マイコンとかFPGAとか

枠なしと枠ありの違い

枠なしステンシル



Elecrowだと15cm*15cmが最小サイズでコストは16$程度となる。だいたい日本の趣味でリフローをやる人はほぼこの枠なしを使っていると思う。
枠なしのメリットは大掛かりなステンシルプリンターがいらないことと保管するのに場所を取らないこと。
デメリットとしては印刷の際にはステンシルをテープで固定しこれでステンシルを開けたり締めたりするのだが
これがすぐズレたりたわんだりして印刷失敗の原因になる。
印刷するたび微妙に位置がずれて何度も目視で位置合わせが必要なので作業性が悪い。
枠ありのものよりはんだペーストが目詰まりしやすいことがある。
上記の理由で0.5mmピッチ等の狭ピッチフットプリントを有する基板を安定して印刷を成功させるのは難しい。
もし枠なしでやるなら20枚以下の製作で狭ピッチのフットプリントが無い基板に使うなら良いと思う。

枠ありステンシル



メリットとしては専用の印刷機を使うのでズレにくいことと、
ほとんどわたまないので印刷するたび目で見て位置合わせが必要無いので印刷スピードが速く安定した印刷ができる、
はんだペーストも目詰まりしにくい。本格的にリフローで基板製作をやるなら断然こちら。
Elecrowだと30cm*40cmが最小サイズでコストは18$程度と枠なしとあまり変わらない。


デメリットは保管場所を取ること、印刷するのに上の画像のようなステンシルプリンターが必要となることなど。
このプリンター自体もかなり大きくそして重く場所を取る。
ステンシルプリンターは安いやつならAliExpressで60$+送料50$ぐらいで買える。
高精度なものは400$程度する。上の画像のものは安物なのだがやはり各部精度が悪くガタツキが多かったり、位置調整がやりづらいと感じる。
まあそれでも枠なしのテープで固定よりはだいぶマシと感じる。

狭ピッチフットプリントの印刷を成功させるするコツ



枠ありでも枠なしステンシルでも同じなのだが、とにかく基板とステンシルをピッタリと密着させることが重要。
隙間ができるとはんだクリームが染み出して隣のパターンとブリッジする原因になる。
毎回印刷するたびはんだペーストが微量ながら裏面に染み出してステンシルにくっつきこれが次の印刷の際に基板との間に隙間を生む原因になる。
0.5mmピッチ等の狭ピッチのフットプリントがある場合は印刷後は毎回、そうでない場合は3回に1回ほどステンシルの裏面を拭くべき。
スキージはプラスチック系が適度な柔らかさと硬さを備えているのでベスト、いらないポイントカードとか下敷きとかを流用しても良い。
ゴムやらウレタン系のやわらかいスキージは以前使っていたがステンシルに密着しやすいというメリットがあるものの
開口部が大きい箇所のはんだを削り取ってしまうという欠点がある。
金属の薄板系のスキージは使ったことはないが、ステンシルが傷だらけになるのでであまり良くないという噂。

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