最終更新:ID:BvFOgLNeWg 2025年06月19日(木) 23:32:12履歴
軍貫マン
待ちぼうけ
待ちぼうけ
ある日せっせと野良かせぎ
そこへ兎が跳んで出て
ころり転げた木の根っこ
合唱クラブの生徒による歌声が響くなか男は例の体育館に足を運ぶ
目的はもちろん儚無みずきであり、あわよくば彼女のロリ巨乳と男子生徒との交流を盗み見て、嫉妬で狂いそうになりながらそれをオカズに自慰に耽りたかったからだ
それは麻薬のようで定期的に発散しないと身体が不調をきたすほどになっていた
無垢な少女であった存在が己の魔性を理解して他の雄を惑わす妖花へと変わっていく姿は男に鮮烈な衝撃を与えていた
「いない……か」
体育館に到着し、しばらく身を潜めていた男は肩を落として呟いた
そして次の機を伺うことにした
待ちぼうけ
待ちぼうけ
しめたこれから寝て待とか
待てば獲ものは駆けて来る
兎ぶつかれ木の根っこ
今日も合唱クラブは活動し、その間に男は体育館に足を運ぶ
教師の職務があるうえに常時みずきの動向を注視できるわけではないため、空いた時間に来そうな場所に山を張っておくよりなかった
つまり、当てがあるわけではなく
過去にそういう場所として使ったならまた使うかもしれないという推論に過ぎず、彼女らが必ずしも訪れるとは限らない
「ダメか、でも明日こそは……」
男の努力は無駄足となったが諦めることはなかった、また、兎(儚無みずき)を獲られると信じて
待ちぼうけ
待ちぼうけ
昨日鍬とり畑仕事
今日は頬づえ日向ぼこ
うまい伐り株木の根っこ
明日も……
待ちぼうけ
待ちぼうけ
昨日鍬とり畑仕事
今日は頬づえ日向ぼこ
うまい伐り株木の根っこ
明後日も……
待ちぼうけ
待ちぼうけ
今日は今日はで待ちぼうけ
明日は明日はで森のそと
兎待ち待ち木の根っこ
………
待ちぼうけ
待ちぼうけ
もとは涼しい黍畑
いまは荒野の箒草
寒い北風木の根っこ
今日も合唱クラブは活動している
そして今日もみずきは体育館に姿を見せない
そんな日々が続くなかで男はあることに気づく
「避けられている……」
それは当たり前のことであった
善意を装いすり寄るが卑俗な視線を向け、セクハラを重ね、レイプという凶行に走り、フラれたにも関わらず、懲りもせずに男子生徒との逢瀬を覗き見して恥知らずにも自慰行為に耽る
みずきが男に好意を抱く要素は皆無であり、避けられるのは当然である
男はみずきと男子生徒の逢瀬を覗いた際に向けられた彼女からの眼差しを思い出す
男はそれにたじろいだ
そして、その瞬間に格付けされた
みずきと男には隔絶された力の差があり、みずきにとっての男はなんの脅威にもならない対峙するまでもなく敗北する弱きものだと
脅威にならないため進んで排除する必要も関わる必要もない
みずきにとってはそんなものに頓着するよりも大好きな男子生徒との逢瀬のほうがずっと有意義で大切なことなのである
だが男は諦めなかった
これではみずきのセクハラにただ指を咥えて羨んでいた少年期の自分と変わらないと
男は大人になって理解した
行動をしなければなにも得られないことを
失敗のリスクを負わなければ成功は掴めない
兎が木の根っこに引っかかるのを待つだけではいけないと
自分から襲った件は失敗したがそれでも行動したからこそ一時でもみずきのロリ巨乳を味わうことができたのだから
「まだだ。まだ終わりじゃない」
男は思考を張り巡らせる
儚無みずきのロリ巨乳を拝むために
夏休み
「うららちゃんもいっしょにあそべたらよかったのにね」
「そうだね。でも流石に学校のプールとなると色々問題だから」
季節は夏となり学校は長期休暇となった頃みずきと男子生徒は目的地であるプールに向けて歩みを進める
「すっかり垢抜けたなあ……」
2人に追従する男は呟く
ツインの三つ編みで毛束をお団子のようにまとめた髪型、ブルネイビーでノースリーブのワンピースは爽やかでみずきの少女然とした可愛らしさを引き立てる
生前の病弱でロリ巨乳を囃したてられたあの頃から恋を知り己の強みを理解したみずきはファッションでもその魅力を余すことなく振り撒いていた
生前に親が選んだ服や男が押し付けたコスプレ衣装をただ漫然と着ていた頃とは打って変わって今のみずきはどうやって自分を魅せるかを楽しんでいた
「あっ、そうだ。川沿いの河川敷なんてどうかな?そこならうららも広い場所で遊べるし、近くに民家もないから多少騒がしくしても問題なさそうだよ」
「たのしそう。うららちゃんともまたあそびたいな」
観察する男をよそにみずきは男子生徒と楽しそうに談笑する
男も詳しくは知らないがうららとは男子生徒の家で飼われている犬の名前で妖怪であるみずきを視認できるらしく彼女が元から犬好きであったこともありすぐに仲良くなり、みずきはうららをいたく気に入っていた
「みずきめ……一応付き添いという体なのに待ち合わせからここまでずっとスルー。先生は犬以下ってことか」
今回の男はみずきをストーキングしているわけではなく、いわゆる保護者のような立場であった
セクハラ、猥褻行為、ストーキング
これまでの行いよってみずきからの信用は皆無といっていい男であるが、今回こうして同行できたのはみずきが妖怪であることと彼女の気質にある
男が赴任している学校には大半の人間には視認できない儚無みずきという妖怪が存在しているが校内では見えないなにかがいるだとか科学では説明できないような怪奇現象が起こるなどといった噂の類いは聞こえてこなかった
それはみずきは妖怪となり人の理を越えながらもその存在によって周囲の生活や秩序を脅かすことがないよう社会的秩序を守って行動していることを意味する
創作物において幽霊やら透明人間といった知覚されにくく、干渉されがたい存在がその特性を悪用して悪事を働くシーンは散見されるがみずきは己の能力をそういう手段で行使する避けているもしくはそもそも発想そのものがないのだろう
男は考える
もし、この世に強大な力を持った妖怪なるものが自分より弱い人間の規範に乗っ取って行動を選択しているとしたらそれはストレスになりえるのではないかと
そしてそれが自分を敗北に付け入る唯一の隙になる可能性を
「着いたよ」
みずきたちは学校のプールに到着する
プールは学校の敷地内ではなく学校から少し離れた場所にある
近年では設備の老朽化や管理維持費が高額であることからプール開放を行う学校は減りつつあるがそれでも男が赴任している学校は保護者や生徒の要望を飲むかたちで開放していた
「プールだ」
みずきは目を輝かせる
みずきは生前は病弱であったためにプールに入る機会は少なく、妖怪になった死後でもプールに入ったら見えない人間を驚かせてしまうかもしれないからという理由で入れなかったためにみずきにとってプールは特別なものであった
その心の隙間を狙って男が男子生徒と一緒に学校のプールに入る機会を与えてやると告げればみずきは男の提案が自身に対する下心が多分に含まれていることをなんとなく理解しながらも男子生徒とプールで遊んでみたいという欲求に抗うことができなかったのが今日に至るまでの発端である
「更衣室はあっちだよ。先生は待ってるから」
「……またね」
「うん」
みずきと男子生徒は互いに手を振ると各々更衣室に向かった
「それじゃ、準備するか」
夏休みのプール開放は児童にとっては友達と会えたり、暑いので水に入れるのが心地よく、自由に遊べて楽しく、無料であることや市民プールと違って低学年でも保護者の付き添いが必要でない点は親の負担の軽減にもなっている
しかし、教師にとっては手放しで喜べるものではなかった
水質チェック、プールサイドの清掃、水温管理、生徒の安全管理など、多岐にわたる業務をこなす必要があり、プールを使わない日や休日でもプールを使用しなくなる9月までは管理が必要になる
そのため業務時間外で動くはめになり、本来の教育業務以外の授業準備や生徒指導といった本来の業務時間を圧迫することもそう珍しくはない
「みずきの水着、みずきの水着」
だが、男の士気は高い
理由がみずきのロリ巨乳であるのは言うにおよばなかった
「先生……」
しばらくすると着替えを終えた男子生徒が現れる
「あの……大丈夫ですか?今日はプールが開いてる日じゃないですけど?」
