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ウクライナ文化情報政策省戦略広報情報安全センターは開戦前夜の2022年2月16日に、民間防衛ブックレットを改訂するとともに、追加コンテンツ(ウクライナ語・英語・ロシア語)をウェブ掲載、順次更新を行っている。
以下は、もともとはPDF版の一部だった、2022/11/28および2023/03/13更新の「У зоні бойових дій(戦闘地域にいる場合)」[ウクライナ語版]の訳である。

戦闘中の最良のシェルターは、特別に設置を整えた保管庫である。 しかし、それがない場合は、地下にある地下鉄駅、地下室、建物の地階、地下駐車場、地下通路を使用する。空襲警報を聞いたり、砲撃や爆撃の脅威に関するメッセージを受け取ったりした場合は、すぐに避難すること。 シェルターの詳細については、当該項目を参照)。
自分の家が恒常的な武力紛争地域にある場合は、窓を強化する必要があるたとえば、粘着フィルム)-これは壊れたガラスの散乱を防ぐのに役立つ。土嚢や頑丈な家具など、窓を塞ぐのが望ましい。
ピストル、サ小火器ブマシンガン、ライフル、マシンガンなどの小火器の攻撃を受けた場合:
窓やドアから離れた自宅の防護された部屋(たとえば、バスルーム、階段の吹き抜け)に隠れる。これが不可能な場合は、破片や弾丸から身を守ることができる物体の下で伏せること。
屋外で射撃に遭遇したら、地面に伏せて、手で頭を覆う。歩道や地面の窪みや溝など、あらゆる段差が効果的な防護手段となる。コンクリート製ゴミ箱やポーチの階段も避難場所になる。車やキオスクの後ろに隠れようとしないこと。これらはしばしば標的にされる。
覚えておくこと:可能な限り安全な体勢をとる。チームを組んで、胎児のポーズで伏せる。足を射撃方向に向け、頭を手で覆い、口を開ける。
射撃がおさまり、少なくとも5分間射撃がなくなるまで待つ。
大きなヒューという音と発射体の爆発は、砲撃、迫撃砲、または空爆の領域にいることを意味する場合があるこの状況では、次のように行動することが望ましい:
発射体のヒューという音が聞こえたら、2〜3秒で爆発し、すぐに地面に落ちてくる。手や鞄で頭を覆う。最初の発射体が爆発した後、すぐに隠れ場所を見つける。少なくともわずかに深い窪みを見つける必要がある。
地下道、地下鉄、避難所、溝、トレンチ、窪み、道路の下の広い側溝、高い縁石、またはメンテナンスホールは、隠れるのに適している。
公共交通機関に乗車中に砲撃にあったら、次の停留所で降りる。道路からできるだけ離れて走り、地面に伏せる。耳を手のひらで覆い、口を開ける。これにより、脳震盪から身を守れる。
ベランダ、アーチの下、階段の吹き抜け、プレハブ住宅の地下室、車両やガソリンスタンドの近くに隠れることは危険である。そのような構造物は不安定である。閉じ込められたり負傷したりする可能性がある。
自分で廃墟を分解し始めないこと。地雷除去の専門家と緊急救助サービスの到着を待つ。
多連装ロケット砲の音が聞こえたり、空中の発射体の煙のような痕跡が見られたり、夜に閃光が見えたりした場合は、多連装ロケット砲(BM-21「Grad」など)から砲撃を受けた可能性がある。
すぐに地面に伏せて、手または鞄で頭を覆う。
伏せて、最初の砲撃を待ってから、安全な場所に隠れる。発射体の場合はすぐに家を出れるように、角と出口の近くの場所を選択すること。
砲撃後少なくとも10分間はシェルターにとどまること。これは、砲撃が再開する恐れがあるためである。
ロシア軍はイラン製のシャヘド136自爆ドローンを使っている。どうすれば、シャヘド136自爆ドローンの接近に気が付けるか?
