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作者:ベリーメロン


 どうしよう。ファインメルトは今混乱の真っ只中にあった。目の前にいるのはいかにも軽薄そうな男子生徒。人見知りでコミュ障なファインメルトでも知っているくらい悪い意味で有名な相手である。何人もの女子を食い物にしてきたという悪い噂から、幼馴染のリテラには気を付けるようにと何度も言われていた。

「なぁ、いいだろう?」
「あ、えっと、その……」

 人けが無い校舎裏、壁に追い詰められ逃げ場のない中で彼は囁く。ちょっと二人で遊びに行こうと。それがちょっとでは済まないことはファインメルトもよくわかっている。だが人見知りなファインメルトには、それを突っぱねる勇気がないのだ。

「楽しいことしようぜ?」
「ひっ……!?」

 細い肩を掴まれて耳元で囁かれる。見ず知らずの男に身体を触られた事実にファインメルトは震え上がるがやはり声が出ない。実力行使に出ればこんな相手なんて敵ではないが、怯えきったファインメルトにはその選択肢すら取れなかった。
 男子生徒は拒絶してこないファインメルトに気をよくしたのだろう。そのままファインメルトを何処かへと連れ去ろうとして……

「――メルト!ここにいたのか!」
「め、メディウス……!」

 そんな時に現れたのは、ファインメルトが最も信頼する幼馴染のメディウスだった。彼は自然な流れでファインメルトの手を取るとそのまま連れ出そうと歩き出す。もちろんあの男子生徒が黙っていなかったがメディウスは軽い声色で口を開いた。

「――先輩、あんまり変なことは考えない方がいいっすよ?俺、見てますから……」

 ファインメルト側からは見えないメディウスの目。それを目の当たりにした男子生徒はそのまま顔を強張らせて黙り込んでしまう。
 メディウスは行こうとだけ呟くと、ファインメルトと共に足早にその場を後にするのだった。



 気のない男に無理やり迫られたショックから、ファインメルトを休ませるべく訪れたのは、幾つかあるメディウスの昼寝ポイントの空き教室だった。ご丁寧にも何処かから持ってきたらしい簡易的なベッドまで用意されており、空き教室ではあるが掃除も行き届いている。
 しばらく休んだところで、メディウスはため息混じりに口を開いた。

「――メルト、ああいうのは一人でも突っぱねられるようにならないとダメだろ?」

 今回はメディウスが駆けつけられたから事なきを得たものの、もし彼が間に合わなければどうなっていたことか。間違いなくファインメルトはあの男子生徒に連れ去られて襲われていたことだろう。

「うぐっ……」

 メディウスの言うことは尤もだ。この性格は間違いなく直さなければならないだろう。だがファインメルトとしては、弟分(ファインメルトが一方的に見做してる)であるメディウスに何も言い返せないのはプライド的には傷つくもので

「私なら大丈夫だから。今日は調子が悪かっただけで……」
「嘘つけ、いつも人見知り発動させてるじゃないか」

 ファインメルトの強がりなど付き合いの長いメディウスには一目瞭然だ。唇を尖らせるファインメルトに呆れた様子で彼は突っ込んでくるが、ファインメルトだって負けてはいられない。強硬な彼女にメディウスも段々と熱くなってきたようで

「今度は絶対断るもん!」
「なら実際にやってみせるか?」
「ふん、余裕よ!」

 売り言葉に買い言葉。こうなってはもう互いに引くことはできない。
 メディウスの挑戦的な視線と言葉にファインメルトは胸を張って答えた。姉ぶりたい彼女としてもこれ以上情けない姿を見せるわけにはいかないのだ。

「わかった。それじゃあ早速試してみようか……」
「ふえっ!?」

 先程のように壁際に追い込まれるとファインメルト。そんな彼女の頭の横にドンと手を当ててメディウスはじっと見つめてくる。俗に言う壁ドンだ。
 その熱い視線と距離感の近さに、思わずファインメルトは心臓が跳ね上がりそうになった。

「今日は付き合ってくれるよな?」
「あ、えっと……」
「な、いいだろ?」
「……」

 そんなメディウスからの問いかけに、ファインメルトは何も言い返せずにいた。メディウスの演技はぎこちないものの、普段と違う側面を見たファインメルトはしどろもどろになってしまう。

「わ、私はその……」

 顔を真っ赤にしながら、必死に言葉を紡ごうとするファインメルト。小動物さながらの反応は、普段は朗らかなメディウスの嗜虐心を刺激してしまう。彼はゴクリと喉を鳴らすとゆっくりと手を動かしていき

