[アナスタシア]
ラードゥガ……「虹」とは、なんでしょう?
[千夜]
レッスンはそこそこ順調に進んでいますが、
こちらはまた振り出しに戻ったようですね。
[藍子]
そんなことないですよ。
LIVEも出店も、私たちっていうアイドルの表現で、
今回はそのテーマが「虹」……。
[藍子]
そうやって整理できただけでも、
だいぶ前に進んだと思います。
[肇]
そうですね。
私たちがメインステージで何を見せるのか……。
それがすべての鍵を握っているということですから。
>メインステージには
>役割があるんだ
[颯]
役割……?
お客さんをいっぱい集めて、サイコーのLIVEをする?
[凪]
わざわざPが得意顔で問いかけてきたということは、
そういうやつではありませんね。
[悠貴]
言われてみれば……
お祭りの出店も、一番がどれかなんて決まってませんよね。
[悠貴]
LIVEと出店を同じテーマで作るなら……
出店にはない「メイン」って、いったい……?
>それは
>「代表」だということ
[プロデューサー]
アイドルの数だけ、楽曲の数だけ、ステージの数だけ、
様々な可能性が生まれる。そこに上下はないけれど、
すべてを同時に見せることはできない。
[プロデューサー]
だから、それら全てを「代表」する……
それがメインステージの役割なんだと思う。
君たちはどんな風に、みんなを「代表」するんだろう?
[千夜]
メインステージが表現するのは、私たち自身だけではなく、
アイドル全員、ということか。
[藍子]
そっか……だから「虹」なんですね。
虹は、七色の光がひとつになって、キラキラしてるから。
[アナスタシア]
では、アーニャたちの「出店」は
他のいろんな「出店」を集めたもの……
アーニャたちが作るのは「お祭り」ですね?
[颯]
夏祭りの出店は、どれも全部楽しかったもんね!
[肇]
アニバーサリーイベントに出演する他のみなさんも、
それぞれが自分自身を表現した、
個性豊かな出店やLIVEを、創ってくれるんですよね。
[凪]
ここにいる人たちは、みんな方向性がバラバラで……
ですが、みんな立派なアイドルでしたね。
[千夜]
これまで当たってきたことの全てが、
答えを示していたのか……。
[美嘉]
アタシたちが見せるのは「虹」……
いろんな個性がひとつになった、
いろんな色があるからこそ作れる光!
[美嘉]
よし!じゃあ、そのカンジで、
アタシたちが本当にやるべきコト、考えていこっか!
[]
用意していた「虹」というカタチに、
互いの個性を尊重しあう、彼女たちの在り方が収まっていく。
彼女たちなりの意味が、見つかったようだ
(暗転)
[]
そこからの話し合いは、順調に進んでいった……
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第5話