これらのドローンは騒音が大きい。これらが接近してくると、原付のエンジンやチェーンソーの作動音に似た音が空中にはっきりと聞こえる。
自爆ドローン攻撃を受けた場合の対処方法:
危機の時には、感情を含む多くの要因が不利に働く。したがって、重大な瞬間には、起こりうる挑発に反応するのではなく、冷静にして集中する必要があることを忘れない。皆さんの安全はそれにかかっている。
次のヒントに従うことが望ましい:
してはいけないこと:
ウクライナ鉄道は乗客の安全を厳重に保護するため、乗客のパスポート管理を実施している。キーウ、ハリキウ、ドニプロの主要駅では、空港で実施するのと同様の厳格なセキュリティチェックを実施している。これには以下の手段を用いている。
駅や鉄道車内への持ち込みが禁じられているもの
客車内や駅で、持ち込み禁止物に気付いた場合は、ウクライナ鉄道職員に知らせるか、警察などに電話すること。ウクライナ鉄道職員は警察への通報義務がある。
警察が検査を行い、違反者には罰金または刑事罰を課される可能性がある。
屋外にいて、電線が近くで断線したらどうするか:
自宅にいて、停電したら:
ロシアによるエネルギーインフラ施設への砲撃により、電力を節約するため、街路照明の緊急停止や計画停止がありうる。このため、ドライバーは通りの歩行者を常に明確に見ることができるわけではない。そのため、暗い時間帯の服の選択に注意を払うこと。
リフレクターアイテムを着用する方法
破壊された建物の崩壊があり、その下にいる場は、救助隊がすでにその場所に行っている可能性が高い。しかし. 敵対行為によってこれが妨げられた場合、救助隊はすぐに現場に到着できないことがある。
救助隊が到着するまでは、以下に従う:
KSE(キエフ経済大学)の推定によれば、少なくとも129,900棟の居住用建物、2217の教育機関、903の医療施設が、ロシア軍のウクライナ侵攻以降、損傷あるいは破壊あるいは占領された。
ウクライナ勝利後、ロシアは、損傷したインフラストラクチャー及び損害・破壊された施設を復元するための賠償金を支払う義務がある。さらなる補償のため損害記録方法について、いくつかの推奨事項を提示する。
1. 喪失あるいは損害を受けた施設の所有権証明
不動産所有権、建築許可、不動産登記(登記ウェブサイトやオンライン政府サイトから取得可能)を必ず保管しておく。
可能なら、それらのコピーして、写真を撮ってスマホに保存するか、クラウドストレージにアップロードする。
2. 損傷または破壊の事実の記録
火災や非常時の際には:
皆さんが戦闘状態の敵対地域や、ウクライナ国家緊急サービスが活動困難なエリアにいる場合、隣人や目撃者の協力や、被害の写真や動画の記録などで、自力で損害証明を作成できる。将来的に補償を受けるのに役立つ。
3. 法執行機関への犯罪報告書の提出
財産の破壊のすべての収集された証拠を提出し、この申請に関する公判前調査の統一登録簿からのら申請抄本を必ず取得する。
4. 収集したデータの保存
収集したすべての証明書、証言、写真、動画のコピーをクラウドストレージにアップロードして、紛失しないようにする。
5. 住宅の破壊や損傷について政府に報告する
これには次の3つの方法がある。
どのようにすればよいか
「Diya」が最も簡単である。
すべての個人データを含む同様の申請書を、ウクライナ国民登録簿または公証人に直接提出する必要がある。自分の身元、破壊された不動産に対する権利、および収集した破壊または損傷の証拠を証明する書類が必要である。
ウクライナは、血液とその成分の安定供給を確保するための計画的献血体制を構築している。このような安定供給は、戦時下では特に重要である。したがって、献血する場合は、この問題に感情的にではなく、体系的にアプローチしてほしい。
まず、剣血できる条件を満たしているか確認する。
禁忌条件のフルリストはこちら
献血および成分献社の健康診断の手順?