「ひゃわっ!?め、メディウスっ……ひうっ!」

 ゆっくりと肩を撫でられて飛び上がるファインメルト。普段と違った様子のメディウスは、そのまま下へと手を伸ばしていく。肩から二の腕、脇腹……とゆっくりと這っていく手は、最終的にスカート越しに太ももを撫で始めていた。

「め、メディウスっ……んんっ!」
「どうした?やめてと言わないと止まらないぞ」

 耳元で囁かれ肩が跳ね上がる。いつも優しく面倒見の良いメディウスからは、想像もできない声色だった。
 しかしそれと同時にメディウスにこうして迫られることに嫌悪感がないことにもファインメルトは気付いてしまう。さっきの男子生徒に迫られた時は泣きそうになったのに。

「ひうっ!?」

 太ももを撫で回す手がゆっくりと後ろへと回る。今度はくびれた腰をゆっくりと手がなぞり始めていた。
 何とか彼を止めなければいけないのに。ファインメルトの身体はなぜか動かなかった。

「ひゃっ!?」

 ゴクリとメディウスが息を呑む音が聞こえた同時に、ファインメルトの華奢な身体はベッドに押し倒される。美しい七色の三つ編みがシーツに投げ出され、ベッドは二人分の体重にぎしりと音を立てた。

「メルト、これ以上は……」

 なけなしの理性が働いたのか、メディウスは歯を噛み締めながら尋ねてくる。これ以上はお遊びでは済まされない。いくら気心の知れた幼馴染でも超えてはならぬ一線のはずだ。

「わ、私は……」

 このままいけば、もっと過激なことが始まるだろう。クラスの女子達が赤裸々に語らっているような、刺激的な行為が。
 これ以上はいけない。脳がその信号を発しているのに、ファインメルトの身体はピクリともしない。その代わりと言うべきか。ファインメルトの背筋にゾクゾクとした何かが走っていくのがわかる。
 気が付けば、彼女は震える唇で呟いていた。

「メディウスなら、いいよ……」

 自然に流れ出た自分の言葉に、顔を真っ赤に染めるファインメルト。だがそれを否定する言葉も考えも浮かばない。
 そしてメディウスはその言葉を聞いて、とうとう理性を投げ捨ててしまったようだ。

「んんぅっっ……ちゅくっ、ふあっ、んむぅぅっっ……♡」

 唇が強引に奪われる。するりと侵入してきたメディウスの舌は、嵐のようにファインメルトの口内を舐め回し、彼女の小さな舌にも絡みついて唾液を啜っていく。
 ファインメルトの方も、それに抵抗することもなく受け入れてしまっていた。

「んむっ、ちゅぱぁっ……♡んぁっ、メディウスっ……んんんぅぅっっ……♡」

 呼吸をする間もないほどのキスの雨にファインメルトは溺れていく。いつしか自らも積極的に舌を絡めていることに気づきもせず。
 夢中になって接吻を交わし続ける二人は、お互いの息継ぎの合間にお互いの名前を呼ぶように繰り返すばかりだった。
 数十秒。あるいは数十分だったかもしれない。あまりの官能的な接吻にファインメルトの思考は溶けていく。
 ようやく唇を離した時、ファインメルトとメディウスの口の間に掛かる銀の橋がポタリと零れ落ちていった。

「あうぅ……♡」

 ぽーっと惚けた顔をしているファインメルトを見下ろしメディウスはゴクリと息を飲む。長い付き合いだったが、こんな表情は見たこともなかったのだろう。

「あっ……♡」

 メディウスが衣服に手をかけ始めてもファインメルトは見ていることしかできなかった。少々独特な衣服だが日頃からアクセサリーを作っている彼は手先がとても器用だった。あれよあれよと見守っているうちにファインメルトの純白の下着があらわとなってしまう。

「じ、じっと見ないで……」

 普段から体型を見せにくい衣服を身に纏っているファインメルトだったが、その裸体はとても美しいものだった。乳房は豊満とまではいかないが確かな存在感を放つ大きさで、白磁の肌は透き通るように美しい。柔らかな曲線を描く肢体は女性的でありつつ、肉付きが控えめなところもまた魅力的だ。下着一枚姿となった彼女は羞恥で瞳を潤ませているが、どこか期待するような表情を浮かべているのも事実だった。

