友達とのお出かけ前、Pの力を借りて予定チェックをしているシーン。
今回の服装は白を基調とした服にブラウンのスカートと、前回と同じく落ち着いた雰囲気の服装。
落ち着いた雰囲気の中、ヘアピンについた可愛い花のワンポイントが映える。かわいい。
ピンクの手帳やリボンのついたカバンなど、小物も可愛いものでまとめられている。
そんな中、右手に持っているペンだけは全く可愛げのないデザインであることにお気づきだろうか?
このご時世、可愛いデザインのボールペンなどたくさん売っているはずなのに、である。
これより先は憶測にすぎないが、松尾千鶴はペンだけは妥協できなかった、という可能性が考えられる。
書道が趣味の松尾千鶴。他の小物類はデザイン重視で選んだものの、自分が大事にしている『書』に関してだけはどうしてもデザインよりも書き心地、機能性を重視したのではないだろうか。
こんなところからも松尾千鶴のこだわりを感じることが出来る。
「精一杯、オシャレしてみました…。可愛い、ですか? へぇ……よしっ!」
この発言で、ついに松尾千鶴は自分から『自分が可愛いか』を問うてきたのである。
今までの松尾千鶴は自分に自信がなく「自分が可愛いワケない」「人に『可愛くなりたい』なんて言ったら笑われるに決まってる」という考えに支配されていた。
そんな状態では人に自分が可愛いかどうか聞く、など到底考えられないことなはず。
即ちこの発言から、松尾千鶴は「自分は可愛くなってもいい」「今の自分は可愛いはず」という自信を身に着けたことが明確に分かる。
そして「へぇ……」と喜びがばれないようにしつつも「よしっ!」と結局本音が漏れ出てしまう、いつも通り松尾千鶴もそこにいる。
この発言からは、成長した松尾千鶴と変わらない松尾千鶴、両方が感じ取れるのだ。