ラブライブ!派生キャラ チュン(・8・)チュンのまとめwikiです。

「パパ、このお人形は?」

これは意思を持った人形のお話。

少女は父親から人形をもらった。
雑貨屋を営む友人が店舗改装にあたり、
在庫処分として安く譲ってくれたそうだ。

輝く金色の髪に青い瞳、そして同じ色の青いドレス。
精巧に作られた顔には不思議な美しさがあった。

少女は人形を部屋へと持ち帰り
棚に置いてある熊のぬいぐるみにもたれるように座らせ飾った。

「プワプワーオ」
机の上にあるケージから間抜けな声が聞こえた。
少女が飼っているチュンチュンである。

「オカエイナサイチュン、チーユケーキハマダチュン?」
「ご飯の時間はまだだよ。その前にアイドルの練習しようよ。」
チュンチュンは気が向けば少女と一緒にオウタを歌ったり
手羽をばたつかせて踊るような真似もした。
だが寝起きのチュンチュンはそういう気分ではないようだ。

「練習しないと上手にならないよ、それに食べて寝てばかりだと太るよ。」
少女は忠告するが
「チュンチュンハウマエナガヤノアイドユチュン、エンシュウナンテイヤナイチュン」
全く聞こうとしない。

あきれた少女は置いたばかりの人形を手に取り踊らせるように遊んだ。
関節がある程度自由に動かせ、髪やドレスも柔らかい素材で作られているため動かすたびにヒラリと舞う。
いつしか少女はチュンチュンよりも人形と踊りの練習をするようになった。

もちろん面白くないのはチュンチュンだ。
最高のアイドルであるはずの自分が人形よりも下に扱われているのだから。
ある日チュンチュンはケージの出口を開け、
机の上に置かれた人形にいたずらをするのだった。


「あー!!」
学校から帰ってきた少女は人形のドレスにチュンチュンの糞がつけられたのを見つけた。
「チュンチュンひどいよ!なんてことするの!」
「ソンナノシヤナイチュン!ソノドエスハチュンチュンニニアウハズダッタチュン!」
実を言うとチュンチュンは人形のドレスを着ようとしたが
サイズが合ってないことに気がつき糞をつけることにしたのだ。
「チュンチュンなんて嫌いだよ!汚いし臭いし!」
「ナンテコトイウチュン!アンマイヒドイコトイウトチュンチュンデテイクチュン!」
チュンチュンを無視し女の子は泣きながら人形のドレスを洗いに行った。

「チュンチュンホントニデテイクチュン!トメユナヤイマノウチチュン!」
チュンチュンが窓際で叫んでいるが少女には聞こえない。
「チュンチュンイナクナッテモイイチュン!?トップアイドユチュン!!」
なにも返事がないのでチュンチュンは出て行く事にした。


チュンチュンの糞はなかなか落ちない。
綺麗な青いドレスに茶色い染みができてしまった。

しばらくして少女は母親にお使いを頼まれ外に出かけた。
帰り道、公園の前でチュンチュン親子を見つけた。
「ママチン、ウンチンモエソウチン」
「ソコデスエバダイジョウブチュン」
ところかまわず糞をするチュンチュン。
その光景を見て人形を思い出し少女は泣いた。

「どうしたの?」
泣いていた少女に声をかけたのは一人の学生だった。
少女は今日あった出来事を話した。
「そんなことがあったんだね、そうだ
そのお人形、お姉さんに貸してくれないかな。
新しい服を作ってあげる。」

少女は一度家に帰ってお姉さんに人形を渡した。


「ママチン、マタウンチンデユチン」
「タクサンタベタチュン、ショウガナイチュン。チュン?」
チュンチュン親子の前に見慣れないチュンチュンがいた。
「チュンチュンハオトモチュンチュン?」
「オトモチュンハチュンチュンチュン」
謎の挨拶を交わしチュンチュンが人間のアイドルだった事などを話し合った。
「ダッタヤコウエンノミンナトイッショニクヤスチュン」

次の日の夜
「あれー!?ない、、ない、、
預かったお人形さんがないー」
少女から預かった人形を机の上に置いたと思っていたが
いつの間にかなくなっている。
「どうしよー学校においてきちゃったかな」

場面は変わって公園

「チーユケーキモヤッテキタチュン」
「ミンナデワケユチュン」
「マーピヨ!」
家から出たチュンチュンは公園のチュンチュンたちと一緒に暮らしていた。
チーズケーキをお腹いっぱい食べる事はできなくなってしまったが
お腹に新たな命を宿し
オトモチュンたちと幸せな時間を過ごしていた。
この日までは。

