最終更新:ID:X22XayQSew 2026年02月01日(日) 19:02:28履歴
「んー、暇ですねえ」
炬燵に入っていたオオヒメは、同じく炬燵に入っている少年にチャンネルを渡すと、ふぅと溜息を吐いた。
正月特番やら駅伝やらとを絶え間なくザッピングしていたが、結局俳優が色々な店で飯を食べるドラマに落ち着いたらしい。
だが、視線はきょろきょろと落ち着きなくあちらこちらへと移動し続けており、見ているのではなく流しているだけというのが正解なようだ。
少年はチャンネルを炬燵の上に置くと、湯呑を両手で持ち、すっかり冷めたお茶を一息で飲み干して相槌を打った。
「少年、いくらなんでも返事が適当すぎませんか」
「だって特に何か言う事もないですし」
正月の雰囲気と炬燵の魔力は、少年から何かしようという気力を根こそぎ奪い取っていた。
この温い空間の中で、ぐでっと脱力しきった物体として過ごすのも悪くはないと、そう思えてしまうほどに。
ただ、オオヒメにはそんな少年の態度が気に入らなかったらしい。
オオヒメは炬燵から出て立ち上がると、少年の背後へと移動し、首に腕を回して抱きついた。
「少年、暇です」
まるでかまえ、かまえといってくる犬のようである。
「暇なら初詣にでも行けばいいじゃないですか。今から行けば、帰ろうとするフゥリ達と合流できるんじゃないですか」
「嫌ですよ、寒いですし。大体、フゥリの行ったところって私を祀ってるところじゃないですか。何が悲しくて自分に向かって詣でるなんてことしなくちゃいけないんですか」
「御祭神の自覚があるなら、正月くらいはそこにいてくださいよ」
「祀られているといっても、私自身がそこにいる必要はありませんからね。ここにいても、ある程度は伝わってきますし。それに、大抵の人間にとっては、神様が願いを叶えてくれるかどうかは重要ではないんですよ。新年という節目に決意を新たにして上位の存在、この場合は神という人間の手の及ばぬ概念に対して、それを表明する。その行為そのものに意味があるのですから」
むしろ実在してしまっている私はいないほうが都合がいいのです、とオオヒメ様は言った。
どうりで一緒に行くか聞きに行ったフゥリが、戻ってきたときに苦い顔をしていたはずだ。
「それはそうとして、私としては個人的に気に入ってる人間の願いを叶えるのは、吝かではないのですよ」
耳元で囁かれて、どきりとした。
瞬く間に少年の耳は熱を帯び、赤く染まった。
「えっと、それは」
「フゥリが帰ってくるのは夕方頃でしょうかね」
オオヒメが少年の服の裾から手を入れて、胸板を撫でまわす。
艶かしさを伴った息遣いも相まって、少年は思わず息を呑んだ。
「わかります、わかりますよ。誰もいない家の中、恋人でもない相手とこんなことしちゃったら、興奮しちゃうに決まってますものねぇ」
オオヒメが指で乳首をなぞる。
「さあ、どうしたいですか?」
試すようなオオヒメの言葉に、少年は少し考えてから、望みを口にした。
「オオヒメ様に、甘えさせてください。
と。
「いいですよ。このオオヒメ、人の子の願望を聞き入れてあげましょう」
◇
ベッドの上で少年は横になっていた。
少年の上にはオオヒメが覆いかぶさるように乗っている。
口元には開けた服から覗くオオヒメの乳房が添えられていて、咥えると母乳のほのかな甘みが口に広がる。
自身が置かれた状況に困惑を覚えつつも、少年は甘露を飲み下した。
「どうしたんですか。いつもなら、でれっとした表情でおっぱいを飲むというのに」
「いやだって」
この姿にする必要あります、と少年は困惑しながら告げた。
今の少年の姿は幼少の頃のものであった。年頃は幼稚園児、それも年少組くらいといったところだろうか。
