森藍子を紹介するWikiです。

第3話 幕間中も物語は続く

あらすじ

夢見ること、憧れること、そして諦めること。少女の
心がどこを向いているのか、文香は未だ推し量れずに
いた。特別にはなれないと考え壁を作っている、と
推測する奈緒。諦めない心が残っていなければ
ワークショップにも参加しないはず、と考える藍子。
果たして文香は少女の心を救えるのだろうか。

コミュ本編

廊下
[まゆ]
お疲れさまです、プロデューサーさん。

>お疲れ。
 ワークショップは順調?
 なかなか顔を出せず、任せっぱなしにしてしまって申し訳ない。

[まゆ]
気にしないでください。
プロデューサーさんがまゆたちに頼ってくれてるって思うと、
何も苦じゃありませんから……♪

[まゆ]
まだ初回ですし、そんなに大きな問題は……文香さんの班が
ちょっとだけ大変だったみたいですけど、
他はそんなには。

[]
大変?

[まゆ]
一生懸命すぎる子がぶつかってきたり、
そうじゃない子のフォローがうまくいかなかったり。
これからよくなると思いますけど……。

>芸能事務所が主催するワークショップだからね。
 記念参加の子もいれば、本気で目指してる子もくる。
 その子たちも悪気があるわけじゃないだろうし……。

>それに、文香にもいろいろと考えがあるだろう。
 SOSが出るまでは、もう少し見守ってみようか。
 ただ、気にはかけてあげてほしい。

[まゆ]
もちろんですよぉ。
また何かあったらご報告しますね。

(場面転換)
会議室
[スタッフ]
……前夜祭の関係者案内について説明しましたが、
何か質問はありますか?
なければ、資料通りの配役で進めさせていただきます。

>アンバサダー案内についても、了解です。
 ワークショップ生へのパスについては
 後程追加発注しますので、対応お願いします。

[スタッフ]
お待ちしてますね。
それから……アイドルの皆さんからも、
したいことがあれば教えてくださいね。

[志希]
んー、やりたいことかー。
そうはいってもねー。

>志希たちに考えてほしいのはワークショップ生に対してだよ。
 ワークショップの最後だし、その子たちに
 一番近く接してるのは君たちだから。

[志希]
思い出作りってこと?
ま、それならなんかやってあげてもいいかもね。

[奈緒]
喜んでもらえるものやろうよ!
……あっ、でもすぐには思いつかないな。

[スタッフ]
大がかりなことでなければ、後程いただくので大丈夫ですよ。
プロデューサーさんに言付けてください。

(場面転換)

[文香]
……。

(ホワイトアウト)

[背の低い少女]
……文香ちゃんに、夢を叶えた人に何を言われても、辛いの。
私がなんにもないこと意識しちゃうから。
だから放っておいてください。

(ホワイトアウト)

[文香]
(……私は、なんと返せばよかったんでしょう。)

[文香]
(あの子の言ったことは、とても身に覚えのある感情でした。
だからこそ、何も……言えなかった。
今の私が何を伝えても、それは彼女にとって遠い世界……)

[奈緒]
……文香さん!
ごめん、もう帰るところ?

[文香]
いえ、そろそろ出ようとは思っていましたが。
どうしました?
何か忘れ物でもしていたのでしょうか……。

[奈緒]
この間のワークショップのことでさ、話したくて。
文香さんも悩んでるみたいだし……あの背の低い子のことだろ?

[奈緒]
実は……大丈夫かなってあの時追いかけて、
事情、聞いちゃったんだ。ごめん、勝手に。

[文香]
それは……情けない姿をお見せいたしました。
私の方こそご心配をおかけしてしまって、すみません。

[文香]
……深く関わる必要は、ないのかもしれません。
たまたま開いたワークショップの出会い、それだけです。
あの子も、私に何かをしてほしいとは思っていないかと。

[文香]
違う著者が綴った物語同士。
それが、私とあの子……ですが……。

[奈緒]
……あたしさ、なんとなくあの子の気持ちわかるんだよな。
きっと文香さんもそうだから、放って置けないんだろ?

[奈緒]
アイドルなんてキラキラしてて可愛いもの、
あたしには無縁で、それこそアニメや漫画の世界だった。
憧れはするけど、越えられない壁があるんだーって。

[奈緒]
でもさ、踏み出してみて思ったんだよ。
結局あたしは、どんなことがあっても根っこはただの神谷奈緒。
壁なんかないんだよ、どこにも。

[文香]
……劣等感が、勝手に作り出しているだけ?

[奈緒]
そうそう!
それを伝えてあげられたらいいよな!

(場面転換)
外ロケ中
>長めの休憩に入るって。
 車に戻ってる?

[藍子]
私は折角ですしお散歩してきます♪
文香さんも行きましょう?

[文香]
良ければ是非……行ってきます、プロデューサーさん。

(ブラックアウト)

[藍子]
お悩み中、ですね。

[文香]
……奈緒さんから?

[藍子]
前夜祭で何かできることはないかな?
っていう相談の時に、文香さんのことも。
内容……ではないんですよね。企画の。

[文香]
……そもそも、してあげるという行為そのものが
正しいのか、自信が持てないんです。

[文香]
奈緒さんのおっしゃることは、
正解のひとつではあると思いますが……
あの子にとっても正解になるかどうか……。

[文香]
私たちは幸運にも一歩踏み出して、ここにいます。
ですがあの子にも更にもう一歩踏み出すことを要求するのは……
おこがましいのではないか、と。

[藍子]
これ以上傷つけてしまわないか、心配してるんですね。

[文香]
……私たちの働きかけが失敗してしまったら、
あの子だけじゃありません。
きっと奈緒さんも悲しむでしょうし。

[藍子]
難しいですね……とっても。
……私はその子ときちんと関わっていないので
間違ってたらごめんなさい。

[藍子]
もしかしたら、諦めたくないから背中を押してほしくて
ワークショップに参加してくれたのかもしれませんよ。
本当に諦めているんだったら、応募自体しないと思いませんか?

[文香]
……たしかに、矛盾している気がします。
諦める踏ん切りをつけたかった……それだとしても、
アイドルを諦めない子を見るのは辛いはずです。

[藍子]
人と競うのって怖いんですよね。
私もずっと苦手で、受け止められるようになった今も、
まだ少しそういう気持ちがありますから。

[文香]
……私も、実は。あまり。
ふふ、いつになっても慣れませんね。

[藍子]
ふふっ、本当に♪
それでもステージに立ちたいって思うから、
頑張れちゃうんですよね。

[藍子]
最後の勇気を出して参加してくれたのなら、
嫌な気持ちのまま終わってほしくないです。

[文香]
……最後にもう一度だけ、見極めても良いでしょうか。
ワークショップはまだ2回あります。
彼女の、本心を。

[藍子]
前夜祭で企画がほしいと言われていてよかったですね。
たしかめたあと、そこでできることがあるはずです。

[藍子]
私たちだけじゃなくて、まゆちゃんや志希ちゃんにも相談して。
みんなで考えれば、良い案も浮かびますよ♪

[文香]
はい、相談してみます。
ありがとうございます、藍子さん。

次>>第4話

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

翻訳

Menu

デレステ

コミュ

イベントコミュ

その他

メンバーのみ編集できます