その場合は、血液センターまたは特定の担当者を選択し、都合のよい日時に献血を予約する。献血の際には、次の身分証明書が必要である。
欠血では、全血あるいはその個々の成分(血小板または血漿)を選択できる。いずれにせよ、献血には、健康診断と献血自体の 2 つの段階がある。
血液の組成は、栄養、睡眠、水分バランスなどの要因に影響されるため、献血前に準備をしておくことが望ましい。
してはいけないこと:
何をすべきか:
健康診断では、以下を行う:
すべて問題なければ、最終段階である採血に進む。所要時間は10分以内で、完全に安全であるす。血液と接触するのは次の 2つのみ:
採血後の手順
定期的に献血する予定がある場合は、DonorUA プラットフォームまたはhelsi.uaシステムに登録する。自分で献血手続きをする必要はない。メッセージに従って、献血が必要な場合は、指定された日時に指定されたセンターに来ること。
献血に関する誤解、あるいは「自発的な」献血が良くない理由
ロシアによるウクライナへの本格的な侵攻の間、負傷した軍人や民間人ための献血を求める大規模な呼びかけがソーシャルメディアで定期的に行われている。ほとんどの場合、これは大規模なロケット弾の発射や前線での困難な状況についてのメディアでの報道の後に起きている。
このようなメッセージの特徴のひとつは「この情報を広めて、再投稿しよう。誰もが知っておくべき!!!」のようなコメントである。このようなアピールは、ソーシャルネットワークユーザーの感情を刺激し、批判的思考をオフにする。これは、地域の献血センターにパニックと過負荷を引き起こし、行列、医療スタッフの過負荷、潜在的な献血者が献血しなくなることにつながる。
ただし、そのようなメッセージはしばしばフェイクであると判明する。重大な緊急事態が発生した場合や、メディアやソーシャル ネットワークの個々のメッセージに対応する場合だけに献血者が献血センターに来るのではなく、献血者が常に献血センターに来る場合、献血体制がより適切かつ効率的に機能する。 なぜなら:
さらに、すべての献血センターは、大量の血液が必要な場合のための予備を用意している。これだけでは不十分で、予期せぬ大規模な事態が発生した場合は、献血センター、保健省、ウクライナ移植調整センター、DonorUA などの公式情報源のウェブサイトやページに献血の呼びかけがあるかどうかを確認する必要がある。
フェイク献血の呼びかけを見分ける兆候:
重要: 献血の必要性に関するフェイクメッセージを広めることは、一般的に献血の必要性を否定するものではなく、特定の瞬間に需要を誇張しているだけである。特に戦時は常に血液が必要である。しかし、血液は有限の資源であり、長期間保存できない。献血者からの採血は、標準化された方法で常に実行する必要がある。そうすれば、市民のイニシアチブが最大の効果をもたらす。
※USAIDプロジェクト「Supporting Health Care Reform」と共同で行ったVoxCheck調査に基づく。
ウクライナ文化情報政策省戦略広報情報安全センターは開戦前夜の2022年2月16日に、民間防衛ブックレットを改訂するとともに、追加コンテンツ(ウクライナ語・英語・ロシア語)をウェブ掲載、順次更新を行っている。
以下は、もともとはPDF版の一部だった、2022/11/28および2023/03/13更新の「У зоні бойових дій(戦闘地域にいる場合)」[ウクライナ語版]の訳である。

- 砲撃中の行動
- 戦闘地域での行動規則
- 戒厳令下の鉄道に持ち込めないもの
- 停電したらどうするか?
- 街灯が消えたときの服装
- 家の瓦礫の下敷きになったらどうするか
- 戦争中の財産の損失記録及び補償請求の方法
- 戦争地帯にいる場合、どのようにウクライナ軍を支援できるか?
