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【人喰い】日本における食害事故〜ヒグマ編
福岡大学ワンダーフォーゲル同好会羆襲撃事件
八幡平クマ牧場ヒグマ襲撃事件

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動物写真家星野道夫ヒグマ襲撃事件

 動物写真家として有名な星野道夫氏(当時43歳)が、ロシア・カムチャッカ半島のクリル湖畔
グラシー・ケープを訪れたのは1996年7月25日のことであった。
TBSの人気動物番組『どうぶつ奇想天外』の撮影をするために訪れたのである。
今回は星野氏の持ち込み企画で、「ヒグマと鮭」をテーマにして撮影する予定で、
星野氏の他にはTBSのクルー3名とロシア人ガイド2名が同行していた。
小屋には取材班とガイドの5名が泊まり、星野氏はそこから数メートル程離れた所にテントを張り、1人でそこに泊まることにした。
その時小屋の食糧がヒグマにあさられていた形跡をガイドが発見している。
 27日、別のアメリカ人写真家が現地を訪れ、星野氏の近くにテントを張った。
その夜、写真家は金属音で目が覚めた。外に出ると小屋の食糧庫にヒグマがよじ登り、飛び跳ねている。
ヒグマは体長2メートル超・体重250キロはある巨大な雄クマで、額に特徴的な赤い傷があった。
彼が大声を出して手を叩くとヒグマは跳ねるのを止め地面に降りると、今度は星野氏のテント後方に周りはじめる。
その最中、星野氏がテントから顔を出したので、写真家は「あなたのテントから3メートルにヒグマがいる」と警告した。
星野氏は「どこ?」と返す。「すぐそこ。ガイドを呼ぼうか?」と写真家が聞くと「うん呼んで」と答えたので、
写真家は小屋のドアを叩いてヒグマの出没をガイドに告げた。
小屋から出てきたガイドは鍋を叩き鳴らしながら近づき、7〜8メートルあたりで
クマ除けスプレーをヒグマに向けて噴射したが、ヒグマには届かなかった。
(自然保護区のため銃の所持・使用は禁止されている)
その後もスプレーを掛けようとガイドは悪戦苦闘するが、うまくいかないままやがてヒグマはテントから離れていった。
 この遭遇があったので、ガイドたちは星野氏に小屋で寝るよう説得したが、
星野氏は「この時期はサケが川を上って食べ物が豊富だから、ヒグマは襲ってこない」として取り合わなかった。
一方アメリカ人写真家は身の危険を感じ、近くのサケ観察タワーに居を移している。
8月1日には環境保護団体のグループが訪れ同地でキャンプをしたが、靴をヒグマに持ち去られたり、
写真家が不在だった鮭観察タワーに泊まった1人は、一晩中タワーによじ登ろうとするヒグマに怯え眠れなかったという。
6日夜にはまた星野氏のテント近くにヒグマが現れて、ガイドがスプレーで追い払う一幕もあった。
ガイドは再び強く小屋への移動を勧めたが、星野氏はこの時も聞き入れなかったという。
 そして8日の深夜4時頃、星野氏の悲鳴とヒグマのうなり声が暗闇のキャンプ場に響き渡った。
小屋から出てきたTBSのクルーは「テント!ベアー!ベアー!」とガイドに叫んだ。
ガイドが懐中電灯で照らすとヒグマが星野氏を咥えて森へ引きずっていく姿が見える。
ガイドたちは大声をあげシャベルをガンガン叩いたが、ヒグマは一度頭をあげただけで、そのまま森へ消えていった。
テントはひしゃげていてポール(支柱)は折れ、星野氏のシュラフは切り裂かれていた。
ガイドが無線で救助を要請し、ヘリコプターで到着した捜索隊は上空からヒグマを捜索し、発見すると射殺した。
星野氏の遺体は森の中でヒグマに喰い荒らされた姿で発見された。。
 
 星野氏は、「野生のヒグマは遡上する鮭の多いこの季節に人を襲わない」との考えからテントに泊まり続けた。
動物写真家としての経験からくるその知識は基本的には間違いではないが、今回氏を襲ったのは
地元テレビ局の社長によって餌付けされていたヒグマで、人間のもたらす食糧の味を知っていた個体だったのである。
さらにこの年は鮭の遡上が遅れ気味で、そもそも食糧が不足していたこともある。
野生の羆と餌付けされた羆。その違いが今回の悲劇を招くことになったのである…
 
 死の直前まで撮影された星野氏の映像は遺族の意向もあり、「極東ロシアヒグマ王国〜写真家・星野道夫氏をしのんで〜」と題し後日放送された。
 
 事件の経緯はTBSが作成した「遭難報告書」によるところが多いが、星野氏が死亡していることもあり、
本当に星野氏が小屋に泊まることを拒否したのか、事件は回避出来なかったのか等の真偽は不明である。
ガイドやアメリカ人写真家の証言と報告書との間に矛盾もあったことから、星野氏の友人らはTBSに対して公開質問状を送ったが、
TBS側は報告書の一部間違いは認めたものの、事故を予測することはできなかったと回答。
また遺族からの意向もあり、追加報告書の作成を見送ることにしたとしている。

※尚、星野道夫氏が最期に撮影した写真として

この写真がネットに出回っているが、襲撃は深夜4時頃のことであり、
また氏に撮影する余裕など無く、完全なニセモノである。

◎参考資料(事件経緯掲載本)



◎ヒグマ関連本









◎星野氏関連本







このページへのコメント

随時、昔になりますが、星野さんが岐阜で講演会&写真のときお会いしました。こどもたちの自然体験を17年程させていただいているものです。その時星野さんからわたりガラスのお話を聞きました。そして大事な仕事ですね、私と同じメッセンジャーですからといわれました。現実の記事を見て、星野さんのお気持ちを思うと涙が止まりません…。ご冥福を御祈りします。  

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Posted by 加藤香 2013年03月09日(土) 13:52:15 返信

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