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「エクレシアー!」

雪が降る森の中、アルバスの名を持つ少年は少女の名を叫ぶ。
山の天気は変わりやすいと言われていたから、引き返すべきだった。彼はそう思いながら足元に積もる雪を蹴り飛ばすように歩く。

「はぁ、はぁ……」

いくら防寒着を着ていると言っても、身体が雪に埋もれては意味はない。天候は更に荒れて吹雪が視界さえも奪おうとした時、美しいドレスを着た女性の姿が見えた。
彼女は幻覚と思うアルバスの手を取り、その身体を抱き寄せると吹雪が2人を避けていく。

「あらあら……こんな所に迷子がいるなんて、私がいて良かったわね」

「あんたは……?」

「私はヘレボラス、この山に住んでいるの。こんな所に何の用?」

「俺はアルバス。この山を越えようとして、知り合いとはぐれちゃって……」

「そう……ここは山の中腹だし、降りるのも危ないわ。もしかしたら私の仲間が知り合いを見つけているかも」

「だったら、助けてくれないか?」

ヘレボラスの言葉に、アルバスはエクレシアを探す手伝いを頼む。すると彼女は笑って頷いた。

「良いわ、手伝ってあげる」

身体を寄せ合い、雪山を歩く2人。
しかしエクレシアは見つからず、一旦ヘレボラスの家へと避難する事になった。

「知り合いの事は心配だと思うけど、ゆっくりしていきなさい」

防寒着を脱ぐアルバスに、ヘレボラスは暖かいお茶を渡して優しく声をかける。
寝室を整えてくると告げた彼女は部屋を出ていくと、部屋は静寂に包まれた。

「アルバス、こっちへ来てもらえるかしら」

「分かった」

誘われるままにアルバスが寝室へ向かうと、裸のヘレボラスがベッドの上で彼を出迎える。

「いらっしゃい、アルバス」

「なっ……!」

「どうしたの?こっちに来なさい」

彼は慌てて視線をそらすが、今までの事を思い出してしまう。
雪山を歩く時に密着した柔らかい身体。花のような良い香り。
記憶が生殖本能を呼び起こし、ズボンの下で勃起した肉棒が存在を主張する。

「ふふ……恥ずかしがることはないわ、それは正常な反応だもの」

アルバスがヘレボラスと視線を合わせると、彼女は妖しく笑って手招きする。

「私、あなたの事が気に入ったわ。ここで暮らしましょう?」

「駄目、だ。俺にはエクレシアが……」

言葉とは裏腹に、彼の足はベッドへ進んでいく。
六花に見初められた男はその魔力に抗えず、その番となってしまう。

「いい子ね……さぁ、服を脱いで横になりなさい」

命令されるままに裸になったアルバスを誘導するヘレボラス。
彼女は仰向けになった彼に跨ると、ゆっくりと腰を下ろして今にも爆発しそうな肉棒をゆっくりと飲み込んだ。

「うぅ、ああ……っ!」

「あら、入れただけで出しちゃった?」

挿入しただけで射精してしまったアルバスを見下ろし、ヘレボラスはくすくすと笑う。

「無理もないわね、私たち六花のナカはとても気持ち良いもの……」

強い快楽に震える彼の思考に、その言葉が響く。
思考が快楽に支配されるがアルバスの身体は動かず、また彼女も跨ったまま動かない。

「アルバス」

そんな彼に、優しく声をかけるヘレボラス。

「私のモノになってこの家で暮らしなさい。そうしたら、いつでも貴方に応じてあげる……好きなだけ、気持ち良い事をしましょう?」

その一言が理性を砕き、アルバスは叫んだ。

「住む!ヘレボラスと暮らすから、頼む……!」

「よく言えました」

ヘレボラスは彼の唇を塞ぐと同時に腰を浮かせ、叩きつけるように下ろす。
上と下を同時に責められてアルバスは声も出せぬまま快感に震える。
膣内が肉棒に吸い付くように締まり、男を発情させる六花の唾液が流し込まれていく。
ヘレボラスは満足するまでアルバスを犯し、力尽きた彼を優しく寝かせた。
それからしばらくして。

「ヘレボラス、遊びにきたよー……って、またやってる!」

ヘレボラスの友人、スノードロップは頬を膨らませて彼女に怒っていた。
原因は、ヘレボラスの後ろで腰を振るアルバスである。

「仕方ないでしょう?したい時にやらせてあげるのが主の務めと言うものよ」

「加減間違えてセックス中毒にした、の間違いでしょ!」

「ヘレボラス、出る……っ!」

2人の会話など気にせず、彼は腰を打ちつけて射精した。しかし出しながら動き続け、漏れた精液が床を汚す。

「ボタボタ垂らしちゃって……換気してよ!臭うんだから!」

「はいはい、ちゃんとやってるわよ」

「はぁ……とりあえずお茶だすね、いつもの所でしょ」

「お願いするわ」

スノードロップが台所へ向かうのを見届けて、ヘレボラスは背後のアルバスに視線を向ける。
必死に腰を振る彼を見て、ヘレボラスは微笑んだ。

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