1999年にSNKが発売した対戦格闘ゲーム『武力 〜BURIKI ONE〜』の情報を扱っています。

ここでは、知っていると少し役立つかもしれない、操作のコツや情報などを載せていきます。

不要な入力は無視される。

ある技を出した後、一定時間内に次の技のコマンドを入力することで連続技になります。
このとき、入力受付時間内に次の技のコマンドを成立させさえすればよく、途中で技成立に関係しないレバー・ボタンを入力しても、無視されます。
  • 例1)凱:エルボー → ローキック
凱のエルボー → ローキックのコマンドは [9,3] です。このとき、[9,6,3] のように途中に [6] が入ってもローキックが出ます(※)。
入力受付時間内であれば反時計回りに [9,8,7,4,1,2,3] と入力しても、途中の [8,7,4,1,2] の部分は無視され、ローキックが出ます。

(※)途中に [6] が入ってもよい
エルボー → コンボミドルキックのコマンドは [9,N6] ですが、これは途中でレバーニュートラルに戻す必要があるため、[9,6] ではコンボミドルキックにはなりません。
  • 例2)暁丸:双差し → すくい投げ
暁丸の双差し → すくい投げのコマンドは [F+3, B+4] です。[F+3] で双差しを出した後、必ずしも [F] ボタンを離さなくてもよく、[F+B+4] でもすくい投げが出ます。
また双差し → 外掛けのコマンドは [F+3,F+N6] であり、外掛けの箇所は上記と同様に [F+B+N6] でも成立します。
つまり、双差しの突進モーション中に [F+B] の両ボタンを押しておけば、相手を掴んだあと[F+B+4]でも[F+B+N6]でもどちらかの投げを出せることになります。

レバー入力方向の受け入れが広い技

コマンドの一部には、レバー入力方向の受け入れが広いものがあります。
  • 例1)凱:ミドルキック → バックトルネード
凱のミドルキック → バックトルネード([F+6, N6])の2段目は、レバー[6] の前後45度でも入力が受け入れられます。つまり [F+6, N9][F+6, N3] でも良い、ということです。

この性質を利用することで、公式技表どおり入力するよりも簡単な操作で連続技を出せるものがあります。
  • 例2)暁丸:不動の構え・上〜昇天投げ
暁丸の、不動の構え・上からの連続技(ガード不能投げ)のコマンドは、公式技表では以下のようになっており、これをこの通り操作するのは若干難しいです。
  不動の構え・上 ([7]
 →下段ケンカ張り手 ([6]
 →昇天投げ (下段ケンカ張り手ヒット中 [9]
しかし、下段ケンカ張り手のレバー入力方向の受け入れが広いことを利用することで、簡単な操作で昇天投げまで繋げることができます。
  不動の構え・上 ([7]
 →下段ケンカ張り手 ([9]
 →昇天投げ ([9]入れっぱなし)
つまりレバー [7] で構えた後、レバー [9] 入れっぱなしで良い、ということです。
不動の構え・下([1])→上段ケンカ張り手([3 or 6 or 9])→のど輪落とし([3])や、
玄道の上溜め([7])→上拗単鞭・弱or強([3 or 6 or 9])などでも同様のことができます。

ステップ関連

ステップに関する各種TIPSです。

ステップのコマンド

ステップのコマンドは、わかりやすさのため前ステップ([F, F])、バックステップ([B, B])と記載していますが、実際にはそれぞれ [F][B] を一瞬押すだけで出ます。

ステップキャンセル

ステップのモーション中にガード([F+B])することで、ステップ後の隙をキャンセルすることができます。
前ステップ([F, F])・バックステップ([B, B])ともキャンセルできます。
バックステップ中は各種パラメータの回復が一時的に停止しますが、ステップキャンセルをすることで停止時間を短縮できるようです。

前ステップ後のカウンターヒット

前ステップの後、パワーバランスゲージが前方にスライドしている状態で相手の打撃技を食らうと、カウンターヒットになります。
前ステップの後、前進ボタンを押しっぱなしにしていると([F, F継続])、パワーバランスゲージが前方にスライドしたままになります。この状態のままだと、ステップ後何秒経過していてもカウンターヒットになります。
ステップキャンセルをするなどして、パワーバランスゲージが中央に戻るまできちんと静止しましょう。

予約入力

技を出した後の戻りモーションなどの硬直中に、コマンドを予め入力しておくことで、硬直解除後に最速で技を出すことができます。
これを利用することで、パイソンのクォータージャブ([9])を最速で刻んだり、相手の連続技の途中にこちらの打撃技で割り込んだりすることができます。
コマンド入力は、硬直が解除されるまで入れっぱなしにしておく必要があります。