男子生徒の言う通りで夏休みのプール開放は監視員の確保が難しいことから実施日は限定的であり、今日は生徒たちが利用できない日である
「人目がつかない日でないとみず……いや、儚無さんはプールを使えないからね。君が気にすることはないよ。なにかあれば責任は先生が取るよ。それに儚無さんも一人でよりも仲のいい君と一緒のほうが嬉しいだろう」
「ありがとうございます。でも、どうして先生はそこまでしてくれるんですか?」
みずきがプールに関心があることは男子生徒も把握している
しかし、みずきは妖怪であって生徒ではなく謂わば学校に侵入した犬猫の類いである
教師一人が職務違反を起こしてまでみずきの望みを叶える理由が男子生徒にはわからなかった
「儚無さんは生前は先生のクラスメイトだったんだよ。彼女は病気がちなのもあってまわり上手く馴染めずいじめを受けることもあってね。当時の先生はそんな儚無さんをただ見ているだけの傍観者でクラスメイトしてなにもやれなかった。だから、先生なりに罪滅ぼしをしたいんだよ」
「そんなことが……」
「だから先生は儚無さんに知ってほしかったんだ。学校という場所も悪いものじゃないって」
本音を言えば男のこれらの主張はすべて儚無みずきへの劣情をそれらしい理論で飾ったものである
男はみずきへの下心を男子生徒に看破されるわけにいかない
既にみずきに敗北して力の差をわからされた男には自力でみずきをどうこうするような気概はとうに尽きていてみずきから侮られているが、第三者から見ればそういう下心を抱いていると勘ぐられ!ばそれだけで警戒されるには十分であり、そうなればみずきに接近すことはますます難しくなるためだ
「君がいてくれてたよかったよ。儚無さんも君のことをとても頼りにしてるみたいだしね」
男はガキ大将におべっかをかくように外面を良くして男子生徒に媚びる
男にとって男子生徒とみずきの関係は羨ましくて嫉妬で狂いそうになるがセクシー女優の恥態を拝むためには男優というフィルターが必要なように男が見れないみずきを見るためには仕方のことなのだ
「おまたせ」
そしてついにその声と共に彼女は現れる
「みずきちゃん……」
男子生徒はその神秘性に息を呑む
みずきの装いは学校指定の謂わばスクール水着である
色や形は地味で露出度が低く抑ええられたそれは野暮ったくダサいと受け取られやすいものだ
しかし、考え方を変えて見れば素朴で飾らない儚無みずき本来の魅力を醸し出しているともとれる
コバルトブルーの水着からはみずき最大の武器であるロリ巨乳が布地の前面を押し出して立派な丸みを帯びていた
身体をピッチリと包み込まれたロリ巨乳は封じ込められ圧縮されることでかえってその存在感は内側から大いに自己主張するかたちとなる
スクール水着はユニフォームや制服やように個性を抑え統一感を得るためのものであり、学校が日常である男と男子生徒にとってはそこまで物珍しいものではない
だが、美少女と言っても差し支えない顔立ちに特徴的な水色の髪、そして生前の同年代の少女とは一線を画すたわわに実った果実といった統一されてない儚無みずきの個性と魅力が際立つのであった
「……くん、どう?にあってる?へんじゃない?」
みずきは照れながら男子生徒に問いかける
「う、うん。かわいくて、すごく似合ってるよ」
「……そんなに?でも、よろこんでくれたならよかった」
みずきは男子生徒のドギマギとした様子を嬉しそうに眺めつつもなぜそこまで反応がいいかを理解していない様子だった
(なんだそのリアクション!あざとすぎる!)
男は心の中で叫んだ
男がみずきをプールに行かせる交渉をするうえでみずきに嘗てコスプレさせるために用意していた衣装をすべて献上した(大半はみずきの趣味には合わなかったが男子生徒に刺さるかも知れないので取り敢えず受け取った)うえでみずきが望むものを買い与えると告げるとみずきは両親のいる自宅で眠っていた水着では胸が脇口からはみ出てしまうために自分のサイズに合う学校指定のみずぎを要求した
みずきがスクール水着を選んだ理由は単に学校という場所だから郷に従うという考えと男子生徒の安全上の都合で男が同行するため華美なものは避けたかったからである
みずきは男の人は女の子の胸が好きということ以外の性的な知識は浅いために狙わずに着ている純粋さが不純な大人を興奮させていることを理解しきれていなかった
そんな男を尻目にみずきは水を掛け合ったりと泳いだりと子供らしい遊びに興じて男子生徒との一時を楽しむ
「……くん、すーぱーまんじゃんけんしよう!」
「それは2人だとあんまり楽しくないような……」
「でも、ひとりよりはたのしい。だからやろう?」
「わかったよ。みずきちゃん。ジャンケン」
みずきの生前は小学生だった男が大人になった現在
それまでの期間に視認できるものが居らず誰かと遊ぶことができなかったことを思えばみずきにとってはありとあらゆることが新鮮で好奇心を煽り楽しく感じられるのであった
「つぎはおにごっこ」
「うん、いいよ。鬼はどっちがやる?」
「……くんがおにでみずきがにげる」
そう言うとみずきはバタ足で水を蹴って逃げだす
「こっち、こっち」
「あっ、待ってよ」
ある程度距離を取ったみずきはつま先立ちで水面をピョンピョンと跳ねると楽しげな笑みを浮かべて手招きすると、男子生徒は慌てて追いかける
(役得役得)
男は歓喜する
みずきが跳ねればロリ巨乳は水面で持ち上がり、豊かな隆起を滑り落ちる水がプールで遊ぶという健全な行為のなかで背徳感を醸し出し、みずきがそこにきてからは可愛らしい振る舞いの自然体と羞恥心を感じることのないあどけない笑顔に男は悶える
それに加えて当人達が遊びに集中していること監視役であるためにじろじろと見ていても不自然でないことも好都合であり思う存分みずきのロリ巨乳の躍動を観測することができるのだ
(やばい。勃ってきた)
みずきと距離を置かれた男にとってはここまで近距離でそれも堂々とみずきを観察できる機会は稀少であり今すぐにでも履いてるものを脱ぎ捨ててみずきのロリ巨乳をオカズに自慰に耽りたい衝動に駆られるが流石に見られたらまずいためなんとか我慢する
それからみずきはバタ足で逃げていたが男子生徒のほうが泳ぐ速度は上であった
そのためみるみるうちに距離は縮まり男子生徒の手はバタバタと水を蹴るみずきの足の裏を捕らえた
「捕まえた」
「つかまっちゃった。……くんおよぐのはやい。それにおよぎかたもみずきのばたばたじゃなくてすいすいってなっててかっこいい」
「え、そっそうかな?」
「うん。じゃあ、つぎはみずきがおに。よ〜い、どん」
「ちょっ、そんないきなりっ」
男子生徒はみずきにかっこいいと言われてまんざらでもない様子であったがその余韻に浸る間もなくみずきは鬼ごっこを再開したため虚を突かれてスタートに出遅れてしまった
さらに手を伸ばして触れられる距離からはじまったために助走をつけて泳ぐこともかなわずに追いかけてくるみずきにあっという間に距離を詰められる
「なっ!?」
「つかまえた」
男子生徒は文字通りみずきに捕らえられる
脇の下から回された腕に引き寄せられると水着に包まれた豊満な膨らみが男子生徒の肌に押し付けられる
その膨らみはしなやかに潰れ、柔らかさと弾力の双方が自己主張する
それに加えて鼻先が触れ会いそうなほど近くにみずきの可愛らしい顔があるために男子生徒の思考はフリーズしてしまう
「みずき、つぎはけんけんすもうしたい」
「えっ?」
「だめ?」
「い、いや、だめじゃないよ」
男子生徒は考えが纏まらないまま反射的にみずきの申し出を承諾してしまう
「みあって、みあって」
みずきは片足立ちになって手を構える
けんけん相撲
それは片足で立ってけんけんをしながら、相手がきたら手を押し合うレクリエーションゲームである
水中で行う場合はバランスを崩して両足をついたり、水中に潜ってしまったりしたら敗北となる
「……」
相撲であるため当然ながら正面で向き合う形となり、男子生徒の視界にはみずきの水着姿が目一杯に写り、ピッチりとした水着の布地を盛り上げるみずきのロリ巨乳が浮き上がり、男子生徒の視線はそこに釘付けとなる
「はっけよい、のこった」
そして相撲は開始される
危険だ
男子生徒はこの状況をそう感じ取った
如何に理性で抑え込もうとしても、みずきの邪な思いが湧き上がる