「綺麗だ……」

 メディウスもその美しさに感嘆の声を漏らすと、ファインメルトの胸元の谷間を指でなぞっていく。

「ひあっ……」
「凄く綺麗だよ、メルト」

 その感触だけで身体を仰け反らせてしまうファインメルトに対して、メディウスは優しく微笑んで言う。その表情に一層ドキリとするファインメルトは、気恥ずかしそうにしつつも小さく頷いていた。

「うん……」
「脱がすぞ?」

 最後の防壁となるブラジャーも外される。解放された双丘がプルンと揺れるとファインメルトの顔はさらに赤くなった。今まで誰にも見せたことのないそこを晒すというのは恥ずかしい。だが不思議と嫌ではなかった。むしろメディウスになら触れてほしいとさえ思ったほどだ。

「んっ、あっ……はぅっ……♡」

 メディウスの手つきはとても優しいものだった。繊細なものに触れるかのように、ゆっくりとファインメルトの乳房を触れていく。

「ふっ、んんっ、くすぐった……ひあんっ♡」

 くすぐったい感覚にゾクゾクとしたところで、不意打ちのように先端に触れられる。その瞬間思わず声を上げてしまったところで、メディウスはにんまりと笑った。

「ひあっ♡ああっ♡だめっ♡そこ、いじっちゃっ……ふひゃあぁんっ♡」

 繊細な手つきで、徹底的に乳首を責め立てられる。軽く摘んだかと思えばひっぱったり、爪先で弾くようにひっかいたり、時には親指で押し潰したり。そのたびにファインメルトは甘い嬌声を上げていた。
 その反応を楽しみつつメディウスは手を止めない。それどころかもう片方の手も使い両胸を同時に揉みしだいていく。

「あうぅっ……♡ふあっ♡だめぇ……そんなにしちゃっ♡ああぁんっ♡」

 初めての快感に戸惑うファインメルトだったが、そんな彼女をメディウスは容赦なく責め立てていく。柔らかな肉を形が変わるほど強く握ったり、逆にソフトタッチで焦らしたりして弄ぶのだ。

「くひぃっ♡そんなっ……おっぱいっ♡だめだっ……てぇぇっ……♡」
「可愛いよ、メルト。すごく可愛い」
「ひうっ♡み、みみもとで、だめぇっ♡」

 耳元で囁かれる言葉はファインメルトの心をより強く揺さぶる。ただの幼馴染の時とは違う愛情表現にドキドキさせられてしまい、その度に胸の奥がキュンと疼いてしまうのだ。それは決して苦痛ではなく心地よいものである。だからこそ抗えない。

「――〜〜〜〜っっっ♡♡♡」

 トドメでも刺すようにキュッと乳首を強く摘まれて、ファインメルトはとうとう絶頂に至った。頭の中が真っ白に染め上げられて、視界はチカチカと明滅する。脳を焼くほどの衝撃に、彼女はもはや思考すらままならない。

「んっ……ふぁ……♡」

 ようやく胸愛撫から解放されたころにはファインメルトは既に息も絶え絶えといった状態だった。生まれて初めて味わう性的絶頂の余韻に浸っているファインメルトは、ぼんやりとした目で天井を見つめているだけだ。
 だがまだ行為は終わっていない。メディウスの手はゆっくりとファインメルトの純白のショーツへと伸びていく。

「〜〜〜〜っっ♡」

 頬を染めたファインメルトだったが、抵抗することなく下着を降ろされていく。するすると布地が肌の上を滑り落ちていき、とうとう下半身も露わにしてしまう。
 普段から露出を極力避ける彼女だが、その下着は清楚なもの。だがじんわりと広がっているシミは、彼女の身体が発情していることを表すものだった。

「いやぁ……みちゃ……だめぇ……」

 学園きっての優等生であるファインメルトの恥部。それが今目の前に晒されている。幼い頃から接してきた幼馴染が、大事なところを晒している。その事実はメディウスを大いに興奮させた。

「ひうっっ♡」

 おもむろに伸びた手が、ぴっちりと閉じた秘裂をなぞりあげる。ファインメルトはそれだけでも声を上げたが、メディウスは止まらない。ガラス細工でも扱うかのように、繊細な手つきでファインメルトの秘所を責め始めていく。

「あっ、ふっ、ぁっ♡めでぃ、うすぅ……それ、はぁっ……んんぅっ♡」

 ゆっくりとなぞりあげるだけでも、声を漏らしたのだ。優しい手つきで秘所を割り広げられ、しっとり濡れた媚肉に触れられるだけでもファインメルトは声を震わせてしまう。胸とは違った快感に、彼女はもう翻弄されることしかできなかった。

