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避難と避難所の組織化(ウクライナ)


ウクライナ文化情報政策省戦略広報情報安全センターは開戦前夜の2022年2月16日に、民間防衛ブックレットを改訂するとともに、追加コンテンツ(ウクライナ語・英語・ロシア語)をウェブ掲載、順次更新を行っている。

以下は、2022/03/27 Update更新の「Evacuation and organization of shelters(避難とシェルターの組織化)」[英語版]の訳:


避難と避難所の組織化

  • 誰が避難を組織するか?
  • 避難はどのように機能するか?
  • 避難の開始に関する情報を入手するにはどうすればよいか?
  • 避難の開始に関する情報にアクセスできない、サイレンが聞こえない、または自立して移動できない場合はどうすればよいか?
  • 自分が国内避難民(IDPである場合、どのように行動すればよいか?
  • 戦時中に難民をどう支援できるか?
  • 誰が助けを必要としているか?
  • 各コミュニティは今何ができるか?
  • 難民の扱い方は?
  • 皆さんが支援を行う方法は?

何十万人ものウクライナ人が家を出て、より安全な地域や海外に移動することを余儀なくされた。ここでは、避難、迅速で安全な移動、およびシェルターでの生活の組織についての説明する。


誰が避難を組織するか?
  • 民軍政権
  • 赤十字運営部門従事者
  • 警察
  • ウクライナ非常事態庁
  • 地方自治体
軍事要員は安全避難回廊について通知し、可能であれば停戦を行う。


避難はどのように機能するか?
  • 安全避難回廊全体について停戦が通知される。
  • 事前通知された場所で、村民及び市民のバス車列が編成される。
  • 自家用車は避難車列に参加できるが、ルートを厳守する必要がある。
  • 避難者は目的地で救援、住居、食料を供与される。


避難の開始に関する情報を入手するにはどうすればよいか?

ラジオ、マスメディアの公式情報に従うか、移動空襲サイレンからのアナウンスを聞く必要がある。対爆弾シェルターにいる場合は、「注目!」サイレンを聞くその後、ラジオなどの利用可能な公式ソースからの情報を確認する。


避難の開始に関する情報にアクセスできない、サイレンが聞こえない、または自立して移動できない場合はどうすればよいか?

ウクライナ軍の領土防衛のホットライン0800507 028または非常時電話101、102に電話して、あなたの場所を知らせる。その後、地方自治体はあなたの住所を避難の手助けが必要な人々のリストに追加する。


自分が国内避難民(IDP)である場合、どのように行動すればよいか?
  • 上記の避難規則に従う。自力で避難する場合は、その条件とルートを見つける。確立された規則や条件に違反しないこと。
  • 書類、お金、医薬品、食料、衣服などの必需品を集める。詳細については、ガイドを参照。徒歩で行かなくてはならない場合もあるので、荷造りの際は熟慮検討のことい。夜の休憩と停車を計画し、必要なすべての連絡先を見つけて、到着について知らせる。
  • 協力する。他に誰と協力できるか見つける。協力者の間で、労力を調整し、リソースを組み合わせて最適化する:燃料、食料、医薬品。
  • 慎重に移動する。途中に危険地域がある可能性がある。それらを急いで通過しようとしない。状況が安定するまで待つ方が良い。
  • 到着について地方自治体とボランティアセンターに知らせるい。人数、年齢、健康状態、緊急のニーズについての情報を提供する。
  • 依頼し、要求しない。地元のコミュニティは、避難所を組織し、避難者に必需品を提供するためにできることを行うが、そのリソースは限られている。
  • 摩擦を避ける。政治的見解や軍事的状況について話し合わない。攻撃と破壊は愛国心の行為ではない。友好的で礼儀正しくする。
  • 冷静さを保つ。危機的な状況では、安定した精神状態にあることが非常に重要である。疲れ果てている、心配している、またはパニックに陥っている人を助ける。これらの簡単なルールに従うこと。真実の情報源を慎重に選択する。
  • 他の人を助ける。他の避難者とリソースを共有したり、日常生活や自由な時間を整理したり、地域のコミュニティを支援したりする。
  • 可能な限り事前に計画しておく。避難所に滞在する場合は、長期的な視点で日常生活を整える。先に進む予定がある場合は、ルートと、さらに移動するために必要なすべてのものを整える。


戦争中に国内避難民(IDP)をどう支援できるか?
  • 人々を配置し、必需品を提供し、最も効率的な方法で国境に到達させるのに役立つロジスティクスチェーンと避難書を設定することは非常に重要である。
  • 避難者が住むことができるのは、大都市や地域的に重要な都市だけではない。多くの避難者主要国道沿いやさらに遠い小規模コミュニティにも住める避難者に避難所を提供するために、コミュニティができうることについての情報は以下の通り。