このままでは歯止めが効かなくなってしまうだろうと
周りに監視している大人がいる状況でタガが外すわけにはいかない
そのため男子生徒は早期に決着をつけてクールダウンを申し出て己の劣情を抑えようと果敢に攻める
しかし、プールという場所が悪かった
水中では上向きに浮力がかかるため重力による影響が少ないため、押し込んだと思っても容易にバランスを取り直せるため男子生徒の身体能力がみずきを凌駕していても決着までが遠い
それは焦りとなり攻め手は次第に乱れてついには決定的なミスを犯す
「!?」
「あっ……」
伸ばした手がたっぷりした肉感を掴んでしまう
手触りのいい水着の質感とその下にある柔なか膨らみは雄を目覚めさせる魔性の触り心地であった
「ごっごめん」
みずきの胸に触れたことを理解した瞬間、男子生徒は慌てて手を引っ込めようとする
でも、離れられない……いや、離せなかった
みずきが男子生徒の手首を掴んで手の甲を押さえつけてホールドしているからである
相撲において手首を掴むのは反則行為であり、勝負はみずきの敗北となる
だが、男子生徒にとってはもうそれどころではなかった
みずきのロリ巨乳は男子生徒の手でたわみながら指の一本一本が瑞々しい輪郭を歪ませながら沈み込んでいく
乳圧や肉感と行った確かな揉み心地は男子生徒の脳髄に刻み込まれ、股間を反応させてしまう
さらにみずきは男子生徒の手首を自分の胸に押し付けるように押し付けてもっと揉んでくれと言わんばかりにいやらしく誘惑する
「……くん、ーーーーしよっ」
「みずきちゃん……っ」
みずきか耳元でなにかを囁くと男子生徒は顔を赤らめて頷くと一緒にプールからあがる
「せんせい、もうかえる」
「えっ!?ああっ、そう……気をつけて帰ってね」
男は一連の流れは観察してはいたがあまりの急展開に呆然としていて事態に理解が追い付かないなかでた
「いこう」
「うん……」
みずきは男子生徒の手を引くと目を洗って足早にプールサイドを離れていき、その背中を眺めることしかできず立ち尽くすがあることに気づく
二人が何故か同じ更衣室に向かったことに
「これはまさか……おおっ!」
男はその後の展開を予期して興奮する
そのまま帰るなら元いた場所に戻ればいいはずであるのに敢えてそうするということはそのまま致す可能性が高いからである
本懐はみずきの水着姿を目に焼き付けて後でその肢体をオカズに自慰に浸ることであったがまさかの展開に歓喜し、男は煩悩に従い男子生徒に気づかれないように注意を払いながら二人のあとをつけるのであった
「……くん、またみずきのおっぱいさわりたくなったの?」
みずきは身体を寄せながら問いかける
あどけない表情が
白い肩が
生地から丸々と突き出たロリ巨乳が
スクール水着を構成するありとあらゆる要素が男子生徒の視線を誘う
(『また』か)
男は更衣室の物陰から歯ぎしりしながら彼らを見つめる
おそらく男子生徒はすっかりみずきのロリ巨乳に魅了されて、前門の虎後門の狼といった具合に押し寄せる誘惑に抗えず底無し沼に堕ちてしまったのだろうと
みずきに欲情している点に関しては男と男子生徒に大差はないはずなのに向こうにだけ好意的に受け取られている状況も男には妬ましい
「それはまあ、その……水着の姿のみずきちゃんが可愛くて……こういう場所でジロジロ見るのはよくないとわかってたんだけど、つい……」
「みずきのみずきがかわいい?じゃあ、……くんはみずきのこともっとすきになってくれたの?」
みずきは問いかけるが男子生徒の表情は聞くまでもないほどにあからさまであるが、わかりきった問いの答えをみずきは今か今かと待ち望んでいる
男子生徒は恥ずかしさで目を逸らしながらも頷く
「うん、すき……」
「みずきもすきだよ」
みずきは無邪気に喜ぶが、それはどこまでいっても男が追い求めるものであり男の意思では決して届かない存在への羨望であるからたまったものではない
「じゃあさ……もっともっとすきになってもらうためにみずきのおっぱいさわっていいよ」
「はあ、みずきちゃん……みずきちゃん」
許しを得た男子生徒はみずきの肩を抱くような腕を回して脇の下から揉み始める
「あっ、んふっ……くすぐったい」
「ああっ、すごい。みずきちゃんのおっぱい……」
水着越しでもはっきり指から脳へと伝達される底無しの柔らかさに男子生徒は興奮を抑えられないまま夢中になって撫で回したり押し付けたり、みずきを抱きしめてその身体の感触を堪能せんと鷲掴み、次第に指に力が入っていく
「!……くん、ごめん。ちょっといたい」
「あっごめん。つい……」
「ううん、だいじょうぶ。こういうさわりかたもきらいじゃない。みずきもさわるね」
みずきはロリ巨乳に夢中になっている男子生徒の水着に浮かんだ突起にふわりと手をかぶせる
すりすりと先端を手のひらで撫で回しながら、優しくむにむにもみほぐすと男子生徒の呼吸は乱れる
「みずきちゃん……それいい。もっと触ってっ……」
「どんなふうに?」
「もっと強く握って、ぐりぐりして……」
「うん、いいよ」
みずきの柔らかな手は水着越しに男子生徒の陰茎を優しくも激しく擦り続ける
徐々に高まっていく性感と深まる快楽は次第に男子生徒からロリ巨乳の感触を楽しむ余裕を奪い去り、しがみつきながら身を震わせることしかできなくなっていしまう
「ああっ、みずきちゃんっ。それ以上されると、もうっ……!」
「いいよ、びくびくしてる。そのままだしていいよ」
「でも、あっ、あっあっ、うぅっ……」
「淫魔……」
男子生徒がみずきの手の中で呆気なく快楽の絶頂に達してしまった光景を見て男はそう呟く
無垢な外見に反して男を指先で翻弄して性を搾り取る様はまさに淫魔のようであった
「きもちよかったの?」
「……うん」
みずきの問いかけに男子生徒は肯く
「ねえ、もっとさわって。こんどはみずぎだけじゃなくて、ちょくせつ」
みずきの声色からは性に目覚めた幼な好奇心がとめどなく溢れている
そして自らの象徴たるロリ巨乳を強調するように両腕で挟み込んでたわませる
その武器が魅力的で、それによって得られる甘味をみずきは本能で理解していた
そんな誘引に精通を迎えてからそう長くない男子生徒が抗えるはずもなく、その手は水着の脇口から柔肌の隙間に手を滑り込ませる
しっとりと汗ばんだなめらかな肌と、瑞々しい輪郭を描いたロリ巨乳の底なしに深いしなやかさに手指が沈み込んでいく
水着のほどよい締め付けと共に張り付くようなロリ巨乳の触り心地に魅了された男子生徒は溺れるように鷲掴み、揉みしだき、指を伸ばして堪能する
「っ、もうちょっとつよめに……おっぱいはもっとやさしくなでて……あぁっ。それっ、きもちい。そのさわりかたいっぱいやってっ……はあっ、はあぁっ……ねっ、みずきのことすき?」「うんっ、みずきちゃんのことすきだよ」
「っ、もっといって。おっぱいぐにぐにしながらみずきのなまえよんで、ずっとすきって……」
「みずきちゃん。みずきちゃん、好きだよ。みずきちゃんすき……」
「んんっはぁっ……はぁッ……きもちいい。……くんにおっぱいさわられるのすき。だいすき」
みずきもまた男子生徒から与え続けられる快楽に耽り、嬌声をあげながら身体を震わせる
その快感に必死にしがみつくその姿はエロティシズムに満ちていた
(みずきが……昔はあんなにセクハラされて嫌がってたのに……クソっクソっ)
男は呆然としてその光景を眺める
しかし、惨めにも肉体は彼らの情交に反応してしまい、その劣情を発散するために自ら慰めるほかない
「みずきちゃん。みずきちゃん、好きっ……すきだよ」
「あっもっと、もっとさわってっ。ぐにぐにもっとっ、はやくっ……おっぱいなでてっ!はあっ、すきっ!みずきもすきっああっ……ふーぅっ、はぁああっ!」
やがてみずきはビクビクと身体を激しく痙攣させる
腰をガクつかせ肩を震わせるその姿は快楽の絶頂に達したことを示していた
「やばっ、エロすぎ……うっ、うああああ!!!」
男はみずきの絶頂にあてられて、情けなく精液を吐き出すのであった
しかし、そこで男にとって誤算が発生してしてしまう
自身の口から発せられた声が想像以上に大きかったのだ
「えっ!?なに、この声……」
男子生徒は突如聞こえた獣のような呻き声に反応して我に返ると辺りをきょろきょろと見回す
「………」
(ひぃっ!)
