ブックレット>ウクライナ
ウクライナ文化情報政策省戦略広報情報安全センターは開戦前夜の2022年2月16日に、民間防衛ブックレットを改訂するとともに、追加コンテンツ(ウクライナ語・英語・ロシア語)をウェブ掲載、順次更新を行っている。
以下は、もともとはPDF版の一部だった、2022/10/12更新の「Укриттяй(シェルター)」の英訳版(2022/12/06)の訳である。
最も単純なシェルターは、地下室と半地下室、地下駐車場、および地下道である。それらには短い砲撃中に隠れるのに使える。それらの中で最も安全なのは、複数の出口があるものである(そのうちの1つは屋外にあること)。
このような施設は通常、店舗、ジム、倉庫などとして使用されている。所有者は非常時の予定を認識し、必要に応じて人々がアクセスできるように準備する必要がある。事前に所有者との連絡をとることを推奨する(電話番号を取得)。地下鉄のある都市の住民は、駅のホームや地下道に隠れることも可能である。
地下鉄は、非常時に人々を安全な場所に連れて行くための公共交通機関として主に機能することに注意する。したがって、駅に行く場合は、そこに滞在できないと考えること。別の場所に移動する可能性がある。
シェルターは、非常時に人々が長期滞在できるように密閉された構造になっている。
そのような施設を見つけるには、「シェルター」または「市民保防護構造物」の標識を探すこと。危険が生じた場合にシェルターのドアを開ける人の電話番号も必要である。不明な場合は、地方自治体に情報を問い合わせること。
準備には、次の事項を推奨する:
戦時には、キーウとハリキウとドニプロの地下鉄の地下駅と、クルィヴィーイ・リーフの高速トラムの地下駅がシェルターとして機能する。地下シェルターには、特に外出禁止時間など、24時間いつでも入れる。
キーウでは、空襲警報サイレンが鳴っている間は、有人改札口からのみ、無料で入場できる。外出禁止時間にロビーに入るには、勤務中の警察官を呼ぶ。これには、地下鉄の入口にある番号に電話するか、地下鉄の入口近くのロビーでベルを押す。警察官はシェルターへの通路の通行整理を行う。
ハリキウとドニプロとクルィヴィーイ・リーフでは、駅は 24 時間営業している。ドニプロ地下鉄では、子供を持つ母親のためにサービス担当者の部屋が開設されてる。駅のホームよりも暖かく、シャワーもある。そこに着くには、地下鉄の従業員に問い合わせる。
重要! 地下鉄駅のシェルターでは、身分証明の確認を行うので、必ず身分証明書を携帯すること。
空襲警報の停止までは、シェルターから出ないこと。
「全国民警告意」信号音
「全国民警告」信号は、長いサイレン音または断続的なビープ音である。工場や企業のビープ音は、路上にあるスピーカーと車両のビープ音(特に、スピーカーを備えたウクライナ国家緊急事態局車両からのビープ音)を介して信号を発信する。

子供が教育機関にいるとき、保護者と教育機関の両方が子供の生命と健康に責任がある。教育オンブズマンの情報によれば、ウクライナでは、空襲警報サイレン中に、子供を守りたいという願望に導かれて、逆に親が子供を危険にさらすことがある。特に、空襲警報サイレンが鳴っている間、子供は学校から連れ帰ろうとする場合である。
さらに、教育機関の理事会が教職員の生命を危険にさらすことがある。たとえば、空襲警報サイレン中に教職員に仕事をさせようとする。
このような状況を回避し、空襲警報中の安全を確保するには、以下の指針に従うこと。
空襲警報サイレン中の教育機関の保護者および教職員の行動計画
重要事項!
