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「お帰りなさいあなた」
「ただいまフゥリ」

他校との交流会と歓迎パーティから帰ってきた旦那様は、相当気疲れしたのだろうか疲労の色を隠しきれていない。
旦那様はふらふらと廊下を進んでいき、部屋に辿り着くなり、鞄を放り投げて私に抱き着いてきた。

「だ、旦那様?」
「ごめんフゥリ。ちょっとだけこうしていいかな」
「はあ」

困惑しながらも旦那様の頭を抱きしめる。

『これは随分とお疲れみたいですね。しおしおじゃないですか』

オオヒメ様は珍しい物を見たといわんばかりだ。それは私も同じなのだけれども。
お互いに甘えたり甘やかすことはあるが、こんな状態になったことは見たことがない。
何か嫌なことでもあったのだろうか。
だとしたらこちらから聞いてみるべきなのだろうか。それとも旦那様のほうから話してくれるのを待つべきなのか。
どう対応するべきか悩んでいると、いつの間にか実体化したオオヒメ様が旦那様を背後から抱きしめた。
オオヒメ様は私の服の裾を掴み勢いよく捲り上げると、旦那様ごとベッドに押し倒してきた。

「きゃあっ!」

ブラが露になるが、オオヒメ様はそれもずらして私の胸を露出させる。
咄嗟に胸を隠そうとしたが、オオヒメ様に取り押さえられた。
旦那様はじっと私のことを見つめている。
今日はそういうことするつもりじゃなかったから、普段使いのあんまり可愛くない地味な下着だし、なにより部屋の灯りがついたままというのは恥ずかしい。

「さて少年、まずは説明ですよ。おっぱい触りながら、吸いながらでもいいですから、ちゃんと何があったかフゥリに説明してあげてくださいね」
「いやあのオオヒメ様、勝手に私を差し出さないでください」
「この子ったら帰ってくるのが遅いって、ずうっと心配してたんですから。それぐらいはしてあげなさいな。それとフゥリ、何を聞いても変なことはしないでくださいよ。脆刃の剣は駄目ですからね」

人の事をなんだと思っているのだろうか。
浮気、というか私とオオヒメ様以外の女を抱いたりでもしていない限り、脆刃の剣なんて持ち出さないというのに。

「早とちりするなっていうことですよ。御巫たるものいつも心に脆刃の剣を、といっても実物を持ち出す必要はありませんからね。それでは邪魔者は消えますから、あとは若い二人で」

そう言ってオオヒメ様は部屋から出ていった。
旦那様と私、見つめ合ったまま気まずいようなそうでないような沈黙が流れている。
何か話しかけないと。
けれどもどう切り出せばいいのかわからない。

「あのさフゥリ」
「な、なんですかあなた」

意を決して口を開こうとしたところで旦那様が先に話しかけてきてくれた。

「他の女の子に手を出したわけじゃないんだ。だから脆刃の剣だけは──」
「わかってますから。あなたのことは信頼してます。だから何があったか、話してください」

旦那様の頬に手を添えて言った。
少しの沈黙の後に、旦那様はすうと息を吸って語りだした。

「最初は妙に距離感の近い人がいるなって思ったんだよ」
「距離が近い、ですか?」
「うん。気が付いたら近づいてきてる感じでさ。会では気が付いたら隣にいて、話しかけられたんだけど、まあその時は気にならなかったんだよね。二次会で隣の席になったときも、まあこういうもんかって思ったんだけど。三次会のカラオケで隣に座ってきて、身体を押し当ててきたり、上目遣いで見つめてきたりしてきて、流石に何かこうまずいって思った」
「ふぅん?」
「あのさフゥリ」
「なんですか」
「苦しい、です」

気がつけば旦那様を抱きしめる手に力が籠っていた。

「あっごめんなさい。つい」

手を放して、旦那様と距離をとる。
苦しかったのか、旦那様は顔を真っ赤にして肩で息をしていた。
無自覚だったが相当きつく抱きしめていたらしい。
この状態でまた抱きしめるのもまずいと思い、なんとなく旦那様の隣に腰を下ろしてみる。
右隣に座ったのか、はたまた左隣に陣取ったのかは知らないが、旦那様の話では件の女はこの状態でアプローチをかけたということなので、私もやってみることにした。
腕に抱き着いて見上げるように覗き込むと、旦那様は赤い顔を更に赤くして目を逸らした。
その行動に私はああこんな感じだったんだな、と思った。