男は息を圧し殺して慌てて身を潜める
身体から冷や汗が噴き出し、絶頂から一転して恐怖に身が支配される
その根源は男子生徒に見つかってしまうからではない
みずきの表情である
彼女は大切なひとときを阻害する耳障りな雑音を耳にして、まるでゴミを見るような目で男がいるであろう場所を睨みつけていた
前回は男の存在に気付きながらもまるで空気のように無視したみずきであったが、今回は違う
男はみずきの逆鱗に触れてしまったのだ
プーン
そんな中の蚊の羽音が響く
蚊はみずきの付近を飛ぶとみずきが触れることを許されない存在であるからか彼女の身体をすり抜けるが更衣室に設置された蚊取り線香の殺虫成分にあてられたのか、蚊はポトリと地面に落ちて動かなくなる
(………)
男はその様に自身の運命を重ねる
人間は能動的に出向いて蚊を処すことはしないが生活圏を侵せばその報いを受けさせられる
もし、世の理から外れて触れられない妖怪が人間に敵意を向けたらどうなるのかと
男はあれほど欲情していた儚無みずきという存在が途端におぞましく感じられた
しかし、男は引くこともなかった
人の理を超越したその存在に鮮烈に脳が焼かれた男はその魔性を少しでも拝もうと躍起になる
(前は突然のことで見るしかできなかったが今度は違う。録ってやる!今日この時を永久保存してやる!)
男はほとぼりが冷めてみずきがこちらへの注意が逸れたタイミングで端末のカメラ機能を以て盗撮を図ることにした
「みずきちゃん……どうしたの?」
「えっ……」
男子生徒はみずきの変化を感じとったのか不安げに問いかける
「ううん、なんでもないよ。それより……」
みずきはハッと男子生徒に視線を向けると水着の肩ひもから腕を抜くと、張り付いたスクール水着はバナナの皮を剥くかのように剥がされる
裏返る水着と露になる鎖骨から下の胸元が露になるとみずきはそれを両腕で隠せば幼い少女には見合わない谷間が形成される
「もっとしたい。……くんもぬがないと……やだ」
「っ……」
男はその仕草に見惚れてしまう
それは先ほど聞いた呻き声のみずきの表情の変化といった性的欲求を阻害する全てを塗りつぶし、ただ目の前の少女への欲望だけが脳内を支配する
「ぬ、脱ぐ……脱ぐよ。ほらっ!」
少年は水泳パンツを一息でずり下ろした
年相応の幼根ながらも立派に勃起したそれが勢いよくビンッと跳ね上がって、パンパンに張り詰めた果実のような先端が上向きにみずきを指していた
「みずきでおおきくなっちゃったの?」
「それは……みずきちゃんのおっぱいが
すごすぎて……大きくて、綺麗で、可愛くて……」
「うふふっ、じゃあもっとみて」
みずきを締め付ける水着がずり下ろされて、たわわな果実が瑞々しく姿を現す
色白な柔肌は瑞々しい張りとたわわな実りを併せ持ち、美しい輪郭を描く
支え失えばその着地の震動はそのたわわな果実を弾ませて、艶めかしい肉感をこれ見よがしに震わせる
男子生徒は気がつけば吸い寄せられるようにみずきのロリ巨乳に顔を埋めていた
やや汗ばみ、わずかに照りを帯びた色白な柔肌の吸い付くような触り心地
美しい輪郭ながら底なしの柔らかさを併せ持ち、男子生徒の顔を容易く受け入れてその形を歪みたわませる
顔を包み込むしっとりもっちりな感触は男子生徒から勃起した男性器を晒す恥ずかしさを奪いさり本能を丸裸にして欲望のままにふるまわせる
「あっ、ちょっと。……くん、くすぐったいよぉ」
みずきはくすぐったそうに身を捩るが嫌がっている素振りはない
みずきにとって男性とは女性の胸部をいやらしい目で見て、欲望のままに弄り回したい欲求を抑えきれない存在
しかしそれはみずきにとっての嫌悪の対象ではない
むしろその男性に自身の肉体が異性として魅力的に映ることに悦びすら感じている
「ちゅっ……んっ……はぁ……はぁ……あっ、 あぁっ、はぁあっ……」
やがて男子生徒はみずきの乳頭に口先を寄せるとちゅうちゅうと吸い始める
当然ながら口の中に味はないがその感触と香るフェロモンは母体に還ったかのような安らぎを与えてくれる
「んっ、あっ、そんなにすって……おっぱいおいしい?」
「うん、おいしい」
みずきは優しく赤子を撫でるように男子生徒の頭を抱き締めると慈しむように撫でる
「こういうのもすきだよね?」
そう言うとみずきの指は男子生徒の性器の敏感な先っぽから力強く力んだ根本までをするりするりと絡め取ると手のひらで包み込むようにして掴み、上下に扱く
「ううっ、はぁっ……」
みずきの唐突な手淫に男子生徒は快楽が脳天まで響くような衝撃を感じ声をあげる
「あっ、またびくびくってした。……くんはさきっぽからぬるぬるしたのがいっぱいでるよね」
みずきの指は被っていた皮を攫う
剥き出しになった亀頭に手を滑らせる
指先は出っ張った雁首をなぞり、窪んだ箇所をほじくり回す
「ああっ、それっやばい。先っぽきもちいいっ……」
亀頭が上下左右から逃げ場なく快感を押し付けられて、男子生徒は腰をガクガクと揺らす
深い摩擦によって得られる甘い快感に怯みながらも、より多くの快感を求めて自ら手のひらに向って腰を突き出してを繰り返す
その行為によってみずきは自らの行いは正しいことであると認識して、その感覚に酔いしれながら手のひらで性器を撫でる速度を上げていく
「はぁっ、もうでるっ!あっ……はぁぁっ!」
みずきの手の中で痺れるような感触と共に白い粘りが放出された
抑圧から解放された熱は尿道を一気に駆け上がり、あっという間にしなやかに踊る手の中に漏れだして、とめどなく注ぎ続ける
絶頂の快楽は男子生徒の全身に伝播し激しい緊張と脈動を強いていた
「あっ、すごいねっ、いっぱいでてる……」
「はあ、はあ、はあ……」
男子生徒は息を荒げて膝をつく
遅れてやってきた余韻は恍惚よりもむしろ、全力疾走したあとの倦怠感に近かった
「ここ、ちいさくなっちゃった……ふふっ、ぷらぷらしててかわいい」
みずきは手の中で萎んでいく男子生徒のそれを見つめていた
(なんでだ、なんでだっ!なんでみずきが映らないんだ!カメラは壊れてないはずなのに……)
一方男は端末のカメラでみずきを撮影していたのだが途方に暮れていた
写っていたのはなにもない空間でぶつぶつとなにかを言っていたり突然水着を脱いだりと奇妙な行動をする男子生徒のみであり盗撮の一番の目的である儚無みずきの姿はどこにも写ってはいなかった
男は知らなかった
カメラはレンズやセンサーで光を受け取り、画像を記録する媒体であるが、人間の視界は目の角膜、水晶体、網膜などを通して光を処理して脳で認識する
つまりカメラ人間の視覚情報をそのまま撮影できるわけではなく、人間の目の情報に近いものを再現しているに過ぎないため妖怪である儚無みずきを捉えることができなかったのだ
(なんで……いつも……いいだろ……映像でちょっとシコるぐらい……)
男子生徒がみずきに触れられることに嫉妬しながらもそれても妥協を重ねて折り合いをつけようとしたなかでみずきと男子生徒が行為に及ぶという願ってもない状況に舞い上がった男の期待は徒労に終わった
希望を見せたところでそれを裏切られる喪失は大きかった
「もうかえろ。……くんとあそべてたのしかった」
「うん、僕もみずきちゃんと一緒にいれて楽しかった」
「うれしい……じゃあちゅーして……んっ……」
二人は誓いのキスを交わした
彼らはこれからも遊び、淫蕩に耽り、快楽に溺れる日々を送るのだろう
みずきの死後の姿は被写体として収めることはできないがその存在は儚無みずきに狂わされたものたちの心のなかで永遠に生き続けるのであった
待ちぼうけ
待ちぼうけ
ある日せっせと野良かせぎ
そこへ兎が跳んで出て
ころり転げた木の根っこ
合唱クラブの生徒による歌声が響くなか男は例の体育館に足を運ぶ
目的はもちろん儚無みずきであり、あわよくば彼女のロリ巨乳と男子生徒との交流を盗み見て、嫉妬で狂いそうになりながらそれをオカズに自慰に耽りたかったからだ
それは麻薬のようで定期的に発散しないと身体が不調をきたすほどになっていた
無垢な少女であった存在が己の魔性を理解して他の雄を惑わす妖花へと変わっていく姿は男に鮮烈な衝撃を与えていた