空襲警報中に生徒が教育機関のシェルターにいた場合、保護者は空襲警報解除後に、子供を迎えに行ける。空襲警報解除までは、教師には子供を先に保護者に引き渡す権限はない。
また、空襲警報発令時に教職員に教育機関への出勤を求めることは法律違反である。同時に、教職員が通勤途中に空襲警報サイレンが鳴ったら、5〜7分で教育機関に到着できるなら、教育機関のシェルターに行く。ただし、教育機関の場所を考慮すること(一部地域では、2〜3分でシェルターに到達しなければならない)。 教育機関にシェルターがない場合、教職員は今いる場所の最寄りのシェルターに行くこと。
教育機関の教職員は、空襲警報発令中、学校でどのように行動すべきか: ウクライナ国家非常事態庁の規則:
学校は空襲警報にどう備えるべきか
空襲警報に対する就学中の親子の備え方
ユニセフとキーウ教育科学局は、空襲警報の脅威に備えて次のアドバイスを提示している:
教育機関の教職員向けに、空襲警報サイレン中の不安感を軽減する歌を用意している。精神的外傷の専門家が使用するこれらの活動を子供たちに教える。シェルターや安全な場所に移動しながら歌い、可能であれば提示された活動を繰り返すことを推奨する。
シェルターに行く前に、家でガス、電気、水を止め、窓や通気口を閉める。
自分で部屋を出ることができない場合は、近所の人にそのことを伝える。
シェルターに持ち込めないもの:
子供がいる人は個別のコンパートメントに配置される。健康状態が悪い人は、医療室または囲いの近く、換気装置の近くに配置される。そのため、トイレ用に別の部屋を用意することが不可欠である。
建物内での無断での喫煙、騒音、ロウソクの灯りは禁止されている。したがって、規律を守り、できるだけ動かないようにする必要がある。
シェルターにいる間、ラジオのアナウンスを聞いて、安全に出ることができるというメッセージが出るまでシェルターを離れないこと。シェルターが損傷した場合にのみ、早めにシェルターを出ることになる。
ウクライナ文化情報政策省戦略広報情報安全センターは開戦前夜の2022年2月16日に、民間防衛ブックレットを改訂するとともに、追加コンテンツ(ウクライナ語・英語・ロシア語)をウェブ掲載、順次更新を行っている。
以下は、もともとはPDF版の一部だった、2022/10/12更新の「Укриттяй(シェルター)」の英訳版(2022/12/06)の訳である。
最も単純なシェルターは、地下室と半地下室、地下駐車場、および地下道である。それらには短い砲撃中に隠れるのに使える。それらの中で最も安全なのは、複数の出口があるものである(そのうちの1つは屋外にあること)。
このような施設は通常、店舗、ジム、倉庫などとして使用されている。所有者は非常時の予定を認識し、必要に応じて人々がアクセスできるように準備する必要がある。事前に所有者との連絡をとることを推奨する(電話番号を取得)。地下鉄のある都市の住民は、駅のホームや地下道に隠れることも可能である。
地下鉄は、非常時に人々を安全な場所に連れて行くための公共交通機関として主に機能することに注意する。したがって、駅に行く場合は、そこに滞在できないと考えること。別の場所に移動する可能性がある。
シェルターは、非常時に人々が長期滞在できるように密閉された構造になっている。
そのような施設を見つけるには、「シェルター」または「市民保防護構造物」の標識を探すこと。危険が生じた場合にシェルターのドアを開ける人の電話番号も必要である。不明な場合は、地方自治体に情報を問い合わせること。
準備には、次の事項を推奨する:
- 電話または地元の行政機関の公式ウェブサイトで最寄りのシェルターの住所を確認する。
- 最初に来るシェルターが満員になった場合に備えて、最も近いシェルターの住所を2〜3メモしておく。