硬直の状況によって、予約入力ができるコマンドとできないコマンドがあります。

1.技後の戻りモーション

ある技を出した後の戻りモーション中に、予約入力ができるorできないコマンドは以下です。
  • できる
 [9], [6], [8], [4], [2]
 [F+9], [F+6]
 [G+4], [G+1], [G+2]
  • できない
 [3], [7], [1]
 [F+3]

予約入力できない技は、[2][4] に化けます。
乱戦時にローキック [3] or [F+3] を出そうとして、しゃがみ [2] 系の技に化けてしまうことがあるのはこのためです。

予約入力ができないコマンドと、化ける技
選手[3][F+3][7][1]
[2,3] ハイスルー→スライダー[4,7] バック→ロースルー[4,1] バック→ブリッジスウェー
リョウ[2] 地の構え[4,7] オーバーアプローチ→サバキ[4,1] オーバーアプローチ→ジャンプアプローチ
パヤック[2] 中腰溜め[4,7] エスケープ→反り構え[4,1] エスケープ→コンボタンガード
竜誠[2] 屈み[4] スライドフェイント[4] スライドフェイント
ソコロフ[2] 屈み[4,7] いなし→コンボ打撃構え[4,1] いなし→引き溜め
暁丸[2,3] 肩ゆすり→差し[4,7] 不動の構え・中→上[4,1] 不動の構え・中→下
パイソン[2,3] ダッキングリアクション→ダッキングフック[4,7] ミドルアプローチ→アップアプローチ[4,1] ミドルアプローチ→アンダーアプローチ
デュガリ[2] ふん張り[4] 呼び込み[4] 呼び込み
ヒディング[2] ヘビーセット[4] アピール[4] アピール
貴人[2] しゃがみ構え[4,7] 合気の心→下段避け[4,1] 合気の心→上段避け
玄道[2] 地十字[4,7] 中溜め→上溜め[4,1] 中溜め→下溜め
ズィルバー[2] 屈み溜め[4,7] 中段捻り→コンボ鬼不動流し[4,1] 中段捻り→下段捻り

2.ガード硬直

相手の攻撃をガードした後の硬直中に、予約入力ができるorできないコマンドは以下です。
  • できる
 [9], [6], [8], [4], [2]
 [G+2] (※)
  • できない
 [3], [7], [1]
 [F+9], [F+6], [F+3]
 [G+4], [G+1]

ガード硬直中の予約入力について、以下のような特徴があります。
・移動ボタンを押していると、レバーの予約入力が受け付けられない([G+2] を除く(※))。
・移動ボタンを押しながら予約入力していた場合、レバーの分は無視され、硬直解除後はボタンのみ受け付けられる。つまり [F] (前進)や [G] (ガード)に化ける。
コマンド化ける技
[3], [7], [1]1.技後の戻りモーションと同様、[2][4] に化ける。
[F+9], [F+6], [F+3]ヘビー攻撃は、[F+3] も含め全て [F] (前進)に化ける。
[G+4], [G+1][G] (ガード)に化ける。

そのため、ガード硬直後に最速でこちらの技を出す場合、以下のように操作することになります。
1.相手の技をガードする。
2.ボタンから手を離す。
 ガード状態で相手の技がこちらの体に触れた時点で、ガード成功扱いになります。ガードに成功したら、相手の技モーションの途中でもボタンを離して構いません。
3.レバーを予約入力する。

ガード硬直時間は短いため、ちょっと操作が難しいですが、相手の連続技の途中に割り込むには必須のテクニックだと言えます。

(※)ボタンを使う技のうち、[G+2] だけは予約入力が可能です。ただし、通常の技([9] など)と比べ、僅かに予約入力の受付開始時間が遅いです。

3.ダウン起き上がり

ダウンからの起き上がりモーション中に、予約入力ができるorできないコマンドは以下です。
  • できる
 [9], [6], [3], [8], [7], [4], [2], [1]
  • できない
 [F+9], [F+6], [F+3]
 [G+4], [G+1], [G+2]

起き上がり中の予約入力の場合、技後の戻りモーションやガード硬直の場合と比べ、以下のような違いがあります。
[3], [7], [1] の斜め入力も可能。
・移動ボタン+レバーの入力は、ボタンが無視されレバー入力分のみが受け付けられる。
コマンド化ける技
[F+9], [F+6], [F+3]それぞれ [9], [6], [3] に化ける。
[G+4], [G+1], [G+2]それぞれ [4], [1], [2] に化ける。

なお、上記は通常の起き上がりモーションの場合です。
ダウン状態からレバー[8]で起き上がった場合や、一部の関節技を食らったあと自動で起き上がった場合などは、上記と異なる動作をします。
詳細はダウン関連のページに記載しています。