「いない……か」
体育館に到着し、しばらく身を潜めていた男は肩を落として呟いた
そして次の機を伺うことにした
待ちぼうけ
待ちぼうけ
しめたこれから寝て待とか
待てば獲ものは駆けて来る
兎ぶつかれ木の根っこ
今日も合唱クラブは活動し、その間に男は体育館に足を運ぶ
教師の職務があるうえに常時みずきの動向を注視できるわけではないため、空いた時間に来そうな場所に山を張っておくよりなかった
つまり、当てがあるわけではなく
過去にそういう場所として使ったならまた使うかもしれないという推論に過ぎず、彼女らが必ずしも訪れるとは限らない
「ダメか、でも明日こそは……」
男の努力は無駄足となったが諦めることはなかった、また、兎(儚無みずき)を獲られると信じて
待ちぼうけ
待ちぼうけ
昨日鍬とり畑仕事
今日は頬づえ日向ぼこ
うまい伐り株木の根っこ
明日も……
待ちぼうけ
待ちぼうけ
昨日鍬とり畑仕事
今日は頬づえ日向ぼこ
うまい伐り株木の根っこ
明後日も……
待ちぼうけ
待ちぼうけ
今日は今日はで待ちぼうけ
明日は明日はで森のそと
兎待ち待ち木の根っこ
………
待ちぼうけ
待ちぼうけ
もとは涼しい黍畑
いまは荒野の箒草
寒い北風木の根っこ
今日も合唱クラブは活動している
そして今日もみずきは体育館に姿を見せない
そんな日々が続くなかで男はあることに気づく
「避けられている……」
それは当たり前のことであった
善意を装いすり寄るが卑俗な視線を向け、セクハラを重ね、レイプという凶行に走り、フラれたにも関わらず、懲りもせずに男子生徒との逢瀬を覗き見して恥知らずにも自慰行為に耽る
みずきが男に好意を抱く要素は皆無であり、避けられるのは当然である
男はみずきと男子生徒の逢瀬を覗いた際に向けられた彼女からの眼差しを思い出す
男はそれにたじろいだ
そして、その瞬間に格付けされた
みずきと男には隔絶された力の差があり、みずきにとっての男はなんの脅威にもならない対峙するまでもなく敗北する弱きものだと
脅威にならないため進んで排除する必要も関わる必要もない
みずきにとってはそんなものに頓着するよりも大好きな男子生徒との逢瀬のほうがずっと有意義で大切なことなのである
だが男は諦めなかった
これではみずきのセクハラにただ指を咥えて羨んでいた少年期の自分と変わらないと
男は大人になって理解した
行動をしなければなにも得られないことを
失敗のリスクを負わなければ成功は掴めない
兎が木の根っこに引っかかるのを待つだけではいけないと
自分から襲った件は失敗したがそれでも行動したからこそ一時でもみずきのロリ巨乳を味わうことができたのだから
「まだだ。まだ終わりじゃない」
男は思考を張り巡らせる
儚無みずきのロリ巨乳を拝むために
夏休み
「うららちゃんもいっしょにあそべたらよかったのにね」
「そうだね。でも流石に学校のプールとなると色々問題だから」
季節は夏となり学校は長期休暇となった頃みずきと男子生徒は目的地であるプールに向けて歩みを進める
「すっかり垢抜けたなあ……」
2人に追従する男は呟く
ツインの三つ編みで毛束をお団子のようにまとめた髪型、ブルネイビーでノースリーブのワンピースは爽やかでみずきの少女然とした可愛らしさを引き立てる
生前の病弱でロリ巨乳を囃したてられたあの頃から恋を知り己の強みを理解したみずきはファッションでもその魅力を余すことなく振り撒いていた
生前に親が選んだ服や男が押し付けたコスプレ衣装をただ漫然と着ていた頃とは打って変わって今のみずきはどうやって自分を魅せるかを楽しんでいた
「あっ、そうだ。川沿いの河川敷なんてどうかな?そこならうららも広い場所で遊べるし、近くに民家もないから多少騒がしくしても問題なさそうだよ」
「たのしそう。うららちゃんともまたあそびたいな」
観察する男をよそにみずきは男子生徒と楽しそうに談笑する
男も詳しくは知らないがうららとは男子生徒の家で飼われている犬の名前で妖怪であるみずきを視認できるらしく彼女が元から犬好きであったこともありすぐに仲良くなり、みずきはうららをいたく気に入っていた
「みずきめ……一応付き添いという体なのに待ち合わせからここまでずっとスルー。先生は犬以下ってことか」
今回の男はみずきをストーキングしているわけではなく、いわゆる保護者のような立場であった
セクハラ、猥褻行為、ストーキング
これまでの行いよってみずきからの信用は皆無といっていい男であるが、今回こうして同行できたのはみずきが妖怪であることと彼女の気質にある
男が赴任している学校には大半の人間には視認できない儚無みずきという妖怪が存在しているが校内では見えないなにかがいるだとか科学では説明できないような怪奇現象が起こるなどといった噂の類いは聞こえてこなかった
それはみずきは妖怪となり人の理を越えながらもその存在によって周囲の生活や秩序を脅かすことがないよう社会的秩序を守って行動していることを意味する
創作物において幽霊やら透明人間といった知覚されにくく、干渉されがたい存在がその特性を悪用して悪事を働くシーンは散見されるがみずきは己の能力をそういう手段で行使する避けているもしくはそもそも発想そのものがないのだろう
男は考える
もし、この世に強大な力を持った妖怪なるものが自分より弱い人間の規範に乗っ取って行動を選択しているとしたらそれはストレスになりえるのではないかと
そしてそれが自分を敗北に付け入る唯一の隙になる可能性を
「着いたよ」
みずきたちは学校のプールに到着する
プールは学校の敷地内ではなく学校から少し離れた場所にある
近年では設備の老朽化や管理維持費が高額であることからプール開放を行う学校は減りつつあるがそれでも男が赴任している学校は保護者や生徒の要望を飲むかたちで開放していた
「プールだ」
みずきは目を輝かせる
みずきは生前は病弱であったためにプールに入る機会は少なく、妖怪になった死後でもプールに入ったら見えない人間を驚かせてしまうかもしれないからという理由で入れなかったためにみずきにとってプールは特別なものであった
その心の隙間を狙って男が男子生徒と一緒に学校のプールに入る機会を与えてやると告げればみずきは男の提案が自身に対する下心が多分に含まれていることをなんとなく理解しながらも男子生徒とプールで遊んでみたいという欲求に抗うことができなかったのが今日に至るまでの発端である
「更衣室はあっちだよ。先生は待ってるから」
「……またね」
「うん」
みずきと男子生徒は互いに手を振ると各々更衣室に向かった
「それじゃ、準備するか」
夏休みのプール開放は児童にとっては友達と会えたり、暑いので水に入れるのが心地よく、自由に遊べて楽しく、無料であることや市民プールと違って低学年でも保護者の付き添いが必要でない点は親の負担の軽減にもなっている
しかし、教師にとっては手放しで喜べるものではなかった
水質チェック、プールサイドの清掃、水温管理、生徒の安全管理など、多岐にわたる業務をこなす必要があり、プールを使わない日や休日でもプールを使用しなくなる9月までは管理が必要になる
そのため業務時間外で動くはめになり、本来の教育業務以外の授業準備や生徒指導といった本来の業務時間を圧迫することもそう珍しくはない
「みずきの水着、みずきの水着」
だが、男の士気は高い
理由がみずきのロリ巨乳であるのは言うにおよばなかった
「先生……」
しばらくすると着替えを終えた男子生徒が現れる
「あの……大丈夫ですか?今日はプールが開いてる日じゃないですけど?」
男子生徒の言う通りで夏休みのプール開放は監視員の確保が難しいことから実施日は限定的であり、今日は生徒たちが利用できない日である
「人目がつかない日でないとみず……いや、儚無さんはプールを使えないからね。君が気にすることはないよ。なにかあれば責任は先生が取るよ。それに儚無さんも一人でよりも仲のいい君と一緒のほうが嬉しいだろう」
「ありがとうございます。でも、どうして先生はそこまでしてくれるんですか?」