- 事前にこれらの建物へのルートを調べて、実際に行ってみるい。
- シェルターの修理が必要な場合は、個人的に準備状況を確認し、地方自治体に通知する。
戦時には、キーウとハリキウとドニプロの地下鉄の地下駅と、クルィヴィーイ・リーフの高速トラムの地下駅がシェルターとして機能する。地下シェルターには、特に外出禁止時間など、24時間いつでも入れる。
キーウでは、空襲警報サイレンが鳴っている間は、有人改札口からのみ、無料で入場できる。外出禁止時間にロビーに入るには、勤務中の警察官を呼ぶ。これには、地下鉄の入口にある番号に電話するか、地下鉄の入口近くのロビーでベルを押す。警察官はシェルターへの通路の通行整理を行う。
ハリキウとドニプロとクルィヴィーイ・リーフでは、駅は 24 時間営業している。ドニプロ地下鉄では、子供を持つ母親のためにサービス担当者の部屋が開設されてる。駅のホームよりも暖かく、シャワーもある。そこに着くには、地下鉄の従業員に問い合わせる。
重要! 地下鉄駅のシェルターでは、身分証明の確認を行うので、必ず身分証明書を携帯すること。
空襲警報の停止までは、シェルターから出ないこと。
「全国民警告意」信号音
「全国民警告」信号は、長いサイレン音または断続的なビープ音である。工場や企業のビープ音は、路上にあるスピーカーと車両のビープ音(特に、スピーカーを備えたウクライナ国家緊急事態局車両からのビープ音)を介して信号を発信する。
- テレビまたはラジオの電源を入れる。公式メッセージは信号から5分以内に放送される。
- メッセージで、非常事態の場所と時間、その規模、予想される期間および安全手順を知ることができる。メッセージを聞いた後、指示に従う。
- テレビまたはラジオをオンのままにする。これらのチャネルは後続メッセージを放送する場合がある。
- 可能であれば、メッセージを隣人に伝える。

子供が教育機関にいるとき、保護者と教育機関の両方が子供の生命と健康に責任がある。教育オンブズマンの情報によれば、ウクライナでは、空襲警報サイレン中に、子供を守りたいという願望に導かれて、逆に親が子供を危険にさらすことがある。特に、空襲警報サイレンが鳴っている間、子供は学校から連れ帰ろうとする場合である。
さらに、教育機関の理事会が教職員の生命を危険にさらすことがある。たとえば、空襲警報サイレン中に教職員に仕事をさせようとする。
このような状況を回避し、空襲警報中の安全を確保するには、以下の指針に従うこと。
空襲警報サイレン中の教育機関の保護者および教職員の行動計画
- 学校や幼稚園に行く途中で、空襲警報サイレンが鳴ったら、教職員、子供、保護者は最寄りのシェルターに急いで向かうこと。
- 生徒が教育機関に到着したときに空襲警報サイレンが鳴ったら、生徒は教職員とともに、ただちに学校や幼稚園のシェルターに避難する。シェルターの定員に余裕があり、教育機関管理者の同意っがあれば、保護者も子供とともにシェルターに入る。
- 保護者と子供が通学中に空襲警報サイレンが鳴り、かつ、5分以内に学校に到着できる場合は、学校のシェルターに急いで向かう。ただし、一部の居住地域では2〜3分でシェルターに到着する必要があるため、地方自治体の指示を考慮する必要がある。
この時間内に教育期間に避難できない場合、保護者と子供は最寄りのシェルターに行くこと。この時間が経過すると、教育期間は「空襲警報解除」まで、子供たちを受け入れない。
- 空襲警報解除後も対面学習を続けるか、リモート学習や混合学習に移行するかは、地方の教育行政、地方当局、軍当局の推奨に従い、教育機関が決定する。学校管理者は、行動計画と教育の継続について保護者と生徒に通知しなければならない。
重要事項!