「で、どうですか」
「どうですかって」
「私とその人、どっちがいいですかと聞いているんですよ」
「そりゃあフゥリに決まってるさ」

こんな質問、内心がどうであろうと、私の前ではこう答えるしかないではないか。つくづく嫌な女だ、自分は。
少し落ち着こうと、旦那様から離れて深く息を吸い込む。
それと同時に腰を両手でがっしりと捉まれた。
浮遊感に驚いていると、目の前に旦那様の顔が目の前に現れた。
どうやら私は旦那様の膝上に座らされたらしい。
私は旦那様の両頬に手を当てて、ゆっくりと顔を近づけていく。
目を閉じて、唇を重ねる。
舌を捻じ込むと待っていましたとばかりに絡めとられた。

「んっ、ぁん、ちゅぱ、んぅぅ」

自分が乗り込んだ側のはずが、気が付けば旦那様の生温かい舌が私の口の中を我が物顔で闊歩していた。
舌の付け根や、歯の裏、歯茎に上顎。あらゆるところを舐ってくる。

「ちゅ、ぁ、ふぁ、んむぅ、ぷはっ」
「どうだったフゥリ」
「むうっ、ずるいですあなた」

目をとろんとさせながらも、ぷくっと頬を膨らませて旦那様を睨みつける。
気持ちよすぎて、意識がどろどろになりかけているのが自分でもよくわかる。
旦那様の肩に頭を乗せて体重を預ける。
大きく肩で息をしていると、お臍のあたりを旦那様がさわさわと撫でてきた。
くすぐったくてびくんと身体が震える。

「その女の人にも、こんなこと、したんですか?」
「してないよ」
「本当ですか」
「本当だよ」

気が付けば、立場が逆転していた。
私が旦那様の溜まったものを吐き出させるはずだったのに、旦那様が私の不満を受け止めようとしている。
するりとショーツの中に手が忍び込んでくる。
指先が短く揃えた毛を弄り、割れ目を撫で上げる。

「ひっ♡」

ぴりっとした刺激に思わず身を縮こまらせる。

「ハレさんとニニさんもあの場にいてね、二人が助けてくれたよ。気を遣ってくれたのかな」
「ハレと、ニニがです、かぁっ⁉♡」

膣に指が入ってきた。
浅いところを軽く引っ掻かれただけだというのに腰がびくりと跳ねた。

「うん。自分を守るように両サイドに座ってガードしてくれてね」
「んっ、あっ♡」
「ハレさんは『男の子だし女の子が隣に来たらぐらっときちゃうよね』って笑ってたけど、ニニさんが『フゥリがいるのにそういうのは駄目でしょ』って言ってね。結構きつめにお説教されたよ」
「あたりっ、ひゃぅ♡まえっですよぉ♡」

旦那様は片手で私の身体を支えながら、もう片方の手は私の大事なところを弄ってくる。
指でクリを挟みながら、膣内に挿れた指も動かしてくる。

「ひぃ、ひっ♡んっ、んっ、あんっ♡」

顔も知らない、旦那様に近づいてきた女。
その女より自分のほうが旦那様に愛されている、という事実が私を興奮させている。
お腹側を、お尻側をと絶え間なく刺激されて、情けなく腰が跳ねる。
かき混ぜられて発せられる水音がやけに耳に響く。
お腹側の一番感じるところを集中して攻められて、頭が快感で埋め尽くされていく。

「やあ♡ダメ、あな、たっ♡んむぅ♡」

不意打ちのように唇を塞がれた。
キスするだけで気持ちよくなってしまうほど開発されきっている私にトドメを刺すにはそれで十分だった。

「んむぅ〜〜〜〜っっっ♡♡♡」

甘く、蕩けてしまいそうな感覚に包まれて、私は絶頂を迎えた。
びくびくと腰が震えて、旦那様の指をきつく締め付ける。
指を引き抜かれると、その衝撃で軽く達してしまった。

「ぷはぁ♡はぁ、はぁ、はぁっ」
「どうだったフゥリ」
「どうってぇ、なにひゃぁ」

下腹部からきゅんきゅんと切ないものが溢れ出てきて、目の前の愛しい人にもっと触れてもらいたいという気持ちでいっぱいだ。
まだ震える身体に力を込めて、腰を少しだけ持ち上げる。
すっかり硬くなった旦那様のモノをズボンの上から撫でた。
ズボンの前を開けると最早すっかり見慣れた、それでも息を呑むほどグロテスクなモノが露になる。
目が離せない。心臓が早鐘を打つ。はっはっと浅い呼吸が繰り返される。
旦那様の先端が私の割れ目を撫でる。

「挿れるよフゥリ」

私がちいさく頷くと、待ってましたとばかりに旦那様が私の膣内へと侵入してきた。

「あっ、ふぁ♡はぁぁ♡」

ゆっくりと入ってくるのに合わせて、熱を帯びた吐息が漏れ出ていく。
あっという間に一番奥までたどり着いた旦那様は、私の顎に指を当てて、くいと軽く持ち上げ、唇を塞いだ。
あえて目を閉じずにじっと旦那様と視線を合わせ見つめ合うと、より口内の感覚が鋭敏になったような気がした。