みずきがプールに関心があることは男子生徒も把握している
しかし、みずきは妖怪であって生徒ではなく謂わば学校に侵入した犬猫の類いである
教師一人が職務違反を起こしてまでみずきの望みを叶える理由が男子生徒にはわからなかった
「儚無さんは生前は先生のクラスメイトだったんだよ。彼女は病気がちなのもあってまわり上手く馴染めずいじめを受けることもあってね。当時の先生はそんな儚無さんをただ見ているだけの傍観者でクラスメイトしてなにもやれなかった。だから、先生なりに罪滅ぼしをしたいんだよ」
「そんなことが……」
「だから先生は儚無さんに知ってほしかったんだ。学校という場所も悪いものじゃないって」
本音を言えば男のこれらの主張はすべて儚無みずきへの劣情をそれらしい理論で飾ったものである
男はみずきへの下心を男子生徒に看破されるわけにいかない
既にみずきに敗北して力の差をわからされた男には自力でみずきをどうこうするような気概はとうに尽きていてみずきから侮られているが、第三者から見ればそういう下心を抱いていると勘ぐられ!ばそれだけで警戒されるには十分であり、そうなればみずきに接近すことはますます難しくなるためだ
「君がいてくれてたよかったよ。儚無さんも君のことをとても頼りにしてるみたいだしね」
男はガキ大将におべっかをかくように外面を良くして男子生徒に媚びる
男にとって男子生徒とみずきの関係は羨ましくて嫉妬で狂いそうになるがセクシー女優の恥態を拝むためには男優というフィルターが必要なように男が見れないみずきを見るためには仕方のことなのだ
「おまたせ」
そしてついにその声と共に彼女は現れる
「みずきちゃん……」
男子生徒はその神秘性に息を呑む
みずきの装いは学校指定の謂わばスクール水着である
色や形は地味で露出度が低く抑ええられたそれは野暮ったくダサいと受け取られやすいものだ
しかし、考え方を変えて見れば素朴で飾らない儚無みずき本来の魅力を醸し出しているともとれる
コバルトブルーの水着からはみずき最大の武器であるロリ巨乳が布地の前面を押し出して立派な丸みを帯びていた
身体をピッチリと包み込まれたロリ巨乳は封じ込められ圧縮されることでかえってその存在感は内側から大いに自己主張するかたちとなる
スクール水着はユニフォームや制服やように個性を抑え統一感を得るためのものであり、学校が日常である男と男子生徒にとってはそこまで物珍しいものではない
だが、美少女と言っても差し支えない顔立ちに特徴的な水色の髪、そして生前の同年代の少女とは一線を画すたわわに実った果実といった統一されてない儚無みずきの個性と魅力が際立つのであった
「……くん、どう?にあってる?へんじゃない?」
みずきは照れながら男子生徒に問いかける
「う、うん。かわいくて、すごく似合ってるよ」
「……そんなに?でも、よろこんでくれたならよかった」
みずきは男子生徒のドギマギとした様子を嬉しそうに眺めつつもなぜそこまで反応がいいかを理解していない様子だった
(なんだそのリアクション!あざとすぎる!)
男は心の中で叫んだ
男がみずきをプールに行かせる交渉をするうえでみずきに嘗てコスプレさせるために用意していた衣装をすべて献上した(大半はみずきの趣味には合わなかったが男子生徒に刺さるかも知れないので取り敢えず受け取った)うえでみずきが望むものを買い与えると告げるとみずきは両親のいる自宅で眠っていた水着では胸が脇口からはみ出てしまうために自分のサイズに合う学校指定のみずぎを要求した
みずきがスクール水着を選んだ理由は単に学校という場所だから郷に従うという考えと男子生徒の安全上の都合で男が同行するため華美なものは避けたかったからである
みずきは男の人は女の子の胸が好きということ以外の性的な知識は浅いために狙わずに着ている純粋さが不純な大人を興奮させていることを理解しきれていなかった
そんな男を尻目にみずきは水を掛け合ったりと泳いだりと子供らしい遊びに興じて男子生徒との一時を楽しむ
「……くん、すーぱーまんじゃんけんしよう!」
「それは2人だとあんまり楽しくないような……」
「でも、ひとりよりはたのしい。だからやろう?」
「わかったよ。みずきちゃん。ジャンケン」
みずきの生前は小学生だった男が大人になった現在
それまでの期間に視認できるものが居らず誰かと遊ぶことができなかったことを思えばみずきにとってはありとあらゆることが新鮮で好奇心を煽り楽しく感じられるのであった
「つぎはおにごっこ」
「うん、いいよ。鬼はどっちがやる?」
「……くんがおにでみずきがにげる」
そう言うとみずきはバタ足で水を蹴って逃げだす
「こっち、こっち」
「あっ、待ってよ」
ある程度距離を取ったみずきはつま先立ちで水面をピョンピョンと跳ねると楽しげな笑みを浮かべて手招きすると、男子生徒は慌てて追いかける
(役得役得)
男は歓喜する
みずきが跳ねればロリ巨乳は水面で持ち上がり、豊かな隆起を滑り落ちる水がプールで遊ぶという健全な行為のなかで背徳感を醸し出し、みずきがそこにきてからは可愛らしい振る舞いの自然体と羞恥心を感じることのないあどけない笑顔に男は悶える
それに加えて当人達が遊びに集中していること監視役であるためにじろじろと見ていても不自然でないことも好都合であり思う存分みずきのロリ巨乳の躍動を観測することができるのだ
(やばい。勃ってきた)
みずきと距離を置かれた男にとってはここまで近距離でそれも堂々とみずきを観察できる機会は稀少であり今すぐにでも履いてるものを脱ぎ捨ててみずきのロリ巨乳をオカズに自慰に耽りたい衝動に駆られるが流石に見られたらまずいためなんとか我慢する
それからみずきはバタ足で逃げていたが男子生徒のほうが泳ぐ速度は上であった
そのためみるみるうちに距離は縮まり男子生徒の手はバタバタと水を蹴るみずきの足の裏を捕らえた
「捕まえた」
「つかまっちゃった。……くんおよぐのはやい。それにおよぎかたもみずきのばたばたじゃなくてすいすいってなっててかっこいい」
「え、そっそうかな?」
「うん。じゃあ、つぎはみずきがおに。よ〜い、どん」
「ちょっ、そんないきなりっ」
男子生徒はみずきにかっこいいと言われてまんざらでもない様子であったがその余韻に浸る間もなくみずきは鬼ごっこを再開したため虚を突かれてスタートに出遅れてしまった
さらに手を伸ばして触れられる距離からはじまったために助走をつけて泳ぐこともかなわずに追いかけてくるみずきにあっという間に距離を詰められる
「なっ!?」
「つかまえた」
男子生徒は文字通りみずきに捕らえられる
脇の下から回された腕に引き寄せられると水着に包まれた豊満な膨らみが男子生徒の肌に押し付けられる
その膨らみはしなやかに潰れ、柔らかさと弾力の双方が自己主張する
それに加えて鼻先が触れ会いそうなほど近くにみずきの可愛らしい顔があるために男子生徒の思考はフリーズしてしまう
「みずき、つぎはけんけんすもうしたい」
「えっ?」
「だめ?」
「い、いや、だめじゃないよ」
男子生徒は考えが纏まらないまま反射的にみずきの申し出を承諾してしまう
「みあって、みあって」
みずきは片足立ちになって手を構える
けんけん相撲
それは片足で立ってけんけんをしながら、相手がきたら手を押し合うレクリエーションゲームである
水中で行う場合はバランスを崩して両足をついたり、水中に潜ってしまったりしたら敗北となる
「……」
相撲であるため当然ながら正面で向き合う形となり、男子生徒の視界にはみずきの水着姿が目一杯に写り、ピッチりとした水着の布地を盛り上げるみずきのロリ巨乳が浮き上がり、男子生徒の視線はそこに釘付けとなる
「はっけよい、のこった」
そして相撲は開始される
危険だ
男子生徒はこの状況をそう感じ取った
如何に理性で抑え込もうとしても、みずきの邪な思いが湧き上がる
このままでは歯止めが効かなくなってしまうだろうと
周りに監視している大人がいる状況でタガが外すわけにはいかない
そのため男子生徒は早期に決着をつけてクールダウンを申し出て己の劣情を抑えようと果敢に攻める