- 献血する方法(2023/03/13)
戦闘中の最良のシェルターは、特別に設置を整えた保管庫である。 しかし、それがない場合は、地下にある地下鉄駅、地下室、建物の地階、地下駐車場、地下通路を使用する。空襲警報を聞いたり、砲撃や爆撃の脅威に関するメッセージを受け取ったりした場合は、すぐに避難すること。 シェルターの詳細については、当該項目を参照)。
自分の家が恒常的な武力紛争地域にある場合は、窓を強化する必要があるたとえば、粘着フィルム)-これは壊れたガラスの散乱を防ぐのに役立つ。土嚢や頑丈な家具など、窓を塞ぐのが望ましい。
- 小火器での射撃
ピストル、サ小火器ブマシンガン、ライフル、マシンガンなどの小火器の攻撃を受けた場合:
窓やドアから離れた自宅の防護された部屋(たとえば、バスルーム、階段の吹き抜け)に隠れる。これが不可能な場合は、破片や弾丸から身を守ることができる物体の下で伏せること。
屋外で射撃に遭遇したら、地面に伏せて、手で頭を覆う。歩道や地面の窪みや溝など、あらゆる段差が効果的な防護手段となる。コンクリート製ゴミ箱やポーチの階段も避難場所になる。車やキオスクの後ろに隠れようとしないこと。これらはしばしば標的にされる。
覚えておくこと:可能な限り安全な体勢をとる。チームを組んで、胎児のポーズで伏せる。足を射撃方向に向け、頭を手で覆い、口を開ける。
射撃がおさまり、少なくとも5分間射撃がなくなるまで待つ。
- 迫撃砲砲撃
大きなヒューという音と発射体の爆発は、砲撃、迫撃砲、または空爆の領域にいることを意味する場合があるこの状況では、次のように行動することが望ましい:
発射体のヒューという音が聞こえたら、2〜3秒で爆発し、すぐに地面に落ちてくる。手や鞄で頭を覆う。最初の発射体が爆発した後、すぐに隠れ場所を見つける。少なくともわずかに深い窪みを見つける必要がある。
地下道、地下鉄、避難所、溝、トレンチ、窪み、道路の下の広い側溝、高い縁石、またはメンテナンスホールは、隠れるのに適している。
公共交通機関に乗車中に砲撃にあったら、次の停留所で降りる。道路からできるだけ離れて走り、地面に伏せる。耳を手のひらで覆い、口を開ける。これにより、脳震盪から身を守れる。
ベランダ、アーチの下、階段の吹き抜け、プレハブ住宅の地下室、車両やガソリンスタンドの近くに隠れることは危険である。そのような構造物は不安定である。閉じ込められたり負傷したりする可能性がある。
自分で廃墟を分解し始めないこと。地雷除去の専門家と緊急救助サービスの到着を待つ。
- 砲撃
多連装ロケット砲の音が聞こえたり、空中の発射体の煙のような痕跡が見られたり、夜に閃光が見えたりした場合は、多連装ロケット砲(BM-21「Grad」など)から砲撃を受けた可能性がある。
すぐに地面に伏せて、手または鞄で頭を覆う。
伏せて、最初の砲撃を待ってから、安全な場所に隠れる。発射体の場合はすぐに家を出れるように、角と出口の近くの場所を選択すること。
砲撃後少なくとも10分間はシェルターにとどまること。これは、砲撃が再開する恐れがあるためである。
- シャヘド136自爆ドローンによる攻撃
ロシア軍はイラン製のシャヘド136自爆ドローンを使っている。どうすれば、シャヘド136自爆ドローンの接近に気が付けるか?
