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化学兵器の攻撃を受けたときに何をすべきか(ウクライナ)


ウクライナ文化情報政策省戦略広報情報安全センターは開戦前夜の2022年2月16日に、民間防衛ブックレットを改訂するとともに、追加コンテンツ(ウクライナ語・英語・ロシア語)をウェブ掲載、順次更新を行っている。

以下は、2022/04/13 Update更新の「What to do during a chemical weapon attack(化学兵器の攻撃を受けたときに何をすべきか)」[英語版]の訳:

なお、ウクライナ文化情報政策省戦略広報情報安全センターは。「化学兵器の開発、生産、備蓄、および使用は国連条約によって禁止されているが、ロシアの占領者はこれらの義務に違反し、軍隊と民間人の両方に対して禁止物質を使用する可能性がある」ことを前提としている。


化学兵器の攻撃を受けたときに何をすべきか

  • 化学兵器の攻撃を受けたときに何をすべきか
  • 化学兵器使用の兆候
  • 化学物質汚染地域における優先行動
  • 化学物質への暴露の症状と優先安全対策
  • 化学兵器の影響を受けた地域からの避難

化学兵器の開発、生産、備蓄、および使用は国連条約によって禁止されているが、ロシアの占領者はこれらの義務に違反し、軍隊と民間人の両方に対して禁止物質を使用する可能性がある。化学兵器の使用を知り、負傷を防ぎ、最初の援助を提供する方法に関する提言は以下の通り。



化学兵器による攻撃の公式報告

化学兵器は非常に有毒だが、その使用を常に迅速に判断できるとは限らない。そのため、公式の情報源からの報告に従い、それらが提示する指示に厳密に従うことが重要である。 このような報告では、以下の事項が告げられる:
  • 化学兵器の使用の兆候の発表
  • 検出された化学物質の主な特徴
  • それらが使用された地域
  • 負傷の防止のためのの推奨事項とプライマリケア
  • 被害者が助けを受ける方法とと緊急番号
  • 被災地からの避難が必要な人々への指示。

一般的な化学物質警報は、化学物質のすべてのカテゴリに共通である。特定の化学兵器の使用が確認されたら、公式の発表と指示が詳細に説明される。

化学兵器使用の兆候

作戦地帯にいる場合は、化学兵器の使用に関する次の外見的兆候に注意する:
  • 原因不明で2人以上が行動不能になる
  • 未確認の液体、粉末、あるいは蒸気を見つけた
  • 不可解な臭いや味を感じる
  • 知らないand/or無人の材料や装置や機器を見つけた
  • 小動物(鳥や昆虫)が大量に即死している
  • 化学物質による身体症状の大量に見られる(以下の身体症状の詳細を参照)

これらの兆候はいずれも、化学兵器が使用された可能性があることを示している。同時にいくつかの症状が見られる場合は、事件が化学兵器の使用に関連している可能性が高いことを示している。そのような兆候があれば救急等の号にすぐにれ連絡すること。112に電話すること(通信指令部員が必要な部署のチームに電話を中継する)

注意!化学兵器の使用が疑われる場合は、自分自身や他の人への潜在的な危害を減らすために適切に対応すること。危険を冒さないこと!


化学物質汚染地域における優先行動

化学物質の影響を受けた場所の近くにいることに気付いた場合の対処方法.。

屋外にいる場合:
  • 影響地域から離れる。化学物質に触れる時間が短いほど、汚染の中止っから離れるほど、汚染の影響を受けにくくなる
  • 迅速に行動する。ただし、走らないこと。呼吸を穏やかに、ゆっくりにして、できるだけ吸い込まないようにする
  • 最寄りのシェルターをさがす。できれば、自宅に帰る

化学警報のときに屋内にいる場合:
  • 可能なら、2階に行き、窓やドアができるだけ少ない部屋に入る。化学物質は通常空気より重いので、家の上の階はより清浄である
  • 屋外からの空気の流れを減らす。窓、ドア、通気口など、空気が外から部屋に入るの部分をすべて閉じる
  • 化学物質に触れる可能性のあるものを食べたり飲んだりしない
  • ラジオ、テレビ、またはWebでニュースを視聴して、最新の健康と安全に関する情報を受け取る。外に出ても安全になったら通知される。

自動車内にいて汚染地域を離れることができない場合は、化学物質にさらされるリスクを最小限に抑える:
  • 緊急車両の動きを妨げたり妨害したりしないように、道路の脇に停車する
  • エンジンを停止し、通気口を含め、外部から空気を吸い込むすべての通気口を閉じる。エンジンを始動して運転すると、外気が車内に吸い込まれ、化学物質にさらされる可能性がある
  • 吸入する化学物質の量を最小限に抑えるために、スカーフやハンカチなどの布で口と鼻を覆う。
  • 現場で救急隊員からのさらなる指示を聞くか、ラジオでニュースを聞くか、インターネット上の公式情報源をフォローする


化学物質への暴露の症状と優先安全対策

化学物質の使用の主な身体症状:
  • 縮瞳(瞳孔の過度の狭窄)
  • 方向感覚の喪失と発汗
  • 筋肉のひくつきと痙攣
  • 呼吸器の炎症と呼吸困難
  • 目と皮膚の炎症、
  • 吐気と嘔吐
  • 意識喪失。

化学的損傷の症状がある場合、または化学物質と接触していると思われる場合(曝露後15分間)の対処方法:
  • 衣服のうち一番外側が脱ぐ
  • 可能であれば、服をビニール袋に入れて閉じる。この気密ビニール袋を別のビニール袋に入れ、ダクトテープで密封する。廃棄またはクリーニングの手順は後で提示される
  • 目や皮膚の発赤、かゆみ、灼熱感など、腐食性または刺激性の物質の兆候や症状がある場合は、水ですすぐ
  • 目が赤い、かゆい、焼けるなど、腐食性あるいは刺激性物質の症状の兆候がある場合、水で10〜15分間すすぐ。目を洗うために石鹸を使用しないこと
  • 化学物質の拡散を防ぐために、他の人に触れない
  • 化学薬品による損傷は人から人へと伝染することはない。咳やくしゃみによって伝染する伝染病ではない。しかし、それが他人の皮膚、衣服、または髪に付着した場合、化学物質汚染を広めることになる。
  • 体液を通して化学物質汚染を広めることがありうる。他の誰かがこのように化学物質と接触すると、その人が危害を受ける可能性がある。化学物質にさらされた人々が外衣を脱いで身体を洗った後は、ほとんどの化学物質が除去され、それらが広がる可能性が大幅に減少する


化学兵器の影響を受けた地域からの避難

化学兵器の影響を受けた地域から避難するときは、体のすべての部分をできるだけ覆い、清潔でタイトな服を着る。 可能であれば、ゴーグル、マスク、帽子、手袋、レインコートを着用する。 シェルターにいる必要がある場合は、水、食料、必需品の緊急供給を準備する。非常事態に備えたアパートの準備について詳しくは、以下を参照(現時点リンクなし)。

化学兵器の影響を受けた地域は、数時間から数か月まで、長期間危険なままである可能性がる。 救急部門およびその他の緊急サービスの適切な指示なしに、汚染地域に戻らないこと。





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