
マイフエニア亜科は1属2種を含み、何れも小型でマウンド状の群落を作る。原産地はパタゴニア及び若干北のアンデス地方である。最も南に分布するサボテンであり、奮迅槍の最も南の個体群は南緯50度付近にまで分布する。サボテン科でこれほど南に分布する種は他にない。寒さや過湿、強風によく耐え、マイナス10℃以下でも平気である。
形態は小型の団扇サボテン類、特に小型のCylindropuntia属に良く似るが、光合成の葉への依存等、木の葉サボテンに近い性質があり、木の葉サボテン亜科に統合することもある。最大で数メートルにも達するマウンドを形成し、小さな葉と鋭い刺を備えた枝が密生する。花は黄色で球体からすれば大輪。
特徴的な姿から笛吹は観葉植物として栽培されることもあるが、暑さに弱いため、本州以南では枯れたり間延びすることがある。奮迅槍はやや栽培が難しい。
- マイフエニア属 Maihuena Philippi 1883
- 奮迅槍Maihuenia patagonica
- 笛吹Maihuenia poeppigii
コメントをかく