空襲警報中に生徒が教育機関のシェルターにいた場合、保護者は空襲警報解除後に、子供を迎えに行ける。空襲警報解除までは、教師には子供を先に保護者に引き渡す権限はない。
また、空襲警報発令時に教職員に教育機関への出勤を求めることは法律違反である。同時に、教職員が通勤途中に空襲警報サイレンが鳴ったら、5〜7分で教育機関に到着できるなら、教育機関のシェルターに行く。ただし、教育機関の場所を考慮すること(一部地域では、2〜3分でシェルターに到達しなければならない)。 教育機関にシェルターがない場合、教職員は今いる場所の最寄りのシェルターに行くこと。
教育機関の教職員は、空襲警報発令中、学校でどのように行動すべきか: ウクライナ国家非常事態庁の規則:
- 空襲警報が発令された場合、事前に任命された責任者もしくは、現場の責任者は、施設の警報死すエムを作動させる。
- 教師はすぐに生徒に (口頭で) 脅威の可能性と授業の終了を知らせる。
- 担当者は、教師と一緒に、生徒と職員をシェルターに誘導する。
- クラスは教室で2列に並んで避難する。十分なスペースがない場合は、生徒はグループ単位で移動する。年少クラス(1年と2年)には補助者が必要である。
- 医療従事者を、必要に応じて、生徒と教職員の緊急治療のために指定された場所に配置すること。
- シェルター内では、担当者が生徒たちが迅速かつ慎重に場所を移動できるようにする。次に、全員が揃っているかどうかを確認する。
- シェルターにいる間、教師は生徒たちとそこにいるすべての人を落ち着かせるための措置を講じること。
学校は空襲警報にどう備えるべきか
- 施設の長は、空襲警報中の施設の運営方法について指示あるい命令を発し、事前に保護者に知らせておく。
- 状況に関する運用情報のたりとりのため、教育機関の管理者、教師、保護者の間で単一のコミュニケーションチャネルを構築しておこのが望ましい(メッセンジャーの1つでグループまたはチャット)。
- 学校管理者は、シェルターの場所を保護者に事前に通知し、空襲警報サイレンが鳴った後に子供を迎えに行ける場所を知らせておくこと。 特に、空襲警報サイレン中にインターネットとモバイルネットワークが機能しない場合に備えて。
空襲警報に対する就学中の親子の備え方
ユニセフとキーウ教育科学局は、空襲警報の脅威に備えて次のアドバイスを提示している:
- 教師、学校管理者、保護者とのコミュニケーション チャネルに参加する。
- 学校管理者に、自分の連絡先と、自分の代わりに子供を学校に迎えに来る人の連絡先を伝える。
- 子供の健康状態や特徴があれば、その詳細を医療従事者に知らせる。
- 子供が自分のRh因子と血液型、慢性疾患がある場合はそれを知っていることを確認する。
- 空襲警報サイレンの場合に子供が途中で使用できるシェルターが必要な学校には、子供と一緒に安全なルートを決めておく。子供には、決めたルートに従ってのみ移動し、途中で止まったり、曲がったりしないように説明する
- 空襲警報サイレンが鳴った場合で、子どもが学校や家にすぐに行けない場合は、子供は保護者が指定したシェルターに行き、サイレンが止むまで屋内にとどまること。
- 露出した電線や未知の物体に触れないように子供に教え、地雷の安全規則について話しておく。
- 子供には、空襲警報サイレンが鳴って、シェルターに到着したら、自分の居場所をすぐに保護者に知らせないといけないことを話しておく。
- 学校に行く途中で空襲警報サイレンが鳴って、子供が学校のシェルターにいない場合は、どのシェルターにいるのかを教師に伝えること。
教育機関の教職員向けに、空襲警報サイレン中の不安感を軽減する歌を用意している。精神的外傷の専門家が使用するこれらの活動を子供たちに教える。シェルターや安全な場所に移動しながら歌い、可能であれば提示された活動を繰り返すことを推奨する。
シェルターに行く前に、家でガス、電気、水を止め、窓や通気口を閉める。
自分で部屋を出ることができない場合は、近所の人にそのことを伝える。
シェルターに持ち込めないもの:
- 可燃性物質
- 臭いの強い物質
- かさばる物品
- 動物
子供がいる人は個別のコンパートメントに配置される。健康状態が悪い人は、医療室または囲いの近く、換気装置の近くに配置される。そのため、トイレ用に別の部屋を用意することが不可欠である。
建物内での無断での喫煙、騒音、ロウソクの灯りは禁止されている。したがって、規律を守り、できるだけ動かないようにする必要がある。
シェルターにいる間、ラジオのアナウンスを聞いて、安全に出ることができるというメッセージが出るまでシェルターを離れないこと。シェルターが損傷した場合にのみ、早めにシェルターを出ることになる。



コメントをかく