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「ん……ふ……」
 エクレシアは息を荒くしながら寝間着の隙間から手を差し込み、自身の秘部に触れていた。張り詰めた陰核を人差し指で弄り、時々あふれ出した愛液を陰唇に馴染ませるように秘部全体を撫でさすったりしていた。
「フルルドリス……」
 エクレシアは恋人の名前を呼びながら、目をつぶって彼女のことを思い浮かべる。いつも私のことを気に掛けてくれる人、笑顔が素敵な人、柔らかさの中に芯があって格好いい人。
「んぁっ……」
 エクレシアは秘部を弄る方とは別の手で、自分の胸に触れる。そして、その先の固くなった頂点を軽く摘まむ。
「お姉様……フルルドリスお姉様……」
 エクレシアが一人で自分のことを慰める時、いつも思い浮かべているのはフルルドリスのことだった。自慰を覚えたてのころは罪悪感に苛まれることもあったが、当のフルルドリスと恋人になって、閨を幾度も共にすればその罪悪感は薄れていった。
「……ふぅ……」
 しかし、その分ちょっとした悩みの種も芽生えていた。エクレシアは目を開き、自分の秘部を触っていた手を止める。
「フルルドリス……」
 エクレシアは想い人の名前を呼び、愛液で僅かに濡れた手を自分の目の前に持ってくる。そこには、白くて細い、そこまで大きくない手があった。フルルドリスは『綺麗な手だ』とよく褒めてくれるが、エクレシアは自分の手よりフルルドリスの手の方が好きだった。
 体の大きさに比例するように大きな手のひら、それからその分長い指。剣を振るうために筋肉質になり、固くなって節くれだった関節。
 そのどれもがエクレシアにとって、愛しい物だった。
(満たされない……)
 そして、夜を共にする時はその手に延々と愛撫されてきたのだ。自分の胸や秘部だけでなく、肌の隅々を撫でられ、その暖かい手のひらで様々な悦楽と愛を伝えられ続けてきたのだ。もう、かつての罪悪感を抱いていたころのように、自分の手では自分を慰めきれなくなっていた。
「ん」
 そうは言っても、忙しくてフルルドリスと会えていないエクレシアは自分を慰めたいのだ。彼女はまた自分の秘部に手を伸ばしていく、そしてフルルドリスの手を想像しながら彼女の触り方を真似して指を動かし始める。
「はぁ……ふぁっ」
 陰核は優しくなでるように、陰唇は指の腹で愛液を馴染ませるように、膣に指を入れる前は丁寧に膣口をほぐす。胸も根元からゆっくりをこねるようにして、その頂点もくすぐるように触っていく。
「フルル……ドリスっ!」
 しかし、足りない。胸全部を包み込んでくれるような手のひらも、秘部を優しく触りながら囁いてくれる愛の言葉も。
「あっ……」
 エクレシアは寂しさを紛らわせるように膣へと指を埋めていく。そして、指を曲げて陰核の裏を擦っていく。
「んっ!ふぁぁっ」
 気持ちはいい。ただ、気持ちが良いだけ。愛液がちょっとずつ漏れ出るが、フルルドリスに触ってもらった時はもっと溢れるように出てきた。
「寂しいよ……フルルドリスぅ……」
 エクレシアは膣奥へと指を進めていく。しかし、フルルドリスがいつも優しく叩いてくれる自分の最奥へは届かない。膣内の中ほどまでしか届かず、しかも細い指では膣内が一杯になった気もしない。
「ん!んっ!」
 それでもエクレシアは指を動かし、ゆっくりと絶頂へと上っていく。フルルドリスがしてくれるような優しい物ではなく、少し痛いくらいに乳首を摘まみ、人差し指で膣内を激しめにかき混ぜながら親指で陰核を押しつぶしていく。
「ふぁっ!ああぁっ!イっ……」
 エクレシアは軽く絶頂に達する。こぽりと愛液が溢れ、陰核や乳首からピリピリとした快楽が背筋を上ってくる。
「はぁ……」
 軽い絶頂で詰まった息を吐き出すように溜息をついたエクレシアは、ふと遠い目で寝室の窓を見る。夜、月が出ていて、綺麗な星々が見えた。
 フルルドリスが触ってくれる時は、もっとお腹の底からじんわりとした熱が体中に広がっていって達することが出来る。幸せの熱が溜まり続け、達した後もフルルドリスのことしか見えなくて、いつまでも見つめ合っていた。
 夜の星々を見つめるのは、夜伽が終わって、甘い言葉をかけ合う時だけだった。
 エクレシアは胸が締め付けられるほどに寂しくなって、自分の手と秘部を軽く手拭いで拭いてから、枕に顔を埋めて布団を被る。
「フルルドリス……」
 好きな人の名前を呼びながら、エクレシアは目をつぶって、せめて夢の中で会いたいと願うのだった。

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