アニメや漫画、小説などの登場人物の性格について台詞や行動をもとに性格診断し、予想を書き出してまとめるwikiです。キャラクターの性格と人間関係を考察したり、創作論に役立てることを目的としています。
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要素としてFiとTeがあるのには同意するけれど、ルフィはENFP(Ne-Fi-Te-Si)だと思う。Ne優勢は多くの人が指摘している通りだけど、Si劣勢らしい特徴も結構出ている。Si劣勢だと伝統や習慣を守らない、経験則を無視、型破り、忘れっぽい、身体の状態に無頓着、などが挙げられるがこの特徴は少年漫画の世界ではむしろプラスに働くことの方が多い。既存の価値観の打破は大体において歓迎されるし怪我はご都合で治る。ルフィは思い描く未来像はあれど歴史には興味を持たない様子。良くも悪くも過去に囚われないので、以前敵側だった人間でも根に持たず共闘できる(インペルダウンなど)。また戦いの最中やその後の暴飲暴食など、自分の身体を作中一レベルで雑に扱い、ゴムだからで全部片付けている。因習や定石、偏見、常識とされていることに対しては一貫して「だからどうした、おれはそれには左右されない」という態度をとっている。このSi劣勢ならではの慣習軽視の特性に加えてFiの倫理観と他者を尊重するスタンスが根底にあるため、「差別」が特に地雷。過去や来歴に固執して他人を差別する人間には一切の叙情酌量を加えず、強い怒りを露わにする。本筋の「海賊王になる」はNeゆえだが、ルフィのもう一つのストーリーラインである「天竜人支配の体制と戦う」はFi+劣等Siゆえ。そのどちらの物語においても、次のコマに進むためには代替Teを発達させることが必須だった。Teに関しては、最初の頃そうした様子を見せるのは散発的で、ロジックも荒かった。でも最近はジンベエへに必ず来いと言ったときの態度や、モモの助に立場相応の振る舞いを示す場面を見るに、上に立つものの心構えが段々と出来てきているように描かれている。これまで周囲の群集はルフィが発するエネルギーとビジョン(Ne)に惹かれ、かつそれが悪ではなく思いやりと倫理観(Fi)によって方向付けられていることへの信頼から味方についてきたような描写が多かった。しかし兎丼で囚人たちを説得したときはルフィ自身が明確な意思の元にTe的な言葉で人を動かしている。それはルフィの性格分類が変わったわけではなく、作者曰く「子供みたい」だったキャラの内面的成長を描こうとした結果、必然的にその部分が育ってきたような描写になったんだと思う。大物キャラや重い社会背景の描写が増えていく中で、その渦中に相応しい一人のリーダーとしてキャラに説得力を持たせるためにはただのお花畑脳ではなく貫禄を出すことが必須だったし、作者がこんなにも多くのリーダー像を提示した上でルフィの進む先を描こうとしている以上意図されていることだと思う。ただしあくまでもTeは「ここぞという場面で使えるようになってきた」に留まる。ルフィの本質を決定付けるものであり物語全体を貫く指針となっているのはNeだが、それだけだと目の前の事態に対し具体的にどう行動するかが漠然としているので、要所要所ではFiが動機付けになっている。長期的に見れば海賊王になるために仲間を増やし強敵を倒しと着実にステージを進めているが、短期的には助けてもらったり食べ物をもらったりした恩によって動いている。
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要素としてFiとTeがあるのには同意するけれど、ルフィはENFP(Ne-Fi-Te-Si)だと思う。
Ne優勢は多くの人が指摘している通りだけど、Si劣勢らしい特徴も結構出ている。Si劣勢だと伝統や習慣を守らない、経験則を無視、型破り、忘れっぽい、身体の状態に無頓着、などが挙げられるがこの特徴は少年漫画の世界ではむしろプラスに働くことの方が多い。既存の価値観の打破は大体において歓迎されるし怪我はご都合で治る。
ルフィは思い描く未来像はあれど歴史には興味を持たない様子。良くも悪くも過去に囚われないので、以前敵側だった人間でも根に持たず共闘できる(インペルダウンなど)。また戦いの最中やその後の暴飲暴食など、自分の身体を作中一レベルで雑に扱い、ゴムだからで全部片付けている。
因習や定石、偏見、常識とされていることに対しては一貫して「だからどうした、おれはそれには左右されない」という態度をとっている。このSi劣勢ならではの慣習軽視の特性に加えてFiの倫理観と他者を尊重するスタンスが根底にあるため、「差別」が特に地雷。過去や来歴に固執して他人を差別する人間には一切の叙情酌量を加えず、強い怒りを露わにする。本筋の「海賊王になる」はNeゆえだが、ルフィのもう一つのストーリーラインである「天竜人支配の体制と戦う」はFi+劣等Siゆえ。そのどちらの物語においても、次のコマに進むためには代替Teを発達させることが必須だった。
Teに関しては、最初の頃そうした様子を見せるのは散発的で、ロジックも荒かった。でも最近はジンベエへに必ず来いと言ったときの態度や、モモの助に立場相応の振る舞いを示す場面を見るに、上に立つものの心構えが段々と出来てきているように描かれている。これまで周囲の群集はルフィが発するエネルギーとビジョン(Ne)に惹かれ、かつそれが悪ではなく思いやりと倫理観(Fi)によって方向付けられていることへの信頼から味方についてきたような描写が多かった。しかし兎丼で囚人たちを説得したときはルフィ自身が明確な意思の元にTe的な言葉で人を動かしている。
それはルフィの性格分類が変わったわけではなく、作者曰く「子供みたい」だったキャラの内面的成長を描こうとした結果、必然的にその部分が育ってきたような描写になったんだと思う。
大物キャラや重い社会背景の描写が増えていく中で、その渦中に相応しい一人のリーダーとしてキャラに説得力を持たせるためにはただのお花畑脳ではなく貫禄を出すことが必須だったし、作者がこんなにも多くのリーダー像を提示した上でルフィの進む先を描こうとしている以上意図されていることだと思う。ただしあくまでもTeは「ここぞという場面で使えるようになってきた」に留まる。
ルフィの本質を決定付けるものであり物語全体を貫く指針となっているのはNeだが、それだけだと目の前の事態に対し具体的にどう行動するかが漠然としているので、要所要所ではFiが動機付けになっている。長期的に見れば海賊王になるために仲間を増やし強敵を倒しと着実にステージを進めているが、短期的には助けてもらったり食べ物をもらったりした恩によって動いている。