ジャキン

皆が寝静まったころ金属が擦れるような音が聞こえた。
「ナンノオトチュン?」

ジャキン
慌てて外へ出たチュンチュンが見たものは
黒い装束を身にまとい大きなハサミを持った人形だった。
ジャキン
ハサミがチュンチュンの目前で閉じる。
「ピャァアアアアア!アブナイチュン!」
チュンチュンは大声で公園を走り回った。
「オトモチュンタスケチュゥゥゥン!!」
叫び声を聞いたチュンチュンが続々と集まってきた。

「ドウシタチュン?オトモチュンヲイジメユヤツハユユサナイチュン」
前に出てきたチュンチュンに人形はハサミを向ける。
「アブナイチュン!ソエハハサミチュン!!」
公園暮らしのチュンチュンたちはハサミと言うものを知らなかった。
ジャキン
チュンチュンの首をハサミが切り落とした。
「チュゲ、、、」
切り落とされた頭が血を吐く。

震えて動けないチュンチュンたちの首を
人形は次々に落としていった。

「ピィィィ!」
ようやく一匹が叫び声を上げ
それを合図に生き残っていたチュンチュンたちが逃げ出した。

ジャキン
「コッチニキタチュン!!」
巣穴に帰っておびえるチュンチュン。
ジャキン
音はどんどん近づいてくる。
ジャキン
「モウソコニイユチュン!!」

・・・

・・・

「チュン?」
音が急に止んだ。

「ドウシタチュン?」
チュンチュンは恐る恐る外を覗いた。
「ナニモイナイチュン?」
外には静かな公園
満天の星空
そして両側に伸びてくる鉄
「チュン?」
ジャキン
視界が回る
逆さまに映った人形、地面、倒れていく自分の体
その後は永遠の暗闇。


「アイツハナニチュン!?」
「オマエヲネヤッテタチュン、トンダヤクビョウガミチュン!」
「チュンチュンナニモシヤナイチュン!!」
人間に飼われていたチュンチュンは
オトモチュンたちから攻撃を受けていた。
「オマエガシネバチュンチュンタチハタスカユチュン!」
ドゴッ
バキッ
「チュギャ!ヤメチュン!」
ジャキン

ジャキン

暴行を受けていたチュンチュンの前に
頭が二つ転がり落ちた。
「ビィィィ!!!」
逃げようとするが体が動かない。
「ピィィ!!」
なんと、頭のないオトモチュン2匹がチュンチュンの両手羽を掴んでいた。
「ナンデ、、イキテ、、?」
ジャキン
ハサミがチュンチュンのお腹を切り裂く。
「ピギャアアア!!」
半分近く切り裂かれたお腹からは
タマチュンがこぼれ落ちた。
ジャキン
ハサミは容赦なくタマチュンを切り裂く。
「タ、、タマチュゥゥン!」
叫んだチュンチュンの口にハサミが突き刺さる。
「ヂュブ、、」
そのままハサミを広げていく。
「ヒュベ、、ヒュヒ、、」
どんどん広げていく。
「ア、、、、アア、、」
ブシャ
チュンチュンの口が大きく裂け血が噴き出した。

そのままチュンチュンは倒れ苦しみながら死んでいった。

速報です、本日未明、御伽坂公園で頭部を切断されたチュンチュンの・・・

「そろそろ起きないと遅刻するわよ。」
「ごめん、夜遅くまで探し物してて、、、あれ?」
朝起きると机の上には昨日探していたはずの人形があった。
「みつけてた、、かな?」

警察は事件性はないもののいたずらと見て・・・

その日の夕方、少女は約束どおりお姉さんから人形を受け取った。
「汚れてない所を使って作ってみたんだ。
袖もスカートも短くなっちゃったけど、、、
あ、ごめんね髪も結んじゃって。」

「ううん、とってもかわいいよお花も綺麗、お姉さんありがとう。」
そう言うとお姉さんは笑顔で去って行った。

あまりの嬉しさに名前を聞きそびれてしまった。
優しいお姉さんはどんな人なのだろうか。

答えはすぐに見つかった。
家電量販店のテレビコーナー、そこで流れていた数年前の映像。
そこには受け取った人形と同じ衣装で踊るお姉さんの姿が
そしてもう一人、金髪を後ろで結んだ女性の姿。
まるで人形がそのまま人間になったような人だった。
髪を結んだ理由がわかり、少女は髪を解くのをやめた。


それから数年後、少女は人形をお守りにアイドルへと成長していくのだった。


おわり

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