カメラ、写真に関連した漫画を紹介するWikiです。

著者野上武志
掲載誌・連載時期コンプティーク2011.12〜連載中(2008.8〜同人にて出版)
単行本角川コミックスA(Firstspear)

 そういう次第でいよいよ「ストライクウィッチーズ」です(どないやねん)。
「第二次世界大戦」「戦闘機」「軍艦」と来れば格別ミリオタという訳でなくても男の子なら気になる要素でしょうし、その戦闘機ならぬ「ストライカーユニット」と呼ばれる飛行機を模したブーツ(これから紹介する「アフリカの魔女」シリーズには戦車のキャタピラのような陸戦用ユニットも登場しますが)を履いて人類に仇為す異形の敵「ネウロイ」に空戦を挑むのが全世界から集められた「ウィッチ」と呼ばれる軍服とセクシーなボトムに身を包んだ、魔法が使える十代のかわいい女の子と来れば二次元美少女好きなら素通りはまずできますまい。それ以外でも毎回息もつかせぬハードな戦闘と、同時に笑いあり、涙あり、友情あり、チームワークあり、そしてちょいエロありの普段の日常がしっかり描かれていた良作であったことは、今尚衰えることのない人気が示している通りです(劇場版制作も決定してますし)。
 ファンの方なら周知の通り膨大なバックストーリーを抱えた作品で、アニメで語られたブリタニア(イギリス)、ロマーニャ(イタリア)を前線基地とした第501統合戦闘航空団の武勇伝以外にも世界の至るところで発生している人類とネウロイの戦争を描いた外伝がラノベ、漫画、ゲームで展開されており、当初私はアニメ(左のTwitterを常日頃ご覧になっている方ならご存知の方もおいででしょうが、寧ろ501のメンバーの一人のリネット・ビショップに惚れているとも言えましょう)に傾倒していてそれらの外伝に手を出そうという気には余りならなかったのですが、ある日本作について検索をかけていたところ、

「扶桑皇国(日本)軍に加東圭子というライカDII使いの従軍記者がいた」

 この一文に触れた後、私の手元にこの加東圭子が登場するエピソードが収録されている漫画版「キミとつながる空」と、アニメ第二期放送終了後に発売された設定資料集「ストライクウィッチーズ2オフィシャルファンブック コンプリートファイル」が増え、更にこれからお話する野上武志氏(エイラ・イルマタル・ユーティライネンが使っているタロットカードの図柄を担当された方。小説パートの鈴木貴昭氏はアニメ本編のシナリオ担当)の半公式同人誌「スフィンクスの魔女」も蔵書となったのは言うまでもありません。まして「スフィンクスの魔女 vol.3」ではライカDII+ズマール50mmF2を持つ加東圭子が表紙になっていたのですから。

 さて本題です。本作は1943年、つまりアニメ一期のエピソードの一年前、加東圭子とアニメ二期十話に登場したハンナ・ユスティーナ・マルセイユを中心とした第31統合戦闘飛行隊「アフリカ」(又の名をストームウィッチーズ)のアフリカ戦線でのお話です。
 序盤にはウィッチは軽く紹介される程度で、メインは北アフリカを舞台に戦う男性兵士です。ハルファヤ峠でネウロイの猛攻を受け、あと少しで全滅の危機という中必死に戦う男達。援軍として陸戦ウィッチの部隊とマルセイユが駆けつけるという連絡を受けて彼らは何とか持ちこたえようとします。

「我々が全滅するまであと30分― 我等が女神到着まで1時間―」
「何か問題が あるかね?」
「問題などありません!! 最後の一兵に至るまで戦い抜き― 彼女達をお迎えする! これぞまさしく― 「男の花道」と― 言えるでしょう!」
「同感だ」

 そして到着したマルセイユが華麗な戦闘テクで悉くネウロイを撃墜していく中、ボーっと見ている兵士達を上官が叱ります。

「何をしている紳士諸君! 可憐な「乙女達」が戦っているのに― 君たちはティータイムでもしようというのかね? 立てェ諸君!」

「こういう男くさい、熱いストパン(「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」という作品のキャッチフレーズに因んだ俗称)も新鮮でいいものだ」
 と言われたストーリーラインはもとより、アニメでもその片鱗を描かれた通り一人で一個師団ほどの強さを誇るマルセイユの鮮やかな戦闘センスが肝、な訳ですがその一方でストームウィッチーズのリーダーで何かと彼女の暴走を諌め(角川コミックス版のあとがきで野上氏はその様子にトゥルーデが感心するという形でそこを表現していますが)、また万事につけ頼れるリーダーとしても描かれている圭子もマルセイユと同じく本作のメインヒロインと言えましょう。
 彼女もまた「扶桑海の電光」の通り名を持つ扶桑空軍のトップエース(余談ながらその時坂本少佐とも懇意にしていた模様)だったのですが、戦勝式での曲芸飛行中に墜落して瀕死の重傷を負い、その後退役して報道班員として欧州のウイッチの取材に当たっていたということです。漫画を読んでいても圭子の記者魂はなかなかのもののようで、vol.3の冒頭の叙勲式で表彰された兵士を取材したいという台詞もあれば、オフィシャルファンブック収録の小説でも501の面々を片っ端から撮影していました。そして彼女は片時もカメラを手放していません。形は適当ながら漫画版でもそうでしたし。
 圭子のカメラはライカDIIということでしたが、本編では明らかにライカIIf(+エルマー50mmF3.5+50mm用ファインダー)になっていました。野上氏が作画資料として購入されたのがそれだったということでそうなったらしいです。例によってこちらではそれ以上の言及はいたしません。ライカも戦前のでも違うモデルを二つ並べてみればはっきり分かる違いがあると言えども、逆に私とて深いミリオタという訳でなし、本作の主役メカである戦闘機や機関銃の細かい違いまで分かる訳でもありませんしね(その後野上氏はサイトに来た同様の感想を受けて、きちんと間違いを認めてTwitterで反省の弁を述べておられました)。

 乾いた大地を舞台にアニメと同じくハードな戦闘が繰り広げられ、休戦中の日常もホッとさせてくれるようなエピソードを丁寧に見せてくれますので文句なしにお勧めです。本作はとらのあなメロンブックスたちばな書店COMIC ZINといった漫画専門書店(いずれもオンラインショップあり)の他にamazonでも購入できます。野上氏のオフィシャルサイトでWeb通販もあります。
 そしてコンプティーク2011年12月号から商業連載に格上げされ、この程単行本が発売されました。併録されていた鈴木貴昭氏の小説は「ケイズ・リポート」として角川スニーカー文庫から発売されています。

↓おまけ:ミーナ隊長と坂本少佐による「ストームウィッチーズ」の解説。圭子やマルセイユから古子、シャーロット、マイルズまで本作に登場するメンバーに付いて分かりやすく説明されてますのでご覧くださいませ。



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