PC-98のプログラム作成に関するエトセトラ - トランジスタ技術SPECIAL 3 PC9801と拡張インターフェースのすべて
トランジスタ技術SPECIAL 3 PC9801と拡張インターフェースのすべて
CQ出版

Cバスの拡張インターフェースを自作しよう、というマニア向けの本です。
テクニカルデータブックの項で出したDMAコントローラとかについても触れているので、流れで書きました。
回路図と共にシステムバスやらFDC、IOマップなどの説明が載っていたりするので、ガチのハード関係が好きな人にはお勧めです。

で、プログラム本としての面ですが、回路図と共にデバイスドライバのサンプルが載っています。
実装例は拡張メモリボード、A-D&D-A変換ボード、音源ボード、マウス接続ボードなど。
デバイスドライバのサンプルが載っている本は非常に貴重なのですが、デバイスドライバを書くことがあるのか、と聞かれると…まあ無いですよね。
また、V30以前の古いCバスカードの情報しかないので、新しいPC98ではピンの情報やらが違うのでそこに注意が必要でしょう。
この本があれば同人ハードを作れるかも…とは思いますが、今のご時世にやる人がいるとは思えません。

追記
なお、SPECIAL 19 PC9801計測インターフェースのすべてにて386までの拡張カードに関する情報があり、インターフェース 85-2 93-7にも拡張カード自作に関する情報が載っていたりします。

上手く使えればもの凄く面白そうな本なんですが、実用するにはかなりの技術力と発想力とカネの力が必要な気がします。
PC98愛の激しい廃人向けの本です。