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誰がモヘンジョダロを核攻撃したのか
古代核戦争ネタでモヘンジョダロを最初に持ち出したのは、David William DavenportとEttore Vincentiである。1979年の本"2000 a.C.: distruzione atomica"で、彼らは、モヘンジョダロを攻撃したのはエイリアンだと書いている。
英語圏ではこれが広まっており、「アーリア人の支配地域で資源採掘をしていたエイリアンたちが、アーリア人国家との友好関係を維持すべく、敵対するモンゴル人の都市モヘンジョダロの破壊を代行した」ことになっている。
都市規模に比べて、発見された骨格の数がわずかであることの理由として、DavenportとVincentiは「事前警告があった」を挙げている。
これに対して、日本語圏では、同じネタから少し違う方向に変化した。
橋川卓也(1982)が、「アーリア人とモンゴル人とエイリアン」を書かなかった理由はわからない。ページ数の都合か、エイリアンにリアリティがないと感じたのか、モヘンジョダロがモンゴル人の都市だというのが明らかに間違っていると思ったのか。
誰がモヘンジョダロを核攻撃したのか 
古代核戦争ネタでモヘンジョダロを最初に持ち出したのは、David William DavenportとEttore Vincentiである。1979年の本"2000 a.C.: distruzione atomica"で、彼らは、モヘンジョダロを攻撃したのはエイリアンだと書いている。
英語圏ではこれが広まっており、「アーリア人の支配地域で資源採掘をしていたエイリアンたちが、アーリア人国家との友好関係を維持すべく、敵対するモンゴル人の都市モヘンジョダロの破壊を代行した」ことになっている。
Based on his study of many ancient manuscripts, Davenport believes that the end of Mohenjo-Daro was tied to a state of war between the Aryans and the Mongols. Aryans controlled regions where space aliens were mining minerals and exploiting other natural resources, he believes. Because it was a Mongol city, the aliens had agreed to destroy Mohenjo-Daro on be-half of the Aryans. "The aliens needed the friendship of the Aryan kings so that they could continue their prospecting and research," explained Davenport.
"The texts tell us that 30,000 inhabitants of the city were given seven days to get out — a clear warning that everything was about to be destroyed. Obviously, some people didn't heed the warning, because 44 human skeletons were found there in 1927, just a few years after the city was discovered. All the skeletons were flattened to the ground. For example, a father, mother and child were found flattened in the street, facedown and still holding hands. There is no doubt that an atom-ic explosion took place."
多くの古文書の研究に基づき、ダヴェンポートは、モヘンジョダロの終焉がアーリア人とモンゴル人の間の戦争に関連付けられると考えている。エイリアンが鉱物の採掘や天然資源の利用をしていた地域を、アーリア人が支配していたと、彼は考えている。モヘンジョダロはモンゴル人の都市だったので、エイリアンはアーリア人に代って、モヘンジョダロを破壊することに合意した。ダヴェンポートによれば「エイリアンは、自分たちの探査と研究を継続するために、アーリア人の王との友好関係を必要としていた。古文書の記述によると、すべてが破壊されるという明確な警告があり、都市に住む3万人の住民には7日間の猶予が与えられた。明らかに、一部の人々は警告を聞かなかった。なぜなら、街が発見されたわずか数年後の1927年に44人の人間の骨格が発見されたからである。すべての骨格は地面にはりついていた。たとえば、父と母と子が街路上に倒れており、下向きになっていて、まだ手をつないでいるのがわかった。原爆が爆発したことは疑いようがない。
[ RICHARD BARROWS: "12-year study of ancient Hindu scripts reveal ... Atomic bomb destroyed city 4,000 years ago." on Weekly World News 31 Aug 1993 ]
"The texts tell us that 30,000 inhabitants of the city were given seven days to get out — a clear warning that everything was about to be destroyed. Obviously, some people didn't heed the warning, because 44 human skeletons were found there in 1927, just a few years after the city was discovered. All the skeletons were flattened to the ground. For example, a father, mother and child were found flattened in the street, facedown and still holding hands. There is no doubt that an atom-ic explosion took place."
多くの古文書の研究に基づき、ダヴェンポートは、モヘンジョダロの終焉がアーリア人とモンゴル人の間の戦争に関連付けられると考えている。エイリアンが鉱物の採掘や天然資源の利用をしていた地域を、アーリア人が支配していたと、彼は考えている。モヘンジョダロはモンゴル人の都市だったので、エイリアンはアーリア人に代って、モヘンジョダロを破壊することに合意した。ダヴェンポートによれば「エイリアンは、自分たちの探査と研究を継続するために、アーリア人の王との友好関係を必要としていた。古文書の記述によると、すべてが破壊されるという明確な警告があり、都市に住む3万人の住民には7日間の猶予が与えられた。明らかに、一部の人々は警告を聞かなかった。なぜなら、街が発見されたわずか数年後の1927年に44人の人間の骨格が発見されたからである。すべての骨格は地面にはりついていた。たとえば、父と母と子が街路上に倒れており、下向きになっていて、まだ手をつないでいるのがわかった。原爆が爆発したことは疑いようがない。
[ RICHARD BARROWS: "12-year study of ancient Hindu scripts reveal ... Atomic bomb destroyed city 4,000 years ago." on Weekly World News 31 Aug 1993 ]
都市規模に比べて、発見された骨格の数がわずかであることの理由として、DavenportとVincentiは「事前警告があった」を挙げている。
これに対して、日本語圏では、同じネタから少し違う方向に変化した。
- 橋川卓也: "人類は核戦争で一度滅んだ" (1982)
DavenportとVincentiの本に基づき、2章と3章を書いているが、「アーリア人とモンゴル人とエイリアン」には言及していない。 - 岡田英男: "神々の記憶―超古代を襲った核戦争の痕跡 オーパーツだけが知っている" (1996)
DavenportとVincentiのネタをpp.29-55で書いているが、「アーリア人とモンゴル人とエイリアン」には言及していない。 - 並木伸一郎: "人類は古代核戦争で一度滅亡した" (1997)
イナンナとマルドゥックの戦いにおける限定的な戦略的報復として、既に衰退していたモヘンジョダロを攻撃(p.116)
橋川卓也(1982)が、「アーリア人とモンゴル人とエイリアン」を書かなかった理由はわからない。ページ数の都合か、エイリアンにリアリティがないと感じたのか、モヘンジョダロがモンゴル人の都市だというのが明らかに間違っていると思ったのか。
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