忘却からの帰還〜Atomic Age - Gilbert U-238 Atomic Energy Lab
カルチャー>アトミックトーイ

ウラン鉱石と放射線源を含む核エネルギー教育セット


"Gilbert U-238 Atomic Energy Lab"という名称の、当時としては高価なオモチャが、1951-1952年頃に販売された。



[ Gilbert U-238 Atomic Energy Lab (1950-1951) ]

これは過去製造されたなかで、最も精緻な核エネルギー教育セットである。しかし、入手できたのは1951〜1952年のみである。当時、比較的高価(50ドル)であり、高度な知識を必要としたことが、Gilbertが製品寿命を短いものにした理由だった。今日では、コレクターたちが非常に高く評価しているため、完全にそろったセットは、当時の定価の100倍以上も高価である。

セットには、4タイプのウラン鉱石と、β線及びα線源(Pb-210)とβ線源(Ru-106)とγ線源(Znー65?)と、スピンサリスコープと、短寿命α線源(Po-210)を備えた霧箱と、検電器とガイガーカウンターとマニュアルとコミック(Dagwood Spirits the Atom)と、政府マニュアル("Prospecting for Uranium")が入っていた。

Gilbert社の、ウラン鉱石とスピンサリスコープとマニュアルの入ったセットは販売が続けられた。ガイガーカウンターは単独でも購入できた。


そしてガイガーカウンターは...
[ Gilbert U-239 Geiger Counter (ca. 1950s) ]

「米国の主要な原子力科学者たちとGilbert Hall of Scienceが開発。放射性物質が近くにあるとカウンターは即座にクリック音を出す。クリック音はイアフォンで聞くことができる。ガイガーカウンターの中にあるネオン光インジケータが、光の形で放射能を示す。」

この装置はコネチカット州New HavenのA.C. Gilbert Companyが製造した。1950年代半ばにウランブームが終わったことと、1950-1952年に販売されたAtomic Energy Laboratoryセットにこれらのガイガーカウンターの一つが入っていたことから、製造年代は1950-1955年頃と思われる。



なお、付属品であるコミックは...