冷戦時代の核実験や民間防衛をめぐるカルチャー

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Fallout on the Farm (農場への放射性降下物)


カナダ政府も民間防衛ブックレットをいろいろ作成しているが、農業向けは、1961年に発行された、カナダ農務省による、この「農場への放射性降下物」のみのようである。

カナダは農産物輸出国だが、内容は輸入国である英国のHome Defence and the Farmer(1958)と基本的に違いはない。食料を出来る限り確保し、生産再開に向けてあらゆる手を尽くすことを農場主に求めている、たとえば;
  • 安全な飼料が尽きても、家畜を餓死させずに、汚染された牧草で生き永らえさせる。
  • 放射性降下物に被曝した乳牛からの牛乳も、廃棄せず、検査を待つ。

また、この時代はまだ、核の冬は知られていなかった。そのため、放射能の減衰により、そこそこ安全になれば、農業生産を再開することが前提とされていた。


Fallout on the Farm (1961)
農場への放射性降下物
関連資料

これと同様のブックレットを、同じころに、米国とオーストラリアが発行している。

米国農務省は1958〜1965年に改訂を繰返しつつ、農場向けブックレットを発行、数度の改訂を行っている。現存するバージョンは以下の通り:

オーストラリアのニューサウスウェールズ州政府も、時期は不明だが1950年代に、農場向けブックレットを発行している。米国のOffice of Civil and Defense Mobilization(1958-1961)の資料を参照していることから、制作時期は1958年以降と思われる。





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