Windows上でJWASM(フリーのMASM6互換アセンブラ)と98エミュを使ってのプログラム作成に関するエトセトラ。また、PC-98プログラミング関係の書籍紹介とか自作ソフトの進捗とかも。

MS-DOS用Shellの実現

MS-DOS用Shellの実現 Unix流シェルのプログラムと使い方  CQ出版 Allen Holub著  横山和由 訳 1989年

このタイトルを見て、DOSシェルみたいなのを作る本?と思った方は私の同類です。
が、この本はそんな生易しい本ではありません。
気づく人は「Unix流シェルのプログラムと使い方」というサブタイトルを見れば気づくかもしれませんが、これは要するにCOMMAND.COMの強化版を作ってしまおう、という今では恐ろしくニッチな――ニッチすぎてFreeDOSとかを改造したりしている人でもない限り必要なさそうな――本です。

まず誰得感漂うのが「Unix流シェル」という部分。
当時もFreeBSD付きの書籍なんかが出てたみたいですけど、情報系でもない限り、今も昔も一般人にUNIXは無縁だと思います(少なくとも今も昔も非情報系な私は全く縁がないです)。
結果、多くの人には売文句が売文句にならないのではないというか、理解不能ではないかと。
また今現在からみると、ちょっと古めなOS自作本でもGUIなOSを作っているのに今更CUIなシェルを作ろうなんて、よほどの趣味人ではない限りいないでしょう。

さらに、CQ出版の悪い癖でデータ5.25インチフロッピー別売り3000円、本体と合わせて5700円也、というのも一般受けからしたら大きくマイナスでしょう。
C言語のソースコードは一通り載っていますが、PC98用に翻訳者が書き換え訂正したverはフロッピーを買わないと入手不可なので、フロッピーが入手できる可能性が限りなく0に近い現在では、PC98用は読解して書き直すしかない、ということになります。
一つ一つのソースはCで数百行から千行程度なので手入力も可能ではありますが、そこまでしてCOMMAND.COMを改良しようなんてことを、今のご時世にする人はいるのでしょうか…。

内容としてはボトムアップ方式でソースの意図とかを解説したガチな本なのですが、どう考えても今現在需要がなさすぎるのでここで紹介してみました。
内容の充実具合に加え、MS-Cにバグがあるとか、いろいろと苦労してるのが読み取れるのもちょっと面白い所です。
バカにしているような項でレビューしていますが、COMMAND.COMの改良や構造に興味がある人なら買いだと思います。
安いですしと思ったらかなり値上がりしててアマゾンマケプレの闇を実感しました。)

なお、うちにあるのは第二版なのですが、増刷するほど売れたというのは当時の人々がよっぽどすごかったのか、初版がよっぽど少なかったのか、どちらかなのか、両方なのか…。

Menu

管理人/副管理人のみ編集できます