誰が助けを必要としているか?
  • 戦闘地帯を脱出し、西の国境に移動している人々。多くの場合、彼らは車の中で2日間、睡眠も食べ物もなしで過ごしている。ベッドで数時間寝るだけでも、彼らにとって非常に役立つ。彼らはまた、ウクライナの西の国境にある検問所に行く途中で助けを必要としている。
  • 戦闘がない地域で避難所を探している避難者。彼らは数週間から数ヶ月滞在する予定である。彼らはしばしばアパートの代金を支払うことが可能である。
  • 弾薬、医薬品、食料を輸送するボランティア。それらの多くは、北部および中央部から西部の国境に移動し、その後戻ってくる。彼らは道路で何十時間も過ごしたので、少し休む場所が必要である。


各コミュニティは今何ができるか?
  • アパートとして人々を受け入れることができる施設をチェックする。それは、入居可能な居住用不動産やホテルやモーテルなどがある。また、人が居住していないが、居住目的に適合させられる建物、たとえば、オフィス、ミュージアム、ジム、幼稚園、学校など。
  • 避難者の入居について所有者の同意を得て、キーを取得する方法を確認する。建物/アパートは、事実上無料である必要がある。
  • 避難者が入居する予定の住宅の状態を確認するい。暖房(ガス、電気、または薪)、水道アクセス(集中給水、井戸)、およびトイレが必要である。温かい料理を作れるものがあるのが良い。これは気まぐれではなく、基本的なニーズである。
  • 毛布、枕、皿など、必要なものがすべて揃っているかどうかを確認する。
  • 使用していないヒーターを探す。そうすればセントラルヒーティングのない部屋を暖房できる。
  • 避難所を探している人々があなたが利用可能な場所があるかどうかを知るために使用できる電話番号を指定する。
  • 食品、衣類、燃料(薪またはガスシリンダー)の提供を組織するコミュニティコーディネーターを決めておく。
  • 秩序と規律を維持する。家賃や食料価格を引き上げる試みをやめ、衝突を防ぐ。
  • 地元の企業や社会サービスを巻き込む。食料品店は食品、薬局は医薬品の供給、運送業者は輸送、教育機関は子供のためのレジャーの組織化を支援できる。
  • ボランティアを組織する。コミュニティの住民は、避難者の食事や輸送などを支援する。また、日常生活、医薬品の供給、暖かい衣類を整えるのにも役立つ。地方自治体の任務は、ボランティアの仕事を組織し、それを調整することである。
  • 他のコミュニティと連絡を取り合う。それらのいくつかは、避難者を支援するという前向きな経験をすでに共有しているだけでなく、追加のリソースを提供することができるかもしれない。他のコミュニティと協力して、差し迫った問題により効果的に対処する。


国内避難民(IDP)の扱い方は?
覚えておくべき重要点は、避難者たちは良い暮らしのために家を出てきたわけではないことある。夜間に数回シェルターに降りて爆発の音を聞かねばならず、子供たちと一緒に家にいることができなくなった人々もいる。家を砲撃された避難し、戻ってみたら家が占領者たちの爆弾で跡形もなかった人々もいる。ロシア空軍機が完全破壊しようとした都市から奇跡的に逃れてきた人々もいる。
  • 彼らとをする。彼らはショックとストレスの状態にある。そのため、彼らをサポートし、耳を傾け、安心させることが重要である。コミュニケーションは特に必要である。それはすべての誤解を解決するのに役立つ。
  • 避難所滞在規則を彼らに説明する。滞在の機会と制限について彼らに話す。これは、日常生活をよりよく整えるのに役立つ。さらに、明確な指示により、不必要な衝突や誤解を避けられる。
  • 食料の支援をする。彼らはえり好みうすると、時期尚早に想定しないこと。彼らが菜食主義者だったり、ラクトース不耐性だったり、食物アレルギーがあったりするかわからない場合がある。平時の非難は後回しに。
  • 彼らの日常生活と物資を整える。知らない場所に来た人々には、非常時の必要がある場合、どこに行けばよいか知ってもらう必要がある。たとえば、すべてのコミュニティに必要な医薬品を備えた薬局があるわけではない。それらを別の都市から注文または持ってくる必要があるかもしれない。
  • 仕事は気を散らすのに役立つので、彼らに何かすることを見つける。大人の避難者Pは簡単な仕事をすることができ、避難所の日常生活を整えるだけでなく、コミュニティのために働くことができる。子供やティーンエイジャーのための余暇を過ごせるようにする(本、おもちゃ、勉強)。危機のときには、快適さと安全の感覚を作り出すことが重要である。
  • 彼らが計画を立てるのを手伝う。コミュニティに数週間滞在したいと思う人々もいるだろう。国境を越える計画を立てる人々もいるだろう。彼らがルートを整理し、旅を続けるための交通手段を見つけるのを手伝う。


皆さんが支援を行う方法は?
  • ボランティアで、サービス、所持品、輸送、その他の支援を提供したい場合は、地元のボランティア調整センターまたはウクライナのボランティアサービスに連絡する。
  • 保護を求める家族を受け入れる準備ができている場合は、専門サイト「Prykhystok」で登録する。





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