「んぅっ♡んんっ♡ふぁっ♡だ、だめっ♡そんなとこ……ふぁんっ♡」

 初めて触られる場所だというのに、ファインメルトの身体は驚くほど敏感に反応していた。今まで感じたことがない感覚が全身を包み込み、脳髄まで蕩けそうになる。だが不思議と不快感はない。むしろもっと続けて欲しいと思うほどだ。
 いつの間にか両脚は左右に開かれて、秘所をメディウスにさらけ出すような姿勢になっている。もはや抵抗することは頭に浮かばなかった。

「やぁっ……そんな、みないでぇ……♡」

 恥ずかしい。なのにイヤじゃない。メディウスに見られたり触れられる度に、彼女は知らない自分を知っていく。

「あっ……んくぅぅぅ〜〜っっっ♡♡♡」

 指で奥を強く擦られて、二度目の絶頂を遂げるファインメルト。秘所はもう言い逃れができないほどに濡れていて、メディウスはそれに夢中になっている。

「メルト……」

 小さな呟きと共にメディウスがズボンを下ろすのが見えた。そこから現れたのは熱くそそり勃つ肉の棒。男性のソレの大きさに詳しくないファインメルトだが、メディウスのソレはとても立派なものに見えた。

「ひうっ……♡」
「……いいんだな?」

 それが秘所に押し付けられる感触にファインメルトは肩を跳ねさせた。メディウスが何をしたがっているのか、ファインメルトは知らないほど無知じゃない。最後の決定的な一線を越えそうになっている。その事実にファインメルトは息を呑んで

「い、いいよ……きて、メディウス」

 顔を真っ赤にしながらも、受け入れる言葉を告げるファインメルト。ここから先はもう幼馴染の関係を超えてしまう。それがわかっていても、彼女はメディウスを受け入れたかったのだ。

「ひっ、ぐっ……んんっ……!」

 ファインメルトの言葉を受けて、メディウスはゆっくりと腰を前進させた。誰にも侵入させたことのない処女孔に、メディウスの剛直が深く突き立てられていく。
 ジリジリとした痛みにファインメルトは目尻に涙を溜めたが、それでも苦に感じることはなかった。

「――〜〜〜〜っっっっ!!」

 やがてとうとう剛直がファインメルトの処女膜を突き破る。激痛に言葉を失うファインメルトだが、次に感じた感情は別のものだった。

「メルト、大丈夫か?」
「だい、じょうぶ……」

 そこにあるのは確かな満足感。メディウスをその身に受け入れたという事実に、ファインメルトは痛み以上の幸福を感じていたのだ。

「だから……うご、いて……♡」

 優しいメディウスは腰を止めてくれている。そんなところまで愛おしくて、ファインメルトは微笑みながら願った。この幸せな時間を、最後まで続けたいのだと。
 メディウスは少し困った顔を浮かべたが、すぐにいつもの優しい顔に戻る。そしてゆっくりと腰を動かし始めた。

「んっ、ぁっ……んんっ♡ふあっ、んくぅっ……♡」

 最初はゆっくりだった動きも徐々に速くなっていく。水音と肌同士がぶつかり合う音が響き渡る中、ファインメルトの口から溢れたのは甘い声だった。
 初めこそ苦しげな様子だったが、次第にその表情は蕩けたものに変わっていった。

「ふぅっ、んんぅっ……はうっ、んんぁっ……♡」

 痛みは早々になくなっていた。今ファインメルトの中にあるのは強烈な熱。メディウスの剛直に奥を貫かれる度に、それはどんどん高まっていく。

「ひあっ♡あっ♡やっ、ああっ♡めでぃ、うすぅっ♡はげひっ……♡」

 自分がこんな媚びた声を出せるなんて、ファインメルトは知らなかった。ハジメテは苦しいと聞いていたはずなのに、気持ちよくて仕方がない。

「メルト、かわいい」
「ひゃうっ♡み、みみもとで、だめぇっ♡ささやかれたらっ……ひあぁんっ♡」

 メディウスに耳元で囁かれ、それだけでファインメルトは身悶える。キュンキュンと痙攣する膣肉は、彼の剛直を甘く包みこんで締め付けていた。

「はっ、ふっ、ふあっ♡おくに、めでぃうすのが……ひあっ、んんぅっ♡」

 もう何も考えられない。メディウスに求められるほどに、ファインメルトの思考は掻き乱されていく。何をされても感じてしまうほど、彼女は敏感に成り果てていた。
 そして弱々しくも淫らに喘ぐ彼女の姿はメディウスの理性を完全に破壊してしまう。