ぶかぶかになった服はオオヒメの手によって瞬く間に脱がされ、どこからともなく用意された子供用の服に着替えさせられた。
気恥ずかしさはあるが、日頃もっと恥ずかしい姿を散々見られていることもあり、今更その程度のことで文句を言う気もなかった。
「甘えさせてほしいってお願いして、なんで子供にさせられるんですか」
「そのほうが少年も気兼ねなく甘えられるでしょう。それにいつもの姿だと、甘えるどころじゃなくなるじゃないですか。えっちですからね少年は」
その通りなのでぐうの音も出なかった。
不貞腐れながら胸に吸い付くと、オオヒメは面白いものを見たとばかりにくすくすと笑い、頭を撫でた。
手つきはまるで我が子をあやすかのように優しいもので、とても心地よかった。
「んふふ、気持ちいいですか。ならこういうのはどうですかね」
オオヒメは少年の腰と背に手を回すと、抱きかかえた。
ゆっくりと揺らしながら、少年に微笑みかける。
「上手におっぱい飲めてまちゅね。えらいえらい」
完全に赤ちゃん扱いである。
悪い気はしない。
フゥリやオオヒメが赤ん坊をあやす姿を見ていて、なんとなくいいなあと思ったことを、少年は思い出した。
自分の子供に嫉妬したわけではないが、ああも無邪気に二人の無限の愛情を受け、おっぱいを味わうことができるのは、少し、いやかなり羨ましかったのだ。
「オオヒメ様——」
「ママ」
「えっ」
「今はママですよ。それともぼくちゃんはママのこと名前で呼ぶんでちゅか?」
「ま、ママぁ」
「はーい、ママでしゅよ。おっぱい、いーっぱい飲みましょうね」
よーしよし、とオオヒメが背中を摩りながら囁く。
オオヒメが一つ言葉を紡ぐたびに、少年の意識はぼんやりとしたものになっていく。
その声は脳を直接蕩けさせるかのようで、伝わってくる体温感触は極上の羽毛布団に包まっているかのよう。
オオヒメは自分の身体をゆっくりとしたリズムで揺らしており、それがまた絶妙な具合である。
微睡みのような心地よさに浸りながら母乳を味わう、そんな幸せだけを詰め込んだような時間だ。
「んふふ、本当にお腹減ってたんですね。そんなペースで飲まれたら、すぐなくなっちゃいますよ」
「やだ、もっと飲みたい」
雰囲気に飲まれ、少年はつい幼児のような言葉遣いで返答してしまった。
だが、こういうのもいいかと考え直した。
この手のプレイは恥ずかしがるよりも、思いっきりロールプレイするほうがいいのだから。
「冗談ですよなくなりはしませんから、安心してごくごくしましょうね」
「うん!」
少年は元気よく返事をすると、再びオオヒメの乳首に吸い付いた。
口の端から零れ落ちるのも気にせず、一心不乱に母乳を飲む。
とめどなく流れてくる母乳は、飲めども飲めども尽きる気配はない。
時折、少年の口の周囲についた母乳を指で拭いながら、オオヒメは慈愛に満ちた目で少年を見つめていた。
「いっぱい飲めてえらいえらい。ぼくちゃんはなんでも自分でできちゃうんですね」
「できるよ、だってママとフゥリのためだもん!」
「あら、嬉しいこと言ってくれますね。これは将来が楽しみですね」
オオヒメが少年の頬に唇を落とす。
リップ音を大きく鳴らしたそれは、行為の最中のマーキングも兼ねたものとは違い、純粋な愛情を感じさせるものだった。
身体が幼くなったせいか、飲んでいるうちに少年は眠気を覚えてきた。
満腹感もある。相当な量を飲んだ自覚もあり、それ自体は不思議ではなかった。
問題は下腹部にあった。
アレが立っている。
いつものように硬く、大きくなっているわけではないが、間違いなくピンと立っている。
まだオオヒメは気が付いていないようだが、気が付くのも時間の問題のように思えた。