これらのドローンは騒音が大きい。これらが接近してくると、原付のエンジンやチェーンソーの作動音に似た音が空中にはっきりと聞こえる。
自爆ドローン攻撃を受けた場合の対処方法:
- 近くでエンジン音が聞こえたら、まわりを見まわして、行政施設・戦略施設・軍事施設から離れる。
- 避難場所を探して、攻撃を待つ
- シェルターが遠い場合は、危険から隠れるために、「2つの壁」ルールに従う。
危機の時には、感情を含む多くの要因が不利に働く。したがって、重大な瞬間には、起こりうる挑発に反応するのではなく、冷静にして集中する必要があることを忘れない。皆さんの安全はそれにかかっている。
次のヒントに従うことが望ましい:
- 常に身分証明書を携帯する。お金と書類を別の場所に所持する。それらを失わずに済む可能性が高まる。
- 血液型と起こりうる健康上の問題(薬物アレルギー、慢性疾患など)の記録を衣服のポケットに入れておく。
- 家から離れた仕事をできるだけ少なくし、正当な理由もない旅行の回数を減らし、混雑した場所を避ける。
- 可能であれば、攻撃者を挑発する可能性のある愛国的なシンボルを示すことは避ける。
- 自宅や職場や頻繁に訪れる場所に最近接の避難場所やシェルターの位置を覚えておく
してはいけないこと:
- 今後の自分の行動や計画を見知らぬ人や不審者に話してはならない。
- 挑発の可能性を避けるために、見知らぬ人と議論しない。
- 武装隊列に近寄らず、軍用車両の近くに立たない。
- 軍服を着た人の前で写真やビデオを撮ったり、違法だと思っていても彼らの行動を記録しようとしない。
- 敵の進行を見ない。銃声が聞こえたらすぐに隠れる。
- 武器を携帯したり、武器の形に似ている可能性のあるものを軍隊に見せたりしてはいけない。
- 放棄された武器や弾薬を拾わない。
- 爆発物や疑わしい物体に触れたり、分解したり、別の場所に移動したりしないい。通常の家庭用品で掘り出せたとしても。代わりに、101と102に電話して、ウクライナ国家緊急事態局の管轄機関と内務省に直ちに通報すること。
- 軍服、迷彩服、階級章のある服を着ない。注目されにくい暗い色の服を選ぶ。予期しない反応を引き起こす可能性があるため、エンブレムは付けない。
ウクライナ鉄道は乗客の安全を厳重に保護するため、乗客のパスポート管理を実施している。キーウ、ハリキウ、ドニプロの主要駅では、空港で実施するのと同様の厳格なセキュリティチェックを実施している。これには以下の手段を用いている。
- 金属探知ゲート
- X線装置
- ハンディ金属探知機
駅や鉄道車内への持ち込みが禁じられているもの
- 銃器、弾薬、手榴弾、特殊装備。ただし、軍関係者でない場合や、これらの武器を登録しいない場合
- 爆発物
- 許可のない近接武器。ただし、キッチンナイフ、スポーツナイフ、ハンティングナイフを除く
- 薬物、向精神性物質および有毒物質
- 自然発火性物質(白リンまたはリンおよびケイ酸水素)
- 可燃性物質。例えば、ガソリンやアセトンなど
- 放射性物質
- 開封したガスボンベ
客車内や駅で、持ち込み禁止物に気付いた場合は、ウクライナ鉄道職員に知らせるか、警察などに電話すること。ウクライナ鉄道職員は警察への通報義務がある。
警察が検査を行い、違反者には罰金または刑事罰を課される可能性がある。
屋外にいて、電線が近くで断線したらどうするか:
- 電線に触れたり、修理しようとしたりしない
- 電線が切れて近くに落ちてきたら、感電死を避けるため両足をそろえて、小さな歩幅で、感電ゾーンを離れる。
- 断線した電力線を見つけた場合は、8メートル以内に近づかず、配電会社修理部門あるいは送電会社に連絡する。(送電会社の電話番号は、配電盤、電源キャビネット、変電所に表示されている)
- 最寄りのシェルターに行くか、自宅に帰る。
自宅にいて、停電したら:
- 電力サージによる損傷を避けるために、電化製品のプラグを抜く。
- 暖房にガスコンロは使用しない。一酸化炭素中毒の恐れがある。
- 自宅にエレベーターがある場合は、誰か閉じ込められていないか確認する
- 当局またはウクライナ国家非常事態庁の公式発表に従う。モバイル ネットワークが機能しない場合は、電池式のラジオを探す。
- 発電機を持っているなら、窓から離れた室外に設置する
