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作者:ベリーメロン


 何の因果か、どのような偶然か。
 その日、突如開いたホールから、その世界に存在してはならないモノが侵入していく。
 形のない闇の太陽のようなソレは、力こそ遥かに衰えたが邪神の一柱の欠片そのものだった。



 エクレシアの目の前に降りてきたソレは黒い球体だった。今回は一人での夜営訓練だったが故に、彼女を守るものは存在しない。そもそもこの地にエクレシアに害を与えられるような存在はないはずだ。
 実戦はまだ一度もしていないエクレシアにとって、あまりにも異質なソレは彼女の警戒心に呼応したように形を変えていく。

「えっ!?私?」

 黒い塊はエクレシアの姿となった。髪と瞳だけは黒いが、それ以外の聖痕に至るまで全てがエクレシアと同じ出で立ちを。
 困惑しつつも好奇心が強いエクレシアは様子を伺うが、ソレは鏡のように彼女と同じ構えを取っている。
 スワンプマンとかその手の類いの怪物なのでは?と眉をひそめるエクレシアに対し、ソレは突如襲いかかってきた。

「わわっ!」

 慌ててハンマーで打ち合う。耳をつんざく重い金属音が響き、頬を汗が伝う。
 力もほぼ同じ……ならば……とエクレシアが考えたが、それは誤りだ。

「へっ!?」

 さらに強く押し込まれるハンマー。腕力はほぼ同じかと思えば違った。僅かに、ほんの僅かにエクレシアの腕力を向こうが上回っている。
 一瞬の隙が突かれハンマーは宙高く弾かれた。

「きゃあっ!?」

 そのままエクレシアを押し倒す黒いエクレシア。
 真っ黒な瞳がエクレシアを覗き込み、思わず悲鳴が溢れる。その間にもエクレシアの身体をソレがまさぐり始めた。

「な、なにを……やめてくださいっ!」

 引き離そうとするも、エクレシアの腕力では彼女を押し返すことも出来ない。
 鎧の金具が容易く外され剥ぎ取られ、インナーが晒される。

「い、いやっ……」

 まだ16になって間もない彼女にとって、こんなところで肌を晒させられるのはあまりにも酷なこと。
 されど勝者の権利とでも言うように、黒い少女は微笑みながらエクレシアのインナーの下に手を滑り込ませた。

「んぅっ……ど、どこ触って……ひっっ」

 インナーをずらされ、乳房が空気に触れる。姉と慕うフルルドリスに比べれば小さいが、エクレシアのソレは十分ある部類だ。
 それを黒い少女は揉みしだき、先端を指先で弄ぶ。

「んんっ……くっ、あっ……♡」

 女性同士なのに感じさせられている。これが何なのかをエクレシアは知らないが、こんな白昼堂々と森の中で。
 レギンスの中に滑り込んだ指が下着をずらし、まだまだ初な秘部を優しく掻き回す。

「んあっ……やめて、ください!んんぅ♡」

 必死に抵抗を重ねても、黒い少女は手を止めることがなかった。愛しいモノを触るように彼女を撫で回し、敏感なところをひたすらに責め立てる。

「ど、どこ、なめてるんですかぁっ……」

 耳をピチャピチャと舐められ、柔らかい耳たぶを食まれる。
 秘部を弄くっていた指は膨らんだ肉豆を撫で始め、膣をほぐすように指が蠢いていた。

「んっ……ああっ♡」

 自慰くらいはしたことはある。
 しかしこれほど過激で強い快楽をエクレシアは感じたことがなかった。
 感じて甘い声を発する度に泥沼に引きずり込まれていく感覚がして、エクレシアは踠くが黒い少女は容赦なく彼女を快感に浸していく。

「だ、め……ねえ、さま……んっ♡」

 闇に飲まれていくような感覚がする。脳裏に映るのは憧れの聖女の姿。彼女ならこういう時……
 エクレシアは無我夢中で押し倒してくる少女の胸に手を当てて叫ぶ。

「は、はなれなさいっっっ!!」

 聖痕の力を放出する。そんなことをすれば大きく対立を削ることとなるが、こうでもしなければ自分は得体のしれない何かに飲まれそうな気がしたのだ。
 黒い少女を貫いた閃光はすぐに霧散し、エクレシアはそのまま地面に倒れ伏す。

(もう、だめ……)

 霞む視界の中でふらふらと黒い少女が立ち上がるのが見えた。
 もう抵抗は一切できない。エクレシアを守る者もいない。完全なる詰みだった。

(ねえさま……ごめんなさい……)

 姉のように慕う大好きなフルルドリスと会えなくなるのを考えながら、エクレシアは意識を闇に沈めていく。





「んっ……うぅ……」

 何時間経っただろうか。エクレシアはふと肌寒さに目を覚ました。
 身を起こせば辺りはすっかり夕暮れとなっており、夜風が出始めている。
 はだけた衣服を直しながらエクレシアは周囲を見渡すが、黒い少女の姿はどこにもない。

「あれは、一体……」

 助かったという実感よりも、何故助かったのか。そしてアレは何だったのか。そんな疑問の方が強い。
 ぐぅーと鳴り響く腹を撫でつつエクレシアはなんとか立ち上がる。微妙に疼く身体をふらつかせながら、その影がいつもより濃いことに気付かずに。

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