「お腹いっぱいになったみたいですね。おねむみたいですし、お布団でねんねしますか?」
「うん。いく。ねんねする」
「でもその前に、しーしーしましょうね。おねしょしちゃいますからね」
「しないよ」
「本当ですかぁ?」
オオヒメが悪戯っぽく笑った。
立っていることを悟られたくない少年は、一刻も早くベッドの毛布に包まりたかった。
「でも駄目ですよ。ねんねする前はちゃあんと、おといれ行きましょうね」
そう言ってオオヒメは少年の両脇に手を差し込み持ち上げると、トイレまで連れて行き、便器の前で下した。
オオヒメはもじもじとするだけでなかなかズボンを下ろそうとしない少年を少しの間見守っていたが、やがて痺れを切らしたのかしゃがみこんでズボンに手をかけた。
「ズボン下ろせないなら、ママが手伝ってあげますよ」
「まって、まってってばママ!」
「だーめ、待ちませんよ。えいっ」
パンツごとズボンを下ろされた少年になすすべはなかった。
未熟ながら、立派に自己主張している男の象徴が露になり、オオヒメの視線がそこに注がれる。
「あらあらこれは、まあ。んふふ」
オオヒメが両手を少年の性器に添えた。
力はほぼ籠っておらず、握るというよりは触れるだけという感じであったが、まだ皮も剥けていないモノはかすかに震えて反応した。
「しょうがないですね。ちゃんとしーしーできるよう、ママが手伝ってあげますよ」
「ちょっと待って、やだ!」
「ほーら、しーこしーこ」
オオヒメは両手の人差し指と親指で輪っかを作ると、男性器に当たるよう指を前後に動かしはじめた。
先端から根元まで、素早くリズミカルに扱き上げていく。
細くしなやかな指から生み出される刺激は、少年の幼い身体にとっては未知のものであった。
いつもと同じ動きなのに、全く知らない刺激として反応し、少年は快感と困惑に染まっていった。
「やぁっ、だめ、だめぇ!」
「おやおや、どんどんおちんちんが真っ直ぐになっていきますよ。このままだと変なところにおしっこが飛んで行ってしまいますね?」
「だってママが!」
「ぼくちゃんが自分でしーしーできるなら、こんなことしませんよ。ああ、そうだ。ちゃんと皮も剥かないとですね」
オオヒメは指に皮の先端を引っ掛けると、勢いよく一気に剥いた。
今までとは桁違いの、なんだかよくわからない痺れるようなものが頭に叩き込まれ、少年の身体が大きく痙攣する。
「ふぁぁっ!」
「んふふ、はやくおしっこ出しちゃいましょうね。ほらほら」
膝を震わせる少年の身体は、背後からオオヒメによって支えられており、倒れることさえ許されなかった。
普段の身体なら精液を吐き出しているはずであるが、未熟な今の身体ではそれができず、意識を塗り潰すような快感がずっと続いている。
「やっ、やぁぁ! これ、おかしくなるぅ!」
「白いあかちゃんのもと、ぴゅっぴゅできないんでしゅかぁ?」
「できるっ! できるのに、でないのぉ!」
「じゃあもっと、出るまでこすこすしてあげますよ。ほーらほら♡」
むき出しになった亀頭を直接扱かれて、少年の膝の震えが次第に腰の震え、全身の震えへと変わっていく。
口からは涎が垂れて、倒れないように便座を掴んで耐えているが、限界は近かった。
オオヒメも少年の限界は見抜いていたらしく、亀頭を擦るのを止めると、二度三度睾丸を優しく手の平で弄った。
「もう限界みたいですね。出しちゃっていいですよ、白いのとおしっこ、どっちでも♡」
オオヒメが人差し指の爪で鈴口を穿る。
それが最後の一押しとなり、少年は決壊した。
「やぁぁぁぁあっ!!!」
がくがくと全身を震わせながら勢いよく放出された黄金色の液体が、オオヒメの手の平を瞬く間に汚していった。
◇
