カメラ、写真に関連した漫画を紹介するWikiです。

著者矢野健太郎
掲載誌グランドチャンピオン
単行本秋田書店 グランドチャンピオンコミックス全3巻(絶版)

 写真をやっていて学生時代合法的にクラスメイトの女の子とお近づきになれたということで調子に乗り、お姉さんのポートレート、あわよくば裸を撮りたいという思いは色を知って以来持ってました。20過ぎて以来写真屋の組合が主催する「ファンタジック」撮影会には何回も参加してますが、回を重ねてフォトコンに入選するためにいっちょ頑張ろう、という思いが先に立つようになると女の子の裸が目の前にあるぜぐへへ、などという邪念を持つどころではありません。何分にも芸術を追求するための撮影会ですから、卑猥な構図で撮ろうものなら即刻はねられますし、いかにヌードをきれいに撮るかが勝負どころですから邪念を持っていては入選はかなわないのです。他の人の入選作品を見ても分かりますもの、そういう人はちゃんと計算して撮ってるって。
 とは言えやらしい写真を撮ろうとそっち系の撮影会に参加したこともありましたし、一歩間違えていれば今頃はお水のお姉さんのグラビアを撮っていたところです(その頃は今より更にヘボであった故にその線はなくなりましたが)。これから紹介する「バストショット」の主人公のようにとかくオッチョコチョイな私ですから、よしんば成功していたとしてもそれで大成できていたかどうかは疑わしい限り、ではありますが。
 
 本題。本作の主人公はカメラアシスタントの葦野俊弘。写真学校を中退して横川修一のアシスタントとしてエロ本のグラビア撮影の手伝いをしているものの、こけて照明スタンドを倒す、臨時のカラミでコスを汚す、傑作が撮れていたと思ったらフィルムが入っていなかったとドジは日常茶飯事で、そんな日々の中で目的も見失ってただアシスタントを続けていました。そんな彼が1話の撮影中、手違いがきっかけで知り合った女子大生、真樹さやかと繰り広げる笑いと涙とエロありのラブストーリーというのが大筋です。
 このヒロインの真樹さやかは同性も羨む美人でスタイルもいいのに、胸が大きいことにコンプレックスを持っていて、それがために人一倍の恥ずかしがりです。なので出会った時から惚れ込んで、モデルにしたいという俊弘の頼みも聞き入れるはずもなく、そこを何とかと俊弘が頼み込むところから始まって、そうして何回も逢瀬を重ねるうちに二人の距離は縮まっていき、その間にヌードのフォトコンや、別件で写真を撮ったのがキッカケで俊弘にモーションをかけてくるギャル女子高生の友美も絡めたドラマが展開していきます。総じてエッチさも笑いもいい感じで織り交ぜてあって、純粋なラブコメとしてもなかなかの良作です。俊弘がさやかや友美をノセて撮る場面は写真家としてなかなか格好良かったです。そこで描かれているポートレートやヌードも二人のチャームポイントを引き立たせて描いてありますしね。
 そして最終的に俊弘が全てを失って、最初からもう一度やり直そうかというところで掲載誌のグランドチャンピオンが休刊してそれに合わせた打ち切りという形で終わってしまいましたが、その辺りの展開も
「いつかきっとどん底から這い上がってみせる」
 という俊弘の意気が感じられただけにもう少し見たかった、という気はします。時代が時代だけに今またもう一度というのは難しいかもしれませんが。カメラはフィルムが本流で、デジタルカメラ(らしい物)と言えばスチルビデオカメラ('80年代に開発された、コンセプト自体はデジカメと同じカメラ。画質は写メにも及ばない、画に描いた餅だった)とフォトCDで、最新型のEOSはようやく視線入力が実用化された5だった、フルタイムでの連絡手段は携帯電話にあらずポケベルだった、Win(3.1?)もMacも一般に普及するかしないかで、その中でFM TOWNSもそこそこ強かった(矢野氏もTOWNSユーザーでしたが)、終盤のエピソードが掲載された頃にラッツェンバーガーとセナが死んだ、等々。
 ちなみに矢野氏をご存知の方なら分かる通り、俊弘の師匠の横川修一は「ネコじゃないモン!」の男主人公で、それを知らない読者にも「おや」と思わせる場面があったり、師匠の勝江美亜も登場したりしてます。「ネコ」読者へのファンサアヰ゛スですな。

 矢野氏は大阪芸大出身だけにカメラの知識は豊富で、作中のカメラは丁寧に描かれてます。表紙で俊弘はミノルタα-9xiを構えてますが、作中にミノルタは出てきてません。横川先生のメインカメラはペンタックスLXで、俊弘のカメラはキヤノンEOS100でしたが、さやかと一騒動起こした際に泥水かぶってお釈迦になってしまい、その後は横川先生が昔使っていたMX+50mmF1.4になります。ワインダーを使って撮ってる場面もありました。それも最後にはキヤノンオートボーイSになりますが。スタジオの大判カメラに付いていたフジノンレンズもしっかり描かれてましたし。美亜はキヤノンEOS-1で、俊弘の先輩の笠原のカメラは不明ですが、恐らくこちらもペンタックスLXでしょう。

 先程も書いた通り、エロと泣きの絶妙に絡み合ったラブコメにつき、安心してお勧めできます。今時の絵柄、よりは古い感じも無きにしも非ずですが、少なくともカメラに関する話はしっかり描かれてます。古本屋よりはオクで探す方が確実ですし、比較的安いです。コンビニエロ漫画誌の雰囲気とカメラがお好きなら読まれることをお勧めします。

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