カメラ、写真に関連した漫画を紹介するWikiです。


著者岡井ハルコ(作画)/山崎由美(原作)
掲載誌・連載時期デザート'07.4月号
単行本KCデザート全1巻

 高校時代写真部に在籍した折、私と同期の部長はメインカメラとしてニューキヤノネットQL17を使ってました。発売以来低価格高性能でロングセラーとなったコンパクトカメラで、時代はオートボーイやカルディアであったと言っても40mmF1.7の明るいレンズが付いていてかなり光量が少ないようなシチュエーションでも安心して撮れるようになっていました。それでキヤノンEOS使いが多かった中で部員で一、二を争うほどのいい写真を撮っていたのですから大したものです。このことがキッカケで、以来私は
「どんなカメラでも傑作は撮れるのだ、上等なカメラを持ってその見た目やスペック等を誇ること自体は否定しないが、つまらない写真しか撮れないのはいかがなものか」
と思うようになりました。私自身その言行不一致の悪い見本ですが、つまらないなりに
「失敗は失敗として次への教訓とするのだ」(波浜登@ピピンとピント☆
と反省と再挑戦を重ねて、それなりに評価される作品が撮れるようにはなったと自負しております。実際私はファンタジック撮影会で二席取りましたし、この道何年の方からもお褒めをいただいているのですから。「赤かぶ検事」シリーズを読んでいても、カメラや写真が事件の謎を解く鍵になる話ではほぼ毎回思うように撮れなかったら次以降の撮影でどうすればいいのかを必死で考えないと気がすまないという写真家が容疑者や重要参考人として登場してます。作者の和久峻三氏自身がそうだからなのでありましょうが。
 そうして失敗に失敗を重ねて地道に努力していればある日突然ポンと上達するもので、それはまさしく真摯な態度でテクニックを磨いたその果てに天が微笑んだとは言えますまいか。今回紹介する「写真の神様」の登場人物がそれを感じ取ったかのごとく。

 といったところで作品紹介。本作は長編読み切り作品で、茨城県立緑ヶ丘高校写真部の二人きりの(腕の立つ)部員、橋本旬と菊池祐二がヒロインの加藤日菜を引き入れて三人で写真甲子園を目指すというお話です。その間幾多の衝突や、それを乗り越えての新たな前進も要所にはさんで。旬と日菜は過去のトラウマや家庭の事情で心に傷を持っていて、顧問の菅野先生も悲しい出来事から写真に思い入れができたことから顧問になったという件があり、その辺りをお涙頂戴的要素で固めていてわざとらしいと言われれば返す言葉はないかもしれません。私はそれより祐二が女子のパンツや足ばかりカメラ越しに狙っているスケベ男だったのが気になりました。元よりデザートにはエッチな作品も多いみたいですけども。が、写真甲子園に臨む三人を通して青春ドラマを描くことには成功してるんじゃないかと思いました。最初はカメラをろくに扱えずに悪戦苦闘していた日菜が三人の中で一番積極的に写真を撮っていたり、やけっぱちになりかかった旬があるキッカケで最後に審査員の言葉に響くコメントを披露したりと。

 カメラはキヤノンEOS55一台を三人でシェアしてますね。写真部の備品か、或いは祐二か旬の私物のようです。レンズはキヤノン製というよりシグマのズームレンズ(28-80mm?)のようでした。手堅くまとめられていた中級機でしたし、コンパクトで使いやすいカメラです。それで頑張って傑作をものにしたのですからお見事ですね。
 尚、巻末に'01年に描かれたという大学生カップルの同棲物語「つくさない女」も併録されており、こちらもヒロインのカエデが写真スタジオでバイトしている事からニコンF4が勤務中の場面に登場してます。

 写真甲子園のサイトでも大きく紹介されましたし、色恋沙汰はないけどヒロインが前向きに頑張る様は正統派少女漫画に相応しいかなと個人的に感じたことで読む価値はあります。でもどうやら絶版中みたいですね。Amazonでは中古ばっかりで、ネット書店でもカートボタンが消えてました。古本屋を探した方が確実です。

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