さぼちゃんwiki

サボテンとはサボテン科に属する植物の総称で、多肉植物の一大グループです。
よく多肉植物、特に刺のある植物全般のことをサボテンという人もいますが、これは厳密には違っていて、サボテンとそうでない植物の見分け方は刺座（アレオーレ）が有るか無いかが重要になってきます。

サボテンをよく見ると刺や毛が密生している点が散らばっているはずです。これが刺座！
これがあれば、例え刺がなかろうが、昆布状だろうが、どう見ても普通の木にしか見えなくてもサボテンです。
よくエウフォルビアの花キリンなどがサボテンと誤解されていますが、これは刺が樹皮から直接突き出していてサボテンとは違っていることがわかるはずです。

サボテンの故郷はアメリカ大陸です。
木の葉サボテンの様に雨の良く降る所に生えるものもありますが、多くは乾燥地帯に分布します。
アメリカ大陸の乾燥地帯では、1年のうちごく短期間だけ雨が降り、残りの期間は全く雨が降らない日が続きます。
乾季が長いと普通の植物には耐えられません。
元々サボテンは今の木の葉サボテンのような刺を持つものの姿形は普通の木と変わらない植物でしたが、乾燥に耐えるため葉を捨て、茎で光合成をするようになりました。
太くなったのも水を雨季の間にできるだけ水を溜め込めるように変化したものです。

コロンブスのころにはメロカクタスの1種がヨーロッパに入ってきたらしく、刺だらけの球体と華やかな花座がアザミに見立てられ、ラテン語でカクツス（アザミ）と名付けられたそうです。
江戸時代にはもう日本に入って来ていたようで、静岡の龍華寺には樹齢300年の大型宝剣?の大株があります。