「ふひゃあっ♡だめっ♡だめだめぇっ♡そんなふかくぅっ♡めでぃうすっ、ゆるひへぇっ♡」

 懇願するファインメルトだが、その様子はどこまでも淫らなものだった。普段の優等生ぶりからかけ離れた姿は、他人にはとても見せられないものだろう。
 メルトが悪いんだからな、とメディウスは囁くと容赦なく腰を打ち付けていく。

「ひああぁっっ♡そんな、むねまでぇっ♡いじっちゃっ、やあぁっっ♡」

 形の良い乳房を揉みしだいてやりながらのピストンに、ファインメルトはたまらず悲鳴をあげた。もはやそこには優等生らしさなどなく、その姿は快感に翻弄されるただの少女でしかない。

「め、でぃうすぅっ♡んむぅっ♡ちゅくっ、ちゅるっ♡」

 おもむろに唇を奪われて、目を白黒とさせるファインメルト。上の口も下の口も蹂躙されてしまっては、もう思考を挟む余地もなかった。
 そして、メディウスもまた限界が来ているようで……

「メルト、そろそろ……」

 メディウスはそう言いながら腰を引こうとする。このままではファインメルトの胎内に出してしまうとなけなしの理性が待ったをかけたのだ。だがそれを阻止するようにファインメルトは彼を強く抱きしめた。

「だしてぇっ♡だいじょうぶ、だからぁっ♡めでぃうすの、なかにきざんでぇっ……♡」

 自分でも何を言っているのかはわかっている。もし妊娠してしまえば大変なことになると。それがわかっていてもファインメルトは止まれなかった。
 そしてファインメルトの言葉はメディウスのなけなしの理性も破壊したようだ。彼は息を呑むとスパートをかけるように腰を打ち付け始めた。

「ひあっ♡ああっっ♡めでぃうすぅっ♡ぜんぶ、きざんでぇっ……♡」

 ラストスパートに合わせてファインメルトは、ぎゅっとメディウスを抱きしめた。激しい律動に比例して、ファインメルトの中でメディウスの剛直がさらに大きくなるのがわかる。数秒の間が永遠のように感じられたところで、とうとうその時がやってきた。

「あっ、あっ、ああっ♡ふああぁぁ〜〜〜っっっ♡♡♡」

 最奥に竿先が激しく叩きつけられた瞬間、ファインメルトの膣内でそれは弾けた。熱い奔流が勢いよく注ぎ込まれる感覚に、ファインメルトは意識を手放しそうになりながらも必死に耐える。幼馴染から注がれた熱が身体に染み渡っていくようで、ファインメルトは幸せを感じていた。
 やがて射精は収まり、メディウスはゆっくりと引き抜く。栓を失ったことで、二人の粘液が混ざり合ったものがとろりと溢れ出る。

「めでぃ、うすぅ……んっ♡」

 恍惚とした顔で呟くファインメルト。どちらともなく顔を近付ければ当然のように唇が重ねられ、互いに夢中になりながら舌を絡ませる。自分達だけの世界に入り込んだ二人は、しばらくの間心地よい疲労感に身を任せるのだった。





「大丈夫か、メルト?重いなら俺が持つぞ」
「ひゃっ!め、メディウス大丈夫だから、その……」
「わっ、ご、ごめん……」

 いつも通りの学園生活。気が回るメディウスがファインメルトを助けるのはいつものことだった。だがそこには妙な空気感が漂っていて、少し触れ合うだけでも二人が顔を赤くしているのが伺える。

「ねぇ、グラフレアー……あれってさぁ?」
「あー、まぁ、そういうことだろうな」

 そんなメディウスとファインメルトの様子を遠巻きに眺めていたのはあの二人と幼馴染であるリテラとグラフレアだ。彼等はメディウスとファインメルトの間にあったことについて何かを察したようだった。

「まあ、遅かれ早かれってやつだな」
「うー、でもさぁ……」

 なんとなく納得しているグラフレアに対し、何やら複雑そうな表情のリテラ。彼女にとってファインメルトは幼馴染というだけでなく一番の親友でもある。それが取られたような気がしているのだろう。

「ま、俺等との関係が変わるわけでもねぇんだ。むしろ祝ってやるのがダチってもんだろ」
「うぐぐ……」

 どうやらこちらも気持ちの整理が必要そうだ。グラフレアはため息をつきながらも幼馴染二人の恋愛模様を応援することにしつつ、納得できずに呻くリテラを宥めていくのだった。

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