ラブライブ!派生キャラ チュン(・8・)チュンのまとめwikiです。

肉屋の前に、一羽のチュンチュンが佇んでいる。
額と頬に傷跡があり、薄汚れたなりをしている。
けれど、胸に四つ折りの千円札を抱えているところを見ると、もの好きの飼い主にお使いを頼まれたチュンチュンなのかも知れない。
そもそも、チュンチュンが肉屋の前にいることがちょっと不思議だ。
食料が見つからず、空腹を持て余して拾ったお金で食料を買いに来たのだろうか。
チュン肉は、ほかの動物の肉にくらべたら、非常に安いことで知られている。
チュンチュンでも、拾った金で十分な量の肉が買えるだろう。
背に腹は代えられずに、たとえ共食いになっても、死ぬよりはマシと考えているのかも知れない。
人に踏み殺されないように、虐待されないように気をつけながら、チュンチュンは肉屋に向かった。
チュンチュンはじっとガラスケースの中の肉を覗き込んでいる。
店内をうろうろして、ガラスケースの端から端までを行き来した後、チュンチュンはヒナ肉と、ウブ肉を指さした。
店員に千円札を差し出し、チュンチュンは「コニョオニクト、コニョオニクチュン、クダサイチュン」と言った。
近くに居た人間が苛ついたのか、チュンチュンを蹴り飛ばした。
「ヂュピァァァァァァ」と言うと、ガラスケースにぶつかった。
大概のチュンチュンは、人間の暴力に対して反抗的なものだが、
このチュンチュンは理不尽な暴力には馴れているみたいだ。
すべてを諦めた様な、死んだ目をしていた。
痛がりながらも起き上がると、謝るように後じさりして、買い物の順番を人間に譲った。
人間たちが買い物を終えて立ち去った後、チュンチュンは改めて注文を繰り返した。
店員は首を傾げ、怪訝な顔をしながらも、チュンチュンが指差すヒナ肉とウブ肉を包んでいた。
チュン肉は非常に安く、100グラム15円、千円も払えば、人間でもかなりの量になる。
だが、チュンチュンが受け取ったのは、チュンチュンでも運べるくらいの、少ない量だった。
当然だが、お釣りはない。肉を売ってくれたとは云え、店員は馬鹿にしていたのだろう。

それでもチュンチュンは文句を言わなかった。
言ったところで、酷い目に遭うだけだと骨身に染みているのだろう。
ただ頭を下げ、包みを受け取って店を出た。

トテトテトテ
トタトタトタトタトタトタ
テテテテテテテテテテテ

肉の包みをとても大事そうに抱えて、チュンチュンは歩いて行く。
奪われまいと、胸にギュッと抱え込んでいた。
人通りの絶えた夜の公園のベンチに、チュンチュンは乗っかった。
そして、ゆっくり包みをほどくと、肉が気になって仕方がないのか、
念入りに何かを確認すると、チュンチュンはうなずいた。
ヒナ肉とウブ肉の上に、ポタ…とヨダレが落ちた。
いや、よく見るとヨダレではなかった。
それは涙だった。

「チ・・・チュン、チュゥゥ!!!ヂュ゙ゥゥゥゥゥン!!!!」
チュンチュンの叫びが響き渡った。
私のヒナチュン!!!

人間の言葉にしたら、そんな叫びになるだろう。
チュンチュンは、ヒナ肉を抱きしめて号泣していた。

そうだ、それは一週間前の事だ。
俺が巣を襲い、仔どもたちを連れ去ったからな。そして額と頬の傷跡はその時の傷だ。
手を広げ、家族を守ろうとしたオトモチュンは、その場でナイフで切り刻み殺した。
ただ一人、逃げ延びたチュンチュン。
必死になって、仔どもたちの行方を探したのだろうな。
死に物狂いだったのだろう。
最愛のオトモチュンの死を目にしても、仔どもたちを救いたい一心だったのだろう。
そして、彷徨の末に……人間の住む街中で、仔どものにおいに行き着いた。
仔どもたちはもう、生きてはいなかった。
でも……
でも!!!
かつて、愛くるしいヒナチュンであったヒナ肉……オトモチュンとの愛の営みが生み出した、ウブチュンちゃんだったウブ肉……
チュンチュンは肉片を抱きしめて……ぎゅっとぎゅっと強く胸に抱きしめていた。

おうちに、かえろうね

このページへのコメント

チュンチュンの虐待は好きだけど
これだけなんか、可愛そうだと思うなー

0
Posted by ぎゃくちゅー 2016年11月05日(土) 18:02:54 返信

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