しかし、プールという場所が悪かった
水中では上向きに浮力がかかるため重力による影響が少ないため、押し込んだと思っても容易にバランスを取り直せるため男子生徒の身体能力がみずきを凌駕していても決着までが遠い
それは焦りとなり攻め手は次第に乱れてついには決定的なミスを犯す
「!?」
「あっ……」
伸ばした手がたっぷりした肉感を掴んでしまう
手触りのいい水着の質感とその下にある柔なか膨らみは雄を目覚めさせる魔性の触り心地であった
「ごっごめん」
みずきの胸に触れたことを理解した瞬間、男子生徒は慌てて手を引っ込めようとする
でも、離れられない……いや、離せなかった
みずきが男子生徒の手首を掴んで手の甲を押さえつけてホールドしているからである
相撲において手首を掴むのは反則行為であり、勝負はみずきの敗北となる
だが、男子生徒にとってはもうそれどころではなかった
みずきのロリ巨乳は男子生徒の手でたわみながら指の一本一本が瑞々しい輪郭を歪ませながら沈み込んでいく
乳圧や肉感と行った確かな揉み心地は男子生徒の脳髄に刻み込まれ、股間を反応させてしまう
さらにみずきは男子生徒の手首を自分の胸に押し付けるように押し付けてもっと揉んでくれと言わんばかりにいやらしく誘惑する
「……くん、ーーーーしよっ」
「みずきちゃん……っ」
みずきか耳元でなにかを囁くと男子生徒は顔を赤らめて頷くと一緒にプールからあがる
「せんせい、もうかえる」
「えっ!?ああっ、そう……気をつけて帰ってね」
男は一連の流れは観察してはいたがあまりの急展開に呆然としていて事態に理解が追い付かないなかでた
「いこう」
「うん……」
みずきは男子生徒の手を引くと目を洗って足早にプールサイドを離れていき、その背中を眺めることしかできず立ち尽くすがあることに気づく
二人が何故か同じ更衣室に向かったことに
「これはまさか……おおっ!」
男はその後の展開を予期して興奮する
そのまま帰るなら元いた場所に戻ればいいはずであるのに敢えてそうするということはそのまま致す可能性が高いからである
本懐はみずきの水着姿を目に焼き付けて後でその肢体をオカズに自慰に浸ることであったがまさかの展開に歓喜し、男は煩悩に従い男子生徒に気づかれないように注意を払いながら二人のあとをつけるのであった
「……くん、またみずきのおっぱいさわりたくなったの?」
みずきは身体を寄せながら問いかける
あどけない表情が
白い肩が
生地から丸々と突き出たロリ巨乳が
スクール水着を構成するありとあらゆる要素が男子生徒の視線を誘う
(『また』か)
男は更衣室の物陰から歯ぎしりしながら彼らを見つめる
おそらく男子生徒はすっかりみずきのロリ巨乳に魅了されて、前門の虎後門の狼といった具合に押し寄せる誘惑に抗えず底無し沼に堕ちてしまったのだろうと
みずきに欲情している点に関しては男と男子生徒に大差はないはずなのに向こうにだけ好意的に受け取られている状況も男には妬ましい
「それはまあ、その……水着の姿のみずきちゃんが可愛くて……こういう場所でジロジロ見るのはよくないとわかってたんだけど、つい……」
「みずきのみずきがかわいい?じゃあ、……くんはみずきのこともっとすきになってくれたの?」
みずきは問いかけるが男子生徒の表情は聞くまでもないほどにあからさまであるが、わかりきった問いの答えをみずきは今か今かと待ち望んでいる
男子生徒は恥ずかしさで目を逸らしながらも頷く
「うん、すき……」
「みずきもすきだよ」
みずきは無邪気に喜ぶが、それはどこまでいっても男が追い求めるものであり男の意思では決して届かない存在への羨望であるからたまったものではない
「じゃあさ……もっともっとすきになってもらうためにみずきのおっぱいさわっていいよ」
「はあ、みずきちゃん……みずきちゃん」
許しを得た男子生徒はみずきの肩を抱くような腕を回して脇の下から揉み始める
「あっ、んふっ……くすぐったい」
「ああっ、すごい。みずきちゃんのおっぱい……」
水着越しでもはっきり指から脳へと伝達される底無しの柔らかさに男子生徒は興奮を抑えられないまま夢中になって撫で回したり押し付けたり、みずきを抱きしめてその身体の感触を堪能せんと鷲掴み、次第に指に力が入っていく
「!……くん、ごめん。ちょっといたい」
「あっごめん。つい……」
「ううん、だいじょうぶ。こういうさわりかたもきらいじゃない。みずきもさわるね」
みずきはロリ巨乳に夢中になっている男子生徒の水着に浮かんだ突起にふわりと手をかぶせる
すりすりと先端を手のひらで撫で回しながら、優しくむにむにもみほぐすと男子生徒の呼吸は乱れる
「みずきちゃん……それいい。もっと触ってっ……」
「どんなふうに?」
「もっと強く握って、ぐりぐりして……」
「うん、いいよ」
みずきの柔らかな手は水着越しに男子生徒の陰茎を優しくも激しく擦り続ける
徐々に高まっていく性感と深まる快楽は次第に男子生徒からロリ巨乳の感触を楽しむ余裕を奪い去り、しがみつきながら身を震わせることしかできなくなっていしまう
「ああっ、みずきちゃんっ。それ以上されると、もうっ……!」
「いいよ、びくびくしてる。そのままだしていいよ」
「でも、あっ、あっあっ、うぅっ……」
「淫魔……」
男子生徒がみずきの手の中で呆気なく快楽の絶頂に達してしまった光景を見て男はそう呟く
無垢な外見に反して男を指先で翻弄して性を搾り取る様はまさに淫魔のようであった
「きもちよかったの?」
「……うん」
みずきの問いかけに男子生徒は肯く
「ねえ、もっとさわって。こんどはみずぎだけじゃなくて、ちょくせつ」
みずきの声色からは性に目覚めた幼な好奇心がとめどなく溢れている
そして自らの象徴たるロリ巨乳を強調するように両腕で挟み込んでたわませる
その武器が魅力的で、それによって得られる甘味をみずきは本能で理解していた
そんな誘引に精通を迎えてからそう長くない男子生徒が抗えるはずもなく、その手は水着の脇口から柔肌の隙間に手を滑り込ませる
しっとりと汗ばんだなめらかな肌と、瑞々しい輪郭を描いたロリ巨乳の底なしに深いしなやかさに手指が沈み込んでいく
水着のほどよい締め付けと共に張り付くようなロリ巨乳の触り心地に魅了された男子生徒は溺れるように鷲掴み、揉みしだき、指を伸ばして堪能する
「っ、もうちょっとつよめに……おっぱいはもっとやさしくなでて……あぁっ。それっ、きもちい。そのさわりかたいっぱいやってっ……はあっ、はあぁっ……ねっ、みずきのことすき?」「うんっ、みずきちゃんのことすきだよ」
「っ、もっといって。おっぱいぐにぐにしながらみずきのなまえよんで、ずっとすきって……」
「みずきちゃん。みずきちゃん、好きだよ。みずきちゃんすき……」
「んんっはぁっ……はぁッ……きもちいい。……くんにおっぱいさわられるのすき。だいすき」
みずきもまた男子生徒から与え続けられる快楽に耽り、嬌声をあげながら身体を震わせる
その快感に必死にしがみつくその姿はエロティシズムに満ちていた
(みずきが……昔はあんなにセクハラされて嫌がってたのに……クソっクソっ)
男は呆然としてその光景を眺める
しかし、惨めにも肉体は彼らの情交に反応してしまい、その劣情を発散するために自ら慰めるほかない
「みずきちゃん。みずきちゃん、好きっ……すきだよ」
「あっもっと、もっとさわってっ。ぐにぐにもっとっ、はやくっ……おっぱいなでてっ!はあっ、すきっ!みずきもすきっああっ……ふーぅっ、はぁああっ!」
やがてみずきはビクビクと身体を激しく痙攣させる
腰をガクつかせ肩を震わせるその姿は快楽の絶頂に達したことを示していた
「やばっ、エロすぎ……うっ、うああああ!!!」
男はみずきの絶頂にあてられて、情けなく精液を吐き出すのであった
しかし、そこで男にとって誤算が発生してしてしまう
自身の口から発せられた声が想像以上に大きかったのだ
「えっ!?なに、この声……」
男子生徒は突如聞こえた獣のような呻き声に反応して我に返ると辺りをきょろきょろと見回す
「………」
(ひぃっ!)