- 事前に以下を準備しておく:
- 電池ラジオと懐中電灯
- マッチとロウソクと固形燃料
- モバイルバッテリー
- 1週間分の飲料水と缶詰またはフリーズドライ食品
- 少なくとも 1 週間分の個人用医薬品を含む応急処置キット。
ロシアによるエネルギーインフラ施設への砲撃により、電力を節約するため、街路照明の緊急停止や計画停止がありうる。このため、ドライバーは通りの歩行者を常に明確に見ることができるわけではない。そのため、暗い時間帯の服の選択に注意を払うこと。
- 明るい色の衣服を選択する。こうすることで、道路で気づきやすくなる。街灯がなければ、黒服の人はほとんど見えない。白色を着る必要はない。衣服(ジャケットやズボン)の半分は明色であること
- リフレクターアイテムを購入する。ブレスレット、アームバンド、バックパック、ステッカー、ベストなどがある。50フリヴニャで、腕に貼るステッカーまたはリボンを購入できる。ベストは100〜300フリヴニャ。そうすれば、ドライバーは間違いなく気付くだろう。統計によると、リフレクターアイテムは車にぶつかるリスクを6分の1に減らす。
2021年からは、道路交通規則の条項4.4が適用されていることに注意。この条項では、暗闇や視界が不十分な状況では、車道または道路の脇を移動する歩行者はリフレクターを使用する必要がある。 - 自分自身と家族の衣服を準備すること。ペットについても面倒をみること。光る首輪やリフレクター素材の服を買ってあげよう。
リフレクターアイテムを着用する方法
- ドライバーの視界の高さに配置する。
- 15平方センチメートル以上の大きさの最も目立つもの。
- リフレクターアイテムの最も目立つ色は黄色。
- バッグやバックパックのリフレクター装飾、パッチ、キーチェーンは、体の車道側あるいは体の両側に掛けること。
- 子供への特別な注意。服にはリフレクターアイテムを多く付けること。子供の頭、体、手の高さに配置する。身長が低いため、子供は道路上で目立たない。
破壊された建物の崩壊があり、その下にいる場は、救助隊がすでにその場所に行っている可能性が高い。しかし. 敵対行為によってこれが妨げられた場合、救助隊はすぐに現場に到着できないことがある。
救助隊が到着するまでは、以下に従う:
- 助けを求めて、自分がどこにいるのか、何が起こったのかを伝える。誰かが聞いてくれたら、瓦礫が解体されるまで待つ。
- 誰にも届かないなら、脚と足が自由になるように、級に動かずに、試みる。
- 事態を把握する。何が落ちてきたかわかるか?障害物を解体できそうか?
- どうすればいいのかわからない場合、解体を始める。すべてを支えている部分には触れないこと。
- 自分ができることがわからないなら、助けを待つ。
- 自分がここにいることを人に知らせるように努力を続ける。呼ぶ、叫ぶ、パイプを叩く
- それでも誰にも届かないなら、障害物の解体の試みを続ける
- 動けるようになったら、自分自身を調べ、自己治療する: 出血を止め、骨折した手足に包帯を巻く
KSE(キエフ経済大学)の推定によれば、少なくとも129,900棟の居住用建物、2217の教育機関、903の医療施設が、ロシア軍のウクライナ侵攻以降、損傷あるいは破壊あるいは占領された。
ウクライナ勝利後、ロシアは、損傷したインフラストラクチャー及び損害・破壊された施設を復元するための賠償金を支払う義務がある。さらなる補償のため損害記録方法について、いくつかの推奨事項を提示する。
1. 喪失あるいは損害を受けた施設の所有権証明
不動産所有権、建築許可、不動産登記(登記ウェブサイトやオンライン政府サイトから取得可能)を必ず保管しておく。
可能なら、それらのコピーして、写真を撮ってスマホに保存するか、クラウドストレージにアップロードする。
2. 損傷または破壊の事実の記録
火災や非常時の際には:
- ウクライナ国家緊急サービス(SES)のスタッフに電話し、瓦礫を撤去し、証明書を作成する。この証明書のコピーを入手しておくこと。
- 住宅検査証明を地区政府機関に申請するか、自分で破壊証明を作成する。
- 破壊の写真と動画の記録を必ず作成する。
- 動産(たとえば、アパートにあった家電品)の購入時の領収書、破壊前後の写真を収集する。
