冷戦時代の核実験や民間防衛をめぐるカルチャー

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1959年4月12日付のスウェーデンの軍雑誌が、ウクライナに米国の街をコピーしたスパイ学校があるという記事を掲載した。翌日のAPの配信記事によれば...


ソ連が1000名の優秀中学生たちを、米国をスパイするために、ウクライナに米国の街をコピーした施設を建設して、訓練していると、スウェーデン軍雑誌が、昨日報道した。

"Contact With the Army"という雑誌が、Winnizaのソビエトスパイセンターで学生たちが、平均的な米国人学生の生活を送っていると書いている。彼らは、ニューヨークやシカゴやサンフランシスコにありそうなスナックバーやレストランで食事をとる。メニューは米国の物だけ。

これらの詳細を次のように書いている: Winnizaの映画館はハリウッドの映画だけを上映し、店は米国製品だけを売っている。学生たちはフォードやシボレを米国の交通規則にしたがって運転する。彼らは米国の歴史を米国の教科書で学び、野球や最新のスキャン脱について話す、

訓練の第1段階は、完璧に話さなければならない、米国の発音だ。

「ウクライナにある米国の街で、本物は、街を取り囲む高い有刺鉄線のフェンスだ」と、軍雑誌は言う。

「このスパイ学校の生徒は、ソビエトの大学から選ばれた最優秀な学生たちである。西側の情報機関h、Winnizaの学生数は1000〜1300と推定している。」

「訓練は数年から、場合によっては10年続く。」

「そして、これらのエージェントたちが、合法的に外交官として、あるいは別の方法で、米国に行くと、ただちに任務を果たせる。

[ AP 1959/04/13 ]
これについて、TIMEも2週間後の報道している。
Fords and Chevrolets honk under a movie marquee advertising a western. Blue notes from a cocktail lounge mingle with the blare of bebop from a drugstore jukebox. "A hamburger and a Coke," says the man in a Tennessee drawl, scuttling onto a lunch-counter stool. It might be Tupelo or Tuxedo Junction—but it is actually Vinnitsa in the Ukraine. The existence of a top-secret finishing school for Soviet spies, made in an exact copy of a small American town, has long been a fantasy of fiction writers, but has also been taken quite seriously as a possibility by U.S. counterintelligenee.

Last week, in the Swedish military journal Contact with the Army, Swedish Major Per Lindgren, a man well regarded as a Soviet analyst, pieced together the available evidence about Vinnitsa. Hand-picked from the most promising Russian university students, the 1,000 "citizens" of Vinnitsa, he reports, lead American lives from morning to night for as long as ten years. They master American dialects, learn American history from U.S. textbooks, gossip about American movie stars, and swap hot-stove-league baseball statistics.

"Everything in Vinnitsa down to the smallest detail is pure American." says Major Lindgren. "The bar serves American drinks, and the restaurant American food. The movies are Hollywood-made, and the stores sell everything from ready-made clothing to chewing gum." The only authentic Communist touch is the high, barbed-wire fence that seals Vinnitsa off from the rest of Russia.

西洋を宣伝する映画館の看板の下で、フォードやシボレがクラクションを鳴らす。カクテルラウンジのブルーノートが、ドラッグストアのジュークボックスから流れるビバップと交じり合っている。「ハンバーガーとコーラ」と、ランチカウンターの席にすわっている男がテネシー訛りで言う。テューペロかタキシードのジャンクションのように見えるが、実際はウクライナのVinnitsaだ。米国の小さな町をコピーして作られた、ソビエトスパイの極秘の卒業研究施設の存在は、ながきにわたり、作家たちの幻想であり、米国の防諜機関の可能性として考えてきたものである。

先週、スウェーデンの軍事雑誌「軍とのコンタクト」で、ソ連の分析者として知られるスウェーデン軍少佐Per Lindgrenが、Vinnitsaに関する入手可能な証拠を提示した。Vinnitsaの1000人の"市民"であるソビエトの大学生は、米国の生活を朝から晩まで10年もの間続ける。彼らは米国の方言を習得し、米国の歴史を米国の教科書で学び、米国映画スターについてのゴシップやストーブリーグの野球統計の話をする。

Vinnitsaのすべてのものが、純粋に米国の物だと、Lindgren少佐は言う。バーは米国の飲み物を提供し、レストランは米国料理を提供している。映画はハリウッド作品で、店はチューインガムを売っている。真の共産主義の姿は、ソ連の他の地域から分け隔てるための、有刺鉄線のフェンスだけ。

[ RUSSIA: Iowa in the Ukraine (Monday, Apr. 27, 1959) on TIME ]

この話を、1960年にCIAが広報動画にしたのが...







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