「んっ、んむぅ、じゅる、ちゅる、んふぁ♡」

キスが気持ちよすぎる。
舌で触れられるところが悉く性感帯になったかのよう。
更に膣内のモノを奥を擦りつけるように腰を動かされる。
上から下から快感が押し寄せてきて、もうどうしようもない。
目に溜まった大粒の涙が今にも零れそうになっている。
自分の意志とは無関係に腰がへこへこと前後に動いて快楽を得ようとしている。

「んぅ、む、んむぅうっ♡♡♡」

ぐっと旦那様に舌を強く押しつけられると、私は軽くイってしまった。
甘く切ない快感が瞬く間に私の全身を駆け抜ける。
足はピンと伸びて、腰がガクガクと震え、膣はきゅっと中の旦那様を締め付けた。

「はーっ♡はーっ♡あなた、ってばぁ♡」

旦那様が上手なのか、私が弱いのか。恐らく両方だろう。
焦点の合わない目で旦那様を見つめながら、私は問いかけた。

「その女の人にも、こんなキスするつもりだったんですか?」
「そんなつもりは、ないよ」
「ふぅん。でも、言い寄られて満更でもなかったんでしょう?」
「そんなことないよ」

旦那様が私の項に顔を埋めた。

「別に好きじゃない人に言い寄られても困るだけだし、どうやって波風立てずに断ろうかって考えなきゃいけないからいい気分ではないよ。フゥリに言い寄られるなら、そりゃあ嬉しいけどさ」
「んふふ、ありがとうございます。でも私が言い寄ったらそのまま美味しく頂かれちゃうんでしょう?」
「そうだね」
「あとオオヒメ様が同じことしても結局エッチなことしちゃうんでしょう」
「うっ、それは」
「別にいいですよ。許可を出したのは自分ですから」

まさかオオヒメ様が自分から分離・実体化できるようになるとは思っていなかったのだ。
自分の身体で、オオヒメ様だから許可を出したのだ。
最初からオオヒメ様が実体を得ていたとしたら、私は旦那様がオオヒメ様を抱くことを許しただろうか。

「でも、ちゃんと私のこと見てくれないといやですよ」

たぶん許さなかっただろう。
旦那様が私を一番に大事に思っていてくれているとしてもだ。

「わかってる」

本当は私だけを愛していてほしいけど。
そんなことを考えてしまうくらい、今日の話は私にとってショックだったようだ。
大きく息を吸って、吐く。
すっと仄暗い気持ちが消えていくのがわかった。

「お互いちょっと気持ちが疲れちゃってたみたいですね」
「そうみたいだね」

くすくすと笑い合った。

「今日は私が動きます。旦那様はお疲れでしょうから、私が気持ちよくしてあげます」
「じゃあフゥリのお言葉に甘えて、お願いします」
「はい、頑張りますね」

旦那様の肩に手を置いてゆっくりと腰を持ち上げる。
引き抜けていく男性器に膣内を引っ掻かれてお腹の奥がじんじんしてくる。
熱の籠った溜息が漏れた。
半分くらい引き抜いたところで、腰を下ろしていく。
亀のように遅い動きだが、たまらなく気持ちいい。
それを何度も何度も繰り返していく。

「はぁ、んぅ♡どうですか?」
「気持ちいいよフゥリ」
「えへへ、ありがとうございます」

気が付けば旦那様がいつものようにおっぱいに吸い付いていた。
ちゅうちゅうと音を立てながら母乳を吸うその様子は、赤ん坊のようで愛おしさが溢れてくる。
一方で私を串刺しにしている雄々しいモノは、否でも応でも私がこの男性器の持ち主の女であることを意識させてくれる。

「おっ、おくっ♡いいっ♡とんとんってぇ、すっごく、きもちいい♡」

スローペースで膣奥をノックされるのがたまらなく気持ちいい。
私の隙間を旦那様が埋めてくれているようで、心も体も満たされる。

「おっぱい、もっと吸ってください。私の全部、旦那様に味見してほしいです♡」

ぎゅうっと力強く旦那様の頭を抱きしめて、一心不乱に腰を振り続ける。
ふにふにと旦那様の手が私の胸を揉みしだく度に、母乳を吸い出す度に、じんわりとした快感が溢れてくる。