- 隣人や(火災や砲撃などによる)破壊の目撃者に、書面による説明を黒くしてもらう。
- 可能なら、これらの事態に関するメディアの記事、写真、動画を保存する
皆さんが戦闘状態の敵対地域や、ウクライナ国家緊急サービスが活動困難なエリアにいる場合、隣人や目撃者の協力や、被害の写真や動画の記録などで、自力で損害証明を作成できる。将来的に補償を受けるのに役立つ。
3. 法執行機関への犯罪報告書の提出
財産の破壊のすべての収集された証拠を提出し、この申請に関する公判前調査の統一登録簿からのら申請抄本を必ず取得する。
4. 収集したデータの保存
収集したすべての証明書、証言、写真、動画のコピーをクラウドストレージにアップロードして、紛失しないようにする。
5. 住宅の破壊や損傷について政府に報告する
これには次の3つの方法がある。
- 「Diya」アプリでリモート提出
- 居住地や滞在場所に関係なく、行政サービス提供センター (CSC) に直接出向く
- 居住地や滞在場所に関係なく、公証人に直接出向く
どのようにすればよいか
「Diya」が最も簡単である。
- アプリで、メニュー「サービス」「破壊・損傷した不動産」「開始」を選択
- 住宅についてのデータが電子登録済みの場合、それが自動的に読み込まれる。未登録なら、住宅の種類・地域・住所を手入力する。
- 物件の状態を選択する。「損傷はあるが重大ではない」「家が完全に破壊された」など。
- 不動産が文化遺産か否かと、居住していた人数を入力する
- 損傷の日付と状態など、写真や動画があればそれも含める。連絡先を登録する。
すべての個人データを含む同様の申請書を、ウクライナ国民登録簿または公証人に直接提出する必要がある。自分の身元、破壊された不動産に対する権利、および収集した破壊または損傷の証拠を証明する書類が必要である。
ウクライナは、血液とその成分の安定供給を確保するための計画的献血体制を構築している。このような安定供給は、戦時下では特に重要である。したがって、献血する場合は、この問題に感情的にではなく、体系的にアプローチしてほしい。
まず、剣血できる条件を満たしているか確認する。
- 18歳以上、体重50kg以上の健康な人
- 一時的(たとえば、最近の病気、薬の使用、入れ墨またはワクチン接種)あるいは恒久的(心血管疾患、糖尿病など)な禁忌がない場合
禁忌条件のフルリストはこちら
献血および成分献社の健康診断の手順?
その場合は、血液センターまたは特定の担当者を選択し、都合のよい日時に献血を予約する。献血の際には、次の身分証明書が必要である。
- ウクライナ国民 — パスポートとIDコード
- 外国人 - 永住許可証
欠血では、全血あるいはその個々の成分(血小板または血漿)を選択できる。いずれにせよ、献血には、健康診断と献血自体の 2 つの段階がある。
血液の組成は、栄養、睡眠、水分バランスなどの要因に影響されるため、献血前に準備をしておくことが望ましい。
してはいけないこと:
- 献血前3日間は薬を服用しないこと (例外については、医師に相談すること)。
- 献血前3日間はブルーベリーを食べないこと。
- 献血前2日間は、燻製、スパイシースナック、スパイシー料理、揚げ物、ビーツ、ヒマワリの種、スナック、清涼飲料、ソーセージ、ケチャップ、マヨネーズ、その他ソースやマリネを食べないこと。アルコールを飲まないこと。
- 献血前日は、ナッツ、ナツメヤシ、バナナ、ピクルスを食べたり、歯科治療や歯石除去に行かないこと。
- 献血前後2時間は、喫煙しないこと。
- 献血の4〜 5時間前は、コーヒーを飲まないこと。
何をすべきか:
- 献血7〜8時間前に、睡眠をとる。
- 献血2〜3時間前に、朝食をとる。たとえば、茹でたポリッジやパスタなど。蒸した魚や低脂肪の肉も食べてよい。(一部の献血センターは、献血前日の夕食に肉や魚を食べないように求めている。献血予約の際に確認のこと)
- 献血直前に、水や、甘い紅茶、フルーツコンポートなどを飲む。
健康診断では、以下を行う:
- 献血者アンケートに回答し、一時的あるいは恒久的な禁忌があるか確認し、誠実に回答する。
- 皮膚、視診できる粘膜、強膜、触診できるリンパ節、および腹腔内臓器の診察。
- 肺と心臓の聴診と、血圧測定。