「もう、そんなにむくれなくてもいいじゃないですか」
「だってママ——じゃなくて、オオヒメ様が酷いことするからですよ」
湯舟に浸かりながら少年はぷくりと頬を膨らませた。
背後にいる脚を延ばしたオオヒメの上で全身を預ける形である。
オオヒメは少年の腰に腕を回し、軽く抱きしめている。
元々二人くらいならなんなく入れる浴槽であるが、この形なら以外と広いものだなと少年は思った。
今度フゥリを上に乗せて一緒に入るのも悪くないかもしれない。
「しょうがないじゃないですか、少年があんなにもかわいらしかったのですから。ああ、動画を撮っておけばよかったと後悔しています。あの蕩け切った顔、フゥリにも見せてあげたかったですしね」
「絶ッ対、やめてください」
「んふふ、わかりました。男の子ですものね。好きな女の子の前では、かっこよくしていたいですものね。ところで、まだママって呼んでくれていいんですよ?」
「ちょっと、それは考えさせてください」
機嫌がいいのかオオヒメは鼻歌を歌いだした。
手に力は籠っていないが、オオヒメは少年を離す気はないようだ。
気が済むまで一緒にいるしかないだろう。
湯当たりしなければいいが、と少年が考えていると、浴室の外から物音がした。
少年とオオヒメが湯舟から出ようとするよりも早く、脱衣所の扉が開いた。
入ってきたのは見慣れた少女。
少年にとってはこの上なく魅力的な肉体を惜しげもなく見せびらかしながら、その少女は浴室の中を見て絶句した。
「おやフゥリおかえりなさい。ほらぼくちゃんも、ちゃんとおかえりって言ってあげなさい」
「ちょっと、ママ——あっ!」
まずいと思った時にはもう遅かった。
「な、なんで二人が、そんな恰好で一緒にお風呂に入ってるんですか!!! というかママってなんですか!!!」
少年の許嫁の少女——フゥリの渾身の叫びが浴室に響き渡った。
炬燵に入っていたオオヒメは、同じく炬燵に入っている少年にチャンネルを渡すと、ふぅと溜息を吐いた。
正月特番やら駅伝やらとを絶え間なくザッピングしていたが、結局俳優が色々な店で飯を食べるドラマに落ち着いたらしい。
だが、視線はきょろきょろと落ち着きなくあちらこちらへと移動し続けており、見ているのではなく流しているだけというのが正解なようだ。
少年はチャンネルを炬燵の上に置くと、湯呑を両手で持ち、すっかり冷めたお茶を一息で飲み干して相槌を打った。
「少年、いくらなんでも返事が適当すぎませんか」
「だって特に何か言う事もないですし」
正月の雰囲気と炬燵の魔力は、少年から何かしようという気力を根こそぎ奪い取っていた。
この温い空間の中で、ぐでっと脱力しきった物体として過ごすのも悪くはないと、そう思えてしまうほどに。
ただ、オオヒメにはそんな少年の態度が気に入らなかったらしい。
オオヒメは炬燵から出て立ち上がると、少年の背後へと移動し、首に腕を回して抱きついた。
「少年、暇です」
まるでかまえ、かまえといってくる犬のようである。
「暇なら初詣にでも行けばいいじゃないですか。今から行けば、帰ろうとするフゥリ達と合流できるんじゃないですか」
「嫌ですよ、寒いですし。大体、フゥリの行ったところって私を祀ってるところじゃないですか。何が悲しくて自分に向かって詣でるなんてことしなくちゃいけないんですか」
「御祭神の自覚があるなら、正月くらいはそこにいてくださいよ」
「祀られているといっても、私自身がそこにいる必要はありませんからね。ここにいても、ある程度は伝わってきますし。それに、大抵の人間にとっては、神様が願いを叶えてくれるかどうかは重要ではないんですよ。新年という節目に決意を新たにして上位の存在、この場合は神という人間の手の及ばぬ概念に対して、それを表明する。その行為そのものに意味があるのですから」
