突然キャラソンを歌い出す村

天使にも階級や地位があり、ジェルマンは天界の中の高名な貴族階級の生まれ。
つまり、ヨーランダのように人間から選ばれたわけではなく、生まれた瞬間から天使だった。
代々主の側近・近衛騎士を務めている家系で、ジェルマンもそうあるべくして育てられたが、選択肢がない生き方に幼い頃から閉塞感を覚えており、年々反抗心ばかりが育っていった。

そうした不安定な精神を悪魔につけいられ、一時期堕天しかけたことがある。
奇跡的に主の浄化を受けることが叶い、今なお天使でいるが、家名の瑕とされ家からは勘当されている。
本人的には願ったりで、以降奔放に暮らしてはいるが、まかり間違えば堕ちていた事も含め、人心惑わすような悪魔的行為、ひいては悪魔や堕天使たちへの嫌悪感をより強める結果になった。
家名剥奪により近衛兵にはなれなくなったが、その能力を買われ、天界の警護兵及び天使候補生の監督・護衛を任されている。

本編中でこのことが本人から直接語られることはないが、選択肢があることを何度か言い重ねたり、生まれを聞くとはぐらかすようす、堕天使が天使に戻る可能性を「ゼロではない」というシーンなどにこれらの設定が垣間見える。
なお、本人からは聞けないものの……（反転→）ルイ・キラ両名の友好度及び『愛』を充分に上げた状態で、『植物園』発生直前、ルイを探しているタイミングで、先にキラに会いに行くといくつか会話選択肢が出る。
そこで『ルイさんとはどういう関係なんですか？』を選ぶと二人の出会った頃の話が少しだけ聞ける。

天使候補生の監督業務は今の主な仕事だと語っている。天使であることに誇りを持ち、人間が好きなジェルマンにとっては文字通り天職の様子。
天使を狙う悪魔や堕天使の標的にもなりがちだが、その点でも騎士訓練を受け戦闘経験があるジェルマンは監督として優秀なようで、多少の破天荒はお目溢しを受けている。
が、結局仕事の後は相当絞られるらしい。詳細はイベント『植物園』で聞ける。

権能については「この仕事につく前くらいに賜ったもの」とのテキストがあるが、おそらくファンディスクの内容と照らし合わせると浄化を受けた頃の話と思われる。
合わせて身を守る術として浄化の力を持つことにしたらしい。
回復の力については「戦うのに必要」とコミュタイムで回答をもらうことから、騎士訓練時代のものかもしれない。