豆知識

各選手のページなどに載せてはいるものの、見過ごされがちな情報などをまとめます。

凱のガイスパイダー

凱の当て身取り「ガイスパイダー」は、相手の左右どちらの腕を取ったかで技後の立ち位置が変わります。
左腕を取ると相手の正面に降り、右腕を取ると相手の背後に降ります。
凱側が狙ってどちらに降りるか決められるものではありませんが、背後に降りた場合は追撃のチャンスです。

竜誠のダウン取り返し

組み技返し・タックル返しを持たず、投げ技に弱いと言われている竜誠ですが、実は仰向けダウン取りに対する返し技を持っています。
特に下半身ダウン取りに対する返し技は、返された相手の硬直時間が長いため、少し歩いて中段トルリョチャギ→コンボ屈み蹴り([F+6, N3])が決まります。

暁丸の差し

暁丸の差し([3])で竜誠・パイソン(投げられにくさランクE)を掴んだ後、相手バランスゲージが満タンの状態でも直接すくい投げ([B+4])が決まります。
投げ抜けポイントである寄り(6)・出し(4)を経由せず直接投げるので、レバガチャで抜けられることがありません(掴み外しは可能)。

デュガリのくるぶし蹴り

デュガリのくるぶし蹴り→出足払い([3,N4])は、投げられにくさランクD以下の相手にはバランスゲージ満タンでも必ず決まります。以下の5人です。
D:リョウ、パヤック、玄道
E:竜誠、パイソン

デュガリの三角締め

デュガリの三角締め(座り込み中[N9,N1])とカウンター三角締め(仰向け下半身ダウン取りに対し[1])は、以下の違いがあります。
相手レバガチャで抵抗ギブアップ
三角締め抵抗できる取れない
カウンター三角締め抵抗できない取れる

デュガリの構え

デュガリ以外の選手は、立ち状態のとき左手を前に出し、右手を後ろに引く、いわゆる「オーソドックススタイル」で構えます。
しかしデュガリだけは、右手を前、左手を後ろにする、いわゆる「右自然体」で構えます。
殆どの場合、この構えの違いによる差異はありませんが、以下の場合に少し変な動きをします。

貴人の合気・下段([4, N3])が特殊カウンターヒットした場合、相手は貴人から見て時計回りに回転してダウンします。
ですが、デュガリだけはなぜか反時計回りに回転してダウンします。つまり貴人に蹴られた向きと逆に回転します。
またこの場合、デュガリだけダウン時の頭の向きも貴人から見て左右逆になるため、ダウン追い打ちの肘締めを入れにくい、という性質があります。

ヒディングのスルーグラップ

ヒディングのスルーグラップ(踏み込み[6])ですが、ヒディングの身長が高いためか、相手が体勢を低くする構え・行動をとっていると空振りします。
相手の行動相手
ガード×
[8]×××
[7]
[4]×
[1]×××××
[2]×××××××
[G+2]×××××
[G+4]×××
[G+1]×
凡例
○:掴める
×:掴めない
△:タイミングによっては掴めない

特に、ソコロフのガードポーズ中はほぼ掴めないことに注意が必要です。ソコロフ相手の場合、他のリアクション中も掴めないことが多く、実戦ではスルーグラップはほぼ通用しないと考えて良いでしょう。

玄道の下順単鞭

玄道の4連撃のうち、下順単鞭始動のもの([3,9,9,N6][3,9,3,N6])は、初弾がヒットしたか否かで3段目以降のモーションが変わります。
初弾を空振りすると、3段目以降が上順単鞭([9])始動と同様のモーション(虎尾脚、攬雀尾でフィニッシュ)になります。

ズィルバーのフェイク飛び後ろ回し蹴り

ズィルバーのフェイク飛び後ろ回し蹴り([F+6, 出だしN9])は技表通りの操作だと
足刀横蹴り([F+6]長入れ)の出かかり中に素早く [N9] を入れるため、少々出しにくいです。

このフェイク飛び後ろ回し蹴りのコマンド成立条件は、
「足刀横蹴りのキャンセル動作中にレバー[9]を入れる」
というものです。
かつ、足刀横蹴りは出だしのモーション中に[F]または[6]のどちらかの入力をやめることでキャンセルできます。
そのため、次のような操作でもフェイク飛び後ろ回し蹴りを出すことができます。

1.[F+6]を長入れする。足刀横蹴りが出始める。
2.レバー[6]を入力したまま[F]ボタンを離す。足刀横蹴りがキャンセルされる。
3.キャンセル動作中にレバーを [6][9] へスライドする(レバー[N]に戻さなくてよい)。技がフェイク飛び後ろ回し蹴りに変化する。