むしろ実在してしまっている私はいないほうが都合がいいのです、とオオヒメ様は言った。
どうりで一緒に行くか聞きに行ったフゥリが、戻ってきたときに苦い顔をしていたはずだ。
「それはそうとして、私としては個人的に気に入ってる人間の願いを叶えるのは、吝かではないのですよ」
耳元で囁かれて、どきりとした。
瞬く間に少年の耳は熱を帯び、赤く染まった。
「えっと、それは」
「フゥリが帰ってくるのは夕方頃でしょうかね」
オオヒメが少年の服の裾から手を入れて、胸板を撫でまわす。
艶かしさを伴った息遣いも相まって、少年は思わず息を呑んだ。
「わかります、わかりますよ。誰もいない家の中、恋人でもない相手とこんなことしちゃったら、興奮しちゃうに決まってますものねぇ」
オオヒメが指で乳首をなぞる。
「さあ、どうしたいですか?」
試すようなオオヒメの言葉に、少年は少し考えてから、望みを口にした。
「オオヒメ様に、甘えさせてください。
と。
「いいですよ。このオオヒメ、人の子の願望を聞き入れてあげましょう」
◇
ベッドの上で少年は横になっていた。
少年の上にはオオヒメが覆いかぶさるように乗っている。
口元には開けた服から覗くオオヒメの乳房が添えられていて、咥えると母乳のほのかな甘みが口に広がる。
自身が置かれた状況に困惑を覚えつつも、少年は甘露を飲み下した。
「どうしたんですか。いつもなら、でれっとした表情でおっぱいを飲むというのに」
「いやだって」
この姿にする必要あります、と少年は困惑しながら告げた。
今の少年の姿は幼少の頃のものであった。年頃は幼稚園児、それも年少組くらいといったところだろうか。
ぶかぶかになった服はオオヒメの手によって瞬く間に脱がされ、どこからともなく用意された子供用の服に着替えさせられた。
気恥ずかしさはあるが、日頃もっと恥ずかしい姿を散々見られていることもあり、今更その程度のことで文句を言う気もなかった。
「甘えさせてほしいってお願いして、なんで子供にさせられるんですか」
「そのほうが少年も気兼ねなく甘えられるでしょう。それにいつもの姿だと、甘えるどころじゃなくなるじゃないですか。えっちですからね少年は」
その通りなのでぐうの音も出なかった。
不貞腐れながら胸に吸い付くと、オオヒメは面白いものを見たとばかりにくすくすと笑い、頭を撫でた。
手つきはまるで我が子をあやすかのように優しいもので、とても心地よかった。
「んふふ、気持ちいいですか。ならこういうのはどうですかね」
オオヒメは少年の腰と背に手を回すと、抱きかかえた。
ゆっくりと揺らしながら、少年に微笑みかける。
「上手におっぱい飲めてまちゅね。えらいえらい」
完全に赤ちゃん扱いである。
悪い気はしない。
フゥリやオオヒメが赤ん坊をあやす姿を見ていて、なんとなくいいなあと思ったことを、少年は思い出した。
自分の子供に嫉妬したわけではないが、ああも無邪気に二人の無限の愛情を受け、おっぱいを味わうことができるのは、少し、いやかなり羨ましかったのだ。
「オオヒメ様——」
「ママ」
「えっ」
「今はママですよ。それともぼくちゃんはママのこと名前で呼ぶんでちゅか?」
「ま、ママぁ」
「はーい、ママでしゅよ。おっぱい、いーっぱい飲みましょうね」
よーしよし、とオオヒメが背中を摩りながら囁く。
オオヒメが一つ言葉を紡ぐたびに、少年の意識はぼんやりとしたものになっていく。
その声は脳を直接蕩けさせるかのようで、伝わってくる体温感触は極上の羽毛布団に包まっているかのよう。
オオヒメは自分の身体をゆっくりとしたリズムで揺らしており、それがまた絶妙な具合である。
