冷戦時代の核実験や民間防衛をめぐるカルチャー

×
ロシア右翼, ロシア史教科書

ロシア史教科書9学年(20〜21世紀)「特別軍事作戦」対応版


ロシア史教科書9学年用 「(20〜21世紀)」の2024版の特別軍事作戦対応版が発行された。これは10学年と11学年で学習する時代についての、準備段階としての通史で、ページ数は175ページ程度。10学年と11学年あわせて1000ページ近い内容のダイジェストあるいは、それなりに省略版。本来の9-11学年用教科書と異なり、13セクション構成で1/3程度の長さで、セクション冒頭も素っ気ない。

「§1,2,3でロシア革命と内戦, §4,5,6,7で大祖国戦争、§8,9,10でソ連崩壊・混乱・ロシア立ち直り、§11 クリミア併合 §12で現在のロシア、そして§13で特別軍事作戦」と、流れのない、エピソード重視となっている。

内容は
  1. 「国際危機とウクライナ」で、「ロシア国境に迫る西側軍事勢力」「ウクライナでの生物化学兵器開発」など陰謀論めいた記述で、ロシアの正当性を主張
  2. 「ロシアによるドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国の承認。ウクライナでの特別軍事作戦の開始」で公式的な戦争の推移の記述
  3. 「ドネツク人民共和国、ルガンスク人民共和国、ザポリージャ、ヘルソンの各州のロシアへの加盟」で、簡潔にウクライナ領土を占領・併合したことを記述
  4. 「西側諸国の反ロシア政策とロシアの対応」では、「経済制裁」は効いてないという主張
  5. 「世界: 我々と共に、それとも彼らと共に?」で、西側に対抗する国際ブロックを作れているという主張
となっている。

セクション末設問では「ロシアはなぜウクライナで軍事特別作戦を開始せざるを得なかったのか?」など、ロシアによるウクライナ侵略の正当性を理解させるための問いが用意されている。

基本的には第11学年のロシア史(1945〜21世紀初頭)の「§37特別軍事作戦とロシア社会のダイジェストとなっている。












コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

管理人/副管理人のみ編集できます

広告募集中