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「痛い!やめて!助け……ぎゃあああああっ!?」

 命乞いを無視して、貪り食う。
 じたばたともがいていた四肢は悲鳴がぷつりと途切れると同時にだらしなく垂れ下がる。それっきり、彼女が動くことは無かった。
 セルケトは気にせず咀嚼を続ける。

 俺の相棒の食事はいつもこのような感じだ。
 セルケト……神々しく悍ましい姿をした聖域の守護神。
 鋭い牙が獲物を削り取り咀嚼するさまはどんな地獄絵図よりも悲惨な光景だが、何度も見てきたからか慣れてしまっていた。
 因みに本日のメニューはアンティで入手した霊使いのヒータだ。

 どうやら食事が終わったらしい。一片の肉片すら残さず全て飲み込まれ、血だまりだけが残った。
 するとセルケトに変化が起きる。

 セルケトのボディが隆起していく。みるみるうちにそれは盛り上がり粘土をこねるように整形されていき、先程食べたヒータのようなカタチになった。
 セルケトは捕食したモンスターの特徴の一部が外見に現れるのだ。

「……❤」
「良いね、俺もそのつもりだった」

 セルケトの身体が、まるでヒータ本人が誘惑するかのよう蠱惑的に蠢き、俺を誘惑する。
 鉄臭い異臭を気にすることもなく、互いに歩み寄り抱きしめ合う。
 女性の手のような部分が優しくなでてくる。聖獣の威圧的な目玉もこの瞬間は穏やかなものに見えた。

 再びセルケトの肉体が蠢く。女体の下腹部に当たる箇所にくぱぁ、と女性器のような裂け目が現れた。
 無論、偽りの部位でありセルケトの本当の性器ではない。
 だがそれで良い。セルケトが俺と絡むためだけにこうしてくれることが何よりも嬉しい。

 多幸感に満たされながら、勃起した肉棒を裂け目に挿入する。
 ヒータのそれを模して作られたのなら、彼女は処女だったのだろうか?ミチミチときつい穴に押し込んでいく。
 ヒータの影響か、いつもより熱を感じる。

 俺が腰を打ち付けるのに合わせて、セルケトは時にどっしりと受け止め、時に身体を揺らして巧みに互いの刺激をコントロールしてくれている。多数の脚と尻尾のなせる業だ。

 はたから見れば血だまりの上で蠍の怪物と交尾する狂った光景だが、当事者である俺とセルケトは極上の快楽を味わっていた……。
 
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「貴方ですね、カード狩りの犯人は」

 路地裏を歩いていると、如何にも正義感の強そうな女性に声をかけられた。

「だったらどうする?」

「貴方をデュエルで倒します。そして奪ったカードを持ち主に返しなさい!」

 女性が構えると同時に、彼女の精霊がぼんやりと見える。獣耳の生えたセクシーな婦警といったような容姿だった。

 次の餌はあいつだな……などと考えつつ俺はデッキケースに手を伸ばす。

 じゅるり、と舌なめずりをする音がデッキから聞こえた気がした。

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