微睡みのような心地よさに浸りながら母乳を味わう、そんな幸せだけを詰め込んだような時間だ。
「んふふ、本当にお腹減ってたんですね。そんなペースで飲まれたら、すぐなくなっちゃいますよ」
「やだ、もっと飲みたい」
雰囲気に飲まれ、少年はつい幼児のような言葉遣いで返答してしまった。
だが、こういうのもいいかと考え直した。
この手のプレイは恥ずかしがるよりも、思いっきりロールプレイするほうがいいのだから。
「冗談ですよなくなりはしませんから、安心してごくごくしましょうね」
「うん!」
少年は元気よく返事をすると、再びオオヒメの乳首に吸い付いた。
口の端から零れ落ちるのも気にせず、一心不乱に母乳を飲む。
とめどなく流れてくる母乳は、飲めども飲めども尽きる気配はない。
時折、少年の口の周囲についた母乳を指で拭いながら、オオヒメは慈愛に満ちた目で少年を見つめていた。
「いっぱい飲めてえらいえらい。ぼくちゃんはなんでも自分でできちゃうんですね」
「できるよ、だってママとフゥリのためだもん!」
「あら、嬉しいこと言ってくれますね。これは将来が楽しみですね」
オオヒメが少年の頬に唇を落とす。
リップ音を大きく鳴らしたそれは、行為の最中のマーキングも兼ねたものとは違い、純粋な愛情を感じさせるものだった。
身体が幼くなったせいか、飲んでいるうちに少年は眠気を覚えてきた。
満腹感もある。相当な量を飲んだ自覚もあり、それ自体は不思議ではなかった。
問題は下腹部にあった。
アレが立っている。
いつものように硬く、大きくなっているわけではないが、間違いなくピンと立っている。
まだオオヒメは気が付いていないようだが、気が付くのも時間の問題のように思えた。
「お腹いっぱいになったみたいですね。おねむみたいですし、お布団でねんねしますか?」
「うん。いく。ねんねする」
「でもその前に、しーしーしましょうね。おねしょしちゃいますからね」
「しないよ」
「本当ですかぁ?」
オオヒメが悪戯っぽく笑った。
立っていることを悟られたくない少年は、一刻も早くベッドの毛布に包まりたかった。
「でも駄目ですよ。ねんねする前はちゃあんと、おといれ行きましょうね」
そう言ってオオヒメは少年の両脇に手を差し込み持ち上げると、トイレまで連れて行き、便器の前で下した。
オオヒメはもじもじとするだけでなかなかズボンを下ろそうとしない少年を少しの間見守っていたが、やがて痺れを切らしたのかしゃがみこんでズボンに手をかけた。
「ズボン下ろせないなら、ママが手伝ってあげますよ」
「まって、まってってばママ!」
「だーめ、待ちませんよ。えいっ」
パンツごとズボンを下ろされた少年になすすべはなかった。
未熟ながら、立派に自己主張している男の象徴が露になり、オオヒメの視線がそこに注がれる。
「あらあらこれは、まあ。んふふ」
オオヒメが両手を少年の性器に添えた。
力はほぼ籠っておらず、握るというよりは触れるだけという感じであったが、まだ皮も剥けていないモノはかすかに震えて反応した。
「しょうがないですね。ちゃんとしーしーできるよう、ママが手伝ってあげますよ」
「ちょっと待って、やだ!」
「ほーら、しーこしーこ」
オオヒメは両手の人差し指と親指で輪っかを作ると、男性器に当たるよう指を前後に動かしはじめた。
先端から根元まで、素早くリズミカルに扱き上げていく。
細くしなやかな指から生み出される刺激は、少年の幼い身体にとっては未知のものであった。
いつもと同じ動きなのに、全く知らない刺激として反応し、少年は快感と困惑に染まっていった。
「やぁっ、だめ、だめぇ!」
「おやおや、どんどんおちんちんが真っ直ぐになっていきますよ。このままだと変なところにおしっこが飛んで行ってしまいますね?」
