Pが会場を歩いていると、千夏とあいに声をかけられ
る。ふたりは保奈美、音葉、柑奈の3人を探している
らしい。すると、どこかから歌声が聞こえてくる。
Pたちが向かうと、そこでは保奈美たちがLIVEへ
向けて声出しを行っており、その真剣な様子を
ファンたちも木陰に隠れて見守っていたのだった…。

[千夏]
あら、プロデューサーさん。
偶然ね。こんなに人の多い中で会えるなんて。

[あい]
でもちょうどよかった。
保奈美くんたちを見なかったかい？

＞見ていない

[千夏]
じゃあ、あっちのほうかしら……あら？

[]
かすかに歌声が聴こえてくる……

[あい]
ふふっ。どうやら、見つかったようだね。

(場面転換)

[柑奈・音葉・保奈美]
らーらーらーらー♪
らーらーらーらー♪
らーらーらーらー♪

[]
柑奈のギターを伴奏に、3人が歌っている……

[保奈美]
うん、いいコンディションになってきたわね。

[柑奈]
ですね。声量もばっちりです！

[音葉]
音も問題なく……
豊かな緑の織り成す自然の美しさのような、
優美なハーモニーです……。

[柑奈]
本番までもう少しありますし、
喉に負担にならない程度に、もう少しやりますか！

[保奈美]
ええ、お願い。

[あい]
ふむ。発声と調整に歌っているのか。
歌に真面目な彼女たちらしいね……おや？

[ファン]
おお……。
こんな風に練習してるのかぁ……。

[ファン]
でも、あんまり見てると悪いよな……。
そろそろ戻ろう……。

[ファン]
ああ。
いいもの見たな……。
癒されたよ……。

[千夏]
ふふ。
聴きほれてたのは、私たちだけじゃないみたいね？

[柑奈]
……ん？
あー、プロデューサーさん！

[保奈美]
それに千夏さんとあいさん！
どうしたんですか？

[千夏]
どうしたの、じゃないわ。
そろそろ出番よ？

[音葉]
……あら、もうこんな時間。

[柑奈]
呼びに来てくれたんですね？
すみません、気づかないで！

[あい]
大丈夫だよ。
いいパフォーマンスはできそうかい？

[保奈美]
ええ、もちろん！

[音葉]
ふふ、行きましょうか。

[柑奈]
ラブとピースで会場を包みに！
レッツゴー！


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