カルチャー>宗教と核戦争
Federal Civil Defense Administration(連邦民間防衛局)は、1951年に民間防衛活動に米国の宗教組織すべてを組み込むためのガイドブック「The Clergy in Civil Defense(民間防衛における聖職者)」を発行した。これは、州レベルから地方自治体レベルまで、宗教組織と政府組織の連携をとるための組織体構成及び、聖職者・教会の役割を定めたものだった。
主として、核攻撃を受けた後の対処(消防・救助・応急措置・宿泊・食事提供・精神的ケアなど)について、宗教組織が聖職者・会衆・施設を提供することを記載している。もちろん、これらは平時災害にも適用される。
その後、1956年に連邦民間防衛局はガイドブックを改訂し、タイトルも「The Church and Civil Defense(教会と民間防衛)」に変更した。基本的な内容は変わっていないが、記述は全面的に改訂された。
米国の多くの民間防衛ブックレットでは、核戦争時における民間防衛と、平時の反共を同時掲載することはない。しかし、1956年の改訂では、反共記述が少し加えられている。
| The Clergy in Civil Defense | The Church and Civil Defense |
| 民間防衛における聖職者 | 教会と民間防衛 |
Federal Civil Defense Administration(連邦民間防衛局)は、1951年に民間防衛活動に米国の宗教組織すべてを組み込むためのガイドブック「The Clergy in Civil Defense(民間防衛における聖職者)」を発行した。これは、州レベルから地方自治体レベルまで、宗教組織と政府組織の連携をとるための組織体構成及び、聖職者・教会の役割を定めたものだった。
主として、核攻撃を受けた後の対処(消防・救助・応急措置・宿泊・食事提供・精神的ケアなど)について、宗教組織が聖職者・会衆・施設を提供することを記載している。もちろん、これらは平時災害にも適用される。
その後、1956年に連邦民間防衛局はガイドブックを改訂し、タイトルも「The Church and Civil Defense(教会と民間防衛)」に変更した。基本的な内容は変わっていないが、記述は全面的に改訂された。
米国の多くの民間防衛ブックレットでは、核戦争時における民間防衛と、平時の反共を同時掲載することはない。しかし、1956年の改訂では、反共記述が少し加えられている。
2.3 Civil defense assists in the preservation of peace. It represents a sincere program of peaceful defense against communism.時期的には、McCarthyism(Joseph McCarthyウィスコンシン州選出共和党連邦上院議員, 在職1947〜1957年が引き起こした反共運動及び共産主義者と見なされた者の公職追放)の隆盛時期であり、それを反映したものと思われる。
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2.5 Communism is a substitute religion. At its deepest level the conflict between Soviet communism and • the free world is a religious conflict. We are not dealing with an inconsequential perversion of philosophy and religion. Communism tries to interest mankind in religious terms in spite of its avowed godlessness. It has its substitute god and utilizes all the facets of religious motivation. The Party tries to usurp the place of the church and to give the writings of Marx and Lenin the status of sacred scriptures. The kingdom of God is promised in the classless and stateless, that is, governmentless society.
2.3 民間防衛は、平和維持を支援する。それは共産主義に対する平和的防衛の誠実なプログラムを表している。
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2.5 共産主義は代替宗教である。その最も深いレベルでは、ソビエト共産主義と自由世界との間の対立は宗教対立である。我々は哲学と宗教の取るに足らない倒錯を扱っているのではない。共産主義は、その公言された神のないにもかかわらず、宗教的な観点から人類に興味を持たせようとします。それはその代用神を持っており、宗教的動機のすべての側面を利用している。党は教会の場所を奪い、マルクスとレーニンの著作に聖典の地位を与えようとする。神の国は無階級社会、無国家社会、つまり無政府社会に約束される。


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