男は息を圧し殺して慌てて身を潜める
身体から冷や汗が噴き出し、絶頂から一転して恐怖に身が支配される
その根源は男子生徒に見つかってしまうからではない
みずきの表情である
彼女は大切なひとときを阻害する耳障りな雑音を耳にして、まるでゴミを見るような目で男がいるであろう場所を睨みつけていた
前回は男の存在に気付きながらもまるで空気のように無視したみずきであったが、今回は違う
男はみずきの逆鱗に触れてしまったのだ
プーン
そんな中の蚊の羽音が響く
蚊はみずきの付近を飛ぶとみずきが触れることを許されない存在であるからか彼女の身体をすり抜けるが更衣室に設置された蚊取り線香の殺虫成分にあてられたのか、蚊はポトリと地面に落ちて動かなくなる
(………)
男はその様に自身の運命を重ねる
人間は能動的に出向いて蚊を処すことはしないが生活圏を侵せばその報いを受けさせられる
もし、世の理から外れて触れられない妖怪が人間に敵意を向けたらどうなるのかと
男はあれほど欲情していた儚無みずきという存在が途端におぞましく感じられた
しかし、男は引くこともなかった
人の理を超越したその存在に鮮烈に脳が焼かれた男はその魔性を少しでも拝もうと躍起になる
(前は突然のことで見るしかできなかったが今度は違う。録ってやる!今日この時を永久保存してやる!)
男はほとぼりが冷めてみずきがこちらへの注意が逸れたタイミングで端末のカメラ機能を以て盗撮を図ることにした
「みずきちゃん……どうしたの?」
「えっ……」
男子生徒はみずきの変化を感じとったのか不安げに問いかける
「ううん、なんでもないよ。それより……」
みずきはハッと男子生徒に視線を向けると水着の肩ひもから腕を抜くと、張り付いたスクール水着はバナナの皮を剥くかのように剥がされる
裏返る水着と露になる鎖骨から下の胸元が露になるとみずきはそれを両腕で隠せば幼い少女には見合わない谷間が形成される
「もっとしたい。……くんもぬがないと……やだ」
「っ……」
男はその仕草に見惚れてしまう
それは先ほど聞いた呻き声のみずきの表情の変化といった性的欲求を阻害する全てを塗りつぶし、ただ目の前の少女への欲望だけが脳内を支配する
「ぬ、脱ぐ……脱ぐよ。ほらっ!」
少年は水泳パンツを一息でずり下ろした
年相応の幼根ながらも立派に勃起したそれが勢いよくビンッと跳ね上がって、パンパンに張り詰めた果実のような先端が上向きにみずきを指していた
「みずきでおおきくなっちゃったの?」
「それは……みずきちゃんのおっぱいが
すごすぎて……大きくて、綺麗で、可愛くて……」
「うふふっ、じゃあもっとみて」
みずきを締め付ける水着がずり下ろされて、たわわな果実が瑞々しく姿を現す
色白な柔肌は瑞々しい張りとたわわな実りを併せ持ち、美しい輪郭を描く
支え失えばその着地の震動はそのたわわな果実を弾ませて、艶めかしい肉感をこれ見よがしに震わせる
男子生徒は気がつけば吸い寄せられるようにみずきのロリ巨乳に顔を埋めていた
やや汗ばみ、わずかに照りを帯びた色白な柔肌の吸い付くような触り心地
美しい輪郭ながら底なしの柔らかさを併せ持ち、男子生徒の顔を容易く受け入れてその形を歪みたわませる
顔を包み込むしっとりもっちりな感触は男子生徒から勃起した男性器を晒す恥ずかしさを奪いさり本能を丸裸にして欲望のままにふるまわせる
「あっ、ちょっと。……くん、くすぐったいよぉ」
みずきはくすぐったそうに身を捩るが嫌がっている素振りはない
みずきにとって男性とは女性の胸部をいやらしい目で見て、欲望のままに弄り回したい欲求を抑えきれない存在
しかしそれはみずきにとっての嫌悪の対象ではない
むしろその男性に自身の肉体が異性として魅力的に映ることに悦びすら感じている
「ちゅっ……んっ……はぁ……はぁ……あっ、 あぁっ、はぁあっ……」
やがて男子生徒はみずきの乳頭に口先を寄せるとちゅうちゅうと吸い始める
当然ながら口の中に味はないがその感触と香るフェロモンは母体に還ったかのような安らぎを与えてくれる
「んっ、あっ、そんなにすって……おっぱいおいしい?」
「うん、おいしい」
みずきは優しく赤子を撫でるように男子生徒の頭を抱き締めると慈しむように撫でる
「こういうのもすきだよね?」
そう言うとみずきの指は男子生徒の性器の敏感な先っぽから力強く力んだ根本までをするりするりと絡め取ると手のひらで包み込むようにして掴み、上下に扱く
「ううっ、はぁっ……」
みずきの唐突な手淫に男子生徒は快楽が脳天まで響くような衝撃を感じ声をあげる
「あっ、またびくびくってした。……くんはさきっぽからぬるぬるしたのがいっぱいでるよね」
みずきの指は被っていた皮を攫う
剥き出しになった亀頭に手を滑らせる
指先は出っ張った雁首をなぞり、窪んだ箇所をほじくり回す
「ああっ、それっやばい。先っぽきもちいいっ……」
亀頭が上下左右から逃げ場なく快感を押し付けられて、男子生徒は腰をガクガクと揺らす
深い摩擦によって得られる甘い快感に怯みながらも、より多くの快感を求めて自ら手のひらに向って腰を突き出してを繰り返す
その行為によってみずきは自らの行いは正しいことであると認識して、その感覚に酔いしれながら手のひらで性器を撫でる速度を上げていく
「はぁっ、もうでるっ!あっ……はぁぁっ!」
みずきの手の中で痺れるような感触と共に白い粘りが放出された
抑圧から解放された熱は尿道を一気に駆け上がり、あっという間にしなやかに踊る手の中に漏れだして、とめどなく注ぎ続ける
絶頂の快楽は男子生徒の全身に伝播し激しい緊張と脈動を強いていた
「あっ、すごいねっ、いっぱいでてる……」
「はあ、はあ、はあ……」
男子生徒は息を荒げて膝をつく
遅れてやってきた余韻は恍惚よりもむしろ、全力疾走したあとの倦怠感に近かった
「ここ、ちいさくなっちゃった……ふふっ、ぷらぷらしててかわいい」
みずきは手の中で萎んでいく男子生徒のそれを見つめていた
(なんでだ、なんでだっ!なんでみずきが映らないんだ!カメラは壊れてないはずなのに……)
一方男は端末のカメラでみずきを撮影していたのだが途方に暮れていた
写っていたのはなにもない空間でぶつぶつとなにかを言っていたり突然水着を脱いだりと奇妙な行動をする男子生徒のみであり盗撮の一番の目的である儚無みずきの姿はどこにも写ってはいなかった
男は知らなかった
カメラはレンズやセンサーで光を受け取り、画像を記録する媒体であるが、人間の視界は目の角膜、水晶体、網膜などを通して光を処理して脳で認識する
つまりカメラ人間の視覚情報をそのまま撮影できるわけではなく、人間の目の情報に近いものを再現しているに過ぎないため妖怪である儚無みずきを捉えることができなかったのだ
(なんで……いつも……いいだろ……映像でちょっとシコるぐらい……)
男子生徒がみずきに触れられることに嫉妬しながらもそれても妥協を重ねて折り合いをつけようとしたなかでみずきと男子生徒が行為に及ぶという願ってもない状況に舞い上がった男の期待は徒労に終わった
希望を見せたところでそれを裏切られる喪失は大きかった
「もうかえろ。……くんとあそべてたのしかった」
「うん、僕もみずきちゃんと一緒にいれて楽しかった」
「うれしい……じゃあちゅーして……んっ……」
二人は誓いのキスを交わした
彼らはこれからも遊び、淫蕩に耽り、快楽に溺れる日々を送るのだろう
みずきの死後の姿は被写体として収めることはできないがその存在は儚無みずきに狂わされたものたちの心のなかで永遠に生き続けるのであった
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