「だってママが!」
「ぼくちゃんが自分でしーしーできるなら、こんなことしませんよ。ああ、そうだ。ちゃんと皮も剥かないとですね」
オオヒメは指に皮の先端を引っ掛けると、勢いよく一気に剥いた。
今までとは桁違いの、なんだかよくわからない痺れるようなものが頭に叩き込まれ、少年の身体が大きく痙攣する。
「ふぁぁっ!」
「んふふ、はやくおしっこ出しちゃいましょうね。ほらほら」
膝を震わせる少年の身体は、背後からオオヒメによって支えられており、倒れることさえ許されなかった。
普段の身体なら精液を吐き出しているはずであるが、未熟な今の身体ではそれができず、意識を塗り潰すような快感がずっと続いている。
「やっ、やぁぁ! これ、おかしくなるぅ!」
「白いあかちゃんのもと、ぴゅっぴゅできないんでしゅかぁ?」
「できるっ! できるのに、でないのぉ!」
「じゃあもっと、出るまでこすこすしてあげますよ。ほーらほら♡」
むき出しになった亀頭を直接扱かれて、少年の膝の震えが次第に腰の震え、全身の震えへと変わっていく。
口からは涎が垂れて、倒れないように便座を掴んで耐えているが、限界は近かった。
オオヒメも少年の限界は見抜いていたらしく、亀頭を擦るのを止めると、二度三度睾丸を優しく手の平で弄った。
「もう限界みたいですね。出しちゃっていいですよ、白いのとおしっこ、どっちでも♡」
オオヒメが人差し指の爪で鈴口を穿る。
それが最後の一押しとなり、少年は決壊した。
「やぁぁぁぁあっ!!!」
がくがくと全身を震わせながら勢いよく放出された黄金色の液体が、オオヒメの手の平を瞬く間に汚していった。
◇
「もう、そんなにむくれなくてもいいじゃないですか」
「だってママ——じゃなくて、オオヒメ様が酷いことするからですよ」
湯舟に浸かりながら少年はぷくりと頬を膨らませた。
背後にいる脚を延ばしたオオヒメの上で全身を預ける形である。
オオヒメは少年の腰に腕を回し、軽く抱きしめている。
元々二人くらいならなんなく入れる浴槽であるが、この形なら以外と広いものだなと少年は思った。
今度フゥリを上に乗せて一緒に入るのも悪くないかもしれない。
「しょうがないじゃないですか、少年があんなにもかわいらしかったのですから。ああ、動画を撮っておけばよかったと後悔しています。あの蕩け切った顔、フゥリにも見せてあげたかったですしね」
「絶ッ対、やめてください」
「んふふ、わかりました。男の子ですものね。好きな女の子の前では、かっこよくしていたいですものね。ところで、まだママって呼んでくれていいんですよ?」
「ちょっと、それは考えさせてください」
機嫌がいいのかオオヒメは鼻歌を歌いだした。
手に力は籠っていないが、オオヒメは少年を離す気はないようだ。
気が済むまで一緒にいるしかないだろう。
湯当たりしなければいいが、と少年が考えていると、浴室の外から物音がした。
少年とオオヒメが湯舟から出ようとするよりも早く、脱衣所の扉が開いた。
入ってきたのは見慣れた少女。
少年にとってはこの上なく魅力的な肉体を惜しげもなく見せびらかしながら、その少女は浴室の中を見て絶句した。
「おやフゥリおかえりなさい。ほらぼくちゃんも、ちゃんとおかえりって言ってあげなさい」
「ちょっと、ママ——あっ!」
まずいと思った時にはもう遅かった。
「な、なんで二人が、そんな恰好で一緒にお風呂に入ってるんですか!!! というかママってなんですか!!!」
少年の許嫁の少女——フゥリの渾身の叫びが浴室に響き渡った。

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