カメラ、写真に関連した漫画を紹介するWikiです。

著者石田まさよし
掲載紙・掲載時期週刊少年サンデー'82.3号〜'83.37号
単行本小学館少年サンデーコミックス全8巻(絶版)

 我々が小学生の頃、少年漫画誌原作のアニメはどこのテレビ局においてもゴールデンタイム(今より若干早くて午後七時台)の顔と言える番組でした。現在は深夜枠で放送される事が多い漫画原作のアニメが、当時はまだ「ドラえもん」や「サザエさん」と同じ放送枠で流れていたのです。それだけ幅広い支持を得ていたという事でありましょう。分けても少年サンデーの「うる星やつら」は二次創作の世界ではおろか、当時青春時代を生きた男性には爆発的な人気を博しておりましたし(当時「萌え」という便利な言葉はまだなかったですけど)、「タッチ」もアニメが終わってからも今尚ラブコメの殿堂作品の一つに数え上げられてます。細野不二彦氏もこの頃「さすがの猿飛」「Gu-Guガンモ」でブレイクされて、少年サンデーにとっては黄金時代とも言えたのではありますまいか。
 以上の作品がアニメになってDVDも出れば今でも版を変えて出してもらえるほどの人気を誇っている裏で、単行本が絶版になってそれっきり古本屋でも回らないと買えない漫画も少なからずあり、その中に写真部が舞台のラブコメ漫画がありました。それが今回紹介させていただく「ピントぴったし!」であります。

 舞台となる三脚学園にある日転校して来た光光一郎(ひかり こういちろう 通称「コオくん」)。彼はマミヤZE-X+ワインダーを手に女子高生のスカートの中を撮(っては嫌がられてい)るのが生きがいの少年でした。そして最初に餌食になったのがメインヒロインで写真部部長の野鹿理子(やしか りこ)で、この二人がメインとなって繰り広げるお約束とご都合主義とパンツ、そして時々出てくる有り得ない撮影テクニックが全てのラブコメ漫画と申しましょうか。いや、それ以上の説明のしようがありませんもの(苦笑)。初っ端から理子が遅刻しまいとダッシュしてたら水溜りで転んで、待ち伏せしていたコオ君にめくれたスカートの中撮られるんですよ? シナリオこそ微妙に違えど、当時('80年代前半)の男の子と女の子の恋愛を主題とした漫画では「ベタ」「ありがち」と言われていた、
「ヒロインが遅刻しまいと(パンをくわえて)走っていると曲がり角で男主人公とごっつんこ」
 というパターンです(実際にそれを本編の中で明確に描いたのは「1・2の三四郎」しかなかったようですが)。
 で、結局一話の終わりで二人はある出来事から和解して、その先はコオ君が学校で女子高生にカメラでセクハラしまくりつつ理子との仲を深めていく訳(この辺りご都合主義ですね)ですが、彼の写真家根性(だけ)は見上げた物で、標準一本で被写体との間合いを詰めて撃つべしというのが基本のスタイルです。たまに望遠の出番もあったりしますが、
「写真は標準に始まり標準に終わる」
「足で撮ってこその写真」
 という金言に倣えば彼の写真の腕は一流と言えましょう。やってることがセクハラでなかったら(実際今この漫画をリメイクしようと思ってもできませんし)。その技術と根性を少しは普通の写真に活かしなさいと理子に毎度の如く言われてるのに、隙あらばかわい子ちゃん(当時この言葉はまだ死語ではありませんでした)のパンツを狙ってるんですもの。お前は「瞳のフォトグラフ」の女子高生には絶対会わせられませんな(女同士と言えど、登場人物がパンツを見られて大層嫌がる場面がありました)。そんなコオくん、最後のほうで写真の腕を買われてアイドルを撮らないかって言われたりもしてますけど。あとさりげなく「Gu-Guガンモ」のパロディも時々入ってます。コオくんがリンダ・スカイラークのように「ダッセー」と叫んだり、駅の看板で作品の宣伝してたりとw。作者は細野氏と懇意だったのでしょうか?

 写真部漫画ですから当然カメラも登場します。コオくんのメインカメラはマミヤZE-X。撮影モードは一通り入っていて、「クロスオーバーシステム」と称する露出制御システム(例:絞り優先である程度絞っていても、カメラが暗いと判断すると絞りが開く)が売りで、外付けのワインダーも付く高級機でした。電気接点でレンズとボディ間で情報をやり取りしていたというのもペンタックススーパーAより早かったです。このカメラが出て間もなくマミヤは一度倒産していて、そのためネット上でも細々とした周辺機器に関する情報も少ないのですがリモコンもあったのでそれなりに周辺機器は充実していたのでしょう。他にもコオくんはサブにマミヤU、隠し撮り用にペンタックスオート110やポケットカメラも使ってます。更にナイガイSRFなんていうカメラまで出てきたのには吃驚しました。フジカST-Fの偽物で赤外線ストロボ付き……。お茶の間ショッピングで売られていたらしいですが今ではその事実も歴史の中に埋もれようとしているのではないですか。
 他の登場人物のカメラはオリンパスXA、コダックのインスタントカメラ(恐らくEK6型と思われます。これもこの漫画が載った時から何年か経って、コダックがポラロイドとの裁判に負けて販売差し止めになりました)、ポラロイドSX-70ソナーオートフォーカス、キヤノンA-1の他は今一つ分かりにくいのですが、理子のカメラはリコーXR-Sでしょう。ペンタプリズムの屋根にソーラーパネル付いてましたもの。その他コオくんが欲しがっていた最新の一眼レフとしてニコンF3HP、チノンCE-4s(これも輸出メインで、国内での流通数は少ないのですが)が登場してます。それからどうしてもつっこんでおきたいのがコオくんが自作ピンホールカメラで女の子の(水着)ポートレートを撮る場面があったり、理子がコオくんの制服のボタンに隠しカメラを仕込んでたりする(ルパン三世でしかそんなの見た事ない!)のは突飛すぎゃしませんか? そりゃ「まいっちんぐマチコ先生」でもフリスビーに隠しカメラを仕込んでマチコ先生のパンツを盗撮する話もありましたけど、カメラ趣味を持つ者として気になる点です。

 思えばこの頃少年誌は今ほど規制がきつくない時代で、ページを開けば女の子の着替えや入浴の描写は割と普通にありました(決して全部が全部そうではなかったにせよ)。内気ながら男の本能はしっかり持ち合わせていた小学生の私もしっかりその恩恵に与って、「キン肉マン」や「北斗の拳」で燃える同世代の少年を横目にマガジンで「どっきんロリポップ」を楽しみにしていたのはあんまりこうした場所で堂々と書きにくい事項ではあります。やらしい部分を差し引いて萌え漫画としてはどうか? それならいい線は行ってると思いますよ。メインヒロインの理子はかわいいし、コオくんの影響で写真部に入部する後輩もいれば(7巻では全員性格がまちまちの四つ子の女の子まで登場していました)、当初その存在すら明らかにされなかったコオくんの生き別れの幼馴染、理子の弟、コオくんにパンツを撮られる見知らぬ女の子等その場限りのゲストも多々登場します。絶版したきり普通の書店では入手できないので古本屋かネットオークション(こちらの方が入手率は高いです)で探すほかないのですが興味がございますればどうぞ。

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