後ろ向きに起き上がってしまう

ダウンからの起き上がりで、殆どの場合は相手の方へ向き直りながら起き上がります。
ですが、レバー上要素(7,8,9)で起き上がると、ダウンしていた時の方向を向いたまま起き上がります。
パイソンのヘビー3段を食らった後などで、たまに背中向けに起き上がってしまうのはこのためです。

関節技を食らった後など、プレイヤーの操作に関わらず自動で起き上がるケースもあります。
この場合は起き上がり後の向きを変えることはできません。
ヒディングのフィギュア4ネックロックを食らった後、背中向きに起き上がるのはこれに該当します。

詳細は「ダウン関連」のページに記載しています。

回復ストップ

武力ONEでは各種パラメータが時間経過で回復していきます(体力、ガード耐久値、パワーバランス値)。
これは常に回復している訳ではなく、回復がストップする場合が幾つかあります。
中でも、掴み技の時は、掴まれた側だけでなく「掴んでいる側も」回復がストップしています。

ヒディングのラッシュ攻撃中なども、双方の回復がストップしています。
イメージ的に、相手にダメージを与えつつ自分は回復できそうな感じがしますが、必ずしもそうではありません。

ダウン追い打ち

ダウン追い打ち技は、殆どのものはダウン状態の相手に接近した時だけ出ます。
ですが、デュガリの脇腹蹴り、貴人のすくい蹴りはなぜか相手に接近していなくても出ます。
もちろん距離が遠いとヒットしません。

貴人以外の当て身返し技で取れる高さ

凱のブリッジグラップなど、貴人以外がもつ当て身返し技があります。
これらの当て身返しで取れる技は、基本的に貴人の上中段両手構えで取れる技に準じます。
パンチ限定のものや、モーションの関係で空振りする場合もありますが、いずれにせよ上中段構えで取れる技なら他選手も取れます。

なおヒディングのパンプアップのみ例外で、これは中段の打撃技を受けた時にハードボディが発動します。
中段の打撃技ですが、
・貴人の中段両手構えで取れる打撃技(掴み技はNG)
に加え
・玄道の野馬分宗(体当たり)など、貴人が取れない打撃技でも、高さが合えばOK
です。

当て身返し技の流れ

凱のブリッジスウェー〜ガイスパイダー等の一連の当て身返しは、いろいろ技名が変わっていくのでややこしいですが、整理すると以下のような関係になっています。
選手リアクション→受け返し(掴み)→投げ技
ブリッジスウェー→ブリッジグラップ→ガイスパイダー
サバキ→避け取り→一本背負い
反り構え→挟み→拳砕き
いなし→いなしつかみ→いなし回り込み
呼び込み→ハエタタキ→(技名なし)
無門の構え→背面取り→脇固め
なしパンプアップ→ハードボディ
なし上段両手構え→小手返し

ブリッジスウェーやサバキはあくまでリアクション(予備動作)なので、それ自体には相手の技を掴む能力はありません。
貴人は立ち状態からいきなり受け返し構えを出せる(しかも発生が早い)のが特徴だと言えます。
ヒディングのハードボディは投げ技ではありませんが、上記分類でいうとここに来ます。

背後から掴める技・掴めない技

掴み技には、
・正面からでも背後からでも掴める技
・正面からのみ掴める技
・背後からのみ掴める技
があります。
相手の背後に回った時は追撃のチャンスですが、掴み技を空振りしてチャンスを無駄にしないよう、注意しましょう。
選手掴み技正面背後
首相撲×
タックル
バックグラップ×
首相撲×
コンボ掴み蹴り×
頭取り×
タックル
変形タックル
上段飛びつき×
下段飛びつき×
片足タックル
差し
双差し
引き込み(さば折り)×
上段ケンカ張り手
中段ケンカ張り手
下段ケンカ張り手
クリンチ×
弱取り×
強取り×
組み(肩車)×
座り取り(三角締め)×
コンボ掴み1(出足払い)×
コンボ掴み2(山嵐)×
背後取り(裏投げ)×
グラップ×
タックル
スルーグラップ×
バックグラップ×
足取り×
踏手×
凡例
○:掴める
×:掴めない

改訂履歴

  • 2019-12-22 豆知識の章に背後から掴める技・掴めない技を追加
  • 2019-12-09 豆知識の章にズィルバーのフェイク飛び後ろ回し蹴りを追加
  • 2019-03-20 豆知識の章を追加。
  • 2018-11-03 ステップ関連を追加。
  • 2018-10-28 予約入力:ガード硬直後の説明を修正、項目を独立させる。
  • 2018-07-22 新規作成。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

どなたでも編集できます