- 血液型やヘモグロビン値、肝機能の指標であるALTやビリルビン値、HIV/AIDS感染の有無、ケル血液検査など。
すべて問題なければ、最終段階である採血に進む。所要時間は10分以内で、完全に安全であるす。血液と接触するのは次の 2つのみ:
- 指から採血するためのスカリファイアー
- ヘマコン針と採血した血液を収容する容器
採血後の手順
- 採血後15分かkk、安静にする。
- 気分が悪い場合はスタッフに知らせる。
- 軽食をとり、甘い紅茶を飲む。
- 採血後2時間以内は、自動車を運転したり、自転車、スクーター、オートバイに乗ったりしない。
- 採血後2〜3時間は、採血した手で重いものを持ち上げない。
- 採血後8時間はアルコールを飲まない。
- 採血後12時間は激しい身体活動を避ける。
- 採血後2日間は、頻繁かつ定期的に食事をし、紅茶、コーヒー、乳製品、繊維を含む食品、卵、チョコレートは摂らないようにする。
- 鉄分(肉、肝臓、魚、魚介類、ほうれん草、エンドウ豆、ブロッコリー、豆など)とビタミンC(新鮮な野菜とベリー、柑橘類、キャベツ、トマト)を多く含む栄養食品を摂る。
- 採血後2日間は多めに水分を摂取する。
定期的に献血する予定がある場合は、DonorUA プラットフォームまたはhelsi.uaシステムに登録する。自分で献血手続きをする必要はない。メッセージに従って、献血が必要な場合は、指定された日時に指定されたセンターに来ること。
献血に関する誤解、あるいは「自発的な」献血が良くない理由
ロシアによるウクライナへの本格的な侵攻の間、負傷した軍人や民間人ための献血を求める大規模な呼びかけがソーシャルメディアで定期的に行われている。ほとんどの場合、これは大規模なロケット弾の発射や前線での困難な状況についてのメディアでの報道の後に起きている。
このようなメッセージの特徴のひとつは「この情報を広めて、再投稿しよう。誰もが知っておくべき!!!」のようなコメントである。このようなアピールは、ソーシャルネットワークユーザーの感情を刺激し、批判的思考をオフにする。これは、地域の献血センターにパニックと過負荷を引き起こし、行列、医療スタッフの過負荷、潜在的な献血者が献血しなくなることにつながる。
ただし、そのようなメッセージはしばしばフェイクであると判明する。重大な緊急事態が発生した場合や、メディアやソーシャル ネットワークの個々のメッセージに対応する場合だけに献血者が献血センターに来るのではなく、献血者が常に献血センターに来る場合、献血体制がより適切かつ効率的に機能する。 なぜなら:
- 献血センターが過負荷になる。
- 人々がネガティブな経験をし、二度と献血しようとしなくなる。
- 「自発的な」献血者たちは、危険な行動 (最近の入れ墨、無防備なセックス、特定の病気など) について告知しないことがよくある。また、血液を介して感染する主要な感染症の検査は行われるが、感染症が体内に入るといわゆる「ウィンドウ」があり、検査室で検出することはほとんど不可能である。
さらに、すべての献血センターは、大量の血液が必要な場合のための予備を用意している。これだけでは不十分で、予期せぬ大規模な事態が発生した場合は、献血センター、保健省、ウクライナ移植調整センター、DonorUA などの公式情報源のウェブサイトやページに献血の呼びかけがあるかどうかを確認する必要がある。
フェイク献血の呼びかけを見分ける兆候:
- パニックを引き起こすような、感情的な表現が使われている。
- ソーシャルネットワークを通じて一斉に送信されている
- 公式の情報源 (保健省、特定の病院) は、輸血の必要性を広報していない。
重要: 献血の必要性に関するフェイクメッセージを広めることは、一般的に献血の必要性を否定するものではなく、特定の瞬間に需要を誇張しているだけである。特に戦時は常に血液が必要である。しかし、血液は有限の資源であり、長期間保存できない。献血者からの採血は、標準化された方法で常に実行する必要がある。そうすれば、市民のイニシアチブが最大の効果をもたらす。
※USAIDプロジェクト「Supporting Health Care Reform」と共同で行ったVoxCheck調査に基づく。



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