初めてアイドル衣装を着用、アイドルとしての仕事をスタートした松尾千鶴。
特訓前と同じく、衣装はデレマス初登場時の物と同じ。
「リボン、変でしょ。着飾るなんて慣れなくて。」と言っているように可愛い衣装に焦っている様が見られる。
リボンは可愛さの象徴。自分の容姿に自信がない松尾千鶴にとってはとても似合うとは思えなかったのだろう。
…その後、松尾千鶴の衣装に沢山リボンが登場することになるのだが、この時の松尾千鶴には知る由もなかった。
ルームでの発言からは松尾千鶴の真面目さがよく出ている。
例えば特訓前では「テレビはあまり見ない」と言っていたが、特訓後ではアイドル番組の話をしている。
テレビ番組からアイドルを学ぼうとする松尾千鶴の勤勉さが垣間見えるエピソード。
一方で楽屋では初めてのアイドルとしての仕事に対する緊張があふれ出ている。
しかし、緊張の中にも喜びの感情も同時に出てきているようだ。
それは松尾千鶴が憧れていた可愛さに一歩近づくことが出来た、アイドルになれたということへの喜び。
「……私、アイドルみたいに見えるかな。アイドル、だもんね」
じぶんが新しい一歩を踏み出すことが出来た、そのきっかけをくれたプロデューサー。
そんなプロデューサーに向けて小さく発された感謝の言葉、聞き逃さずに受け止めていただきたい。
もっとちゃんと伝えられる時が来るまで。