「あんっ♡ああっ♡あなた、あなた♡」
「あむっ、ちゅぱちゅぱ。フゥリフゥリフゥリっ」
「だめぇ♡こわいの♡手っにぎって、くださいっ」

私が懇願すると、旦那様は指を絡ませて握ってくれた。
すごく頼もしい。これで安心できる。

「らめっ♡ぐりぐりよわいからぁっ♡おかしく、おかひくなりゅぅ♡」

いつの間にか主導権は私から旦那様に移っていた。
奥の大事なところを執拗にノックされて。
おっぱいをふやけるくらい吸われて。

「すきっ、すきっ。すきすきすきすきっ♡だいすきですっ♡」

繋いでる手から伝わってくる体温すら気持ちよくて。
ゾクゾクと背筋が震えて。
ごちゅんと。
強く腰を打ち付けられた。

「あ〜〜〜っ♡イッッッ〜〜〜〜〜ッ♡♡♡」

今日一番の絶頂を迎えて。全身が激しく震えて、目の前が真っ白になる。
足を回して、必死に旦那様にしがみついて、押し寄せてくる快感の大波に耐えた。

「はーっ、はーっ、はあぁぁぁっ♡あな、ひゃぁ♡」

イき終わった頃にはもう私は息も絶え絶えで、旦那様の肩に顎を乗せて、唇の端からは涎を垂らしているような有様だった。
思う存分精液を吐き出した旦那様のモノが、音を立てて引き抜かれた。
身体からは力が抜けきっていて、凭れ掛るのが精一杯。
旦那様もそんな私の状態を分かっていたのか、背中に腕を回すと、優しくベッドに寝かせてくれた。
絶頂の余韻のせいで触られただけで軽くイってしまいそうだったが、胸を大きく上下させて酸素を取り込むと、頭の靄が少しだけ晴れた気がした。
閉じ切らない膣穴からは私と旦那様の体液が混ざり合ったものが垂れてきているのがはっきりわかった。
内腿に手が触れた。

「ふみゃぁ♡」

ぴりっと快感が背筋を駆け上った。
上半身を起こし見てみると、両手で太腿を押さえつけた旦那様が私の秘所に顔を近づけているところだった。

「なっ、なにしてるんですか!」
「なにって、フゥリが言ってたでしょ。全部味見してほしいって」
「そ、そんなこと──」

気持ちよくなってつい言ってしまったような。
ひょっとしてこれは自分のせいなのだろうか。
それでこんな恥ずかしいことを旦那様はしようとしているのか。
行為中に思わず口走った一言で?
旦那様の精液だって混ざっているのに?
理解は追いつかず、目もぐるぐるとして、考えが纏まらない。
そうこうしているうちに旦那様が舌を伸ばしてクリを舐めようとした。

「えっ、いや、き、きたない、ですよ?」
「フゥリの身体ならどこでも舐められるよ」
「そういうことじゃなくて、えっとその。ほら! 旦那様の精液もですね、混ざっちゃってますし。ね?」
「フゥリだって終わった後に綺麗にしますねって舐めてくれることあるでしょ。あれと一緒だよ。平気」
「あぅぅ」

手詰まり感が溢れてきた。
もっと冷静になれば、色々アイディアが出てくるのだろうが、焦りと恥ずかしさから何も思い浮かばない。

「うぅ、少しだけですからね」
「うん。フゥリのこと頑張って気持ちよくしてあげるね」
「ああっもう!」

勢いづけてベッドに倒れ込む。
丁度ベッドの端っこだったので頭を投げ出して、なんとなく部屋の入口のほうを見てみると──。

「あっ。目合っちゃった。やっほフゥリ」
「ハレ、ハレ。そうじゃない。覗いたこと謝らないと」
「そういえばそっか。ごめんねフゥリ」

ドアの隙間から覗き込んでいたハレとニニと、目が合った。

「うきゃあっ⁉」

私は驚いて叫び声を挙げ、旦那様を蹴り飛ばしてしまった。
勢いよく旦那様がベッドから転がり落ちていく。
ハレは目を爛々と輝かせて、ニニは両手で顔を覆いつつも指の隙間からしっかりとこちらを見据えて。
私はシーツを引き寄せて身体を隠した。
もう遅いだろうけど。

「いやあ前々からオオヒメ様に泊まりに来ないかって言われててさ。丁度いいやって今日お願いしてたんだよね。あ、これお土産の御神木みかんまんじゅう。オオヒメ様がもう一箱あけちゃったけど、まだいっぱいあるよ」

よく見るとオオヒメ様がハレとニニの後ろで微笑みながら立っていた。
オオヒメ様は饅頭を齧りながら──。

「これが“覗き”ですか。成程これはなかなかスリルがあって興奮しますね」

と言った。
涙で視界が歪んで。
私の悲鳴が夜の静寂の中に響き渡った。

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